無頓着な彼は。

はぴたん

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「ど~お~!!
きょうちゃんかっこいい~??」
開けると同時に出てきてくるっと一回転する大智先輩。

黒いピタッとしたTシャツに赤い布を首周りに巻き付けている。
黒いダボッとしたズボンで、腰周りには黄色い布と大きめの宝石のようなアクセサリーが巻きついている。
頭にも細いアクセサリーが付けられており、金髪によく似合っている。

「かっこいいです!凄く似合ってます!!」
思わずそう思ったまま興奮したまま言った。

「えへへ~!ありがと~!
きょうちゃんも凄く可愛いよ!」
首を傾げながらそう言う大智先輩。
一緒にアクセサリーがキラッと動いてよりかっこよさを増している。

少しドキッとしながら、「ありがとうございます。」とお礼を言った。


カチャッ


大智先輩の後ろから夕先輩がドアを開けて入ってきた。


胸元がざっくり開いた深緑のテロッとした生地の長袖の服を着ており、立派な胸筋と腹筋が見えている。
ワインレッドのダボッとしたズボンに、首元にはジャラジャラとしたアクセサリーをつけている。


「傑、間違えてる。
多分俺の着てる。」

確かに夕先輩はいつもの印象と違い、ギラギラした格好だ。「でも、似合ってます!」
思わず言ってしまった。


びっくりしたような顔で見つめ、「ほんとに?」と尋ねる夕先輩。

こくこく頷きながら夕先輩の肉体美から目が離せない。

筋肉すご、、
自分があまり付きにくい体質なのですごく憧れる。


急に視界に背中が映る。


「夕、服変えろ。」
その声で夕先輩と俺の間に入ってきたのは傑先輩だと気づいた。

「横暴すぎますよ。」
背中に向かってそう言い、

「いいですよ、そのままで。
似合ってますもん。」
傑先輩の腕を掴みながら顔をひょっこり出して夕先輩にそう言った。


「恭が言うならこのままでいっか。」

夕先輩と微笑み合う。

チッ
上から舌打ちが聞こえる。

「そんなに筋肉が好きなら今度俺のも見せてやるよ。
2人きりで。」

耳元でそう言われ思わず頬が赤くなる。

「別に筋肉が好きって訳では、、
憧れです、憧れ。」
慌てて離れてそう言った。

ふぅん?となんだか挑発的な表情の傑先輩。
なんかむかつくー。
と思ったところで、

「そろそろ僕達も」「着替えに行こ!」
なかよし2人の声がした。
なかよく手を繋いで隣の部屋へと向かった。
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