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第二章
2-3
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「おい、起きろ!」
「…さき…さ…」
「佐吉兄ぃじゃねぇよ。寝ぼけてんのか?おい、鈴虫。さっき飯を食いながら寝ただろう。俺が決めた分量をちゃんと食いきらなかったら寝ることは許さねぇ。その代わり、ちゃんと起きて飯を食うならば良いモンくれてやる。欲しいか?」
「ん…なぁに?」
「佐吉兄ぃが忘れて行った草鞋だッ!」
「ほしい!」
「はぁ…やっぱりお前は変人だな。」
鈴虫はどこにそんな元気が有ったのだろうかと呆れさせるほど大きな声で返事をすると、勢い良く単衣を捲り上げて体を起こした。そしてその純真な瞳を輝かせた満面の笑みを喜一郎に向けながら手を伸ばしてくる。喜一郎は態度の変わりように呆れながらも、襤褸布に包んで後ろ手に隠していた一対の草鞋を差し出した。
「佐吉兄ぃときたら、お前があれの後で熱を出したのに耐え切れなくなってな、草鞋の事すら忘れて裸足で歩いて帰ったみたいだな。あれっ?この前は手斧を忘れていったっけ…?兄ぃ、案外と間が抜けてるな。」
「足、いたくなってないか心配…あいたいなぁ。」
鈴虫がふと遠い目をした。しかし、ふと漏らした本音を喜一郎に押し付けたくなくて、慌てて一度吐き出した言葉を掻き集めて飲み込もうとした。
「う、うそだよ。会わなくても平気だよ。平気だからね!
ね、喜一郎兄さま、匂い…嗅いだら…えぇっとぉ…やっぱりヘンジンって言われちゃうの?」
「はぁ、もう今更だ。お前が頭おかしい事ぐらい知ってる。それよりな、草鞋は藁の匂いしかしないぞ?」
「そんな事ないよ。さきっさんがここに居るみたい…おらの大好きな香りが…ほら…さきっさ…あいた…い…だっこして…さきっさ…」
「俺には全然匂いなんてしないけどなぁ?気のせいだろう?って!おいっ!話の途中で寝るな!」
鈴虫のぼやけた視界の中で喜一郎の口が大きく開閉している。それと同時に大きな声がする。しかし、すっかり麻痺してしまった思考回路では何を言ってるのか順を追って理解する事などは出来なくなっていた。
「鈴虫、お前ッ!」
「きいちろ…にいさ…ふふふっ…ねぇ…さきっさんの…に…おい…」
喜一郎は鈴虫の言葉の抑揚の中に、何か不穏な響きを感じた。この抑揚には喜一郎は思い当たる節があるのだ。それは夏の初めに体験したこの世のものとは思えない異様な感覚である。
「おい、鈴虫!しっかりしろ!お前、体がおかしいんだろう?苦しいのか、辛いのか、どっか痛いのか、ちゃんと言わなきゃわかんねぇだろうがッ!絶対におかしいよなぁ!大丈夫なのか?おいっ、返事だ、返事しろって言ってんの!」
慌てた喜一郎が鈴虫の両肩を掴んで揺す振りながら問い質す。鈴虫は大きな瞳を潤ませて喜一郎の顔をぼんやりと見ているが、話の内容に反応していないようであった。喜一郎は更に声を張り上げて問い続けた。
「おい、前にもなった…ええっと、あっ、あの時だ、あの厨の水瓶の前で動けなくなった時と同じなのか?おい!答えろ!」
「…ん…わかんねぇ。」
「わかんねぇって…わかんねぇじゃ困るんだよ、わかれッ!馬鹿!」
「だぁいじょ…ぶ…?…か…なぁ…うぅっん…ちょっと、お水、欲しい…体、あつ…い。お水飲んだらあつくなくなるよ…フフフッ…きっと?」
「バカバカバカバカッ!んなわけねぇだろ!絶対におかしい!大丈夫な顔してねぇよ!前にこんな感じになった時の事を思い出して我慢してろ。此処から出るなよ!待ってろ、いいな!」
喜一郎はかなり気が動転していた。しかし、はっきりと理解できる確かなことは、これ以上は鈴虫と同じ空間に居てはいけないと言う事だ。鈴虫に対する嫌悪感が薄らいだ今は、前回の時よりも一線を越えてしまうのを阻む障壁が低い。それは喜一郎を未だ知らない淫靡な世界へと誘い込み、大きな間違いを犯させる危険を孕んでいると言う事だ。
急いでその場を立ち去ろうとする喜一郎を、鈴虫はゆっくりと視線だけで見送って、その場に崩れるように倒れこんだ。
…さき…さ…ん…手を…にぎって…いて……ね…
音を立てて堂の戸が閉まると鈴虫の独りぼっちの戦いが始まった。
鈴虫の体を支配している湧き上がるような熱は、運良く喜一郎が堂を去った後で正体を顕わにし始めた。鼻を擽るほのかな甘い香が吐息を染め始めると、鈴虫の鼓動は高鳴り、心臓の存在感を無駄に顕示する。まだ自分の意識ははっきりと体の中にある筈なのに、どんなに強く念じても思った通りに体が動かなくなってしまっている。脚の間を生温かい液体が伝いだした。こんな状態ではせっかく頂戴した下帯も何の役にも立たなくなってしまっている。
決して排泄物を漏らしている訳ではないのだが、得体の知れない何かが体内から漏れ出でる。それを自身の意思で止める事が出来ないという異常な事態が鈴虫を混乱へと追い立てていた。
鈴虫は古びて決して清潔とは言えない布団ではあるが、咄嗟に汚してはいけないと言う気持ちが働いて、体を擦る様にして布団から這い出すと、壁際の隅に膝を抱えて座り込んだ。
「あ、あとで自分で…拭くから…あぁ、ごめんなさい…汚して、ごめんなさい…どうしよう…」
自分の通った跡に濡れた筋が残る。その先には布団の近くに落ちた佐吉の草鞋が襤褸布に包まれたまま放置されていた。鈴虫は手を伸ばしてその草鞋を手繰り寄せようとした。しかしどうしても届かない。布団の所まで戻れば、また這いずった所に恥ずかしい濡れた道筋を残してしまう。
届きそうで届かない草鞋を見詰めていると、情けなくて涙がボロボロと零れてきた。悔しくて悲しくて声を上げて泣いた。こんなに感情を顕わにして泣いたのは何年ぶりだろうか。
「ぃやっ!あぁぁッ!おら、こんな…こんな…」
まるで二人の鈴虫が一つの体の中でお互いを牽制し合うかのように理性と本能が鬩ぎ合っている。そして徐々に鈴虫の中からあらゆる理性が消滅してゆく。その成り行きを抗う事無く受け入れて行かねばならないのだ。
こんな事は絶対に認めたくはないのに、滔々と甘露を溢れさせる後孔に触れてみたい衝動に駆られてしまう。その中にある本能の塊が全てを開放してしまえと呼び掛けてくるのだ。恐る恐る手を後ろに伸ばし、指先で滴り落ちる粘液を掬い取ると、それは甘い葛の花の様な香りのする透明の液体であった。
「きしょくわりぃ…なぁ…ばけもん…みたい…いや…だよ…なんで…だよぉ…!」
鈴虫は自分が化け物のように思えてならない。それなのに、快楽を拾うように躾けられた体は、主の意思に反して蔑むべき行為へと誘われる。ついには、鈴虫はその液体を掬い上げた指を後孔に戻し、ゆるゆると抽挿を始めてしまっていた。
喜一郎は嘉平とお妙の元に走って戻った。二人はまだ地蔵菩薩の前で頭を垂れていたが、走り寄る喜一郎の異常な焦り様を見て全てを察したようであった。
「…ど、どうした。」
「す、鈴虫!」
「ば、馬鹿ッ、声を落せ。」
「あいつ、もう駄目みたいだ。俺じゃどうにも出来なくなっちまった。どうすりゃ良いんだかわかんねぇ!」
「しまったな!いやぁ、幾らなんでももう少し時間が掛かると思っていたのに。やはり子袋を弄りすぎたのが誤算だったのか…あれが呼び水になっちまったかも知れないな。」
「あぁぁ…せめてあと一年で良いから待って貰えなかったのだろうか…その間にもう少しだけ体を丈夫にしてやれれば良かったのに!あぁ…もっとお団子だったら食べてくれたかも知れなかったのに…あぁ…どうしよう…どうしよう…」
お妙は泣きそうな顔をして呟いている。そこに割り込み断ち切るように、喜一郎は現実的な言葉を投げかけた。
「そんな事言っても、もうどうにもならないんだろ!この後はどうすれば良いんだ!?」
正直に言うと、嘉平も約十五年ぶりの事ゆえ手際良くとは事が運ばないだろう。手順を一から思い出しながら、とりあえず今日をしのぐための手に打って出るしかない。その間に周辺の村々に助けを求めよう。
「喜一郎、急いで佐吉を呼んで来い。そんで、お前は佐吉と入れ替われ。笠被って佐吉に成りすまして日暮れまで親父様の手伝いして来い。良いな、他の人には未だ悟られるなよ。伝達の順序ってモンがあるから、親父様にも理由は言わなくて良い。急げ!」
喜一郎は土間の壁から笠を取ると佐吉の家へと急いだ。
「…さき…さ…」
「佐吉兄ぃじゃねぇよ。寝ぼけてんのか?おい、鈴虫。さっき飯を食いながら寝ただろう。俺が決めた分量をちゃんと食いきらなかったら寝ることは許さねぇ。その代わり、ちゃんと起きて飯を食うならば良いモンくれてやる。欲しいか?」
「ん…なぁに?」
「佐吉兄ぃが忘れて行った草鞋だッ!」
「ほしい!」
「はぁ…やっぱりお前は変人だな。」
鈴虫はどこにそんな元気が有ったのだろうかと呆れさせるほど大きな声で返事をすると、勢い良く単衣を捲り上げて体を起こした。そしてその純真な瞳を輝かせた満面の笑みを喜一郎に向けながら手を伸ばしてくる。喜一郎は態度の変わりように呆れながらも、襤褸布に包んで後ろ手に隠していた一対の草鞋を差し出した。
「佐吉兄ぃときたら、お前があれの後で熱を出したのに耐え切れなくなってな、草鞋の事すら忘れて裸足で歩いて帰ったみたいだな。あれっ?この前は手斧を忘れていったっけ…?兄ぃ、案外と間が抜けてるな。」
「足、いたくなってないか心配…あいたいなぁ。」
鈴虫がふと遠い目をした。しかし、ふと漏らした本音を喜一郎に押し付けたくなくて、慌てて一度吐き出した言葉を掻き集めて飲み込もうとした。
「う、うそだよ。会わなくても平気だよ。平気だからね!
ね、喜一郎兄さま、匂い…嗅いだら…えぇっとぉ…やっぱりヘンジンって言われちゃうの?」
「はぁ、もう今更だ。お前が頭おかしい事ぐらい知ってる。それよりな、草鞋は藁の匂いしかしないぞ?」
「そんな事ないよ。さきっさんがここに居るみたい…おらの大好きな香りが…ほら…さきっさ…あいた…い…だっこして…さきっさ…」
「俺には全然匂いなんてしないけどなぁ?気のせいだろう?って!おいっ!話の途中で寝るな!」
鈴虫のぼやけた視界の中で喜一郎の口が大きく開閉している。それと同時に大きな声がする。しかし、すっかり麻痺してしまった思考回路では何を言ってるのか順を追って理解する事などは出来なくなっていた。
「鈴虫、お前ッ!」
「きいちろ…にいさ…ふふふっ…ねぇ…さきっさんの…に…おい…」
喜一郎は鈴虫の言葉の抑揚の中に、何か不穏な響きを感じた。この抑揚には喜一郎は思い当たる節があるのだ。それは夏の初めに体験したこの世のものとは思えない異様な感覚である。
「おい、鈴虫!しっかりしろ!お前、体がおかしいんだろう?苦しいのか、辛いのか、どっか痛いのか、ちゃんと言わなきゃわかんねぇだろうがッ!絶対におかしいよなぁ!大丈夫なのか?おいっ、返事だ、返事しろって言ってんの!」
慌てた喜一郎が鈴虫の両肩を掴んで揺す振りながら問い質す。鈴虫は大きな瞳を潤ませて喜一郎の顔をぼんやりと見ているが、話の内容に反応していないようであった。喜一郎は更に声を張り上げて問い続けた。
「おい、前にもなった…ええっと、あっ、あの時だ、あの厨の水瓶の前で動けなくなった時と同じなのか?おい!答えろ!」
「…ん…わかんねぇ。」
「わかんねぇって…わかんねぇじゃ困るんだよ、わかれッ!馬鹿!」
「だぁいじょ…ぶ…?…か…なぁ…うぅっん…ちょっと、お水、欲しい…体、あつ…い。お水飲んだらあつくなくなるよ…フフフッ…きっと?」
「バカバカバカバカッ!んなわけねぇだろ!絶対におかしい!大丈夫な顔してねぇよ!前にこんな感じになった時の事を思い出して我慢してろ。此処から出るなよ!待ってろ、いいな!」
喜一郎はかなり気が動転していた。しかし、はっきりと理解できる確かなことは、これ以上は鈴虫と同じ空間に居てはいけないと言う事だ。鈴虫に対する嫌悪感が薄らいだ今は、前回の時よりも一線を越えてしまうのを阻む障壁が低い。それは喜一郎を未だ知らない淫靡な世界へと誘い込み、大きな間違いを犯させる危険を孕んでいると言う事だ。
急いでその場を立ち去ろうとする喜一郎を、鈴虫はゆっくりと視線だけで見送って、その場に崩れるように倒れこんだ。
…さき…さ…ん…手を…にぎって…いて……ね…
音を立てて堂の戸が閉まると鈴虫の独りぼっちの戦いが始まった。
鈴虫の体を支配している湧き上がるような熱は、運良く喜一郎が堂を去った後で正体を顕わにし始めた。鼻を擽るほのかな甘い香が吐息を染め始めると、鈴虫の鼓動は高鳴り、心臓の存在感を無駄に顕示する。まだ自分の意識ははっきりと体の中にある筈なのに、どんなに強く念じても思った通りに体が動かなくなってしまっている。脚の間を生温かい液体が伝いだした。こんな状態ではせっかく頂戴した下帯も何の役にも立たなくなってしまっている。
決して排泄物を漏らしている訳ではないのだが、得体の知れない何かが体内から漏れ出でる。それを自身の意思で止める事が出来ないという異常な事態が鈴虫を混乱へと追い立てていた。
鈴虫は古びて決して清潔とは言えない布団ではあるが、咄嗟に汚してはいけないと言う気持ちが働いて、体を擦る様にして布団から這い出すと、壁際の隅に膝を抱えて座り込んだ。
「あ、あとで自分で…拭くから…あぁ、ごめんなさい…汚して、ごめんなさい…どうしよう…」
自分の通った跡に濡れた筋が残る。その先には布団の近くに落ちた佐吉の草鞋が襤褸布に包まれたまま放置されていた。鈴虫は手を伸ばしてその草鞋を手繰り寄せようとした。しかしどうしても届かない。布団の所まで戻れば、また這いずった所に恥ずかしい濡れた道筋を残してしまう。
届きそうで届かない草鞋を見詰めていると、情けなくて涙がボロボロと零れてきた。悔しくて悲しくて声を上げて泣いた。こんなに感情を顕わにして泣いたのは何年ぶりだろうか。
「ぃやっ!あぁぁッ!おら、こんな…こんな…」
まるで二人の鈴虫が一つの体の中でお互いを牽制し合うかのように理性と本能が鬩ぎ合っている。そして徐々に鈴虫の中からあらゆる理性が消滅してゆく。その成り行きを抗う事無く受け入れて行かねばならないのだ。
こんな事は絶対に認めたくはないのに、滔々と甘露を溢れさせる後孔に触れてみたい衝動に駆られてしまう。その中にある本能の塊が全てを開放してしまえと呼び掛けてくるのだ。恐る恐る手を後ろに伸ばし、指先で滴り落ちる粘液を掬い取ると、それは甘い葛の花の様な香りのする透明の液体であった。
「きしょくわりぃ…なぁ…ばけもん…みたい…いや…だよ…なんで…だよぉ…!」
鈴虫は自分が化け物のように思えてならない。それなのに、快楽を拾うように躾けられた体は、主の意思に反して蔑むべき行為へと誘われる。ついには、鈴虫はその液体を掬い上げた指を後孔に戻し、ゆるゆると抽挿を始めてしまっていた。
喜一郎は嘉平とお妙の元に走って戻った。二人はまだ地蔵菩薩の前で頭を垂れていたが、走り寄る喜一郎の異常な焦り様を見て全てを察したようであった。
「…ど、どうした。」
「す、鈴虫!」
「ば、馬鹿ッ、声を落せ。」
「あいつ、もう駄目みたいだ。俺じゃどうにも出来なくなっちまった。どうすりゃ良いんだかわかんねぇ!」
「しまったな!いやぁ、幾らなんでももう少し時間が掛かると思っていたのに。やはり子袋を弄りすぎたのが誤算だったのか…あれが呼び水になっちまったかも知れないな。」
「あぁぁ…せめてあと一年で良いから待って貰えなかったのだろうか…その間にもう少しだけ体を丈夫にしてやれれば良かったのに!あぁ…もっとお団子だったら食べてくれたかも知れなかったのに…あぁ…どうしよう…どうしよう…」
お妙は泣きそうな顔をして呟いている。そこに割り込み断ち切るように、喜一郎は現実的な言葉を投げかけた。
「そんな事言っても、もうどうにもならないんだろ!この後はどうすれば良いんだ!?」
正直に言うと、嘉平も約十五年ぶりの事ゆえ手際良くとは事が運ばないだろう。手順を一から思い出しながら、とりあえず今日をしのぐための手に打って出るしかない。その間に周辺の村々に助けを求めよう。
「喜一郎、急いで佐吉を呼んで来い。そんで、お前は佐吉と入れ替われ。笠被って佐吉に成りすまして日暮れまで親父様の手伝いして来い。良いな、他の人には未だ悟られるなよ。伝達の順序ってモンがあるから、親父様にも理由は言わなくて良い。急げ!」
喜一郎は土間の壁から笠を取ると佐吉の家へと急いだ。
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