3 / 4
だからこそ言えない。(きょうだい編)
しおりを挟む
『きょうだい』と言っても、色々な形がある。
男女様々なきょうだい、同性同士のきょうだい、等々。
そんな事もあり、ここでは以降きょうだいと、平仮名で表現して行こうと思う。
けして、漢字が分からない訳では無い。
きょうだいとは、同じ家族でも親とはまた違う感情で、言えない事があるのではないだろうか。
同じ家族だが、きょうだいに対しては、どうしてもライバル的な感情が生じやすいと思うのだ。
物凄く仲が良いきょうだいだとしても、多少はそういった感情があるように思える。
その感情は、意識的に芽生える事もあれば、無意識のうちに生じて居る場合もある。
こどもの頃、自分より他のきょうだいの方が可愛がられて居ると不満に思った事は無いだろうか?
自分よりあっちの方が、ケーキが大きい。
誉めてもらえる事が多いいなど、本当に些細な事で不満を抱えた覚えがある。
相手が見てない間に、こっそりケーキを盗み食いして居た事を思い出す。
今思えば、何て小さいのかと恥ずかしくもあるが、こどもの頃の自分にとっては、そうやってバランスを取って居たのだろうと思う。
成長して行くにつれ、そう言ったライバルという感情を表に出す事は減るかもしれない。
しかし、消えた訳では無いのだ。
感情のいだき方は、大小さまざまだと思うが。
きょうだいの誰よりも優れて居ると思われたい。
きょうだいの誰よりも誉めてもらいたい。
きょうだいの誰よりも愛情を独占したい。
そう言った感情があり、言えない事が増えて行った様に思う。
そして、表に出さず隠してしまう事で、ねじれが生じ始めたのだ。
自分達に子どもが生まれ、良く実家で誕生日会をしビデオカメラでその様子を録画して居たのだか、そのビデオを見返すと、本当に酷い物だった。
何となく、ずっとピリピリとした雰囲気の中、意地や悔しさが見え隠れしているのが伝わって来る。
子ども達もそんな雰囲気を察知していてとても息苦しそうに見えたのだ。
あの頃の自分では気がつく事が出来なかったが、今になって、みんな誰かを守りたくて必死だったのだと理解出来る。
少し前までは、もっと楽しく誕生日会をやってあげられなかった自分に対し、苛立ちや駄目な親だと攻め続けて居たのだが、そんな自分を許せる様になってから、色々な事が見えるようになったのだ。
自分の考えが卑屈になって居たんだと気が付いた。
自分を許せるきっかけになった事は、何だろうかと考えてみた。
それは、心のゆとりだったのだ。
この、何をするにも息苦しさを感じやすい世の中で、それでも自分は一人では無いのだという安心感を得られたから、私は心にゆとりが持てる様になった。
きょうだいというのは、親よりも色んな事を話す事が出来たりもするが、そうしたライバルの意識から自分の駄目な所や苦労している所などを話す事がなかなか出来ない事もあるのだ。
たとえ、家は秘密がないよという家族の中でも、秘密が本当に無いという事は、少ないのではないだろうか。
しかし、秘密があるという事をマイナスに捉える事は無いと思う。
それは、人としての競争心や向上心があるからなのだ。
年をとり、久々にきょうだいに会って話した時、ビックリするほど、素直に話を聞く事が出来たのだ。
特別な事をしなくても自然と近付いていけるものなのかもしれないと、改めて思った。
今、きょうだいとは不仲で全く口をきいていない人も居るだろう。
今まで、本当に仲が良かったのに、最近になってぎくしゃくする事が増えたという人も居ると思う。
しかし、きょうだいというのは親とはまた違った形の絆で結ばれて居ると思って居る。
修復しなくてはと、焦れば焦る程に苛立ちが芽生えたりうまく行かなくなる事の方が多いい。
焦らなくても、自然に近づく事が出来る様になるまで、時の流れに身を任せてみてもいいのだ。
きょうだいだからと言って、家族だからと言って全てをさらけ出さなくてはいけないという事は、けして無いのだから。
きょうだいだからこそ、家族だからこそ自然に任せてみても良いのでは無いだろうか。
けして切れることの無い絆が確実にあるのだから。
男女様々なきょうだい、同性同士のきょうだい、等々。
そんな事もあり、ここでは以降きょうだいと、平仮名で表現して行こうと思う。
けして、漢字が分からない訳では無い。
きょうだいとは、同じ家族でも親とはまた違う感情で、言えない事があるのではないだろうか。
同じ家族だが、きょうだいに対しては、どうしてもライバル的な感情が生じやすいと思うのだ。
物凄く仲が良いきょうだいだとしても、多少はそういった感情があるように思える。
その感情は、意識的に芽生える事もあれば、無意識のうちに生じて居る場合もある。
こどもの頃、自分より他のきょうだいの方が可愛がられて居ると不満に思った事は無いだろうか?
自分よりあっちの方が、ケーキが大きい。
誉めてもらえる事が多いいなど、本当に些細な事で不満を抱えた覚えがある。
相手が見てない間に、こっそりケーキを盗み食いして居た事を思い出す。
今思えば、何て小さいのかと恥ずかしくもあるが、こどもの頃の自分にとっては、そうやってバランスを取って居たのだろうと思う。
成長して行くにつれ、そう言ったライバルという感情を表に出す事は減るかもしれない。
しかし、消えた訳では無いのだ。
感情のいだき方は、大小さまざまだと思うが。
きょうだいの誰よりも優れて居ると思われたい。
きょうだいの誰よりも誉めてもらいたい。
きょうだいの誰よりも愛情を独占したい。
そう言った感情があり、言えない事が増えて行った様に思う。
そして、表に出さず隠してしまう事で、ねじれが生じ始めたのだ。
自分達に子どもが生まれ、良く実家で誕生日会をしビデオカメラでその様子を録画して居たのだか、そのビデオを見返すと、本当に酷い物だった。
何となく、ずっとピリピリとした雰囲気の中、意地や悔しさが見え隠れしているのが伝わって来る。
子ども達もそんな雰囲気を察知していてとても息苦しそうに見えたのだ。
あの頃の自分では気がつく事が出来なかったが、今になって、みんな誰かを守りたくて必死だったのだと理解出来る。
少し前までは、もっと楽しく誕生日会をやってあげられなかった自分に対し、苛立ちや駄目な親だと攻め続けて居たのだが、そんな自分を許せる様になってから、色々な事が見えるようになったのだ。
自分の考えが卑屈になって居たんだと気が付いた。
自分を許せるきっかけになった事は、何だろうかと考えてみた。
それは、心のゆとりだったのだ。
この、何をするにも息苦しさを感じやすい世の中で、それでも自分は一人では無いのだという安心感を得られたから、私は心にゆとりが持てる様になった。
きょうだいというのは、親よりも色んな事を話す事が出来たりもするが、そうしたライバルの意識から自分の駄目な所や苦労している所などを話す事がなかなか出来ない事もあるのだ。
たとえ、家は秘密がないよという家族の中でも、秘密が本当に無いという事は、少ないのではないだろうか。
しかし、秘密があるという事をマイナスに捉える事は無いと思う。
それは、人としての競争心や向上心があるからなのだ。
年をとり、久々にきょうだいに会って話した時、ビックリするほど、素直に話を聞く事が出来たのだ。
特別な事をしなくても自然と近付いていけるものなのかもしれないと、改めて思った。
今、きょうだいとは不仲で全く口をきいていない人も居るだろう。
今まで、本当に仲が良かったのに、最近になってぎくしゃくする事が増えたという人も居ると思う。
しかし、きょうだいというのは親とはまた違った形の絆で結ばれて居ると思って居る。
修復しなくてはと、焦れば焦る程に苛立ちが芽生えたりうまく行かなくなる事の方が多いい。
焦らなくても、自然に近づく事が出来る様になるまで、時の流れに身を任せてみてもいいのだ。
きょうだいだからと言って、家族だからと言って全てをさらけ出さなくてはいけないという事は、けして無いのだから。
きょうだいだからこそ、家族だからこそ自然に任せてみても良いのでは無いだろうか。
けして切れることの無い絆が確実にあるのだから。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
2024年 最新のお小遣い稼ぎトップ5
ログ
エッセイ・ノンフィクション
本書は、仮想通貨トレーディングの基本から始まり、市場分析、リスク管理、トレーディングプラットフォームの選定など、投資家が成功するための戦略について詳述します。また、ブロックチェーン技術の基礎からその応用までを包括的に説明し、スマートコントラクト、分散型アプリケーション(DApps)、分散型金融(DeFi)などの最新トピックについても触れています。
特に注目すべきは、ブロックチェーン技術が金融業界を超えて、ヘルスケア、エネルギー、政府などの様々なセクターでどのように活用されているかの部分です。この技術による透明性の向上、データセキュリティの強化、効率的なプロセスの実現が具体的に解説されています。
また、本書は、仮想通貨とブロックチェーンの法的規制、国際基準、そして社会的、環境的影響にも焦点を当てています。これらの技術が社会にどのようなポジティブな影響をもたらし得るか、また潜在的なリスクは何かについて、深い洞察を提供しています。
さらに、仮想通貨の金融市場への統合、デジタルアセットの法的枠組み、ブロックチェーンのエネルギー効率と持続可能性など、現代市場におけるこれらの技術の実用化についても詳しく説明しています。
『仮想通貨のトレーディングとブロックチェーン技術の展開』は、投資家、技術者、学生、そしてこの急速に進化する分野に興味を持つ一般読者にとって、貴重な情報源となるでしょう。この技術が現代社会にどのように組み込まれ、将来的にどのような展開を見せるのかを理解するための、包括的かつ洞察に満ちたガイドです。
アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?
無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。
どっちが稼げるのだろう?
いろんな方の想いがあるのかと・・・。
2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。
あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。
私欲
よる
エッセイ・ノンフィクション
巴菜は次々と降りかかる欲に翻弄される。
実話を元にした物語。
<登場人物>
・巴菜(はな):純粋で繊細な心を持つ。
・光希(こうき):楽観的で物事を深く考えない性格。多少の罪悪感は感じても、基本自分が楽しければ何でもよい。
・茉海(まなみ):主張が強め。テンションの差が激しく好き嫌いがはっきりしている。
・遥真(はるま):損得勘定で動いている。一見誠実な人に見えるが、自己の利益のためなら平気で嘘をつく。
・弘人(ひろと):よくふざけるムードメーカー的存在。寛大な心を持つ。何も考えていなさそうに見えるが、実は誰よりも深く考えている。
NPO みんなで聞き屋やろうプロジェクト。
ボーダー
エッセイ・ノンフィクション
NPO 聞き屋プロジェクト。
NPO みんなで聞き屋やろうプロジェクト。
他人を道ずれにして死のう とか
刑務所に入りたい とかって人を
変身させるプロジェクト。
いじめられっ子を
引きこもりを
孤立した高齢者を
変身させるプロジェクト。
おせっかい、おすそ分けで回していく社会。
みんなで聞き屋やって
↓↓「決めてしまうのカラクリ」をアドバイスする。
そうやって「決めてしまうのカラクリ」を全人類に普及する。
誰でも聞き屋になって愚痴や悩みを聞き合う。
それぞれのまちに
聞き役を配置する。
通りという通りに 愚痴やおしゃべりを聞いてくれる 聞き屋を配置。
・無料だけど恵んでくれるんなら(お金)いただきます。
↓↓・「決めてしまうのカラクリ」をアドバイスする。
↓↓・「返信メールで配ってます」の名刺を渡す。
「決めてしまうのカラクリ」を理解して何か活動したらメールください。
連絡メール boodaa4441@gmail.com
↓↓メンバー登録します。
↓↓活動内容 載せます。
メンバー
名前(ニックネーム可) 山崎健治
住所(任意) 東京都中野区上高田5-32-6
電話(任意) 08050423829
(詐欺、借金対策で出ませんけど)
メール(任意) boodaa4441@gmail.com
LINE(任意) ⇒https://line.me/ti/p/UgcMZAh_Di
名前(ニックネーム可)
住所(任意)
電話(任意)
メール(任意)
LINE(任意)
住所、電話、メールは任意としてるけど
是非とも伝えたいことがあったときに
連絡できたらいい。
このサイトに連絡事項載せるから
見てもらえばいいか。
ここはこうした方がいい。ってのがあったら
教えて下さい。
改善、修正していきます。
連絡メール boodaa4441@gmail.com
活動支援 100円から
銀行名 三菱UFJ銀行
支店名 中野駅前支店
口座番号 1751727
口座種類 普通
口座名義 ヤマザキケンジ
金融機関コード0005
店番 552
デリバリー待機中に聞き屋やってます。
⇒https://ka2.link/situke/hukyuu-2/#a.
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる