関係ないと思っていたのに。

生徒会2

「ちょっと洸！説明して！」

「うぅ、、今傷心中なんだけど、、」

「お前の心の傷なんてどうでもいいんだよ！」

可愛い顔とは裏腹に結構厳しい。

「昨日連れてくるって言っただろ。」


「えっ、、、あ、そう言えば何か言ってたような。
でも詳しく聞いても話してくれなかっただろ！」

「ごめん。浮かれて話聞いてなかったわ。」

「ほんとにお前は！」
 

ガチャッ


「どうかしたんですか？」

今度は栗色で短髪の背の高い男の子が顔を覗かせた。
綺麗な顔立ちで伏し目がちな目が優しそうな雰囲気を醸し出している。


その子と目が合うと大きく目を開き固まってしまった。


この人も俺が来る事を知らされてなかったみたいだ。



一体何で俺はここに連れてこられたんだ？



「あの！用がないなら戻ってもいいですか？
はる！もう食堂でごはん食べよ！」

「うん。」

煮え切らない気持ちを結が代弁してくれた。

3人で戻ろうか、と振り返ると、



「待て。」


重圧感のある声が響く。


思わず振り返ると、栗色の人の後ろに誰か立っている。
栗色の人より背の高い艶のある黒髪のその人は、思わず吸い込まれてしまいそうなキリッとした瞳に薄めの唇。
綺麗だけど男らしい、そんな人だった。



「こいつらが悪かったな。
中に入れ。」


有無を言わさないその言葉に素直に従った。