少年タツ・オンデロックが死んだ日

あとがき

　この度は「少年タツ・オンデロックが死んだ日」をお読みいただき、ありがとうございました。そして、非常に稚拙な書き物になってしまい、申し訳ありません。小説の書き方も勉強していきます。
　
　さて、この作品のストーリーは、本伝である「人類救済＝リライフ2nd（リラプロ）」の発祥である、「うごくメモ帳3D」で描いた、「リラプロ漫画・ネイチャー編」に基づいて案を練りました。戒都が戒都となる前、「タツ」時代のお話です。親友の華薇との過去を書いたのですが、所々にうごメモのセリフなどを引用して、明かされる二人の記憶でネイチャー編を彩りました。機会があれば、うごメモの作品も公開したいですね。もちろん加筆して。

ちなみに、タツと華薇の街に出現したリアマゾネスですが、ネイチャー編に1ページ、ビジュアルだけの登場をしています。それに基づき、ラフイラストを附帯しておきます。

個体名は「バーナーガ」、炎を全身から吹き出す体長約30mの、超警報級リアマゾネスです。身体は柔軟に屈折し、優れた体幹能力を持ちます。作中では駆けつけた5人のリライフが応戦します。惜しくも討伐には至りませんでしたが、手負いの状態に追い詰めるまで善戦しました。その後、リライフとして覚醒した華薇の「槍柱ピラー」で倒されました。超警報級の中でも危険度が高く、事実この地域は10年後の現在も復興に難航するほど破壊し尽くされています。華薇の覚醒がなければ、二人は街ごと炎にのまれていましたね。

　小話ですが、タツのラストネーム「オンデロック」は、企画創設当初から密かにあった設定でした。当時は名前の響きが気に入っていただけで、特に意味を持たない設定だったため公開しませんでしたが、今は設定を継ぎ足し、オンデロック家についても深掘りを考えています。今後に乞うご期待です。
　
　この作品だけでなく、リラプロ自体が災害を取り扱う創作企画なので……表現に悩むことが多々あります。キャラクターの境遇が暗い話は、一般的に締め方が気持ちのいいものが好ましいと思うので、今回も光を見出すような終わり方で書かせていただきました。
　今回の話では、「抗う」ことに執着する二人にスポットを当てています。企画全体においても、「死」に繋がるような絶望から、「生」の希望を掬い上げようとする、つまりは抗うキャラクターの心理描写を大事にしたいと常々考えながら創作に打ち込み中です。
　
　駄文を書き散らしましたが、今回の作品を楽しんでいただけましたなら幸いです。また、これからの「人類救済＝リライフ2nd」の活動もよろしくお願い致します。