無頓着な彼は。

はぴたん

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「、、ん。」

ぼーっとしつつしぱしぱしながら目を開けると、目の前に目があった。

ん?
よく見ると、要がじーっとこっちを見ている。

、、、あ!そうだ昨日要と寝たんだった。

やっと覚醒してきた頭で理解する。

「おはよ。」

「おはよ、なに見てんだよ。起きたなら起こしてよ。」

恥ずかしくなって要に告げると、

「気持ちよさそうに寝てたから。」

そう言いながら頭を撫でてくる要。

なんだか甘~い雰囲気にぽかぽか恥ずかしくなってきた。


「起きて朝飯食うか。」

「うん。」

2人で一緒に布団から出て、一緒に歯を磨く。

「時間も遅いし部屋で食うか。
昨日の残り物でいいか?」

そう言われてスマホを確認する。

「え、もうこんな時間だったの。
確かに行く時間ないね、、うわ、やばい。
連絡してなかったから葵が怒ってる。」

スマホには葵から不在着信とメッセージがいくつかきていた。
とりあえずメッセージを開くと、


"え、夕食は部屋で食べるの?
要って料理出来たんだ。わかった。
明日の朝は一緒に食べようね!"

"おはよ!きょうちゃん!"

"朝だよ!起きた?"

"きょうちゃんまだ起きてないの?"

"今部屋の前にいるよ!"

"きょうちゃん、一緒に朝ごはん食べようよー!"

"もう!まだ起きてないの??"

"先食べちゃうからね!!"

"もう食べ終わっちゃうよ!早く来て!!"

"朝は一緒に食べようって言ってたのに。
きょうちゃんのばか。"


やらかした。
いつもこんなにメッセージにもアラームにも気づかず寝るなんて事ないのに。


"ほんとにごめん、今起きた。
お昼も夜ごはんも絶対一緒に食べよう。"

そう送ると、

"遅いよーもう!
当たり前だよ!!お昼プリン奢ってよね!
とりあえず一緒に学校行こうね!"

"わかった。プリンね。"


ふぅ、とりあえず落ち着いたかな?
お昼はプリンね、そう思っているといい匂いがしてきた。

「うわーいい匂い。要、ありがと。
朝も食べれるとか贅沢かよー!」

よく見るとハンバーグのソースが変わっている。

朝はデミグラスではなくジャポネソースみたいだ。

「朝は和風な。ごはんよそって。」

「はーい!」

我ながらいい返事をしながらごはんをよそったりお箸を準備する。

「「いただきます。」」

なかよくいただきますを言って食べる。

なんか幸せな朝だなぁ。

幸せを噛み締めながら、一晩たっても美味しすぎるハンバーグを食べた。

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