BL小説の悪役に転生したけど弟(主人公)が可愛いすぎる!

はぴたん

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生徒会

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日和side


最後の授業を終えた時だった。
生徒会からの放送でなんと!僕の名前が呼ばれたのだ。

「え、何だろう、、」

とりあえず雪斗にぃに行ってくる事を連絡しないと。

「多分勧誘じゃないか?」

「勧誘?」

「この時期に呼ばれるって事はそうだろう。
帰り道だし生徒会室まで連れて行ってやるよ。」

毅くん優しすぎる、、
会話をしてくれていた毅くんがそう言ってくれた。

「え、凄くありがたい。
お願いしてもいい?」

「あぁ、行くか。」

そう言って立ち上がった毅くんについて行く。
放送を聞いたのだろう、廊下に出るとチラチラと視線を感じて気まずい、、

僕たちの教室から近い場所にあり、思ったより早く着いた。

「ここだ。」

「わぁ、ありがとう。
わざわざごめんね。」

「いや。
まぁ、がんばれよ。」

そう言ってわしゃわしゃ頭を撫でられた。

雪斗にぃの優しい手つきとは違って豪快すぎて髪の毛ぐしゃぐしゃになってるだろうけど、これはこれで悪くないなぁ、と思っているとスっと手が離れた。

「じゃあな。」

「あ、うん!ありがとう!
また明日ね!」

手を挙げて応えながら去っていく毅くんを見送り目の前のドアと向き合う。


ふぅ、、コンコンッ

「失礼します。
日向日和です。放送を聞いて、」ガチャッ

「やっほー!待ってたよ!
あ、入って入って!」

話している最中に突如目の前のドアが開き現れた、僕と同じくらいの背丈の小柄で可愛らしいアイドルのような人が人懐っこい笑顔を浮かべながらそう言った。

「失礼します。」

「待ってたよ。」

そう声がして前を向くと王子様がいた。

、、、え?ここ日本だよね!?
まさに絵本から飛び出したような王子様だ。
雪斗にぃも綺麗だと思っていたけど、この人も綺麗だな、、

「今回君を呼んだのは、想像ついているかもしれないけど入学試験で1番優秀な成績だったと聞いて、ぜひ君に生徒会に入って欲しいと思ってね。
それに外部からの意見もぜひ取り入れたいと思って。
どうかな?」

「と、とっても光栄です!
僕が役に立てるのなら、ぜひ入りたいです!」

優秀だと言ってもらえたのは、きっと雪斗にぃが勉強を教えてくれたお陰だな。
今度は僕が誰かの役に立ちたい。
求めて貰えるのなら喜んで期待に応えたい。
そんな気持ちを込めて即答した。

「良かった。
君には庶務をお願いしたい。
じゃあさっそく自己紹介をしようか。
まず俺から。生徒会長である、城井高貴だよ。
これからよろしくね。」

「分かりました。
こちらこそよろしくお願いします!」

「次僕ねー!
僕は藍沢悠陽!書記だよー!よろしくっ」

「よろしくお願いします!」

「私は榊原優、副会長です。」

眼鏡の人は副会長だったんだ。
僕にまで敬語、丁寧な人なんだろうなぁ、
なんだか自然と背筋が伸びる。

「よろしくお願いします。」

「自己紹介も済んだし、一先ず、、優。
お茶くみ教えてあげてくれる?」

「分かりました。
日和くん来てください。」

「はい!」

優先輩に続き、隣の部屋へと移動した。
ドアを閉めると防音性が高いのか先程いた部屋の音は一切聞こえなくなった。

「わぁ、凄いですね、、」

軽く料理が出来そうな程のキッチンに隣の棚にはお皿やらコップなどの食器が並んでいる。

さらにはソファ、ローテーブル、そして大量の書類が並ぶ本棚がいくつも置いてある。
倉庫のような、でも綺麗に整頓されているので隠れ家のような、そんな感じだ。

「こちらへ来てください。」

「あ、すみません。」

キッチンの上にある棚からお茶っ葉を取り出し、隣の棚から急須を取り出すと僕にお茶の入れ方を教えてくれた。


、、、「分かりました!やってみます!」

優先輩に教わった通りにお茶を入れる。


「いいと思いますよ。
こちらのお盆に乗せて持っていきましょうか。」

「はい!ありがとうございます。」

優先輩からお盆を受け取り、乗せて持ち上げる。


ガチャッ


優先輩が開けてくれたドアをくぐって元の部屋へ戻ると、

「日和!」

聞き慣れた声がして驚くが、「待って!雪斗にぃ!
熱いお茶運んでるから!火傷しちゃ大変だから、待って。」と慌てて駆け寄る雪斗にぃを止める。

危なかった、、
雪斗にぃはひとつの事しか見えなるからきっと僕が止めなかったらお茶に突っ込んで来ただろうな、、

大惨事にならずに済んでホッとしていると、雪斗にぃが不思議そうに何をしているのか聞いてきた。
なので優先輩にお茶くみを教わっていた事を伝えると、さらに何故お茶くみをしているのか聞かれた。

また答えようとしたが、僕より先に優先輩が答えてくれた。
すごく驚いていたけど、、

生徒会に入れたのは雪斗にぃのお陰だとお礼を言ったが、「日和の実力だよ。すごいね。」と言ってくれて、その後もすごいすごいと優しく頭を撫でてくれた。

にこにこ自分の事みたいに嬉しそうな雪斗にぃ。

あ、そうだ、それでね、と生徒会に誘われて入る事にしたと伝えた。
なんだかさっき僕の生徒会入りにひどく驚いていたけど、ダメだったのかな、と思わず聞くと「ダメじゃないけど、、」と曖昧な返事が返ってきた。

だが瞬時にその返事に対して高貴先輩が「いいって事だね?良かったね。日和くん。」と心底嬉しそうな笑顔で僕に言った。
さっき僕が入ると言った時よりもさらに嬉しそう。と少し不思議に思っていると「雪斗も生徒会入ればいいだろ?ずっと勧誘してるんだから。」と高貴先輩から驚きの情報が出てきた。

そうだったの??
聞いた事なかった、、
そんな素振りもなかったし。
それにどうして入らなかったんだろう、、

疑問に思って聞くと、その理由は僕だった。
僕との時間を取られるのが嫌だったなんて、、そんなの嬉しすぎる//理由が可愛すぎるよ、、//
思わず照れてしまった僕をいつものようにぎゅっと抱きしめる雪斗にぃ。

抱きしめられながら、雪斗にぃにも入って欲しいなぁ。
と思ったことを伝えると2つ返事で入ってくれると言ってくれた。

え、本当に??嬉しい!!
雪斗にぃと活動できるなんて!
一緒にいられる時間が増えて素直に嬉しい。

そんな事を考えている間に、気づけば薫先輩も入ることになったみたいだ。
薫先輩、、雪斗にぃに隙あらば抱きつこうとするの、やっぱりもやもやするんだよなぁ、、


薫先輩は会計、雪斗にぃは会長補佐になった。

雪斗にぃが高貴先輩に呼ばれると、僕は優先輩に呼ばれた。

優先輩の隣のデスクに座り簡単な作業から教えてもらう。
新しい事を学ぶのは好きなのでとても楽しかった。

「これで合ってますか?」

「はい、合ってますよ。
、、覚えが良いですね。」

「本当ですか?
だとしたら優先輩の教え方が分かりやすいからですよ。
ありがとうございます!」

「いえいえ。
教えがいが、「いい加減にしろ!」突如聞こえた雪斗にぃの声に驚いて優先輩と雪斗にぃの方を見つめる。

学ぶのに集中しすぎて雪斗にぃの方を全然見ていなかったけど、、高貴先輩、雪斗にぃに近くないか!??
椅子と椅子をくっつけているのかぴったり寄り添うように座っている。
なんだか雪斗にぃが怒っていて離れようとしているみたいだけど全然離れられていない。

「騒がしいですね。
何してるんですか。」

呆れたように優先輩が問いかけると雪斗にぃが他の人に教わりたいと言った。
一体何があったんだろう、、

悠陽先輩がすぐにはいはーい!と立候補したが突如静かになった雪斗にぃが高貴先輩と何かを話し、、結局やっぱりいい。と言った。

2人でこそこそ何を話していたんだ!?
あーもどかしい、、

「日和くん?」

気づけば手が止まっていたようで、不思議そうに優先輩に覗き込まれてその事に気づいた。

「はっすみません、、」

「いえ、無理せずゆっくりで大丈夫ですよ。」

「はい、ありがとうございます。」

優しく声をかけてくれる優先輩に感謝しつつ、目の前の事に集中する。



「そこまでで大丈夫ですよ。
そろそろ帰りましょう。」

「分かりました!」


「終わったらパソコンをシャットダウンして下さい。」

「はい、、出来ました。
今日は色々と教えてくださってありがとうございました。」

「いえ。初日で疲れたでしょう。
帰ってゆっくり休んでくださいね。」

「疲れより新しい事を学ぶ事の楽しさの方が勝っていました!
ありがとうございます。優先輩もゆっくり休まれてくださいね。」

そんなやり取りをして、雪斗にぃ終わったかな?と視線を向けるとちょうど終わったのか大きく伸びをしていた。
そしてその後、隣から高貴先輩の手が伸びて雪斗にぃのさらっさらの髪の毛を撫でる。
気持ちよさそうに目を細める雪斗にぃを見ているとまたあのもやもやが襲う。

「雪斗にぃ?」

なんだかそのままの2人を見ていたくなくて思わず近寄って声をかけた。
するとハッとした雪斗にぃが勢いよく立ち上がり、そのままの勢いで抱きついてきた。

雪斗にぃの温もりに包まれるとさっきまでのもやもやが跡形もなく消え去っていく、、

結構疲れている様子の雪斗にぃ。
なんだか可愛い。
僕はまだまだ元気だと伝えると、背中をポンポンしてくれた。

と、急にグイッと僕ごと移動した雪斗にぃ。
どうやら薫先輩のタックルを僕ごと避けたみたいだ、、
痛そうにしていたので思わず大丈夫ですか?と聞いたが雪斗にぃに大丈夫だから帰ろう。と言われてしまった。

どうやら僕達兄弟以外は寮生活であり、雪斗にぃは別々で早く帰りたそうだった、、
実は寮生活ではない僕達の方が珍しいんだよね。

だが悠陽先輩に一緒に途中まで帰ろう。と止められ、さらに高貴先輩に鞄を人質に取られていた。
そんな事せずとも一緒に帰るぐらい優しい雪斗にぃならしてくれるはずなのに。と内心思いながらやり取りを見ていた。

生徒会室から出ても鞄は人質だから絶対渡さない。と頑固な高貴先輩と、鞄を返せ。と諦めの悪い雪斗にぃ。

2人の攻防は、、、なんと!雪斗にぃが躓いて高貴先輩に抱きついて終焉した。

、、、もやもや。

驚き見つめながらまたもやもやが心に影を落とすのを感じる。
雪斗にぃと同じくらい、いやそれ以上に僕は兄離れ出来ていないみたいだ、、

もやもやしている間に雪斗にぃが僕の元へ帰ってきてくれた。
抱きついた後、腕にしがみついてそのまま歩き出す雪斗にぃ。
一気にもやもやが消え、嬉しさでいっぱいになった。
でも何だか恥ずかしくて思わず歩きずらくない?、と言ってしまったけど、「全然。」と言ってさらに引っ付いてきた。
ホッとしつつも、思わずため息が零れる。

そう言う事言って、そうやって笑うから、
どんどん沼にハマって抜け出せなくなるんだよ、、
いつか兄離れ出来るようになるのかな。
いや、兄離れするって事は、雪斗にぃが弟離れするって事、、耐えられない。
僕のこと兄離れ出来ないようにしたんだから、ちゃんと責任取って僕の傍から離れないでね。

周りから羨望の眼差しを感じながら、雪斗にぃの肩に頭を寄せた。

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