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第三章
3-16
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それは、一瞬の出来事であった。
手首を掴まれたかと思った瞬間、呼吸の止まるような重い一撃が腹部に加わり、最後に視界に入ったのは自分の足元。地面に吸い込まれるように落下する途中で耳元を通り過ぎる言葉。
…無垢な心、それが現身様の美徳であり欠点…と、でも言いましょうか……
鈴虫は、くの字に身体を曲げて声も無く床に落ちて行った。
「…約束は…破っていない…堂には一歩も入っていないからな。」
「だっ、旦那様!なんてことを!!!」
「ばか!大声を出すな。静かにしろ!もう、我慢が出来んのじゃ!無理じゃ、この世で一番欲しいものが目の前にあるのに手に入れる事が出来ないなんて、我慢が出来んのじゃ!!!現身様を連れて都へ帰るぞ!嘉平が戻る前に静かに屋敷を出る。お前達、堂の中に入って赤い御べべを取って来てくれ。現身様を包むのじゃ。さ、早く手を貸せ!」
「あ、でも、入らないって…」
「お前たちは堂に入らないと約束してないだろ!ごちゃごちゃ言うな、早くしろ!」
主の言付けに抗う事が出来ない身分の者とはいえ、神仏からの咎を被るのは何とかして逃れたい。しかし、既に時遅し。こうなってしまったら同意できなくとも後戻りは出来ないので従うしかない。せめてもの抗いに「恐ろしい仏罰が下る…」従者は主に向かって聞こえるように呟いた。
紅梅の如く赤い着物を頭からすっぽりと被し体を覆ってゆく。蛹のようにされた鈴虫の様子は覗き見る事は出来なくなった。恐らく気を失ってしまったか、あまりの痛みに声も出ないのではないだろうか。
三人がかりで鈴虫の体を抱えて長火鉢を載せて来た大八車に寝かせた。筵を掛ければ人目につかずに逃げ仰せる事が出来るだう。馬を静めて、そっと屋敷を後にする。門の外まで出てしまえば嘉平も人目を気にして声を荒げて呼び止めることも出来まい。あとは鈴虫がこのまま大人しくしていてくれれば良いのだ。
「後悔はせん。このまま我が屋敷には戻らず山を越えて逃れる。お前達、覚悟は良いか!…否、覚悟するのだ!」
「そ、そ、それは無謀で御座います。細い山道を荷車で超える事など出来ません!」
「荷車など棄てて行け。馬で行くか、其れでも駄目なら現身様を交代で担いで歩けば良いのだ。逃げきった暁には十分な褒美は取らせるぞ。」
「旦那様…そこまで現身様の事を?相手は神仏の化身ですぞ。仏罰を恐れはしないのですか。」
「あぁ、恐れん!悪いか!?自分の夢の為には手段など選んではおれぬ。俺様はこうして伸し上ってきたのだ。確かに、可愛い現身様にこのような乱暴は働きたくない!しかし、こうする他に手立てが無いであろう?それはお前たちだって分かってくれるだろうに…」
「まぁ…旦那様のお気持ちは分からなくはないですが…」
「わかれ!愚痴を垂れるな、さぁ、一歩でも前に歩みをすすめるのだ!」
幸か不幸か、収穫の終わった田畑には人影が見当たらなかった。辺りを見渡しながらガラガラと音を立てて、赤い塊に筵を掛けた不審な大八車を牽いて行く。一行は案外と上手くいったとほくそ笑みながら路傍に佇む地蔵の前を横切った。もう直に村境を越えるだろう。
ふと従者の一人が振り向くと、いま来た道の彼方から鬼の形相をした嘉平が追いかけて来ていた。嘉平は声を上げて呼び止めると人目を引いてしまうと心得ている。したがって決して声を掛けて一行を止めようとはしない。ただ無言で追い縋るのみ。それがかえって追われる方の側からすると恐ろしい。
「あっ!旦那様、嘉平に御座います!嘉平が後ろから走って追ってまいりましたぞ!急がれよ!!!」
「うぅわぁ~ッ、嘉平殿がおっかねぇ顔してる!」
「な、なにぃ!もう気付かれたか!?お前たちも走れ!急ぐのだ!追いつかれるな!」
従者たちは嘉平に追いつかれてはなるものかと、より一層の力を込めて大八車を牽いた。小石の転がる荒れた道で速度を上げれば荷台の鈴虫の軽い体はその振動で飛び上がるだろう。しかし、今はそんな細かいことを考える余裕も無い。
「まずいな、嘉平の奴、此方が格上であっても構わずに本気で取り返す気だな。よし、お前達、現身様をこちらへ。馬に乗せて先に逃れるぞ。お前たちは後から走って付いて参れ。」
「はっ、はい、畏まりました。」
「現身様ぁ~、ちょこっと動きますよ。お馬に乗るのは初めてですかぁ~?怖くないですよぉ~。」
重い大八車を牽いて行くのはもう限界だろう。一行は身軽になる為にいったん足を止めた。主が馬に跨る間に従者二人が筵をめくり上げ、赤い衣に包まれて頭と足の位置しか分からない鈴虫を抱き起こす。鈴虫の体はまるで人形のように何の抵抗も無く従者二人に抱え上げられた。
そう言えば、堂を出てこの方、鈴虫はかなり荒っぽく扱われているのに呻き声さえ上げない。少々、おとなし過ぎはしないだろうか。従者の一人が不意に嫌な予感に襲われて鈴虫の体の下を覗き込んだ。
「ん?だん…な…さ…!?ヒィッ!お、おい待て!」
「あっ、旦那様、旦那様!お待ちください!!!」
「何だ、早く現身様を此方へよこせ。嘉平に追いつかれてしまうではないか!」
「旦那様、いけません!現身様をこれ以上動かすことはなりません!おい、現身様を荷台に戻すぞ、そっとだ、そぉ~っと!」
「どうしたと言うのだ!何故、荷台に戻しているのだ、駄目だ!早くしろ!さ、現身様をこちらへ。」
「いけません!血が…血が…現身様が血を流していらっしゃいます。」
「……!」
身体を包み込む真っ赤な御べべの下から、鮮血の筋が藤色の衣へ滲みだしていた。三人の顔から血の気が引いて行く。体のほとんどが赤い布で覆われているので、どこから流れ出ているのかはよく分からなかった。三人とも屋敷を出てからの道筋を思い出しても全く思い当たる節が無い。注意深く運び出したので怪我などはさせていないはずだ。
「旦那様、これはいけません。引き返しましょう。」
「ならぬ!現身様を堂に戻すことは許さんぞ。早くしろ、嘉平に追いつかれてしまうだろう。」
「そう言われましても止血しない事には…」
「脱がせてみない事には何処から血が出ているのか分かりません。やはり堂に戻って嘉平様に診てもらいましょう。」
「駄目じゃ!あんな堂には返さぬ!」
そうこう三人が揉めている間に嘉平が追いついた。年甲斐もなく全力の走りをしたせいで、その呼吸はかなり苦しそうだ。しかし、荒い息に肩を大きく震わせながらも、殺気にも似た気迫を漂わせて、今にも殴り掛かりそうな程に拳を握りしめて馬上の男を睨みつけている。
「…あ、あのぉ…嘉平様…嘉平様…あ、あのですね、あ…ちょっと……」
「お、俺たちは怪我させるような事はしてねぇんだが…ど、どういう、どういう事だろうか…」
従者の一人が無言で睨み続ける嘉平の袖を恐る恐る引いている。その震えた声に嘉平は徒ならぬ様子を感じて、睨み足りない思いを残したまま視線を荷台に移した。
荷台の上、無造作に捲られた筵の下には、赤い御べべに包まれた鈴虫が横たわっている。そして、その周りには血液を引き摺った跡が見て取れた。
この状況、嘉平には確信は無いが凡そ一目で何が起こったのか見当がついた。村の御神体とも言える現身を勝手に連れ出し、その大切な体を傷付けられたことに対して更に全身から怒りが沸き立つ。
しかし、意外にも怒りの表情とは裏腹に嘉平の口から出てくる言葉はごく静かで冷静なものであった。こんなところで感情的になって事を拗らせている場合ではない。それよりも何とか説得して堂へと連れ帰る事が先決と判断したからだ。
「…ここではどうにも出来ません。出来るだけ静かに、揺らさないようにして屋敷へお戻り下さい。」
「い、いやじゃ!現身様をあのような狭苦しい堂に住まわせるのは許せんのじゃ!せっかくお届けした綿入りの敷布も強欲婆に奪われる始末!ちっとも現身様の暮らしは良くなっておらんではないか。そうだ、とりあえず我が屋敷へと連れ帰るとしよう。立派な薬師をすぐに呼び寄せるとお約束するから…な、嘉平殿、そうしようではないか。」
「こうなってしまっては薬師など役には立ちません。すぐに引き返して下さいませ。」
「何故じゃ!」
「…それは…それはですね、おそらく…」
「…おそらく?」
嘉平は悲痛な面持ちで言葉に詰まったまま三人の顔を見渡した。
手首を掴まれたかと思った瞬間、呼吸の止まるような重い一撃が腹部に加わり、最後に視界に入ったのは自分の足元。地面に吸い込まれるように落下する途中で耳元を通り過ぎる言葉。
…無垢な心、それが現身様の美徳であり欠点…と、でも言いましょうか……
鈴虫は、くの字に身体を曲げて声も無く床に落ちて行った。
「…約束は…破っていない…堂には一歩も入っていないからな。」
「だっ、旦那様!なんてことを!!!」
「ばか!大声を出すな。静かにしろ!もう、我慢が出来んのじゃ!無理じゃ、この世で一番欲しいものが目の前にあるのに手に入れる事が出来ないなんて、我慢が出来んのじゃ!!!現身様を連れて都へ帰るぞ!嘉平が戻る前に静かに屋敷を出る。お前達、堂の中に入って赤い御べべを取って来てくれ。現身様を包むのじゃ。さ、早く手を貸せ!」
「あ、でも、入らないって…」
「お前たちは堂に入らないと約束してないだろ!ごちゃごちゃ言うな、早くしろ!」
主の言付けに抗う事が出来ない身分の者とはいえ、神仏からの咎を被るのは何とかして逃れたい。しかし、既に時遅し。こうなってしまったら同意できなくとも後戻りは出来ないので従うしかない。せめてもの抗いに「恐ろしい仏罰が下る…」従者は主に向かって聞こえるように呟いた。
紅梅の如く赤い着物を頭からすっぽりと被し体を覆ってゆく。蛹のようにされた鈴虫の様子は覗き見る事は出来なくなった。恐らく気を失ってしまったか、あまりの痛みに声も出ないのではないだろうか。
三人がかりで鈴虫の体を抱えて長火鉢を載せて来た大八車に寝かせた。筵を掛ければ人目につかずに逃げ仰せる事が出来るだう。馬を静めて、そっと屋敷を後にする。門の外まで出てしまえば嘉平も人目を気にして声を荒げて呼び止めることも出来まい。あとは鈴虫がこのまま大人しくしていてくれれば良いのだ。
「後悔はせん。このまま我が屋敷には戻らず山を越えて逃れる。お前達、覚悟は良いか!…否、覚悟するのだ!」
「そ、そ、それは無謀で御座います。細い山道を荷車で超える事など出来ません!」
「荷車など棄てて行け。馬で行くか、其れでも駄目なら現身様を交代で担いで歩けば良いのだ。逃げきった暁には十分な褒美は取らせるぞ。」
「旦那様…そこまで現身様の事を?相手は神仏の化身ですぞ。仏罰を恐れはしないのですか。」
「あぁ、恐れん!悪いか!?自分の夢の為には手段など選んではおれぬ。俺様はこうして伸し上ってきたのだ。確かに、可愛い現身様にこのような乱暴は働きたくない!しかし、こうする他に手立てが無いであろう?それはお前たちだって分かってくれるだろうに…」
「まぁ…旦那様のお気持ちは分からなくはないですが…」
「わかれ!愚痴を垂れるな、さぁ、一歩でも前に歩みをすすめるのだ!」
幸か不幸か、収穫の終わった田畑には人影が見当たらなかった。辺りを見渡しながらガラガラと音を立てて、赤い塊に筵を掛けた不審な大八車を牽いて行く。一行は案外と上手くいったとほくそ笑みながら路傍に佇む地蔵の前を横切った。もう直に村境を越えるだろう。
ふと従者の一人が振り向くと、いま来た道の彼方から鬼の形相をした嘉平が追いかけて来ていた。嘉平は声を上げて呼び止めると人目を引いてしまうと心得ている。したがって決して声を掛けて一行を止めようとはしない。ただ無言で追い縋るのみ。それがかえって追われる方の側からすると恐ろしい。
「あっ!旦那様、嘉平に御座います!嘉平が後ろから走って追ってまいりましたぞ!急がれよ!!!」
「うぅわぁ~ッ、嘉平殿がおっかねぇ顔してる!」
「な、なにぃ!もう気付かれたか!?お前たちも走れ!急ぐのだ!追いつかれるな!」
従者たちは嘉平に追いつかれてはなるものかと、より一層の力を込めて大八車を牽いた。小石の転がる荒れた道で速度を上げれば荷台の鈴虫の軽い体はその振動で飛び上がるだろう。しかし、今はそんな細かいことを考える余裕も無い。
「まずいな、嘉平の奴、此方が格上であっても構わずに本気で取り返す気だな。よし、お前達、現身様をこちらへ。馬に乗せて先に逃れるぞ。お前たちは後から走って付いて参れ。」
「はっ、はい、畏まりました。」
「現身様ぁ~、ちょこっと動きますよ。お馬に乗るのは初めてですかぁ~?怖くないですよぉ~。」
重い大八車を牽いて行くのはもう限界だろう。一行は身軽になる為にいったん足を止めた。主が馬に跨る間に従者二人が筵をめくり上げ、赤い衣に包まれて頭と足の位置しか分からない鈴虫を抱き起こす。鈴虫の体はまるで人形のように何の抵抗も無く従者二人に抱え上げられた。
そう言えば、堂を出てこの方、鈴虫はかなり荒っぽく扱われているのに呻き声さえ上げない。少々、おとなし過ぎはしないだろうか。従者の一人が不意に嫌な予感に襲われて鈴虫の体の下を覗き込んだ。
「ん?だん…な…さ…!?ヒィッ!お、おい待て!」
「あっ、旦那様、旦那様!お待ちください!!!」
「何だ、早く現身様を此方へよこせ。嘉平に追いつかれてしまうではないか!」
「旦那様、いけません!現身様をこれ以上動かすことはなりません!おい、現身様を荷台に戻すぞ、そっとだ、そぉ~っと!」
「どうしたと言うのだ!何故、荷台に戻しているのだ、駄目だ!早くしろ!さ、現身様をこちらへ。」
「いけません!血が…血が…現身様が血を流していらっしゃいます。」
「……!」
身体を包み込む真っ赤な御べべの下から、鮮血の筋が藤色の衣へ滲みだしていた。三人の顔から血の気が引いて行く。体のほとんどが赤い布で覆われているので、どこから流れ出ているのかはよく分からなかった。三人とも屋敷を出てからの道筋を思い出しても全く思い当たる節が無い。注意深く運び出したので怪我などはさせていないはずだ。
「旦那様、これはいけません。引き返しましょう。」
「ならぬ!現身様を堂に戻すことは許さんぞ。早くしろ、嘉平に追いつかれてしまうだろう。」
「そう言われましても止血しない事には…」
「脱がせてみない事には何処から血が出ているのか分かりません。やはり堂に戻って嘉平様に診てもらいましょう。」
「駄目じゃ!あんな堂には返さぬ!」
そうこう三人が揉めている間に嘉平が追いついた。年甲斐もなく全力の走りをしたせいで、その呼吸はかなり苦しそうだ。しかし、荒い息に肩を大きく震わせながらも、殺気にも似た気迫を漂わせて、今にも殴り掛かりそうな程に拳を握りしめて馬上の男を睨みつけている。
「…あ、あのぉ…嘉平様…嘉平様…あ、あのですね、あ…ちょっと……」
「お、俺たちは怪我させるような事はしてねぇんだが…ど、どういう、どういう事だろうか…」
従者の一人が無言で睨み続ける嘉平の袖を恐る恐る引いている。その震えた声に嘉平は徒ならぬ様子を感じて、睨み足りない思いを残したまま視線を荷台に移した。
荷台の上、無造作に捲られた筵の下には、赤い御べべに包まれた鈴虫が横たわっている。そして、その周りには血液を引き摺った跡が見て取れた。
この状況、嘉平には確信は無いが凡そ一目で何が起こったのか見当がついた。村の御神体とも言える現身を勝手に連れ出し、その大切な体を傷付けられたことに対して更に全身から怒りが沸き立つ。
しかし、意外にも怒りの表情とは裏腹に嘉平の口から出てくる言葉はごく静かで冷静なものであった。こんなところで感情的になって事を拗らせている場合ではない。それよりも何とか説得して堂へと連れ帰る事が先決と判断したからだ。
「…ここではどうにも出来ません。出来るだけ静かに、揺らさないようにして屋敷へお戻り下さい。」
「い、いやじゃ!現身様をあのような狭苦しい堂に住まわせるのは許せんのじゃ!せっかくお届けした綿入りの敷布も強欲婆に奪われる始末!ちっとも現身様の暮らしは良くなっておらんではないか。そうだ、とりあえず我が屋敷へと連れ帰るとしよう。立派な薬師をすぐに呼び寄せるとお約束するから…な、嘉平殿、そうしようではないか。」
「こうなってしまっては薬師など役には立ちません。すぐに引き返して下さいませ。」
「何故じゃ!」
「…それは…それはですね、おそらく…」
「…おそらく?」
嘉平は悲痛な面持ちで言葉に詰まったまま三人の顔を見渡した。
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