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「以上で今日の授業は終わりだー。
気をつけて帰れよー。」
橘先生がそう言って去っていく。
と同時に廊下がざわざわしている。
なんだろう、と廊下を見ると、
「あ!いたいた!恭ちゃ~ん!
約束通り、迎えに来たよっ!
一緒にいこ~!」
大智先輩がいた。
なるほど。
それでこの騒がしさだったのか。
「はい!今行きます。」
待たせる訳には行かないので、慌てて準備をし皆にまたね。と伝えて向かった。
「すみません、お待たせしました!
本当わざわざ来てくださってありがとうございます!」
「いいんだよ~!恭ちゃんに会いたかったしねっ!」
パチッとウインクする大智先輩。
可愛いけど周りが騒ぐのでやめて欲しい。
とりあえず人も多いので2人で歩き出す。
生徒会室に向かっている間もあちらこちらから視線を感じる。
「やっと静かになってきたね~!
ねぇ、恭ちゃんは誰かと付き合ってたりするの~?」
「え、いえ。誰とも付き合っていません。」
「そうなの??良かった~!」
ん?なんで?と思いながら見つめると、ふふふっと微笑む大智先輩。
ますますなんで微笑んでいるんだろうと見つめていると、なんだかどんどん顔が近づいている気がする、、。
思わず後ずさりするとすぐ壁にぶつかる。
「ふふ、逃げ場がなくなっちゃったね~。」
さらに近づく先輩にどうしようかと頭がパンクしそうだ。
「おい。何してんだよ。
さっさと生徒会室行くぞ。」
ギロッと睨みつけてくる会長。
「うわ~怖かったね~。行こっか。」
さっきの近さは何だったんだろう。
意外とケロッとしながらそう告げる大智先輩について行く。
ガチャッ
重々しいドアを開くと、既に俺たち意外のメンバーは揃っていた。
「遅かったですね。
あぁ、大智と来たんですね。
大智について行くとろくな事になりませんよ。
気をつけてくださいね。」
そう言いながら微笑んでくる
「遅くなってしまってすみません。
俺、ここの場所知らなかったので大智先輩が居なかったらもっと遅くなっていたと思います、、。
でも透先輩!忠告ありがとうございます!」
イタズラっ子のように大智先輩をチラッとみながら微笑む。
「む~!なんだよぉ。俺の悪口~?」
「はぁ、お前ら。いいからそこ座れ。」
会長の声にみんなのそのそと向かい合うソファに座る。
俺の両隣は先程話していた、透先輩と大智先輩。
前にあるソファには双子先輩と夕先輩。
誕生日席のような全員が見通せる1人用ソファに居るのが会長だ。
「昨日自己紹介は済んでるんだよな。
いや、しかし昨日の今日でこんなになかよくなってるとはな。」
なんだか少し威圧的にそう話す。
先輩達が優しいからと甘えて、少し砕けすぎたかな。
どうしようかと思っていると、
「も~恭ちゃんが怖がってんじゃん!
もっと優しくしてあげてよね!」
「本当です。その無駄に威圧感のあるオーラ、しまってください。」
大智先輩、透先輩がそう言ってくれた。
「それにー!」
「僕達もー!」
「「なかよしだもんねー!!」」
にっこにこな笑顔で空先輩と海先輩が 話し出す。
「空先輩に海先輩、ありがとうございます!」
つられてにこにこしながらそう話す。
「、、、俺も、なかよくなりたい。
これからよろしくな。
光からたまに恭の事は聞いてたんだ。
この前バスケで活躍したんだろ。」
「え、そんな話してるんですか?
なんか恥ずかしい、、。
俺もなかよくなりたいと思ってますよ!夕先輩!」
2人で微笑み合う。
夕先輩って無愛想なイメージだったけど、こんなに優しかったんだ。
気をつけて帰れよー。」
橘先生がそう言って去っていく。
と同時に廊下がざわざわしている。
なんだろう、と廊下を見ると、
「あ!いたいた!恭ちゃ~ん!
約束通り、迎えに来たよっ!
一緒にいこ~!」
大智先輩がいた。
なるほど。
それでこの騒がしさだったのか。
「はい!今行きます。」
待たせる訳には行かないので、慌てて準備をし皆にまたね。と伝えて向かった。
「すみません、お待たせしました!
本当わざわざ来てくださってありがとうございます!」
「いいんだよ~!恭ちゃんに会いたかったしねっ!」
パチッとウインクする大智先輩。
可愛いけど周りが騒ぐのでやめて欲しい。
とりあえず人も多いので2人で歩き出す。
生徒会室に向かっている間もあちらこちらから視線を感じる。
「やっと静かになってきたね~!
ねぇ、恭ちゃんは誰かと付き合ってたりするの~?」
「え、いえ。誰とも付き合っていません。」
「そうなの??良かった~!」
ん?なんで?と思いながら見つめると、ふふふっと微笑む大智先輩。
ますますなんで微笑んでいるんだろうと見つめていると、なんだかどんどん顔が近づいている気がする、、。
思わず後ずさりするとすぐ壁にぶつかる。
「ふふ、逃げ場がなくなっちゃったね~。」
さらに近づく先輩にどうしようかと頭がパンクしそうだ。
「おい。何してんだよ。
さっさと生徒会室行くぞ。」
ギロッと睨みつけてくる会長。
「うわ~怖かったね~。行こっか。」
さっきの近さは何だったんだろう。
意外とケロッとしながらそう告げる大智先輩について行く。
ガチャッ
重々しいドアを開くと、既に俺たち意外のメンバーは揃っていた。
「遅かったですね。
あぁ、大智と来たんですね。
大智について行くとろくな事になりませんよ。
気をつけてくださいね。」
そう言いながら微笑んでくる
「遅くなってしまってすみません。
俺、ここの場所知らなかったので大智先輩が居なかったらもっと遅くなっていたと思います、、。
でも透先輩!忠告ありがとうございます!」
イタズラっ子のように大智先輩をチラッとみながら微笑む。
「む~!なんだよぉ。俺の悪口~?」
「はぁ、お前ら。いいからそこ座れ。」
会長の声にみんなのそのそと向かい合うソファに座る。
俺の両隣は先程話していた、透先輩と大智先輩。
前にあるソファには双子先輩と夕先輩。
誕生日席のような全員が見通せる1人用ソファに居るのが会長だ。
「昨日自己紹介は済んでるんだよな。
いや、しかし昨日の今日でこんなになかよくなってるとはな。」
なんだか少し威圧的にそう話す。
先輩達が優しいからと甘えて、少し砕けすぎたかな。
どうしようかと思っていると、
「も~恭ちゃんが怖がってんじゃん!
もっと優しくしてあげてよね!」
「本当です。その無駄に威圧感のあるオーラ、しまってください。」
大智先輩、透先輩がそう言ってくれた。
「それにー!」
「僕達もー!」
「「なかよしだもんねー!!」」
にっこにこな笑顔で空先輩と海先輩が 話し出す。
「空先輩に海先輩、ありがとうございます!」
つられてにこにこしながらそう話す。
「、、、俺も、なかよくなりたい。
これからよろしくな。
光からたまに恭の事は聞いてたんだ。
この前バスケで活躍したんだろ。」
「え、そんな話してるんですか?
なんか恥ずかしい、、。
俺もなかよくなりたいと思ってますよ!夕先輩!」
2人で微笑み合う。
夕先輩って無愛想なイメージだったけど、こんなに優しかったんだ。
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