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本当に人手不足だったようで、それから毎日放課後は生徒会室に呼ばれ仕事を手伝った。
どうやらもうすぐ行われる体育祭に向けた準備で忙しいみたいだ。
基本的に行事は生徒会で構成や予算など全てを考えなくてはならないようで、やる事が山積みだ。
今日もいつもの様に作業を進めていると、
「透、これ風紀室に持って行ってくれ。」
傑先輩が突然そう言った。
「え、見て分かりませんか?今私この報告書で忙しいのですが、、。」
「チッ。じゃあ大智。」
「いや俺もこう見えて忙しいんだけどぉ~。」
「ああ?これ持ってくぐらい出来るだろ?」
「そうゆう傑が行ったらいいじゃん。」
「ああ?忙しいから頼んでんだろ。」
「あの、それ俺が行きましょうか?」
埒があかなそうなので手を挙げてそう言った。
すると、え?と少し嫌そうな顔で見つめられた。
「あ、俺じゃダメでしたか?」
「いや、ダメというか、、
恭を風紀に行かせたくないというか、、。」
そんなに俺じゃ心もとないのか。
若干落ち込んでいると、
「ああくそ。わかった。
恭、お願いしていいか?
ただし風紀室に行くまでの間、誰かに話しかけられてもついて行くな。
着いても書類渡したら誰とも話さずにすぐ出ろ。いいな。」
「初めてのおつかいじゃないですし。
風紀の人とは話さないと失礼になっちゃうじゃないですか。」
「会わせるのも嫌なんだ。いいから、絶対話すな。」
「、、、分かりました。」
返事をしないと行かせてもらえなさそうだったので渋々そう言った。
そんなに俺と風紀を会わせたくないのか、、。
風紀って歓迎会の時に会った柊先輩が会長のところだよな。
そんなに悪い人にも怖い人にも見えなかったけど。
まあ、一応気をつけよう。
嫌そうな顔をしながらも、「絶対言うこと聞けよ。」と言って書類を渡してくる傑先輩。
ほかのメンバーにも、傑の言うことちゃんと聞くんだよ!と念をおされながら生徒会室を後にする。
隣の棟だが、階は一緒なので渡り廊下を渡ればすぐ着いた。
この距離でなんであんなに心配されたんだろう。
俺そんなに何も出来なさそうに見えるのかな、また落ち込みそうになりながら風紀室と書かれた扉をノックした。
どうやらもうすぐ行われる体育祭に向けた準備で忙しいみたいだ。
基本的に行事は生徒会で構成や予算など全てを考えなくてはならないようで、やる事が山積みだ。
今日もいつもの様に作業を進めていると、
「透、これ風紀室に持って行ってくれ。」
傑先輩が突然そう言った。
「え、見て分かりませんか?今私この報告書で忙しいのですが、、。」
「チッ。じゃあ大智。」
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「ああ?これ持ってくぐらい出来るだろ?」
「そうゆう傑が行ったらいいじゃん。」
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「いや、ダメというか、、
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着いても書類渡したら誰とも話さずにすぐ出ろ。いいな。」
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「会わせるのも嫌なんだ。いいから、絶対話すな。」
「、、、分かりました。」
返事をしないと行かせてもらえなさそうだったので渋々そう言った。
そんなに俺と風紀を会わせたくないのか、、。
風紀って歓迎会の時に会った柊先輩が会長のところだよな。
そんなに悪い人にも怖い人にも見えなかったけど。
まあ、一応気をつけよう。
嫌そうな顔をしながらも、「絶対言うこと聞けよ。」と言って書類を渡してくる傑先輩。
ほかのメンバーにも、傑の言うことちゃんと聞くんだよ!と念をおされながら生徒会室を後にする。
隣の棟だが、階は一緒なので渡り廊下を渡ればすぐ着いた。
この距離でなんであんなに心配されたんだろう。
俺そんなに何も出来なさそうに見えるのかな、また落ち込みそうになりながら風紀室と書かれた扉をノックした。
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