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授業
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「はる!あんな事言って本当に大丈夫なの?」
「あんな事?」
「生徒会室!また明日行くの?」
「うん。あんまり話せなかったし、もっと話してみたい。」
「そっか。でもあんまり毎日行くとみんながよく思わないんじゃないかなぁ。」
「そうなの?」
「だって生徒会室は生徒会役員のみ入れる場所でしょ?
急に違う人達が入ったらみんなどう思うかなぁ。」
「、、そっか。
明日は約束したから行くよ。また明日話そう。」
「、、、うん。」
「あの、なんか僕のせいでごめんね?」
「?雫のせいじゃないだろ。」
「え、でも、、」
「はぁ、とにかく教室急ご!」
結の言葉に頷き小走りで教室へ向かった。
急いだおかげで次の授業の体育に間に合った。
実は体操服を中に仕込んでいたため着替えは早いのだ。
"はるは着替えるのが遅いんだから体育の日は絶対に体操服を中に着てくるように。"と結に念押ししてもらった甲斐があった。
ちなみに体育の日は前日、当日と教えてくれるので中に着るのを忘れた事は無い。
今日の授業はサッカーだ。
体を動かすのは好きなので体育は大好きだ。
結と雫とパスし合ったり、リフティングしたりしていると、これからチームに分かれて試合する事になった。
先生が振分けたチームには結も雫もいなかった。
2人は同じチームだが、最初に対戦するのはもう1つのチームとだ。
俺1人で大丈夫かな、、と少し不安に思いながらもちゃんと活躍しようと意気込みグラウンドに立つ。
ピーーー
先生の笛の合図でスタートだ。
相手チームにボールが渡った為、全力で追いかける。
相手が怯んだ隙にボールを奪い走り出す。
「秋山!」
「えっええ!!??うわっ!サンキュー!」
1番いいポジションにいた秋山にパスを渡す。
秋山は驚きながらも無事受け取ってくれた。
そのまま走り出すが敵に取られそうになり、他の人へパス。
仲間がパスを回している間にゴール付近へと向かう。
「佐田くんっ!!」
俺の名前を呼びながらパスしてくれたボールを思いっきりゴール目指して蹴りあげる。
「ゴーーール!!!」
キーパーの手の少し上を通り過ぎ、無事ゴール。
「すごーい!!」「さだぁ!!」
「さだくん!!」
同じチームの人達がわぁー!と集まってくる。
「ありがと。パスのおかげ。」
「そ、そんな事ないよ!!すっごくカッコよかった///」
素直に俺もお礼を言うと、なんだか益々褒められてしまった。
「佐田くんっ俺の名前覚えててくれたんだ!」
先程パスを渡した秋山がそう言いながら近づいてきた。
「当たり前だろ?」
「///そっか。ありがと!なんか嬉しかった!」
「?」
名前覚えてただけで?
俺ってそんなに何も覚えて無さそうなのかな、、?
少し複雑な気持ちになっていると、
「はるー!!!カッコよかったよー!!」
結が大声で叫びながら手を振っている。
俺は大声は出せないので手を振って返事をした。
「仲良いんだね。」
「なんて?」
「いや、なんでもないよ。
まだ試合は終わってないよ!がんばろ!」
そうだった、まだ1点入れただけだ。
秋山の言葉にまた集中力を高めた。
「あんな事?」
「生徒会室!また明日行くの?」
「うん。あんまり話せなかったし、もっと話してみたい。」
「そっか。でもあんまり毎日行くとみんながよく思わないんじゃないかなぁ。」
「そうなの?」
「だって生徒会室は生徒会役員のみ入れる場所でしょ?
急に違う人達が入ったらみんなどう思うかなぁ。」
「、、そっか。
明日は約束したから行くよ。また明日話そう。」
「、、、うん。」
「あの、なんか僕のせいでごめんね?」
「?雫のせいじゃないだろ。」
「え、でも、、」
「はぁ、とにかく教室急ご!」
結の言葉に頷き小走りで教室へ向かった。
急いだおかげで次の授業の体育に間に合った。
実は体操服を中に仕込んでいたため着替えは早いのだ。
"はるは着替えるのが遅いんだから体育の日は絶対に体操服を中に着てくるように。"と結に念押ししてもらった甲斐があった。
ちなみに体育の日は前日、当日と教えてくれるので中に着るのを忘れた事は無い。
今日の授業はサッカーだ。
体を動かすのは好きなので体育は大好きだ。
結と雫とパスし合ったり、リフティングしたりしていると、これからチームに分かれて試合する事になった。
先生が振分けたチームには結も雫もいなかった。
2人は同じチームだが、最初に対戦するのはもう1つのチームとだ。
俺1人で大丈夫かな、、と少し不安に思いながらもちゃんと活躍しようと意気込みグラウンドに立つ。
ピーーー
先生の笛の合図でスタートだ。
相手チームにボールが渡った為、全力で追いかける。
相手が怯んだ隙にボールを奪い走り出す。
「秋山!」
「えっええ!!??うわっ!サンキュー!」
1番いいポジションにいた秋山にパスを渡す。
秋山は驚きながらも無事受け取ってくれた。
そのまま走り出すが敵に取られそうになり、他の人へパス。
仲間がパスを回している間にゴール付近へと向かう。
「佐田くんっ!!」
俺の名前を呼びながらパスしてくれたボールを思いっきりゴール目指して蹴りあげる。
「ゴーーール!!!」
キーパーの手の少し上を通り過ぎ、無事ゴール。
「すごーい!!」「さだぁ!!」
「さだくん!!」
同じチームの人達がわぁー!と集まってくる。
「ありがと。パスのおかげ。」
「そ、そんな事ないよ!!すっごくカッコよかった///」
素直に俺もお礼を言うと、なんだか益々褒められてしまった。
「佐田くんっ俺の名前覚えててくれたんだ!」
先程パスを渡した秋山がそう言いながら近づいてきた。
「当たり前だろ?」
「///そっか。ありがと!なんか嬉しかった!」
「?」
名前覚えてただけで?
俺ってそんなに何も覚えて無さそうなのかな、、?
少し複雑な気持ちになっていると、
「はるー!!!カッコよかったよー!!」
結が大声で叫びながら手を振っている。
俺は大声は出せないので手を振って返事をした。
「仲良いんだね。」
「なんて?」
「いや、なんでもないよ。
まだ試合は終わってないよ!がんばろ!」
そうだった、まだ1点入れただけだ。
秋山の言葉にまた集中力を高めた。
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