無頓着な彼は。

はぴたん

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騎馬戦の後は最後の種目、クラス対抗リレーだ。

要と光はそのまま待機場所にいるだろう。
葵に行ってくる。と言うと、クラスみんなから応援してます!と送り出された。



「恭!!」
光が大きな声でそう呼びながら大きく手を振っている。

手を振りながら近づく。

「お疲れ。凄かったね、2人とも!」

「そうでしょー??結構頑張ったもん!
もっと褒めてー!」
そう言って頭を近づけてくる。

撫でろってことか、と仰せのままに撫でると嬉しそうに目を細めている。
癒される。


「最後の種目、クラス対抗リレーです。
参加する生徒は入場してください。」

アナウンスが流れ、みんなで入場する。


まずは1年生の部。
クラスから選ばれた7人で競う。

ラスト3人で、光、俺、要の順番だ。


「いちについて、、よーい、、」

パーン!

1走者目がスタートした。


Dクラスは勉強はあまりだがその分体育会系が強いと聞いた。
確かに速い。
Sクラスは3番手で2走者目にバトンが渡った。

そのまま抜きず抜かれずで3番目をキープしたまま、光回ってきた。
軽快な走りでどんどん差を詰めていく。
1人抜き2番手で俺にバトンが渡る。
「きょう、、いけー!」
頷いて受け取る。


前を走る人目掛けて全力で走った。

徐々に縮まっている気がする、、

だが惜しくも抜けず、要に託した。
「要、、頼む!」
「おう。」

頼もしい、、!!


長い足でどんどん差を詰めていく。

思わず手を握って祈る。


ゴール手前で追い抜いた!!

そのままゴール!!!

「かなめー!!」
思わず駆け寄ると手を広げてくれたのでそのまま飛び込んだ。

「すごいじゃん!感動した!」
「恭も速かっただろ。」
「ほんと?でも要の走りはすごかったよ、ほんとに!」

興奮して上手く喋れていない気がするがとにかくこの感動を本人に伝えたかった。


「おつかれー!恭、俺も頑張ったんだけどー!」
と手を広げながら光が近づいてきた。

ハグしろって事か?

しょうがないなぁと要から離れようとするが腰に回った手が離れない。
「要?」
思わず名前を呼び見上げると、「、、ああ。」と思い出したように離した。

不思議に思いながらも、未だに手を広げて待っていた光とハグした。


「おつかれ。光も速かったね、1人抜いてたし!
すごかったよー!」
と言いながらぎゅーっとする。

「う、俺幸せ、、」と光もぎゅーっと抱きしめてきた。


「おい、次始まるから避けるぞ。」
要に言われ光と離れて待機場所へ向かった。
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