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午後八時、玄関の呼び出し音が鳴った。
「こんばんわ。僕、畠山と……」
テレビ画面で見たままの畠山の姿だった。スーツ姿ではない。最初に畠山と会った時と同じジーンズと白いティシャツの姿だった。その時と違うのは、がっしりとした筋肉質の身体だ。
「えっ……、あ、晶くん……。さっき、テレビで……。ホントに弁護士になったのね」
「僕、優子さんを迎えに来ました。僕、弁護士になったら、優子さんをお嫁さんにしたいと思っていました。優子さん、僕と結婚してください」
「えっ……、あ……でも……、私なんかでいいの?」
「ハイ、優子さんじゃないとダメなんです」
「私なら、いいわよ。畠山さんがお父さんって楽しそうだし……」
スナック菓子をツマミながら、凛華が呟いた。
「うん、ありがとう、よろしくお願いします」
「畠山……ううん、お父さん、お母さんをよろしくお願いします」
「こんばんわ。僕、畠山と……」
テレビ画面で見たままの畠山の姿だった。スーツ姿ではない。最初に畠山と会った時と同じジーンズと白いティシャツの姿だった。その時と違うのは、がっしりとした筋肉質の身体だ。
「えっ……、あ、晶くん……。さっき、テレビで……。ホントに弁護士になったのね」
「僕、優子さんを迎えに来ました。僕、弁護士になったら、優子さんをお嫁さんにしたいと思っていました。優子さん、僕と結婚してください」
「えっ……、あ……でも……、私なんかでいいの?」
「ハイ、優子さんじゃないとダメなんです」
「私なら、いいわよ。畠山さんがお父さんって楽しそうだし……」
スナック菓子をツマミながら、凛華が呟いた。
「うん、ありがとう、よろしくお願いします」
「畠山……ううん、お父さん、お母さんをよろしくお願いします」
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