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第一章
1-17
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堂の階段に二人して並んで座った。
嘉平も気を遣ってか二人を邪魔しないように後片付けをしている。
鈴虫はその小さな肩を佐吉に寄せてみた。そっと上目遣いに窺い見ると佐吉が微笑み返してくれる。多くのことは望まない。言葉さえも要らない。しかしこの時間が少しでも長く続けば良いと願わずにはいられない。
初めて出会った雪の日、二人が多くの言葉を持たなかったように、ほんの少しの体温だけで分かり合えるような気がした。「こうやって傍に居れるって良いね。」耳元で囁かれると、抱え込んでいた寂しさなんてものは、その瞬間に全部溶けて消えていく。この世界には自分の力では変えられないものなんて山ほどある、だからこそ僅かに与えられた幸せな時間が愛おしいのだ。
山に湧く雲が厚くなると夕立が近づく。
「鈴虫、お前は病み上がりなんだから雨に当たっちゃいけないよ。佐吉も、風邪引かれちゃ困るからな。」視界に入らない何処かから、気を遣った嘉平の声がする。佐吉は鈴虫の肩に手を掛けて、強く体を引き寄せると頬に優しく唇を寄せた。
「また来るよ、必ず。」
鈴虫は小さく頷いた。
意地悪な夕立が大切な人を濡らさないように、自分の小さな我儘は心の奥にしまうことにしよう。さようならと手を振るように芙蓉の花が風に揺れている。こんな幸せな日に涙は要らない。精一杯の笑顔で見送りたいのだ。
庭の端まで肩を寄せて歩く。繋いだ指に唇が触れ、離れてゆく。醒めかけた夢の端っこを握り締めたくて鈴虫は瞼を閉じた。門より外へ出ることの許されない身の上ゆえに、庭の片隅でいつまでも瞼を閉じて、佐吉の影が振り返りながら小さくなって行くのを想い描く。
「今日はいっぱい笑ったね。佐吉にはまたすぐに会えるよ。」
嘉平の手が肩に掛かると、不意に現実に引き戻された。
しかし、今の鈴虫は現実に負けはしない。信じる者を得て心の奥にしっかりと芯が入ったのだ。濡れた睫毛をゆっくりと上げて嘉平に微笑み返す。
「それじゃ、膳は急げだ。良いお日柄を選んであげようね。」
鈴虫はコクコクと満足気に頷いた。
佐吉は雨に当ることなく家に着いた。
家の前まで来ると何やら楽しげな話し声が聞こえてくる。中では火の無い囲炉裏を挟んで寝転がって、親父と喜一郎がまったりと会話していた。
「なぁ、なぁ~、喜一郎、お前、帰んなくて良い!うちの子になっちまいなよ。」
「それも良いなって最近思う。でも、俺だって所帯を持っても良い年頃なんだぜぇ。
それよりよ、佐吉兄ぃに料理上手な嫁さん探しなって!」
「だめだ、だめだ、あれは晩生でその気が無ぇ。あれの姉貴の気が強くてな!
引っ掻き癖のある猫の様な女だったからな!女に手出しすんの怖いんじゃないか?」
「いやぁ~、そうだったのかい?別嬪だったから憧れてたけどなぁ…」
「川向うの村に嫁いでからはもう随分帰って来ないなぁ…。」
何故だか今日は釜戸で粟の混じった飯など炊いてみたようだ。しかし、おかずらしき物は無い。佐吉は呆れた目つきで二人を見遣ると、外へ出て胡瓜と大葉を取ってきた。胡瓜を叩いて塩で揉み一口大に切る、細く刻んだ大葉と和えれば簡単だか一品出来上がる。
「放っとけ!俺は料理上手だしっ!一人でも飯くらい作れるわい。」
勢い良く皿を突き出すと、二人からは年甲斐も無い無邪気な歓声が上がった。
賑やかな食卓を小さな位牌が見守っている。三人が握り飯をこさえて久々の釜戸の飯を楽しんでいると、外が暗くなり話の邪魔になるほど大きな音で雨が降り出した。無意識に会話までもが大きな声になってしまうのが可笑しい。明り取りの為に囲炉裏に細く火を入れると、親父が喜一郎の肩を突きながら声を張り上げた。
「知ってるぞ!喜一郎、上ノ村長の末娘を嫁に貰うらしいな!」
「はい、年が明けて菜の花が咲く頃に!二つ年下のぽっちゃりした可愛い娘です!」
喜一郎は顔を赤らめ照れながら打ち明けた。そのような噂話は少し前から親父の耳に入っていたらしい。しかし本人の口から打ち明けられたのは今夜が初めてだ。佐吉もその話しぶりを見て嬉しくなり思わず手を叩いて喜んだ。
「それにしても、水臭いぞ!俺には一番に打ち明けてくれると思ってたのによ!」
「へへへっ。お妙婆様あたりが噂を広めて、もう知ってると思ってたからなぁ。」
「本当におめでとう!」
佐吉は改めて丁寧に頭を下げてお祝いの気持ちを表した。
「ありがとう!佐吉兄ぃ!気持ちの蟠り無く祝言を挙げられるようになったのは佐吉兄ぃのお陰なんだよ!」
喜一郎は屈託の無い満面の笑みで言った。
鈴虫への頑なな拒絶の根源にはこんな事も含まれていたのだろうか。もっと素直に打ち明けてくれても良いものをと佐吉は思った。しかし、自分よりも年上なのに浮いた話一つ無かった佐吉を気遣って、あえて相談相手として選ばなかったのかも知れない。おそらくは喜一郎なりの気遣いなのだろうから責める由もない。あえてこれには触れずにいよう。
親父が少し寂しそうな眼差しで微笑んでいる。
雨雲が風に流されたのだろうか。勢いよく降っていた雨が少しだけ優しげになった。もう今夜の雨はこれ以上は強くならないだろう。しとしとと細かな雨が里を包む。
「…親父、あの、俺…本当に嫁さん貰わなくても構わないかい。それともやっぱり嫁さん貰って、手の込んだ飯を作って貰って、それから…孫の顔とか見たいかい?」
「さぁて?どうかな?無理して娶らなくても良いとは思うけど…もし一緒になりたい人がいるならば、俺のことは放ってでも幸せになれよ。でも…孫は…抱いてみたいかもしれないな!可愛い赤ん坊を抱いたら、赤ん坊の頃のお前にもう一度会えたような気がするんだろうなぁ。赤ん坊ってよぉ、温かくて、可愛くて、良い匂いがすんだよなぁ…」
「そか…そか、ごめんな。親父様。」
「ばぁか、謝ったって相手は現れねぇよ!どんな相手かなんて縁結びの神様の言うとおりだ!だけどよ、これだけは言っておく。一人で生きたら一人で死ぬ。でも誰かと深く結ばれれば、死んでもずっと一緒だ。佐吉よ、ゆっくりで良い、よぉく考えろよ…。」
そう言うと、亡き妻の位牌を横目に見ながら親父は少々固くなった空気を軽く笑い飛ばした。
夏が終わるまで、昼と夜の間に雨が降る。暗く雨に閉ざされた表へ出ること無く、今夜は母屋に三人して雑魚寝することにした。さぁ、今夜は散々語り尽くされた親父の馴れ初め話に飽きもせず耳を傾けよう。
佐吉が生まれた日、姉貴が生まれた日、一緒に田畑に出て働いた日々。親父が順を追って語る記憶には全て感情がある。初めて手を繋いだ日のことを鮮明に語りながら、親父の眼差しはキラキラとした少年に還ってゆく。誰からも省みられることの無い雑草のような生涯の中であっても、自分の力で手に入れられる小さな輝きは何かしらきっとあるはずだ。親父はその輝きで人生の後輩の行く道を照らして見せてくれているようだった。
佐吉も喜一郎もそれぞれに思いを馳せる。いまこの胸の中にある想いを、いつか親父が語る物語のように、自分の中で揺ぐことの無い輝きに育てることが出来るのだろうか。寂れない愛を手に入れる事が出来るのだろうか。遠くを望む二人の眼差しに、土間の隅で鳴くコオロギが、ここには居ない誰かの代わりに答えてくれていた。
その声は雨音と伴に三人を優しく癒していく。
佐吉は寝息を立てはじめた親父の肩に自分の手拭いを掛けてやると、声を潜めて喜一郎に告げた。
「機を逃してはいけないぞ。…ぼちぼち何て言って帰るかを考えろよ。」
「すまない、佐吉兄ぃ。何から何まで……」
囲炉裏の中、灯り取りに焚いていた枯れ枝の火が消えた。
嘉平も気を遣ってか二人を邪魔しないように後片付けをしている。
鈴虫はその小さな肩を佐吉に寄せてみた。そっと上目遣いに窺い見ると佐吉が微笑み返してくれる。多くのことは望まない。言葉さえも要らない。しかしこの時間が少しでも長く続けば良いと願わずにはいられない。
初めて出会った雪の日、二人が多くの言葉を持たなかったように、ほんの少しの体温だけで分かり合えるような気がした。「こうやって傍に居れるって良いね。」耳元で囁かれると、抱え込んでいた寂しさなんてものは、その瞬間に全部溶けて消えていく。この世界には自分の力では変えられないものなんて山ほどある、だからこそ僅かに与えられた幸せな時間が愛おしいのだ。
山に湧く雲が厚くなると夕立が近づく。
「鈴虫、お前は病み上がりなんだから雨に当たっちゃいけないよ。佐吉も、風邪引かれちゃ困るからな。」視界に入らない何処かから、気を遣った嘉平の声がする。佐吉は鈴虫の肩に手を掛けて、強く体を引き寄せると頬に優しく唇を寄せた。
「また来るよ、必ず。」
鈴虫は小さく頷いた。
意地悪な夕立が大切な人を濡らさないように、自分の小さな我儘は心の奥にしまうことにしよう。さようならと手を振るように芙蓉の花が風に揺れている。こんな幸せな日に涙は要らない。精一杯の笑顔で見送りたいのだ。
庭の端まで肩を寄せて歩く。繋いだ指に唇が触れ、離れてゆく。醒めかけた夢の端っこを握り締めたくて鈴虫は瞼を閉じた。門より外へ出ることの許されない身の上ゆえに、庭の片隅でいつまでも瞼を閉じて、佐吉の影が振り返りながら小さくなって行くのを想い描く。
「今日はいっぱい笑ったね。佐吉にはまたすぐに会えるよ。」
嘉平の手が肩に掛かると、不意に現実に引き戻された。
しかし、今の鈴虫は現実に負けはしない。信じる者を得て心の奥にしっかりと芯が入ったのだ。濡れた睫毛をゆっくりと上げて嘉平に微笑み返す。
「それじゃ、膳は急げだ。良いお日柄を選んであげようね。」
鈴虫はコクコクと満足気に頷いた。
佐吉は雨に当ることなく家に着いた。
家の前まで来ると何やら楽しげな話し声が聞こえてくる。中では火の無い囲炉裏を挟んで寝転がって、親父と喜一郎がまったりと会話していた。
「なぁ、なぁ~、喜一郎、お前、帰んなくて良い!うちの子になっちまいなよ。」
「それも良いなって最近思う。でも、俺だって所帯を持っても良い年頃なんだぜぇ。
それよりよ、佐吉兄ぃに料理上手な嫁さん探しなって!」
「だめだ、だめだ、あれは晩生でその気が無ぇ。あれの姉貴の気が強くてな!
引っ掻き癖のある猫の様な女だったからな!女に手出しすんの怖いんじゃないか?」
「いやぁ~、そうだったのかい?別嬪だったから憧れてたけどなぁ…」
「川向うの村に嫁いでからはもう随分帰って来ないなぁ…。」
何故だか今日は釜戸で粟の混じった飯など炊いてみたようだ。しかし、おかずらしき物は無い。佐吉は呆れた目つきで二人を見遣ると、外へ出て胡瓜と大葉を取ってきた。胡瓜を叩いて塩で揉み一口大に切る、細く刻んだ大葉と和えれば簡単だか一品出来上がる。
「放っとけ!俺は料理上手だしっ!一人でも飯くらい作れるわい。」
勢い良く皿を突き出すと、二人からは年甲斐も無い無邪気な歓声が上がった。
賑やかな食卓を小さな位牌が見守っている。三人が握り飯をこさえて久々の釜戸の飯を楽しんでいると、外が暗くなり話の邪魔になるほど大きな音で雨が降り出した。無意識に会話までもが大きな声になってしまうのが可笑しい。明り取りの為に囲炉裏に細く火を入れると、親父が喜一郎の肩を突きながら声を張り上げた。
「知ってるぞ!喜一郎、上ノ村長の末娘を嫁に貰うらしいな!」
「はい、年が明けて菜の花が咲く頃に!二つ年下のぽっちゃりした可愛い娘です!」
喜一郎は顔を赤らめ照れながら打ち明けた。そのような噂話は少し前から親父の耳に入っていたらしい。しかし本人の口から打ち明けられたのは今夜が初めてだ。佐吉もその話しぶりを見て嬉しくなり思わず手を叩いて喜んだ。
「それにしても、水臭いぞ!俺には一番に打ち明けてくれると思ってたのによ!」
「へへへっ。お妙婆様あたりが噂を広めて、もう知ってると思ってたからなぁ。」
「本当におめでとう!」
佐吉は改めて丁寧に頭を下げてお祝いの気持ちを表した。
「ありがとう!佐吉兄ぃ!気持ちの蟠り無く祝言を挙げられるようになったのは佐吉兄ぃのお陰なんだよ!」
喜一郎は屈託の無い満面の笑みで言った。
鈴虫への頑なな拒絶の根源にはこんな事も含まれていたのだろうか。もっと素直に打ち明けてくれても良いものをと佐吉は思った。しかし、自分よりも年上なのに浮いた話一つ無かった佐吉を気遣って、あえて相談相手として選ばなかったのかも知れない。おそらくは喜一郎なりの気遣いなのだろうから責める由もない。あえてこれには触れずにいよう。
親父が少し寂しそうな眼差しで微笑んでいる。
雨雲が風に流されたのだろうか。勢いよく降っていた雨が少しだけ優しげになった。もう今夜の雨はこれ以上は強くならないだろう。しとしとと細かな雨が里を包む。
「…親父、あの、俺…本当に嫁さん貰わなくても構わないかい。それともやっぱり嫁さん貰って、手の込んだ飯を作って貰って、それから…孫の顔とか見たいかい?」
「さぁて?どうかな?無理して娶らなくても良いとは思うけど…もし一緒になりたい人がいるならば、俺のことは放ってでも幸せになれよ。でも…孫は…抱いてみたいかもしれないな!可愛い赤ん坊を抱いたら、赤ん坊の頃のお前にもう一度会えたような気がするんだろうなぁ。赤ん坊ってよぉ、温かくて、可愛くて、良い匂いがすんだよなぁ…」
「そか…そか、ごめんな。親父様。」
「ばぁか、謝ったって相手は現れねぇよ!どんな相手かなんて縁結びの神様の言うとおりだ!だけどよ、これだけは言っておく。一人で生きたら一人で死ぬ。でも誰かと深く結ばれれば、死んでもずっと一緒だ。佐吉よ、ゆっくりで良い、よぉく考えろよ…。」
そう言うと、亡き妻の位牌を横目に見ながら親父は少々固くなった空気を軽く笑い飛ばした。
夏が終わるまで、昼と夜の間に雨が降る。暗く雨に閉ざされた表へ出ること無く、今夜は母屋に三人して雑魚寝することにした。さぁ、今夜は散々語り尽くされた親父の馴れ初め話に飽きもせず耳を傾けよう。
佐吉が生まれた日、姉貴が生まれた日、一緒に田畑に出て働いた日々。親父が順を追って語る記憶には全て感情がある。初めて手を繋いだ日のことを鮮明に語りながら、親父の眼差しはキラキラとした少年に還ってゆく。誰からも省みられることの無い雑草のような生涯の中であっても、自分の力で手に入れられる小さな輝きは何かしらきっとあるはずだ。親父はその輝きで人生の後輩の行く道を照らして見せてくれているようだった。
佐吉も喜一郎もそれぞれに思いを馳せる。いまこの胸の中にある想いを、いつか親父が語る物語のように、自分の中で揺ぐことの無い輝きに育てることが出来るのだろうか。寂れない愛を手に入れる事が出来るのだろうか。遠くを望む二人の眼差しに、土間の隅で鳴くコオロギが、ここには居ない誰かの代わりに答えてくれていた。
その声は雨音と伴に三人を優しく癒していく。
佐吉は寝息を立てはじめた親父の肩に自分の手拭いを掛けてやると、声を潜めて喜一郎に告げた。
「機を逃してはいけないぞ。…ぼちぼち何て言って帰るかを考えろよ。」
「すまない、佐吉兄ぃ。何から何まで……」
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