やらず嫌いの剣術バカ。やっと、魔法も始めるそうです。

寿司ただかな

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どうするか。



霊媒師のところに行っても

なんの成果も得られなかったので

俺は更に考えた。



うーん。

うーーーーーん。


うーーーーーーーーーん。



軽く二、三時間悩んだ結果

一つの考えに行き着く。



一旦霊媒師のところに戻ってみよう。



…………しょうがないだろう。

あいつは俺の知り合いの中で

一番賢い。


この状態を抜け出す方法も

きっと教えてくれるに

違いない。


俺は少し躊躇しながらも

霊媒師のもとへむかった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「バーカ。自分で考えなさいよ」



…………ハラタツ。



「さっき聞いてこなかったのも

バカだし、そんな大事なこと

人に聞くのもバカね」



…………どっちにせよ

バカじゃないか。




「剣を止めるのはいいと

思うわよ。でも、その後に

なにするかなんて自分で

考えてこそでしょ!

人に言われたからやりました

なんて、モチベーションが

もたないし、

第一あんたらしくない」




…………確かにな。


俺はやる気を失ったから

剣を手放すわけで

他のやる気のないものが

続くわけがない。


    ・・・・・
「でも、どうしてもやること

見つからないなら

霊媒師の手伝いでもしてみる?

なにげに向いてそうなのよ。

あんた」




…………ほぉ?
   ・・・・・
俺は今どうしても

やることが見つかっていない。


つまり、霊媒師を手伝えって

ことなのか?



「いやなら拒否してくれて

いいし、軍の仕事が忙しいなら

無理は言わないけど」



軍の仕事か。


…………別にいいだろう。

暇だし。



最近は魔物の数も減っているから

俺達の仕事はほとんどない。


だが、戦争をしているほどの

余裕もないから軍は暇なのだ。



もちろん、マル秘部隊みたい

なのがあったらそいつらは

忙しいかもしれないが

俺みたいな一般兵は

ほとんどやることがない。


それでも最低限の金が

もらえるので生きていくのには

不自由ない。




「わかった。霊媒師の

手伝いをやらせてくれ」



こうして俺は霊媒師の

手伝いを始めたのだった。

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