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マイクを持ち真ん中に立つ会長。
「どーも。俺の願いは、そこの春白恭。
お前を生徒会長補佐に任命する。
もちろん拒否権はない。」
「え、補佐?」
俺と同様体育館中がガヤガヤしている。
「とりあえずこれの後生徒会で集まるから、お前も残っとけ。」
そう言い会長は後ろに下がった。
「、、、と言う訳で、春白恭さんは本日付けで生徒会長補佐となりました。
これからよろしくお願いします。
以上を持ちまして新入生歓迎会を終了いたします。
皆さん速やかに寮へお戻りください。」
「生徒会、恭さん以外の方はお戻りください。」
とマイクを切った副会長がステージにいる3人に伝える。
俺の視線が不安そうにみえたのか、
「部屋で待ってる。」
と要が優しく頭を撫でて去っていった。
「で?とりあえず説明してもらえますか。傑。」
目を細めて会長を見つめる副会長。
「あ?説明もなにもさっき言ったとおりだろ。
これから人手が足りなくなるし、ちょうどいいだろ。
あ、それとこいつ俺らのこと覚えてないらしいぜ。
ちゃんと自己紹介してやれよ。」
「よ、余計な事言わないでください。」
「あ?事実だろ。俺の事も覚えて無かったし。」
「それは、そうですけど。」
「とりあえず恭、明日授業終わって生徒会室に来いよ。じゃあな。」
そう言って去っていってしまった会長。
生徒会役員から嘘だろ、、?と言わんばかりの視線を感じる。
「あ、あの。副会長の事は覚えていますよ。
司会をずっとしていましたし、、あと!渡さんの事も。
俺、光と友達なんです。光のお兄さんなんですよね?光から聞きました!」
と堂々と伝えると、
「へぇ~ほんとに俺らの事覚えてないんだぁ~」
ショックーと泣き真似する早乙女さん。
「早乙女さんの事も先程名前挙げられていましたし、覚えていましたよ。
てゆうか俺、元々人の名前を覚えるのが弱くて、、
面と向かって言ってもらえれば覚えられるんですが、1度聞いた事あるくらいじゃ中々、、本当にすみません。」
とにかく申し訳なさそうに謝った。
「いいんですよ。ただ覚えられて当たり前だと思っていただけに驚いたんです。新鮮で僕は良いと思いますよ。」
そう優しく笑ってくれた副会長。
「あと僕のことは副会長ではなく、透と呼んでください。」
「ありがとうございます、透先輩。」
そう言うと、にっこり笑ってくれた。
優しい表情の透先輩にほっとしていると、
「俺のことも夕でいい。」
と光のお兄さん、もとい夕先輩が言った。
「はい。夕先輩。」
ん。と満足そうに頷いてくれた。
「俺は早乙女大智だよ。
だから俺のことも大智ってよんでね!」
そう言って抱きついてきた大智先輩。
「わ!あ、はい。大智先輩。」
俺より少し背が高いのでちょっと重い。
ほんとだ~いい匂いするねぇ。と上から聞こえてきて何だか恥ずかしい。
「ねえ、大智ばっかずるいー!!」
「「ぼくたちもー!!」」
大智先輩を引き剥がしてくれたと思ったら、両腕に双子先輩が抱きついてきた。
「僕が海で」「僕が空!」
「「覚えてねー!!」」
「はい。海先輩と空先輩ですね。
きちんと覚えられるよう頑張ります。」
とっても似ている2人を見分けるのは少し時間がかかりそうだ。
「どっちがどっちか」「見分けてくれたら」
「「嬉しいなー!!頑張ってね!!」」
そう言いながら見上げる2人。
とっても可愛い。
ほんわか癒されていると、
「ではとりあえず疲れたと思いますので、今日はゆっくり休んでください。
傑が言った様に、明日の放課後生徒会室に来てくださいね。」
そう透先輩が言い、お開きとなった。
「どーも。俺の願いは、そこの春白恭。
お前を生徒会長補佐に任命する。
もちろん拒否権はない。」
「え、補佐?」
俺と同様体育館中がガヤガヤしている。
「とりあえずこれの後生徒会で集まるから、お前も残っとけ。」
そう言い会長は後ろに下がった。
「、、、と言う訳で、春白恭さんは本日付けで生徒会長補佐となりました。
これからよろしくお願いします。
以上を持ちまして新入生歓迎会を終了いたします。
皆さん速やかに寮へお戻りください。」
「生徒会、恭さん以外の方はお戻りください。」
とマイクを切った副会長がステージにいる3人に伝える。
俺の視線が不安そうにみえたのか、
「部屋で待ってる。」
と要が優しく頭を撫でて去っていった。
「で?とりあえず説明してもらえますか。傑。」
目を細めて会長を見つめる副会長。
「あ?説明もなにもさっき言ったとおりだろ。
これから人手が足りなくなるし、ちょうどいいだろ。
あ、それとこいつ俺らのこと覚えてないらしいぜ。
ちゃんと自己紹介してやれよ。」
「よ、余計な事言わないでください。」
「あ?事実だろ。俺の事も覚えて無かったし。」
「それは、そうですけど。」
「とりあえず恭、明日授業終わって生徒会室に来いよ。じゃあな。」
そう言って去っていってしまった会長。
生徒会役員から嘘だろ、、?と言わんばかりの視線を感じる。
「あ、あの。副会長の事は覚えていますよ。
司会をずっとしていましたし、、あと!渡さんの事も。
俺、光と友達なんです。光のお兄さんなんですよね?光から聞きました!」
と堂々と伝えると、
「へぇ~ほんとに俺らの事覚えてないんだぁ~」
ショックーと泣き真似する早乙女さん。
「早乙女さんの事も先程名前挙げられていましたし、覚えていましたよ。
てゆうか俺、元々人の名前を覚えるのが弱くて、、
面と向かって言ってもらえれば覚えられるんですが、1度聞いた事あるくらいじゃ中々、、本当にすみません。」
とにかく申し訳なさそうに謝った。
「いいんですよ。ただ覚えられて当たり前だと思っていただけに驚いたんです。新鮮で僕は良いと思いますよ。」
そう優しく笑ってくれた副会長。
「あと僕のことは副会長ではなく、透と呼んでください。」
「ありがとうございます、透先輩。」
そう言うと、にっこり笑ってくれた。
優しい表情の透先輩にほっとしていると、
「俺のことも夕でいい。」
と光のお兄さん、もとい夕先輩が言った。
「はい。夕先輩。」
ん。と満足そうに頷いてくれた。
「俺は早乙女大智だよ。
だから俺のことも大智ってよんでね!」
そう言って抱きついてきた大智先輩。
「わ!あ、はい。大智先輩。」
俺より少し背が高いのでちょっと重い。
ほんとだ~いい匂いするねぇ。と上から聞こえてきて何だか恥ずかしい。
「ねえ、大智ばっかずるいー!!」
「「ぼくたちもー!!」」
大智先輩を引き剥がしてくれたと思ったら、両腕に双子先輩が抱きついてきた。
「僕が海で」「僕が空!」
「「覚えてねー!!」」
「はい。海先輩と空先輩ですね。
きちんと覚えられるよう頑張ります。」
とっても似ている2人を見分けるのは少し時間がかかりそうだ。
「どっちがどっちか」「見分けてくれたら」
「「嬉しいなー!!頑張ってね!!」」
そう言いながら見上げる2人。
とっても可愛い。
ほんわか癒されていると、
「ではとりあえず疲れたと思いますので、今日はゆっくり休んでください。
傑が言った様に、明日の放課後生徒会室に来てくださいね。」
そう透先輩が言い、お開きとなった。
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