無頓着な彼は。

はぴたん

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「うわ、、すご、、!」

「ふふっすごいでしょ!」「気に入った?」


生徒会室に入ると、ここもまた飾り付けされており部屋中がキラキラしている。


「気に入りました!これって皆さんが?」

「そう!褒めて褒めてー!」
「僕も褒めてー!」


「海、空、嘘は行けませんよ。
ここも一緒に飾り付けしてもらえるよう俺がお願いしたんです。
なので褒めるなら俺ですよ?」

透先輩が近づいてしゃがみ目線を合わせてくる。

「え、あ、そうなんですね!ありがとうございます!」

「いえ。でもそれはお礼では?」


ずいっとさらに顔を近づけてくる。

ち、近い、、


えっと、何でこんなに近いんだろう、どうゆう、お礼じゃダメって事?近い、、えっとなんて言ってたっけ、あっ!


頭をぐるぐる回転させやっと、


「え、えらいえらい!」


そう言ったが目上の人に対してこれはいかがなものだったのかとすでに後悔している。


一瞬驚いた顔をした透先輩にやっぱり失敗した、、と思っていると、


「思った以上にこれは、、」


そういいながら目を逸らし、すっと離れる透先輩。


「あ、すいません、、その、」

「謝らないでください。
ただ、思った以上に嬉しかっただけです。」

そう言う透先輩はよく見ると耳が赤くなっている。
可愛い、と思わずふふっと笑ってしまった。


「恭、笑わないでください。」

ほっぺをむにっと掴まれてしまった。


「ふいまふぇん。」


「透!離して!
きょうちゃんの顔がふにゃふにゃになっちゃう!」


大智先輩の言葉にため息をつきながら離してくれた。



「突っ立ってないで早く座れ。」

傑先輩の言葉にみんなそれぞれ席に座る。


一体何が始まるんだろう、、


「じゃあ始めよっか!みんなちゃんと持ってきた~?」

大智先輩の言葉にみんなそれぞれ包装されたプレゼントのようなものを取り出す。
ポケットから出てきたり、ソファの裏から取り出したり、、

「あの、俺何も「きょうちゃんのはコレ!
はい!」


???


大智先輩が俺の言葉を遮り封筒のようなものを手渡してきた。


「これって何ですか?」

「後でのお楽しみ!
はい!じゃあ海!ミュージックスタート!」


海先輩がスマホを操作するとスピーカーから音楽が流れ始めた。


「きょうちゃん!はい!」

隣にいた空先輩に持っていたプレゼントを渡される。


「きょうちゃんそれちょーだい!どんどん回して!!」

反対側の海先輩に催促され、封筒を渡す。


どうやらプレゼント交換が始まったようだ。

説明も無いから戸惑ってしまった。

、、、それにしてもあの封筒には何が入っているんだろう?そう考えていたが、どんどんプレゼントが回ってくるので徐々に回すことに夢中になり封筒の中身については考えるのをやめてしまった。



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