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4章
4章42話 サキュバスクラブ再び
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「……………………」
ゴウンゴウンと揺れるエレベーター。
サキュバスクラブに向かって下降するエレベーターの中で、僕は混乱する脳みそを整理しようと必死だった。
「今の女性……」
咲蓮ビルに入ったとき、閉まりかけたエレベーターの隙間から一瞬だけ見えた女性。
くりっとした大きな瞳。つややかな栗色の髪。ぷりっとした肉厚の唇。
そして男なら誰もが目を奪われる巨乳。
「詩織先輩……」
学校で何度も見た、あの詩織先輩に見えた。一年間憧れ続け、図書室で同じ時間を過ごしたあの人に。
一年一緒にいた僕から見て、そうとしか思えないくらい似ていた。
でも同時にそんな僕だからこそ、そんなわけがないと否定する気持ちもあった。
「詩織先輩が……クラブで……いや、そんなわけ……」
あのおしとやかな先輩が、あんな淫靡なクラブに出入りしているなんてあり得ない。
というか、そもそも……。
「詩織先輩が……サキュバス?」
あり得ない。
なぜあり得ないのかは言語化できない。でも、ありえない。
あの詩織先輩がサキュバスだなんてあり得ない。
とてもそんな淫らな女性には思えない。
“――あ、ユイっていうのはうちに住んでる子で、学校では清楚なお嬢様で通ってるけど、ガチのド変態の性欲バケモン級の子でさあ”
“――全社員が憧れるカリスマ経営者の裏の顔がこんなだって、会社の皆が知ったらなんて言うか……”
「……………………」
サキュバスの見た目と本性は当てにならない。
それはここ最近痛感していることだ。
でも、それでも……よりによって詩織先輩が、そんな……。
「一瞬だけだったし、見間違えた可能性も……他人の空似……双子の姉妹ってことも……」
分からない。考えが全くまとまらない。
そうやって無駄に頭を悩ませている内に、エレベーターはクラブまで到着していた。
エレベーターが開くと、あの淫靡な熱気が僕を出迎えた。
紫に煌めくネオンライト。性臭とアルコールの混じった香りに、男の歓声と女の矯正が響き渡っている。
「お待ちしておりました、清太様」
予想していた通り、シャリアーデさんが僕の到着を待っていた。
「本日は当クラブにご来店いただき、誠にありがとうございます」
「ど、どうも……」
「本日は清太様のために、特別なサービスをご用意しております。奥にVIPルームがございますので、さあこちらへどうぞ」
何度見ても息を呑むほどの美しさを携えながら、シャリアーデさんがいつものクールな無表情のまま僕を案内しようと通路を進む。
「――あ、あの!」
その背中を、僕は呼び止めた。
「はい」
「い、今、その……僕の前に、女の人が一人来ませんでしたか?」
「はい。つい数十秒ほど前に一名来店いたしました」
「……ッ! そ、その人は……その、だ、誰なんですか?」
「誰、と申しますと?」
「キャストの人……なんですか?」
「基本的に、当クラブに入店する女性は当店のキャストでございます」
「……ッ!」
じゃ、じゃあさっきの人が詩織先輩なら……先輩はサキュバスだってことだ。
「そ、その人は……その、詩織っていう名前じゃありませんか?」
「……」
シャリアーデさんは数秒ほど沈黙したあと、変わらず鉄面皮で答えた。
「申し訳ございませんが、当店のキャストの情報はお教えすることはできません。当店の事情をご存じの清太様であれば、理由はご理解いただけるかと存じます」
「……」
社会に秘匿されているサキュバスの個人情報だからか。
理屈は分かる。でも……!
「お願いします! どうしても確かめたいんです! その、僕の……知り合いかもしれなくて!」
「であれば、申し訳ございませんが尚更お答えできません。クラブ外でのトラブルを避けるためのルールですので」
「……そう、ですか」
しょんぼりとうなだれる僕をしばらく見つめるシャリアーデさん。
「つかぬことをお聞きしますが、仮にその女性が当店のキャストだった場合、清太様はどうなさるおつもりなのでしょうか?」
「どうするって……」
…………言われてみれば、どうするつもりなんだろう、僕は。
もし詩織先輩がサキュバスで、このクラブで働いているとしたら……。
「……うぅ」
ショック、かもしれない。
憧れの女性がこんなクラブで働いて、見ず知らずの男性に接客していたと思うと……凄く悲しい。泣きたくなるくらい嫌だ!
「……」
でもそれとは別に……僕は、ずくん、と股間が疼くのを感じた。
……サキュバスは、皆飢えている。
大会社の社長が大金を貢ぎ、美少女女子高生二人組が犯罪行為に走ってまで僕を襲うくらい。
もし詩織先輩もそうなんだとしたら……僕が、望めば……詩織先輩と……。
「セックスがしたいのでしょうか?」
「うぇ!? あ、いや、その……!」
「もしそうであれば、ご指名をされてはいかがでしょう。まさに本日はそのためのおもてなしもご用意しております」
「……接客。詩織先輩に……」
「あるいは」
シャリアーデさんはそこで意味深に言葉を区切った。
「もし、単純に情報が欲しいだけ、ということでしたら、当店の有料サービスとしてお取り扱いさせていただくことも考えましょう」
「有料サービス?」
「はい。本来はそのようなことはいたしませんが、他ならぬ清太様たってのお望みとあれば、キャストの情報を販売することも検討させていただきましょう」
……有料サービスでの情報の販売。
このクラブにおける有料サービス。それは、つまり……。
「その場合は本日予定したVIPルームでのサービスではなく――バームホールをご案内させていただくことになりますが……いかがいたしましょう?」
=============================
4章まで読んでくださりありがとうございました!
少しでも楽しんでいただけましたら是非いいねとコメントをよろしくお願いします!
とても励みになります!
5章からは、清太はポイントを稼ぐために更にサキュバスクラブの奥底に踏み込んでいくことになっていき……?
という内容になっています。
詩織先輩との話は数章にかけて展開していく予定なのでこうご期待ください!
5章は9月の頭頃に開始予定です!
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ゴウンゴウンと揺れるエレベーター。
サキュバスクラブに向かって下降するエレベーターの中で、僕は混乱する脳みそを整理しようと必死だった。
「今の女性……」
咲蓮ビルに入ったとき、閉まりかけたエレベーターの隙間から一瞬だけ見えた女性。
くりっとした大きな瞳。つややかな栗色の髪。ぷりっとした肉厚の唇。
そして男なら誰もが目を奪われる巨乳。
「詩織先輩……」
学校で何度も見た、あの詩織先輩に見えた。一年間憧れ続け、図書室で同じ時間を過ごしたあの人に。
一年一緒にいた僕から見て、そうとしか思えないくらい似ていた。
でも同時にそんな僕だからこそ、そんなわけがないと否定する気持ちもあった。
「詩織先輩が……クラブで……いや、そんなわけ……」
あのおしとやかな先輩が、あんな淫靡なクラブに出入りしているなんてあり得ない。
というか、そもそも……。
「詩織先輩が……サキュバス?」
あり得ない。
なぜあり得ないのかは言語化できない。でも、ありえない。
あの詩織先輩がサキュバスだなんてあり得ない。
とてもそんな淫らな女性には思えない。
“――あ、ユイっていうのはうちに住んでる子で、学校では清楚なお嬢様で通ってるけど、ガチのド変態の性欲バケモン級の子でさあ”
“――全社員が憧れるカリスマ経営者の裏の顔がこんなだって、会社の皆が知ったらなんて言うか……”
「……………………」
サキュバスの見た目と本性は当てにならない。
それはここ最近痛感していることだ。
でも、それでも……よりによって詩織先輩が、そんな……。
「一瞬だけだったし、見間違えた可能性も……他人の空似……双子の姉妹ってことも……」
分からない。考えが全くまとまらない。
そうやって無駄に頭を悩ませている内に、エレベーターはクラブまで到着していた。
エレベーターが開くと、あの淫靡な熱気が僕を出迎えた。
紫に煌めくネオンライト。性臭とアルコールの混じった香りに、男の歓声と女の矯正が響き渡っている。
「お待ちしておりました、清太様」
予想していた通り、シャリアーデさんが僕の到着を待っていた。
「本日は当クラブにご来店いただき、誠にありがとうございます」
「ど、どうも……」
「本日は清太様のために、特別なサービスをご用意しております。奥にVIPルームがございますので、さあこちらへどうぞ」
何度見ても息を呑むほどの美しさを携えながら、シャリアーデさんがいつものクールな無表情のまま僕を案内しようと通路を進む。
「――あ、あの!」
その背中を、僕は呼び止めた。
「はい」
「い、今、その……僕の前に、女の人が一人来ませんでしたか?」
「はい。つい数十秒ほど前に一名来店いたしました」
「……ッ! そ、その人は……その、だ、誰なんですか?」
「誰、と申しますと?」
「キャストの人……なんですか?」
「基本的に、当クラブに入店する女性は当店のキャストでございます」
「……ッ!」
じゃ、じゃあさっきの人が詩織先輩なら……先輩はサキュバスだってことだ。
「そ、その人は……その、詩織っていう名前じゃありませんか?」
「……」
シャリアーデさんは数秒ほど沈黙したあと、変わらず鉄面皮で答えた。
「申し訳ございませんが、当店のキャストの情報はお教えすることはできません。当店の事情をご存じの清太様であれば、理由はご理解いただけるかと存じます」
「……」
社会に秘匿されているサキュバスの個人情報だからか。
理屈は分かる。でも……!
「お願いします! どうしても確かめたいんです! その、僕の……知り合いかもしれなくて!」
「であれば、申し訳ございませんが尚更お答えできません。クラブ外でのトラブルを避けるためのルールですので」
「……そう、ですか」
しょんぼりとうなだれる僕をしばらく見つめるシャリアーデさん。
「つかぬことをお聞きしますが、仮にその女性が当店のキャストだった場合、清太様はどうなさるおつもりなのでしょうか?」
「どうするって……」
…………言われてみれば、どうするつもりなんだろう、僕は。
もし詩織先輩がサキュバスで、このクラブで働いているとしたら……。
「……うぅ」
ショック、かもしれない。
憧れの女性がこんなクラブで働いて、見ず知らずの男性に接客していたと思うと……凄く悲しい。泣きたくなるくらい嫌だ!
「……」
でもそれとは別に……僕は、ずくん、と股間が疼くのを感じた。
……サキュバスは、皆飢えている。
大会社の社長が大金を貢ぎ、美少女女子高生二人組が犯罪行為に走ってまで僕を襲うくらい。
もし詩織先輩もそうなんだとしたら……僕が、望めば……詩織先輩と……。
「セックスがしたいのでしょうか?」
「うぇ!? あ、いや、その……!」
「もしそうであれば、ご指名をされてはいかがでしょう。まさに本日はそのためのおもてなしもご用意しております」
「……接客。詩織先輩に……」
「あるいは」
シャリアーデさんはそこで意味深に言葉を区切った。
「もし、単純に情報が欲しいだけ、ということでしたら、当店の有料サービスとしてお取り扱いさせていただくことも考えましょう」
「有料サービス?」
「はい。本来はそのようなことはいたしませんが、他ならぬ清太様たってのお望みとあれば、キャストの情報を販売することも検討させていただきましょう」
……有料サービスでの情報の販売。
このクラブにおける有料サービス。それは、つまり……。
「その場合は本日予定したVIPルームでのサービスではなく――バームホールをご案内させていただくことになりますが……いかがいたしましょう?」
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4章まで読んでくださりありがとうございました!
少しでも楽しんでいただけましたら是非いいねとコメントをよろしくお願いします!
とても励みになります!
5章からは、清太はポイントを稼ぐために更にサキュバスクラブの奥底に踏み込んでいくことになっていき……?
という内容になっています。
詩織先輩との話は数章にかけて展開していく予定なのでこうご期待ください!
5章は9月の頭頃に開始予定です!
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