14 / 18
夏のキャンプ
第七章
しおりを挟む
「じゃあ、杏奈もお兄さんのことを好きになればいいじゃない」
美咲は提案した。
「えっ!?」
杏奈は驚いて言った。
「そうよ。お兄さんは杏奈のことを好きだし、私はもうお兄さんのことを好きじゃないし、杏奈はお兄さんのことを嫌いじゃないでしょ?だったら、二人で幸せになればいいんだよ」
美咲は明るく言った。
「でも……でも……」
杏奈は困惑した。
「でもって何?私は全然気にしないから。むしろ応援するよ。杏奈が幸せになれるなら、私も嬉しいんだから」
美咲は笑って言った。
「本当?」
杏奈は不安そうに言った。
「本当よ。私は杏奈の親友だもん。親友の幸せを願わない親友なんて、親友じゃないでしょ」
美咲は強調した。
「美咲……」
杏奈は感動した。
「だから、杏奈。お兄さんのことを好きになってあげて。私もお兄さんも、それが一番嬉しいんだから」
美咲は懇願した。
「私……私……」
杏奈は迷って言った。
「どうか、答えてください」
美咲は切実に言った。
「私……私……」
杏奈は涙がこぼれそうになった。自分の気持ちがわからなかったし、美咲の気持ちもわからなかった。
「私……私……」
杏奈は押され気味に言った。
その時、花火が大きく爆発した。空に広がる花火の光が二人を照らした。
「私……私……」
杏奈はついに答えた。
「わかりました。お兄さんのことを好きになってみます」
杏奈は決心した。
「本当?やった!ありがとう!」
美咲は喜んで杏奈を抱きしめた。
「えへへ、これで夏休みが楽しみになったね」
美咲は笑顔で言った。
「うん」
杏奈も笑顔で返した。しかし心の中では、不安と期待が入り混じっていた。
美咲は提案した。
「えっ!?」
杏奈は驚いて言った。
「そうよ。お兄さんは杏奈のことを好きだし、私はもうお兄さんのことを好きじゃないし、杏奈はお兄さんのことを嫌いじゃないでしょ?だったら、二人で幸せになればいいんだよ」
美咲は明るく言った。
「でも……でも……」
杏奈は困惑した。
「でもって何?私は全然気にしないから。むしろ応援するよ。杏奈が幸せになれるなら、私も嬉しいんだから」
美咲は笑って言った。
「本当?」
杏奈は不安そうに言った。
「本当よ。私は杏奈の親友だもん。親友の幸せを願わない親友なんて、親友じゃないでしょ」
美咲は強調した。
「美咲……」
杏奈は感動した。
「だから、杏奈。お兄さんのことを好きになってあげて。私もお兄さんも、それが一番嬉しいんだから」
美咲は懇願した。
「私……私……」
杏奈は迷って言った。
「どうか、答えてください」
美咲は切実に言った。
「私……私……」
杏奈は涙がこぼれそうになった。自分の気持ちがわからなかったし、美咲の気持ちもわからなかった。
「私……私……」
杏奈は押され気味に言った。
その時、花火が大きく爆発した。空に広がる花火の光が二人を照らした。
「私……私……」
杏奈はついに答えた。
「わかりました。お兄さんのことを好きになってみます」
杏奈は決心した。
「本当?やった!ありがとう!」
美咲は喜んで杏奈を抱きしめた。
「えへへ、これで夏休みが楽しみになったね」
美咲は笑顔で言った。
「うん」
杏奈も笑顔で返した。しかし心の中では、不安と期待が入り混じっていた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。
鍋
恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。
キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。
けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。
セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。
キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。
『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』
キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。
そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。
※ゆるふわ設定
※ご都合主義
※一話の長さがバラバラになりがち。
※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。
※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる