【R18】転生?した先は、リアルよりもHな世界でした。

N.M.V

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交易都市を後にして?

短いHは嫌すぎる?

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マティ達が戻って来た。

野営地に広げた簡易テーブルと椅子に座る、ワタシ達とニクを見て、マティとスノウが見て訝しむ。

「なぜこの人がここに?」

ニクの事情は既にマティ達には話てある、その上での詰問。

ニクの護衛依頼は、皆の同意が必要と思った。そもそもサンが増えた事で、すでに馬車が定員オーバーなんですわ。

「歩いてついていきます」

と、ニク。

いやいや、人の歩みに合わせたら進みが遅くてしょうがない。

全員揃ったところで確認したけど、皆、ワタシに判断を委ねるとしか言わないし

投げやがって、もー

だけど、ワタシがニクの護衛を渋る理由は別にある。

「そういえば魔石の件が有耶無耶だったわね?」

ニクが一瞬ビクッと反応した。

ワタシはそれを見逃さない

「商隊をクビになった事で、いっぱい一杯だったんだ」

「まだウソをつくつもり?」

「ウソなんて……」

「じゃあ単刀直入に聞くわ、商隊をクビになったのはウソでしょ?、自分で抜けたんじゃないの?」

『!?』

皆が一斉にニクを睨みつけた。

「……」

しばしの沈黙

ニクは答えない。否定も肯定さえもしない、
それは肯定と捉えるわよ?

「エム姉、どういう事?」

「真の狙いは『魔石』、道中にワタシから奪うつもりなんでしょ」

「そ、そんな事考えてないよ!、護衛してほしいのは本当だよ!、で、でも魔石も必要なんだ……」

「何故魔石を欲するのかはおいといて、今までどれだけかき集めたの?」

ワタシは根拠に基づきカマをかけてみた

「7個」

『7!?』

ワタシも皆も驚いた、7個って凄いわね

「あと2つで僕の旅も終わるんだ」

「そんなに一体何に使うの?」

「それは……」

ニクは口をつぐんでしまった。

「悪い事に使うの?」

ニクが首を横に振る。

許可なく個人で魔石を所持すること、そして魔石を運用すること、それは王都立法院が定める法的な違反に抵触するとの話

スノウがワタシを助けるために『祝福』と言う魔法を行使する際、魔力補助の触媒として魔石を利用した。アレも違法な行為、でもその証拠は消費してしまったので、残ってはいない。

昨日手に入れた魔石は、正式に登録して自分のものにしようと考えてだんだけど……

「ニク、あなたの言う事はウソばかり、何が真実で、何が虚実なのかさっぱりだわ。悪いけどワタシには貴方が信用に足る人物だとは思えない」

ニクは俯いたまま、肩を震わせてる。

「…だから、しばらくの間、貴方の誠実さを見せてもらうわ」

「え?」

「貴方の護衛を引き受ける、でももし少しでも気に入らない事したら、容赦しないからね」

ニクの顔がパッと明るくなった。

「う、うん、誓うよ、僕は裏切らない」

「それは態度で示して、言葉なんて意味がないから、それとこれ」

ワタシはニクの前に、ベルベット地の小さな袋を差し出した。

ニクは手に取り、開けて中を見た。

「え?、2つ!?」

中身は魔石、それも2個入ってる。もう一つはトンデルダルトトロリアーナで、魔犬の匙から入手した物で、フィロドロ君がコッソリと調べてくれて、1つだけ未登録品だったので内緒で譲ってもらった。故に登録されるまで、法的には誰の物でもない。

「エム、それは様子を見てからの方が…」

ルナリアがそうワタシの耳元で囁いて来た。

「後でも先でも一緒よ」

ニクは袋を閉じると、ワタシに返してきた。

「コレは王都に着いたらでいい。その時はあなたのいい値で買う」

「エムよ」

「エムさん、改めて護衛をお願いします」

「わかったわ、じゃあ明日ギルドで正式に指名依頼して、それを受けるわ」

「うん、ありがとう」

ニクが頭を下げた。その所作がふと気にったけど、まぁ気のせいよね?

「じゃあ食事にしますか?」

「はぁ、話が長いから、お腹と背中がくっついちゃったよぅ」

ケティの言葉に皆が笑い、マティがケティの頭を叩いた。

さて、準備を始めようと、ワタシが席を立とうとした時…

ドガシャーン!!

ワタシ達の用意した夕食の鍋かひっくり返った。

焚き火に汁が流れ込み、煙がモウモウと上がる。

「おい!、昼間の礼に来たぞ!!」

倒れた鍋の横に、大男。

ギルドでルナリアにタマQを潰された熊スケが、軽装のアーマーを着込み、立っていた

おや、腕が治ってる。

あの重傷は、ヒールでは治らないから神聖術ね。ご都合のいい回復術よね、ワタシもそれで助かったけど。

他にも徒党仲間が8人

ヒュー

誰かが口笛を吹いた。

「おい見ろよ、この徒党、女しかいねーぞ」

「ああ、それもどいつもいい女ばかりだ」

「抱きがいがあるぜ」

云々、男達の下卑た笑い、下衆。

それよりも……倒れた鍋よ、やってくれやがったな、コンチキショウ

ガキーン!!

突然、熊スケの胸に火花が散り、その巨体が浮いて後方に飛ばされた。しかし、熊スケは拳を前に構えて着地する。

突然の事にワタシはビックリした。

突き出された長大な槍、熊スケを押し出したのはケティの戦乙女の戟槍だった。

ワタシはゾクリと背筋に冷たいものが走り、振り向き、ギョッとした。

憤怒

初めて見るケティの怒りの形相、怖っ!

「エム姉、アイツ頂戴」

「はいヨロコンデ」

「では、私が周りの者達の露払いを……」

そう言ってスノウまで前に出てきた。ワタシは彼女を後ろから抱きしめる。

「スノウはダメ」

「どうしてですか?」

「ルナリアもダメだからね」

「どうして?」

「冒険者だからよ」

???、首を傾げるスノウ

対して、ルナリアは納得した様子。

そんなワタシ達を尻目に、マティがバスターソード片手に前に出た、大楯は今回は無し。

「マティ、ケティ、殺しちゃダメよ?」

「保証は出来ません」

マティとケティが同時に闘気を発する、ゾクっと来た、コレが戦乙女の本当の覇気なのね

「な、なんだコイツら…」

さすが腐っても冒険者、マティ達の気配に警戒を強める。

「俺はそこの褐色女に用があるんだ!、従者如きはどきやがれ、犯すぞ!」

ケティに啖呵を切る熊スケ、ケティは首を傾げ、見下すように鼻で笑う。

「逆にアンタの粗末なイチモツを刻んであげる」

「言ってくれんじゃねーか!」

熊スケの取り巻きが、焦って彼に声をかけた。

「や、やばいって頭目、アイツら普通じゃねーっすよ!?」

「んなこったあわかってる、面白いじゃねーか、俺は強い女を屈服させてからハメるのが好きだ」

熊スケがニヤッと笑った。

どっかで聞いたセルフだわ。

熊スケは、拳を突き合わせると、ドドドっと滑る様に踏み込んでくる。

猪突猛進、防御に絶対の自信でもあるのか、そのまま突っ込んで来る。そしてケティの目の前で、両拳を一度引き突き出した。

拳がゴウっと唸る。

「『雷轟発破!』」

唸りを上げてケティに向かって壁の様な両拳が迫る。

だけど、それよりも早く、ケティは槍の石突をすくい上げた。

ガインっ!!

拳が弾かれ跳ね上げられた、万歳の格好になる熊スケ、スキだらけ。

「んなにぃ!!?」

速度よりもパワー、質量に物言わせた熊スケの拳をいなしたケティの膂力が、熊スケよりも更に上回った。

ケティはそのまま槍をクルリと回転させ、熊スケに連撃を入れていく。

「く、クソがっ!」

マティの槍は、熊スケの関節部を的確に狙い刺突する、目にも止まらぬ連続突き。

手甲、腕、太腿、足の甲、敢えて熊スケの装備した鎧部を、もろともせずに貫通する。

血飛沫が舞い散る。

「ぐああっ!!」

激痛に前のめりになった所に、ケティはもう一度槍をグルリと回転させ、石突で喉仏に一撃

「あがっ!」

そして、下段に下げてからの振り上げ、熊スケの無防備な顎へ

パカーン。

熊スケの巨体が宙に浮いた。

仰け反り、後頭部から落下、背中から一回転すると、うつ伏せで大の字になって動かなくなった。

スゲー

一方的にのされた熊スケを前に、取り巻き達が後ずさる。

他の冒険者も、既にマティに伸されていた。

「何事だ!!」

すると、この街の衛士隊員達がやって来た、来るのが遅いよ。

衛士隊員は、潰れたヒキガエルの様にのびた熊スケを見た。

強面のいかつい、オジ様、ちょいワタシ好み……ん?、この人どっかで見た気がする。

「コレは君らがやったのか?」

ワタシは肩をすくめて見せた。

「ここでの争いは禁止されていると、知っての事か?」

「そいつは、ワタシ達の夕食を鍋ごとひっくり返したのよ」

スノウとケティが鍋を起こして確認してる。

「それでやったのか?」

「そいつがケッつまづいてすっ転んだだけです。そんな熊みたいな大男を、か弱いワタシ達が倒せるわけないですね」

と一応うそぶく。

衛士隊はワタシ達を見回してから、熊スケに視線を落とし、ひっくり返った鍋を見た。

すると衛士隊のオジ様が「なるほど」と、何か1人納得する。

「あいわかった」

えー?

「この者は、こちらで対応する」

「はぁ」

「災難だったな、なにか夕食をこちらで提供しようか?」

ケティを見ると、要らん要らんと手を振ってる。

「お心遣い感謝しますが、結構です」

「そうか、私は衛士隊上級長のエドガーだ、困り事があれば、衛士隊屯所まできたまえ」

衛士隊達は、熊スケを両側から抱えて立ち去っていった。

スゲー紳士、ドルガーとはえらい違うわね…

……エドガー?

「エムさん、今の衛士隊長、ドルガーさんに似てません?」

そう言ってきたのはスノウ

「私もそう思った、親戚筋かしら?」

うーん、だからなんだという話し。

「それよりも夕食をどうしようか?」

「鍋の汁はこぼれましたけど、重要なのは煮込んだ具の方で、そっちは問題ないそうです」

「煮込んだ肉を切り分けて、パンで食べまーす、ルナっち、野菜切って」

すっかり料理番のケティ、御者もやって、出来る子は、かわいい。

……

なるほどなるほど。

鍋の具とは、肉。

ニワトリに似た『レッドタイバー』と言う凶暴な魔物の肉、森の中でスノウが狩って来た。それをマティが捌き、ケティが料理した。

香草やら野菜やらと一緒に煮込んで、出来上がりを適当な大きさにカットして…

これまたレタスに似た野菜と一緒にパンに挟み、バーガーサンド風に仕立ててある。

スープは、肉を煮込んだ白湯汁の予定だったけど、熊スケがぶちまけてしまったので、ほとんど残っていなかった。

熊スケ許すまじ。

さて、ニクを交えて食事をしながら、今後の方針を説明する。

「王都までニクの護衛をします、以上」

「それだけ?」

「基本的に王都を目指すこ事に変更はないからね、そうそう、荷車をもう一両調達して連結しないとね」

「荷車は僕が調達してくるよ」

と、ニク

「二輪のそんな大きなやつじゃなくて良いわ、荷物を積むだけだから」

「わかった」

「ついでに明日朝1番でニクとギルドへ行って、護衛を受けてくるわね」

「私も行くわ」

ルナリアが手を挙げた。

「一人で良いわよ」

「ダメよ、エムは一人にするとすぐ攫われたりするんだから」

「んむぅ」

否定できない。

和気あいあいとしているワタシ達を遠巻きに見ている冒険者達、視線がとにかくイヤラシイ。

実は他にも女冒険者はポツポツいる、でも彼女達は徒党の中で囲われていて、他の冒険者は手を、まぁ出し難いだけで、結局は我慢できずに襲うのは平常っぽいけどね。

どいつもコイツも下衆だわ。

そんな中、女だけのパーティーがここにいる。彼らからしてみれば、ワタシ達はフリーに見えるんでしょうね。だけど…

『タマ潰しの怪女』、熊スケを一方的に滅多刺しにした『大槍のメイド』

襲うにもリスクの高い女達と知るや、奴らも二の足を踏んでるようね。

…でも、どいつもコイツも、その目は諦めてはいない。

なので見張りを立てる事に、街中なのに「なんでやねん」である。

ついでにエムシャドウを闇の中に潜ませた。

するとお約束の如く、寝静まりを狙ったレイプ魔が現れる。

気配を殺し、獲物を狩る者の動き、冒険者だわ、ヤレヤレ。

ワタシはエムシャドウを彼らの背後からけしかけ、口を塞いで奴らのズボンを下ろし、ケツの穴をエムシャドウのチンPで穿ってやった。

ふふ、逆レイプ

どうよ?、襲う側が襲われちゃう気分は?

森の中から、微かに男達のくぐもった声が聞こえて来る。

ちょっと視覚だけ同調させて覗き見ると、ヤローが恍惚な顔して、ケツを犯されてた。

オエッ



…夜もふけ、男達の襲撃が収まった。諦めたのかしら?、代わりにあちらこちらから、アンアンアンと、激しくも艶かしい女達の喘ぎ声が聞こえ始めて来た。

うーん、Hしてますねー。

野営地とは言え、ここは街中よね?

同意の元でHしてるなら良いけどね。

本来なら休める場所の筈なのに、見張りが必要とか、街の外で野営した方が安全じゃないかと思ってきた。

マティ曰く、ちょっとだと言う。

でもそれって、恐らく男性神に目をつけられているワタシとルナリアが誘き寄せてるせいよね?

なので、皆には寝てもらい、ワタシが寝ずの番を買って出たと言うわけ。反対はされたけど、ルナリアが付き合ってくれると言うことで、押し切った。まぁ2人の方が良いわよね。

そんな中でも、配置したエムシャドウが、ワタシ達を襲おうとするヤロー冒険者に反応して、喰って回ってる。

優秀だわエムシャドウ。

ルナリアにエムシャドウが動き回っていることを説明してある。彼女もランクA冒険者、気配を消して寄ってくる奴等に気づいてはいる、でも…

「エム、流石にちょっと怖い」

「そうね、集団で雪崩れ込まれたら終わりよね?、やっぱり、男性神に交渉しないと一生このままだわ」

「交渉なんてできるのかしら?」

「そのためにも、王都の『チンブラーダ教団』本部まで行かないとね」

王都に行く目的は、そもそもが男性神との対話。

その為には、男性神信仰宗教集団の総本山に行かなければならない。

はっきりいって、交渉とか対話ができるとはこれっぽっちも思ってない、頭がおかしいけど相手は『神』

「出てこいやー」と言って、人前に簡単に顕現することなんてあるわけがない。

ただ、祭壇で文句の一つでも言わないと気が済まないだけ。

……ルナリアはそんな認識も困難な神様の存在をどこまで信じてるんだろう?、彼女達が密かに信仰する例の女神もそう。

……でも、宗教信仰の核心部分は聞いてはいけないのが暗黙のお約束。

「エムぅ」

ルナリアが艶っぽい目でワタシを見つめてきた。周りの喘ぎ声にあてられてる?

「アンタまだ魔香が抜けてないの?」

「ぬ、抜けてる」

嘘つけ

「じゃあ、なによその目は」

「……」

「前から言ってんでしょ?、ワタシは素敵なオジ様相手がいいの」

「自分がオジさんみたいなクセに?」

「言ってくれんじゃんよ!、そんなにHしたきゃ、寄って来るヤロー共にられてこいクソビッチ!(怒)」

プンスコだ、ゴラァ

「エム冗談よ、怒らないでよ……」

大体なんでこんなことになったんだろう。ワタシは平穏静かに、優しく抱いてくれる素敵なオジ様達とHに暮らしたいだけなのに。

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「うおおおっ!!」

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「なんだテメェ、なにしやがっ…おおう、やめっ…おおうっ!、ふおっ!」

聞き覚えのある野太い悶え声が聞こえて来る。

「……やめろっ!!」

男の怒声

ワタシは一瞬、クラッと卒倒しそうになった、エムシャドウの反応が消えた、やられた!?

「クソが!、なんだ今のヤローは、俺様のケツにきたねーモンねじ込みやがって!!」

「え?、熊スケ!?」

ズボンを履き直しながら現れたのは、巨漢の熊スケ。

マジかあいつ!、もう復活した!?、っていうかおまえ、エムシャドウにやられたんかーい、オエッ、同調しなくて良かった。

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ワタシは結界を張った、それはの間に。

「ちょっ、なによコレ!?」

ルナリアが驚きの声を上げた。

彼女達をテントごと結界内に閉じ込め、ワタシだけ結界の外に出た。

「そこから出るんじゃないわよ、出られないけどね」

「エム!、なにを言ってんのよ!」

ルナリアが手を出そうとして、パチンと障壁に弾かれた。

「んなっ!?」

内側は攻性の障壁ではないけど、触れられないようにした。

「エム!、バカなことしないで!」

「うるさいなー、それ、日が昇るまで解除されないからヨロ」

「って、エム後ろ!!」

ワタシの背に迫る気配。

「お前もいい加減にしろ!!」

ワタシはジャンプすると、襲い掛かろうとしていた熊スケの右首に回し蹴りを炸裂させた。

ワタシが繰り出したのは、身体強化で攻撃力を上乗せした一撃。

熊スケは受けた打撃で身体がクルリと半回転し、地面を舐めた。

だけどクソっ!、硬いわ、痛いわ。

コイツ、身体をガチガチに身体強化スーパーアーマーしてやがる

熊スケからは、ほとんど魔力は感じられない、戦士系は基本的な身体強化スキルがあるけど、コイツの身体強化は明らかに魔法で強化されてる。そうすると付与を得意とするコイツの仲間、それも魔法士が近くにいるはず。

不気味に笑いながらゆらりと立ち上がる熊スケ。

ワタシは、ウェポンコンテナから『鋼糸』を出し、熊スケの全身をキュッと縛り上げた。

「おい、こりゃなんだ?」

「鋼の糸よ、無理に動くとバラバラになるわよ」

「そうか」

熊スケはニヤッと笑うと全身に力を入れた。

「ちょ、ヤメっ!」

鋼糸が肉に食い込んで行く、だけど…

バチンっ!!、ピシュシュンっ!!!

鋼糸が弾け飛んだ

「えーっ!?」

「くだらねー、俺の『鋼の神体』にこんなもの効くか、舐めやがって」

身体強化をかけていたとは言え、ルナリアは良くこんなヤツの腕をへし折ったもんだわ。

コレってヤバいわー

この熊スケ、決して雑魚じゃない。ルナリアに腕をへし折られ、タマQを潰され、ケティにボコボコにされたけど、冒険者ランクは高そうなのよね……

実は、さっきのワタシの初撃には、強力な麻痺を含めた状態異常魔法も乗せていた。

それのに熊スケにはまるで効果が出ていない。

の制限下で、熊スケを無力化することは、ワタシには無理ゲー

無理ゲー?

「エム!、障壁を解いて!!」

そんな事できるかい。

周りに他に何人かヤロー共が潜んでる、ワタシ達とHしようと、虎視眈々と隙をうかがってる

こうなったらこの野営地ごと吹き飛ばしますか?

いやいや、そんなことしたらお尋ね者だわ。

ワタシだけならいいけど、ルナリア達をそんな目に遭わせるわけにはいかない。

それに、熊スケのご相伴に預かろうと、性欲むき出しの冒険者連中も、熊スケの仲間である以上、冒険者ランクの高い奴が恐らくいるはず、そうなると多勢に無勢。一度に襲われたら、十中八九ヤられる。スノウやサンの正体もバレる、非戦闘員のニクに至っては、初めてを奪われる。

ああ、面倒臭い、面倒臭い、面倒臭い。

ワタシはため息をついた。

「おい女、お前に用はない。そっちの褐色女を出せ、そうだな槍使いと大剣使いの女もだ、それで勘弁してやる」

ムカっ

「なんでワタシ達が悪いみたいな言い方なわけ?」

「何を言っている?、悪いのはお前らだ、大人しく俺に抱かれていれば良いものを、抵抗しやがって」

「はぁ?」

…おかしい、これだけの騒ぎで夜夜中とはいえ衛士隊が来ない。それに熊スケの奴、衛士隊に連れていかれて……

「なんだお前、時間稼いで、衛士隊が来るのを待ってるのか?」

ワタシは熊スケの言葉にハッとする

「……まさか、衛士隊もグルなの?」

熊スケがニヤッと笑った。

「おいおい、衛士隊を侮辱する発言はいかんなー、衛士隊は街の治安を守っているんだぞ?」

何言ってんのコイツ…

「おや?、わかってないな、お前らが泣こうが叫ぼうが、衛士隊には関係ない、、わかるか?、お前ら女冒険者って言うのはな、その程度のモンなんだよ」

熊スケの言っている事は、100%おかしい。

だけど悔しい程に100%正しい。

この世界では、それは当たり前である事をワタシは、失念してた。

男は皆等しく、女の敵なのだと。

この結界も盤石じゃない、安全を見て緩く掛けてあるし、仕組みさえわかれば簡単に破ることができる。

ワタシは抜剣してあったブロードソードを投げ捨てた。

「エム!?、バカな事やめて!」

ワタシはルナリアに微笑んでから、熊スケに視線を戻した。

「……彼女達には手を出さないで、その代わりワタシだけで勘弁して、もし受け入れないなら、刺し違えてでもアンタと、潜んでる奴らを全員をぶっ殺すわ」

ああ、なんだろ、ずっと昔にもこんな事があった気がする。

眼前の敵、背後には守るべき仲間……

仲間?

「っつ!」

ズキっと頭痛が走った。

久々に来た、昔の事を思い出そうとすると出る刺激痛。

そんなワタシを、熊スケは舐め回すように品定めの目でジロジロと視線を注いでくる。

キモっ

「ちっ……まあ、良いだろ、可愛がってやるよ」

舌打ちしよった、何様だコイツ。

……


うーん、ルナに言ったことが自分に返って来た。

ワタシは、野営場所から離れた街中にある使われていない民家に連れ込まれた、そこで薬を嗅がされた。

以前、西の街でレイプ常習犯の鍛治オヤジ共が使ったのと同じっぽい。身体を動かせない、思考の低下、言葉を発することもままならない。それなのに、身体が疼き、Hされている感覚だけはしっかりとある。

魔香と違って、ただの麻痺薬、女を淫乱化するものではないみたい。

この世界の女を強姦するために使われる薬の類は、魔薬や魔香を含めて妙に高度に出来てる。

頭おかしい。

いざとなったら、チンP食いちぎってやろうと思ったけど、無理だわ。

媚薬効果が出てるのはメインフレームだけだけどね。相変わらずサブフレームは見てるだけのAV視点。

「フッフッフッ」

熊スケの右腕はルナリアがバッキリ折った筈、でも神聖術で元に戻したんでしょうね。その逞し過ぎる腕の中で、ワタシ(ファースト)は着ていた服を引き裂かれ、あられも無い姿で、股を割られ、腰を突き上げられてる。

でも…短いのよね、太いのに変に短い

何が短いって?、チンPが短い、いわゆる短小?、小指の長さよりも短いんじゃない?

奥まで届かない。

イヤだわーコレ。

昼間ルナリアが潰したせいじゃないわよね?

その癖、熊スケは自信満々に…

「どうだ俺のサオは?、気持ちイイだろ?」

はいはい

「あ、このクソアマ、押し出しやがって」

はぁ?

アンタのが短すぎて、勝手にスッポ抜けてるだけよ

入れたり抜けたり、中途半端、ダメだこりゃ。

「お、あっ」

え?、早っ!、熊スケが身体を震わせ絶頂に達したわ、でも勢い余ってチンPさまがスッポ抜けた。

ぶびって命の液がワタシの股間と地面にぶちまけられた。

あーあ

「ハアハアハア、どうだ?」

ドヤ顔を見せる熊スケ、どうだ?ってアンタね…

「だがお前の穴はダメだな」

はあ?、ダメなのはお前のチンPじゃ。

「抱いてやっただけ有り難く思え」

ふざけんな、死ね。

「いやいや頭目、この女すげー良い身体してますぜ?」

「ふん、こんな女の何処が良いのか俺にはさっぱりだな、お前らの好きにしろ」

「じゃあお言葉に……」

熊スケは部屋を出て行ってしまった。

別にあの野郎に好かれるのは反吐が出るけど、自分がダメ出しされるとか、ムカつく。

動けないワタシに群がる下衆な冒険者共。

そのうちの一人が、背後に覆いかぶさり、ワタシの秘穴にチンPの先っぽをあてがってきた

「へへ、行くぜ?」

男のチンPが、ワタシの秘穴にズヌッっと侵入して来た、熊スケのよりずっと大きい。

あっ、ああっ、太い、硬いわ、奥まで入って…きた、あっ、いやん

身体が熱い。

熊スケに受けた中途半端なHのストレスが、ワタシの中で炸裂する。

「スゲー、吸い付いてくるぞ、この女たまんねー」

腰をカクカクと小刻みに動かす男

ああ、ダメなの、そんな、あんっ

「頭目も、じゃあわかんねーよな」

「言えてる、出すの早いしな」

ハハハと、妙に爽やかに笑い合うヤロー共

なんだ、わかってるんだ

「だけど、この女、マジで、スゲーぞ、おお」

男が悶える。

「そんなにか?」

「こりゃ、頭目がすぐイッちまったのも頷ける」

「いや、ありゃただ早いだけだろ?」

ハハハと再び笑い合うヤロー共

言われてますよ熊スケさん。

その後は、とにかく輪姦まわされた。

はひっ!、いひっ!

極太いのやら、長いのやら、曲がりくねってるのやら、どいつもコイツも絶倫で、熊スケとは全然違う。

あ、イクっ!、あ、ああっ!!

男達の絶倫ぶりに、どういうわけか、サブフレームにまで影響し始めた。

絶頂が止まらない。

男達は、正気を失ったケダモノの如く、チンPを次々とぶち込んでくる。

最初のうちは中出しを避けていたのに、途中からお構いなしになった。

量も半端ない。

なんなのコレ、コレが、男性神の仕業なの?

今までこんな事なかった

ワタシは何度もイカされた、何度も命の液を注がれた。

3Pなんて当たり前、前も後ろも口にもチンPを突っ込まれた。

熊スケの徒党8人に、ワタシは一晩中慰み者にされ続けた………

……
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