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ミドリという女の依頼
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「私は…」
そう言いながら口籠ったモデルのような女に、
「別に本名じゃなくても問題はないし、あなたの素性もとくに話していただく必要はない。報酬さえきちんと払っていただければ、依頼通りに男を社会的に抹殺する、それだけです」
「イケメン男」改め、「ハヤミ」はそう言うと少しだけ微笑んだ。
くーっ!イケメンすぎるっっ
「報酬さえもらえれば、男を社会的に抹殺します」とか、狂ったこと言ってるけど、なんかサラリっと聞けてしまう!
これは絶対に、イケメンパワー!
「そ、それじゃあ、下の名前、ミドリ…ミドリでいいですか…?」
「もちろん。…で、抹消してほしい男の名前は?」
「西島慎也(ニシジマシンヤ)です」
「ニシジマシンヤ…」
ハヤミは言葉を濁すと、
「もしかして、ニシジマ重機建設の2代目?」
そう聞いて少し不機嫌な顔をした。
ふんふん、そんな不機嫌な顔をしても、イケメンは映えるからすごいのよね。
それにしても、ニシジマ重機建設って、この辺じゃあ結構でかい会社だよね。
しかも、2代目のニシジマシンヤと言えば、雑誌とかメディアとか出まくりの有名人じゃん?
ま、地元雑誌に地元メディアだけど、それでもすごいよね。
私、結構好きだったんだけどなぁ、ニシジマシンヤ。
顔もまあまあ整っているわりには、とくに浮いた話もなかったし。
裏では、こんなモデルさんみたいな彼女がいたとはね。
…ん?
でも、そのミドリさんが依頼してることって、その「ニシジマシンヤ」を社会的に抹殺してほしいって依頼だよね?
おいおい、そんなこと、許されるの?
社会的に抹殺って、そもそもそんなの、仕事って言わないでしょ。
絶対ヤバイ感じしかしないし。
はぁ…ダメダメ。早く帰って、本当に時給のいいアルバイト探さなきゃ。
レナが1人でモヤモヤと考えているうちに、2人の会話は進んでいて、
「じゃあ、よろしくお願いします」
ミドリが立ち上がって深々と頭を下げているところでハッと我に返った。
そう言いながら口籠ったモデルのような女に、
「別に本名じゃなくても問題はないし、あなたの素性もとくに話していただく必要はない。報酬さえきちんと払っていただければ、依頼通りに男を社会的に抹殺する、それだけです」
「イケメン男」改め、「ハヤミ」はそう言うと少しだけ微笑んだ。
くーっ!イケメンすぎるっっ
「報酬さえもらえれば、男を社会的に抹殺します」とか、狂ったこと言ってるけど、なんかサラリっと聞けてしまう!
これは絶対に、イケメンパワー!
「そ、それじゃあ、下の名前、ミドリ…ミドリでいいですか…?」
「もちろん。…で、抹消してほしい男の名前は?」
「西島慎也(ニシジマシンヤ)です」
「ニシジマシンヤ…」
ハヤミは言葉を濁すと、
「もしかして、ニシジマ重機建設の2代目?」
そう聞いて少し不機嫌な顔をした。
ふんふん、そんな不機嫌な顔をしても、イケメンは映えるからすごいのよね。
それにしても、ニシジマ重機建設って、この辺じゃあ結構でかい会社だよね。
しかも、2代目のニシジマシンヤと言えば、雑誌とかメディアとか出まくりの有名人じゃん?
ま、地元雑誌に地元メディアだけど、それでもすごいよね。
私、結構好きだったんだけどなぁ、ニシジマシンヤ。
顔もまあまあ整っているわりには、とくに浮いた話もなかったし。
裏では、こんなモデルさんみたいな彼女がいたとはね。
…ん?
でも、そのミドリさんが依頼してることって、その「ニシジマシンヤ」を社会的に抹殺してほしいって依頼だよね?
おいおい、そんなこと、許されるの?
社会的に抹殺って、そもそもそんなの、仕事って言わないでしょ。
絶対ヤバイ感じしかしないし。
はぁ…ダメダメ。早く帰って、本当に時給のいいアルバイト探さなきゃ。
レナが1人でモヤモヤと考えているうちに、2人の会話は進んでいて、
「じゃあ、よろしくお願いします」
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