【R18】転生?した先は、リアルよりもHな世界でした。

N.M.V

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交易都市を後にして?

Hざロック?

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夜明けが近い空が白じんできた。

丸太の椅子に座り、深いため息をついたルナリア

「なんでいつもこんな思いをしなきゃいけないのかしら……」

背後のテントから欠伸をしながら出てきたケティは、消えかけた焚き火の前で座り込んでいるルナリアに声をかけた。

「ルナっちぃ、おはよー、エム姉は?」

ルナリアは、しばし沈黙して口を開いた。

「……連れさらわれたわ、例の熊みたいな冒険者に」

「ふーん……へっ?」

マティもルナリアの言葉を聞きつけ、テントから慌てて這い出してきた。

「攫われたって何!!?、いつですか!?」

「真夜中よ」

「んな、ルナさんはいったい何をしてたんですか!!」

一段と深くため息をつくルナリア。

「…何も出来なかったのよ」

「どう言うことですか?」

ルナリアが前方を指を差す。

マティとケティが周囲を見回した。

「コレって結界?」

「そうよ、エムが私達をここに閉じ込めたのよ。お陰で襲撃者も近づけなかったけどね」

「エム姉が!?」

ルナリアは、スノウも起こし、昨夜起きた事の仔細を説明した。

……

「エムは風魔法で、音を消して、皆を起こさないようにしてたみたい」

「…どうしてエムさんは、私達を頼らないのでしょうか?」

「なんでも自分で完結しようとするしね」

「すぐ楽な方に逃げる」

「すぐ何もかも吹き飛ばそうとする」

それぞれが、エムの人となりを吐き出して、全員でため息をついた。

「ほんと面倒な人だわ」

「やっぱり私達がいないとダメですね」

「奴隷のままでもよかったんじゃない?」

「それもあるわね」

ケティの言葉に、ルナリアが苦笑する。

「でもコレって不味くないですか?」

そう言ったのはマティだった

「『魔犬の匙』の時の様に、エム姉が暴走しないでしょうか?」

そうだったと、ルナリアが青ざめる。

男達に嬲り回されたエムは、最後にぶち切れて暴走を始める。

ゲイロードの時は、男達のサオを切り落とした。魔犬の匙の時は、エルフを惨殺し、魔犬の匙の連中は切るモノがないからと、尻の穴をエムシャドウの極太サオで破壊した。
それらは、やった本人がまるで覚えていない。

「ゲイロードの時は、エム自身が無意識に自制出来てたし、今回の相手はエルフじゃないし……そこまで酷い事にはならないと思うけど……」

「本当にそう思います?」

「……エムは『選別者』、それにあの身体は魔薬と同じ、体験すると止まらなくなる、女でさえ無性に貪りたくなるのよね…」

それは同じ『選別者』である自分も一緒だと、ルナリアは認識していた。

「男達に歯止めが効かなくなって、エムを犯しまくったら、最後は暴走……そしてもし暴れる吐口がなくなった場合……この街が危ない?」

「ヤバイですよね?」

ざりっ

ルナリア達は、気配を感じ結界の外に視線を向けた。

そこには巨漢の男が立っていた。

ルナリアが睨みつける。

その男は、エムを連れて行った熊スケだった。

……

ルナリア達の前に再び現れた熊スケ。

「アイツしつこい」

ケティが口を尖らせる。

「アレだけ滅多刺しにしたんだよ?、神聖術の回復でも暫くは動けなくなるはずなのに……」

「ギルドでは、私が腕をへし折ってやったし、タマも潰してやったわ」

『ええ?』

神聖術の回復も、魔法による回復も、回復時には、どちらも被回復者の生命力を利用する。

違いは、回復度合いと、生命力の消費量

その度合いは、神聖術の方が再生に近い回復が可能で、かつ生命力の消費が少ない。

何故なら、神聖術の回復は、『女神の祝福』の恩恵があるからと言われている。真偽の程はさておき、実際に被回復者の負担は少ない。

それでも、重傷を一発で全快させる程の効果は出ない。出血もダメージも死んでもおかしくない程にやられた熊スケが、ケロリと復活してくるとか、どれだけ生命力が高いのかという事になる。

「アイツ化け物?」

ケティが半分呆れた声を出した。

ルナリアが前に出て、熊スケに問うた。

「あなたが連れ去った人は?」

「ああ?、あの女か?、可愛がってやったぞ。だがな、俺のサオには合わん、全くキモチのいい穴じゃなかった」

皆が顔を見合わせる。

「何言ってんのアイツ?」

「エム姉にダメ出し?」

「あり得ないでしょ?」

「おい!、聞いてるのか!!」

熊スケが怒鳴り、ルナリアが振り返った。

「…本当に彼女とヤったの?」

「さっきもそう言ったろ?、俺のサオでヒィヒィとヨガってたぞ、今頃俺の仲間達にマワされてるぞ。アイツらも、あんな糞詰まりみたいな女の何処がいいのか気がしれねーがな」

『コイツの方が絶対におかしい』

と、皆は思った。

「あの女じゃ満足できねえんだよ、お前とお前、あー、それからお前だ、俺の相手をしろ」

熊スケは、ルナリアとケティ、そしてマティに指を差した。

「アイツ何様?」

「死ねばイイって感じよね」

ルナリアは熊スケを睨む、この男は冒険者の癖に度が過ぎる、これ以上は許されないと彼女は判断した。

「あの人を直ぐに解放して、解放しないとこの街が地図から消える事になるわよ?」

「はぁ?、何言ってんだお前?、なんであんな女1人犯っただけで街が消えるんだよ?」

「ルナさん、それじゃあ伝わらないわ」

マティがルナリアにそう囁いた。

「うん、私も言ってて「馬鹿か」と思ったわ……イイわ、私が相手をしてあげるから、彼女を直ぐに解放して」

「ちょっとルナっち…」

「大丈夫よ」

ルナリアはケティの方は見ずに、ボソリと囁いた。

「はは、お前も俺の魅力に気づいたか!、ヨシヨシ」

そう言って、熊スケは徐に装備を外し、服を脱ぎ始める。

『えっ?』

熊スケの行動に、皆が一様に驚く。

そして熊スケは全裸になった、それも仁王立ちである。

『短っ!』

その股間にぶら下がるイチモツ見て、全員が思わず口に出して突っ込んだ。

「あぁ?」

しばしの沈黙

……ぷっ、くくく

ケティが肩を震わせ、笑いを堪えてる。

「ケティ、笑っちゃかわいそうよ」

そう言ったマティも笑いを堪えていた。

「だ、だってだよ?」

「エムもかわいそうに、で、ねぇ」

「皆さん、でも、立派な男性の象徴です、笑うのは冒涜です」

「そんな事言って、スノウだって笑ってるじゃない」

「お、おい!、さっきからなんなんだテメェら!!」

「あ、ごめんなさい、あなたが、私はなんでも言うことを聞きましょう」

「ハハハ、わかった、そんな結界ぶち破ってやるよ!!!」

熊スケがジャンプした。全裸で飛び込んでくる、その巨体で押し潰そうとでも考えたのか、全裸ボディーアタック。

そして結界に体が接触する、すると結界が一瞬で闇色に染まり、熊スケの身体を包み込んだ

「あ?」

次の瞬間

「ぐぎゃああああああああっ!!!」

熊スケの絶叫、闇の城壁の中で彼の身体が捻じり上げられ、血飛沫を上げて結界の外に弾かれた。

『うわぁ』

ルナリア達が、あまりの光景に手で口を塞ぐほどだった。

べしゃっ!、と地面に落ちた熊スケ、四肢が変な方向に向いてる。

血溜まりの中でビクンビクンと痙攣しているが、それでもまだ生きてる。

「なにこの結界、エグすぎる」

「強力すぎるわよコレっ、エムはなに考えてん張ったのよ!」

「ルナさん、この結界って、まさかあの時の闇の攻撃性障壁?」

「似てるけど、あの時みたいな禍々しい感じはしないのよね…」

日が昇り、光が差し込んだ、すると光が当たった所から結界が霧散し始めた。

「エムの言った通りね、日の光で消えたわ……」

ルナリアは、熊スケの口を割らせるために、そばまで行きヒールをかけた、すると…

「またお前たちか」

声を掛けてきた者がいる、衛士隊上級長エドガーだ。

ルナリアは彼を見て目を細めた。

エドガーは、無残な姿で転がっている熊スケを見やると、ため息をついた。

「これは生きているのか?」

「かろうじて、今小回復ヒールをかけ、尋問するところです」

「尋問?、お前たちがやったのか?」

「……注告を無視して、私達の結界に触れたからです。コチラからは手を出していません」

「攻性の障壁というやつか、こんな街中で使うべきものじゃないぞ」

「身を守るために、やむなく使用しました。問題ですか?」

「……いや、そういえば、お前たち徒党パーティーの長はどうした?」

「この男に何処かに連れ去られました。それを聞き出そうとしてます」

「そうか、それは災難だったな」

わかっていたとはいえ、衛士隊の態度にルナリアはムッとした。

「……探してはいただけないのですか?」

「それは衛士隊の職務ではない、冒険者間の問題は、冒険者同士で解決したまえ、我々は事後処理をするだけだ」

「ルナさん、衛士隊と騎士団は、基本的に冒険者の事案には関与しません。南方領のした衛士隊とは違いますよ」

マティがルナリアの側で囁いた

「分かってはいましたが、ここまであからさまだとは……ドルガーさんが良い人に思えてきたわ」

「あの人も脳筋で大概でしたが?」

スノウがそう言って苦笑した。

エドガーはそんな3人の会話に反応する。

「ドルガーとは、トンデルダルトトロリアーナの衛士ドルガーの事か?」

エドガーの問いに、ルナリアが返す。

「…ええ、衛士隊のドルガーさんです」

「…上級長!?、アイツ上級長になったのか!?」

「お知り合いですか?」

「知り合いと言うか……」

急に口籠もるエドガー

「?」

「…き、君たちは奴とどう言う関係だ?」

「特になんだと言うわけではありませんが、良くも悪くも顔見知り……ってところでしょうか?」

「冒険者なのにか?」

ルナリアがエドガーの物言いに訝しげな顔をした。

確かに、衛士隊と冒険者の仲がいいとは言えない。実際にトンデルダルトトロリアーナでは確執があった。それも闇の魔物のために、さらに悪い方向に進んでいた程だ。

この街でも衛士隊と冒険者の間に、そう言った意識があるのかと、ルナリアは思った。

ルナリアの出身である南方領の衛士は、王都騎士団の傘下にない。スガー家が独立して運営していることもあり、冒険者ギルド、そして領主氏族の海賊ギルドと、上手く連携が取れている。

「先だって、オッペケペイ侯爵家に客として少々お世話になり、そこでドルガー上級長殿を紹介されました」

「お世話?」

ケティが首を傾げた。

「奉仕の間違いでは?」

と、スノウも囁く。

「貴方達はちょっと黙ってて」

青筋を立てるルナリア

「侯爵家!?」

エドガーは眉根を寄せ、彼は改めて、ルナリアの事をマジマジと見始めた。

「褐色の肌…いや、まさか…他人の空似だとばかり……失礼だが、オッペケペイ侯爵とどの様な関係が?」

「懇意というほどではありませんが、私のと、は古くから交流がありますね」

サアッと、エドガーの顔色が暗転した。

「あ、あなた様は、もしやスガー家の?」

「ルナリア・スガーです、私を知っているのですか?」

エドガーが、いきなり片膝をつき、こうべを垂れた。

「私は、衛士隊上級長のエドガーと申します!」

「知ってますが?」

「私は若かりし頃、南方領の衛士隊に派遣され、数年間お世話になっておりました!」

ルナリアは目を細めた。

「それが何か?、王都の騎士見習い、衛士見習いの方は沢山いらっしゃいます、珍しくもありません。あなたが私の前で膝まづく理由にはなりませんよ?、何かやましい事でもあるのですか?」

冷ややかな目で、エドガーを見下ろすルナリア

「……そ、その様なことでは…」

エドガーの額を汗が垂れ落ちる、ルナリアは明らかに不快を示している。

彼は思った「対応をしくじった」と、だがエドガーにしてみれば、ただスガー家の令嬢と判明したので、敬意を表しただけだったのだ。

「……あの、お仲間の冒険者を捜索いたします」

ルナリアがヤレヤレと首を振った。

「何か勘違いをしていませんか?」

「はい?」

「私がスガー家の威光を傘に、衛士隊を脅しているとでも?」

「え?、いや!、その様な事は……」

「いいですか?、私は今は一冒険者です。スガー家の人間だと分かって、態度を変えたのが気に入らないんです」

再び青ざめるエドガー。

「ルナさん、もうそこまででいいのでは?、この人に他意はない様ですよ?」

そう言ったのはマティだった。

「よくありません!、王都騎士団直轄の衛士、それも上級長たる人物が、身分如きで人を差別する様な態度をとるのは大問題です!」

「エム姉の事で怒ったんじゃないのね」

マティはため息をついた

「それはそれ、コレはコレです!、それにエムは……」

「?」

「なんでもないわ、とにかく、エムを探しに……」

ルナリアは目を見開き、その視線が釘付けになる

「ワタシがどうかした?」

「エム!?」

「エム姉!!」

そこにローブを羽織った、裸足のエムが立っていた。

「なんで!?」

「なんでって……なによ?」

「エム姉、アイツらに拉致されてたんじゃ……」

「うん、散々Hされて、ヤロー共にマワされたわ。あの熊スケにも…って、うおっ!?」

なんじゃこのボロ雑巾は…

「これ熊スケ?、あー、ワタシの張った障壁に触れたのね、これ生きてる……わよね?」

「エム!」

ルナリアがツカツカっと、ワタシの前まで来ると、徐に手を挙げ、ワタシに平手打ちしようとした。だけど……

バシっ

「ちょっと何すんのよ」

ワタシは左手でルナリアの張り手をガードした。

「そこは叩かれなさいよ!」

なんでやねん

「叩かれる覚えはないわよ」

「自分勝手に飛び出して、私達に心配させて…」

ルナリアがポロポロと泣き出した。ヤレヤレ。

「今に始まった話じゃないじゃん、いい加減に慣れてよ」

ルナリアの肩が震え出す。

「何を開き直ってるのよ!!」

えー?、怒鳴られた。

「別に開き直ってなんかいないわ、ワタシの事なんか心配する必要は無いって言ってんの」

「馬鹿っ!!、私達をなんだと思ってんのよ!!」

なんだと思ってる?、問われてワタシは皆を見回した……

「そうねー旅仲間?」

「……なんで疑問形なのよ!」

「そもそも、ルナが勝手についてきたんじゃない」

「わ、私が邪魔だって言うの!?」

「そんな事言ってないでしょ?」

「言ってるじゃない!」

めんどくさいなーもう

「お互いどこで野垂れ死のうが干渉しないって決めたでしょ?」

「誰も納得なんかしてないわよ!!」

皆がうんうんと頷いてらっしゃる。あれー?

「もう痴話喧嘩はその位にしませんか?、エドガーさんも困ってますよ?」

「痴話喧嘩じゃないわよ!」

スノウの言葉に、ルナリアがそう返してしまった。

「ルナさん、今のエムさんを心配するのは無駄だと思います」

そうそう、スノウの言うとお……

スノウのワタシを見る目が冷ややかな事に気づいた

「何?」

「エムさん、凄くキモチイイことしてきた後の顔してますよ」

「な、何を言ってんのよスノウ」

え?、何?、みんなしてそんな目で…

「エム姉、ひょっとして、始めから男達に嬲られるのを望んでたのでは?」

「!?」

「エム…あなた…」

「ち、違っ!」

「エム姉、艶々してる」

ケティまで、軽蔑の眼差し

「アバズレ」

「ビッチ」

「ヘンタイ」

がーん、皆が放つそれぞれの言葉に何故か返せない。

熊スケとその徒党のヤロー共に囲まれて、薬を嗅がされだ挙句、レイプされた時は本当に怖かったし、その嫌悪感は半端なかった。

PTSDに、またなってしまうんじゃないかと思ったぐらい。

最初の熊スケの一発目、あの中途半端なチンPは、極度のストレスでしかなかったわ

でも……その後の他の奴らは、全員が絶倫、チンPもデカイ。

犯されるうちに段々とおかしくなり、何度も絶頂を味わい、孕んでしまうほどに何度も何度も中出しされて……洗浄と浄化の魔法は使ったけど大丈夫かしら?

最後はサブフレームまで侵食されて、意識がぶっ飛んだ。

……気がつくと、男連中は、意味不明な言葉をブツブツと発し、真っ白に燃え尽きてたのよね

「勘弁してください…」

だとか

「もう出ません」

だとか

「淫魔だぁ、魔女だぁ…」

だとか、全員が壊れてしまっていた。

ワタシが何かをしたみたいだけど、一体何が起きたのか、何をしたのか、その辺りの記憶が全くない。

ワタシは逃げる様に現場を後にして、野営地まで戻ってきた。

そしたらこの扱い?

ヒドい、ヒド過ぎるわー、誰一人慰めてくれない。

自業自得だけど。

うう

……


ワタシがいない間、野営地で一体何があったのか?、まぁ熊スケは置いといて、衛士のエドガーさんが、ルナリアにへり下っていたのには違和感を覚えた。

熊スケは、そんなエドガーさんの指揮の元、再び運ばれていった。

「これであの冒険者も懲りたでしょ」

ルナ甘いわね、ああいう手合いは諦めが悪い。それに衛士隊はあてにならないと、改めて実感したでしょ?

そう答えてやろうかと思ったけど、自覚してほしいから言わない。

「何よエム、何か言いたそうね?」

「……別に、ワタシはビッチですから」

フンっとソッポを向いてやった。

「……」

「エム姉、ケティと共同風呂に行って来て下さい、男臭いから」

と、マティ

はうっ、男臭いっすか

「水浴び場じゃなくて?」

「沸かし湯のの有料風呂があるそうです」

「へー」

「ケティ、このビッチさんをしっかり洗って来て」

「ヨロコンデ」

ケティが騎士の敬礼をした。ヨロコンデじゃねーよ。

……

共同風呂、いわゆる銭湯よね。

結構な利用客が朝から来てる。

脱衣所は、ここでも男女兼用、湯船と洗い場は別れてる、相変わらず意味が分からん。

でも、これだけ人がいれば、ケティのH攻撃をされずに済みそう。

……なーんて甘かった。

人目も憚らずソーププレイを敢行してくるケティには参った。

「ウフフ、綺麗にちまちょうねー?」

なんで赤ちゃん言葉やねん。

ワタシの背中をパイ乙使って泡泡で擦りあげてくるケティ。

「はあはあ」と、鼻息荒いっちゅーねん。周りの視線が痛い。

「エム姉、秘穴に指入れていい?」

「ダメ」

「乳揉んでいい?」

「手首落とすぞ、コラ」

「むぅー、エム姉、全然抱いてくれないんだもん、スノウとかばっかりズルい」

おいっ

「ワタシは女よ、抱かれる側であって、抱く側じゃないの、ヤリたきゃ娼館に行きなさいよ」

「ヤダ」

「じゃあマティの様に男作りなさい」

「遠距離恋愛なんてヤダ、マティってば、我慢できなくて毎晩マッキー、マッキーって自慰オナニーしてるんだよ?」

え?、マジ?

バシっ!!

「あだっ」

「デタラメ言うんじゃないわよ!!」

ケティの頭を叩いたのは、マティだった。いつ間に…

「自慰しまくってんのはアンタでしょうがっ!!」

「しょうがないじゃん、エム姉が相手してくれないんだもん、マティだって悶々としてたから、マッキーとまぐわったんでしょ?」

おいおい、君達はどんだけビッチ化したのかね?

「こ、このお馬鹿っ!!!、もう許さん!!」

マティがケティに飛びかかった。ワーワーギャーギャーと、乱闘が始まる。

洗い場で、裸とメイド服の取っ組み合い。

「ちょっと、止めなさいアンタ達」

ヤレヤレ

ワタシは洗面器2つに熱い湯を注ぎ、押し合い圧し合いと絡み合う2人に向かってその湯をぶっかけた。

ザッパーンっ!!

「アッチっ!!」

「キャアっ!!」

2人は慌てて、水風呂に飛び込んだ。

「アンタ達、周りに迷惑よ」

……


野営地に戻ると、すでに朝食が準備されていた。マティが浴場まで来たのは、戻りの遅いワタシ達を呼びに来たため。

ルナリアは、ワタシ達3人を見て訝しんだ。

「なんでマティがずぶ濡れなの?」

「さぁ?」

マティは着替えにテントに入って行った。

一悶着はあったけど、朝食の後に街を出る事にする。これでもう熊スケの短いチンPを拝まなくていい。いや、見なきゃいいだけなんだけどね?

……

今後の事を含め、話をしながら食事をしていた時だった…

ん?、なんか急に周りが騒がしくなったぞ?

衛士隊が、右へ左へと走り回り、冒険者達に声を掛けて回ってる。

「なんでしょうか?」

とマティ

そんな中、エドガー氏がコッチに向かって走って来るのが見えた。

ヤダなー、この感じ。

「貴殿らまだいたか!、手を貸してくれ!!」

「なんだか分からないけど嫌です」

「即答!?」

「なんです?、いったい」

ワタシを手で制止、答えたのはルナリア

「地竜がこの街に接近している!」

「は?」

地竜って言えば、ランクBの『アルラマージ』チームが討伐したって言う奴よね?

「南東の監視砦から、地竜出現の報が朝方にもたらされた。それも真っ直ぐ街に近づいて来ている」

「地竜って、人里近くに出るもんなの?」

ワタシはルナリに問うた。

「地竜は山岳地帯を棲家にしてて、人の多いところに出て来ることはまず無いわね」

「我々は迎撃の準備をしなければならない、冒険者組合には討伐依頼をし、発布もした」

「衛士隊は精鋭でしょ?」

「ただの地竜なら、我らだけでも十分だ、だが相手は『イシユミ竜』だ」

「イシユミ竜?」

……
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