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10人掛けのテーブルにそれぞれ座っている。
傑先輩の隣を空けて、海先輩、空先輩、
傑先輩の前に透先輩、大智先輩、夕先輩で座っている。
「恭。」
傑先輩に呼ばれてみると、隣の空いている椅子を引いて目で座れと訴えてくる。
「はい。
ごめん、行ってくるね。」
3人に断りをいれてその席に向かう。
急な大所帯に困惑気味の3人にはとても申し訳なく思いながら席に座る。
夕先輩の隣に光、要。
空先輩の隣に葵が座る。
「初めて来たがここも中々うまいな。」
傑先輩が話し出す。
「いつもは生徒会専用の食堂で食べられているんですよね?
今日はどうしてこちらに?」
ハンバーグを食べながら質問を投げかける。
「さっきも言ったでしょ!」
「きょうちゃんに会いたくなったんだよー!」
海先輩が即座に答え、その奥からひょっこり顔を出して空先輩も答える。
「それは嬉しいですが、明日も会えますよ?」
「ごめんね~なんか~明日まで待てない!って思って、でもここまで来てもらうのも遠いしな~
あ!そうだ!俺が行けばいいじゃん!
こっちの食堂のごはんも気になるし~!って行こうとしたところをこの双子ちゃんたちに見つかって~」
「ぼくたちもいくー!!て言ってたら、なんか部屋からどんどん出てきちゃって、」
「みんなで行くことにしたのー!」
全ての元凶は大智先輩だったみたいだ。
「すみません、こうなる事は分かっていたのですが止められませんでした。」
1番大人な透先輩が謝ってくれる。
「いえいえ、俺も会いたかったから嬉しいですけど、、」
「こんなに人が増えるとはな。
次からは恭が上に来い。」
突拍子もない言葉が聞こえ、思わず傑先輩を見上げる。
「なんだよ、嫌なのかよ。」
「いや、、俺が行っていいんですか?、」
「あ?生徒会のメンバーなんだからいいだろ。
部屋も余ってたら上に来てもいいんだが、、」
「部屋は今のままで大丈夫です!
食堂もここで大丈夫ですが、1度は上にも行ってみたいです。」
俺がそう答えると、要が少し嬉しそうに口元を緩めた。
「1度じゃなくて毎日でもいいぞ。」
「それは困ります!僕だってきょうちゃんとごはん食べたいんですから。これまで通り!!」
急に葵が大きな声でそう言ってきた。
「あ?お前誰だ?」
ひぃ、ただでさえ圧を感じる顔なのに睨むと数倍恐ろしい。
傑先輩に食ってかかるなんて葵も中々度胸がある。
「葵は俺の幼なじみです。
そんなに睨まないでください。」
チッ
俺が睨まないよう伝えると舌打ちをし落ち着いた。
またハンバーグを食べ進めていると何やら前から視線を感じる。
見ると夕先輩とばっちり目があった。
どこか期待のこもった眼差しだ。
あ!そういえばハンバーグ絶賛してたな、
「ここのハンバーグ!美味しいですよね?」
「うん。おいしい。」
気づいてもらえて嬉しそうな夕先輩。なんだか可愛い。
「俺も初めてここで食べたのがハンバーグで、お気に入りでよく食べてるんです。」
そうにこにこしながら話していると、
「ふーん。」ぱくっ
「まあまあだな。」
横から勝手に食べた挙句まあまあ。と呟く傑先輩。
「ちょっと!勝手に食べないで下さい。
しかもまあまあって、
この美味しさに気づけないなんて可哀想ですね。」
ふんっと効果音がつきそうなほどの勢いで海先輩の方を向く。
「よしよーし。可哀想に。
はいあーん、僕のオムライス食べて元気だして!」
天使のような海先輩に頭を撫でられおまけにオムライスまでもらってしまった。
「んん。美味しいです。ありがとうございます。」
「ふふっかわいいねー!」
可愛い海先輩に可愛いと言われてしまった。
優しく撫でてくれる海先輩に甘えたくなってしまう。
空先輩と大智先輩が俺(僕)もなでたーい!と騒いでいるがお隣のよしみだ。
のんびりしているうちにみんな食べ終わってきている。
俺も慌てて食べ進める。
傑先輩の隣を空けて、海先輩、空先輩、
傑先輩の前に透先輩、大智先輩、夕先輩で座っている。
「恭。」
傑先輩に呼ばれてみると、隣の空いている椅子を引いて目で座れと訴えてくる。
「はい。
ごめん、行ってくるね。」
3人に断りをいれてその席に向かう。
急な大所帯に困惑気味の3人にはとても申し訳なく思いながら席に座る。
夕先輩の隣に光、要。
空先輩の隣に葵が座る。
「初めて来たがここも中々うまいな。」
傑先輩が話し出す。
「いつもは生徒会専用の食堂で食べられているんですよね?
今日はどうしてこちらに?」
ハンバーグを食べながら質問を投げかける。
「さっきも言ったでしょ!」
「きょうちゃんに会いたくなったんだよー!」
海先輩が即座に答え、その奥からひょっこり顔を出して空先輩も答える。
「それは嬉しいですが、明日も会えますよ?」
「ごめんね~なんか~明日まで待てない!って思って、でもここまで来てもらうのも遠いしな~
あ!そうだ!俺が行けばいいじゃん!
こっちの食堂のごはんも気になるし~!って行こうとしたところをこの双子ちゃんたちに見つかって~」
「ぼくたちもいくー!!て言ってたら、なんか部屋からどんどん出てきちゃって、」
「みんなで行くことにしたのー!」
全ての元凶は大智先輩だったみたいだ。
「すみません、こうなる事は分かっていたのですが止められませんでした。」
1番大人な透先輩が謝ってくれる。
「いえいえ、俺も会いたかったから嬉しいですけど、、」
「こんなに人が増えるとはな。
次からは恭が上に来い。」
突拍子もない言葉が聞こえ、思わず傑先輩を見上げる。
「なんだよ、嫌なのかよ。」
「いや、、俺が行っていいんですか?、」
「あ?生徒会のメンバーなんだからいいだろ。
部屋も余ってたら上に来てもいいんだが、、」
「部屋は今のままで大丈夫です!
食堂もここで大丈夫ですが、1度は上にも行ってみたいです。」
俺がそう答えると、要が少し嬉しそうに口元を緩めた。
「1度じゃなくて毎日でもいいぞ。」
「それは困ります!僕だってきょうちゃんとごはん食べたいんですから。これまで通り!!」
急に葵が大きな声でそう言ってきた。
「あ?お前誰だ?」
ひぃ、ただでさえ圧を感じる顔なのに睨むと数倍恐ろしい。
傑先輩に食ってかかるなんて葵も中々度胸がある。
「葵は俺の幼なじみです。
そんなに睨まないでください。」
チッ
俺が睨まないよう伝えると舌打ちをし落ち着いた。
またハンバーグを食べ進めていると何やら前から視線を感じる。
見ると夕先輩とばっちり目があった。
どこか期待のこもった眼差しだ。
あ!そういえばハンバーグ絶賛してたな、
「ここのハンバーグ!美味しいですよね?」
「うん。おいしい。」
気づいてもらえて嬉しそうな夕先輩。なんだか可愛い。
「俺も初めてここで食べたのがハンバーグで、お気に入りでよく食べてるんです。」
そうにこにこしながら話していると、
「ふーん。」ぱくっ
「まあまあだな。」
横から勝手に食べた挙句まあまあ。と呟く傑先輩。
「ちょっと!勝手に食べないで下さい。
しかもまあまあって、
この美味しさに気づけないなんて可哀想ですね。」
ふんっと効果音がつきそうなほどの勢いで海先輩の方を向く。
「よしよーし。可哀想に。
はいあーん、僕のオムライス食べて元気だして!」
天使のような海先輩に頭を撫でられおまけにオムライスまでもらってしまった。
「んん。美味しいです。ありがとうございます。」
「ふふっかわいいねー!」
可愛い海先輩に可愛いと言われてしまった。
優しく撫でてくれる海先輩に甘えたくなってしまう。
空先輩と大智先輩が俺(僕)もなでたーい!と騒いでいるがお隣のよしみだ。
のんびりしているうちにみんな食べ終わってきている。
俺も慌てて食べ進める。
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