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後日談
海辺の街に旅行に行こう②
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「いや、あはは。振り向いたらいきなりキスしてたもんでお客さん……変な声出してすんません」
「うふふふ、二人で旅行が初めてなので浮かれてるんです、私たち。ね? シルキィ君」
「えへへ……」
「うらやましいことで。しばらくはずっと何もないとこを走るからね。途中で休憩入れながら海辺の街に向かっていくんで……」
しばらく平地を走っていくと、別のケンタウロス旅客便を見かける。あっちは山のほうへ走っていくみたいだった。
「私がダンジョンの街に来た時にはね、あの山を越えて来たんですよ。山を越えるか海に出るかしかなかったんですけど、あの時はまだクラーケンがいたから山を越えるしかなかったですね。私身体が重くて泳げないから、船が襲われたら絶対死んじゃいますからね」
「わあ、本当にクラーケンが退治されたことって重要なんですね」
「最近ダンジョンの街に来る人がぐんと増えた要因のひとつではあるでしょうね」
「ああそうだよ。船で海辺の街に来て、そこからうちの旅客便でダンジョンの街に向かうって客はすごく増えたね。儲けさせてもらってありがたい話だ」
山のほうを見ているレイモンドさんは、ちょっとだけわたしの知らない表情をしていた。わたしに会うずっと前に彼はきっと長い旅をしてきたから、いろいろあるんだろうなと思う。あの山の向こうのずっとずっと遠くに彼の故郷もあるのだろうし。
わたしたちを載せた旅客便は山へ行く道の前で大きく曲がって森に入る。なんども行き来したらしく、道は綺麗に慣らされて思ったほど荷車は跳ねない。
「いくら行きやすくなったからってあっという間とはいかないからな。着くのは夕方になると思うがそれでいいね? 途中の川で一休みするからな」
「はい、もちろんです」
わたしたちはセントールさんの言う通り、途中の河原でお水を飲んだり、おトイレを済ませたりした。途中で食べるためにわたしが働いているパン屋さんでもらってきたスパイスのきいた甘いパンは、全部食べると向こうでお腹いっぱいでもったいないかもってレイモンドさんが言うので、セントールさんにもわけて三人で食べた。
そのあと川の水に足をぱしゃぱしゃしたりしながらセントールさんが荷車のチェックをしているのを待っている間、わたしはレイモンドさんが森の空気を気持ちよさそうに吸っている顔を見ていた。今でも時々見える精霊が髪の毛にくっついて光っていて、レイモンドさんはとっても綺麗だ。
「ん? どうしましたか? 慣れない乗り物でやっぱり疲れちゃいましたか?」
「あ、いえ、いいえ。レイモンドさん、森の中のほうがのびのびしてるなって思っただけです……」
「ん、うーん。まあね。どうしても森生まれのエルフですので、街中よりは空気が綺麗で気持ちいいなとは思います。でも私、空気きったないあの街が大好きですから。森はたまにでいいですね」
にかっと笑うレイモンドさんの歯が真っ白で、わたしも思わずにこっと笑い返す。その時セントールさんがそろそろ出発すると声をかけてくれたので、慌てて足についた水を拭いて荷車に乗り込む。
「しばらく森が続くよ」
「はい、よろしくお願いします」
季節は夏が近くて、いい天気だけど暑すぎなくてとってもいい感じ。森の木々もあおあおと茂って、葉っぱがきらきら光って、木ばっかり見えてる景色でもいい眺めだった。
「シルキィ君はどうして海辺の街に行きたかったの?」
「え?」
森の中を走っていると急にレイモンドさんがそんなことを言ってきたのでわたしは返事に困ってしまう。本当はレイモンドさんのほうが行きたがっていたので、彼が行きやすいようにわたしのほうが行きたいと言ってるようなかんじに持っていきたかっただけだから、特別にそこに行きたかったわけではない。ただ、確かに旅行に行きたいとは思っていて、その理由は実は……。
「んっとー……。えっと……。場所はどこでもよかったんです。だけど、パン屋さんに来るお客さんたちに、最近婚姻した記念に旅行するのが若い女の子たちの中で流行ってるって聞いてて……。レイモンドさんと、えへ。それに行ってみたいって思っちゃったりなんかして……」
「……シルキィ君、シルキィくーん」
「えっ、はい」
「んもー。そういうのちゃんと教えてくださいよ~。可愛い奥さんがそんなふうに思ってるのに鈍い私はそんなことぜんっぜんしらなくて……。いつから行きたいと思っていたんですか? 他の女の子が行ってきた話を聞いて、行きたいなぁって一人で思ってたんですか? そんなあ、そんなこと言われたら私空の旅だって考えちゃうのに!!」
レイモンドさんは座席の隣からがばっと抱き着いてきて、わたしのほっぺにほおずりしながらそんなことを言う。ほんとは行きたいのに行きたくないふりをしていたのを完全に忘れている彼の様子に、わたしは思わず笑いが漏れてしまう。
「お互いしか見えないのもいいことだがな、そろそろほら、景色見たほうが面白いぞ」
いちゃいちゃしていたところでセントールさんが声をかけてくれたので、言われたとおりに景色を見てみる。気が付くとだんだん木の数が少なくなってきていて、走っている道はなだらかに下り坂になっている感じがした。するとちょっと森とは違う風が吹いてくる。街の風とも違う、ちょっと独特の匂い。青い空の下、遠くのほうでちかっちかっと何かが光っている。
「シルキィ君! 海です! 今海が見えたと思います!」
「本当ですか!?」
耳と同じく目もいいレイモンドさんが指さしたのも、わたしが光ったと思ったところだった。もっとよく見たいと思って目を凝らしたところで、わたしたちはちょうど森から抜ける。繁っていた木がなくなると急に視界が開けて、その瞬間わたしが思ったのは「青くてまぶしい!」ということだった。
「わ、わあーっ……!」
さっきはちらっとしか見えていなかった輝きは今は視界いっぱいに拡がってどこまでも青く、それは空の下でまっすぐにかすんでいる。海はそこで終わりなのに、そこから上は全部空。頬を撫でる風の匂いは近くで嗅ぐとちょっとすごいくらいかわってて、これがきっと海の匂いなんだと思った。
(サキュバス海の匂いはキャンディみたいな甘い匂いだからなあ……)
わたしたちは今丘の上を走っていて、ちょっと下のほうにはこれから行く海辺の街が広がっていた。あそこまで降りるのがまたちょっとかかるのだとセントールさんが教えてくれたけど、その間このすごい景色を見られるならぜんぜんそれでいいとレイモンドさんがキラキラした笑顔で答えていた。
海辺の街は白い壁で囲まれていて、浜辺があるほうだけその囲いが途切れている。そしてその壁の周りには小さな家がたくさんあるのが見える。その作り自体はわたしたちが住んでいるダンジョンの街とあんまり変わりないけど、海辺の街は建物の色が全然違った。壁の外にも中にもたくさんある家は、ほとんどが白くて、そして屋根は海よりもちょっと濃い青、青、青! そんな屋根が太陽の光をまぶしく反射していて、光を信仰してるマノンさんが見たら感動で泣いちゃうかも、と思う。
「レイモンドさん! お屋根みんな青いですよ! すごい!」
「ほんとですね! どこが自分の家だかわからなくなっちゃいそう!」
「はっはっは! あんたら自分の宿の場所、ちゃんと覚えときなよ!」
キャッキャとはしゃぐわたしたちを乗せてセントールさんの旅客便はぐねぐねした道を時間をかけて降りていった。坂道を降りるたびに海の匂いはどんどん強くなって、聞いたことがない鳥の声に、車輪の音が溶けていく。
「シルキィ君、海辺の街ですよ。いっぱい楽しみましょうね」
「はい、たくさん思い出を作りましょう、レイモンドさん!!」
わたしたちは、今回の旅の目的地、海辺の街にもうすぐにたどり着く!
「うふふふ、二人で旅行が初めてなので浮かれてるんです、私たち。ね? シルキィ君」
「えへへ……」
「うらやましいことで。しばらくはずっと何もないとこを走るからね。途中で休憩入れながら海辺の街に向かっていくんで……」
しばらく平地を走っていくと、別のケンタウロス旅客便を見かける。あっちは山のほうへ走っていくみたいだった。
「私がダンジョンの街に来た時にはね、あの山を越えて来たんですよ。山を越えるか海に出るかしかなかったんですけど、あの時はまだクラーケンがいたから山を越えるしかなかったですね。私身体が重くて泳げないから、船が襲われたら絶対死んじゃいますからね」
「わあ、本当にクラーケンが退治されたことって重要なんですね」
「最近ダンジョンの街に来る人がぐんと増えた要因のひとつではあるでしょうね」
「ああそうだよ。船で海辺の街に来て、そこからうちの旅客便でダンジョンの街に向かうって客はすごく増えたね。儲けさせてもらってありがたい話だ」
山のほうを見ているレイモンドさんは、ちょっとだけわたしの知らない表情をしていた。わたしに会うずっと前に彼はきっと長い旅をしてきたから、いろいろあるんだろうなと思う。あの山の向こうのずっとずっと遠くに彼の故郷もあるのだろうし。
わたしたちを載せた旅客便は山へ行く道の前で大きく曲がって森に入る。なんども行き来したらしく、道は綺麗に慣らされて思ったほど荷車は跳ねない。
「いくら行きやすくなったからってあっという間とはいかないからな。着くのは夕方になると思うがそれでいいね? 途中の川で一休みするからな」
「はい、もちろんです」
わたしたちはセントールさんの言う通り、途中の河原でお水を飲んだり、おトイレを済ませたりした。途中で食べるためにわたしが働いているパン屋さんでもらってきたスパイスのきいた甘いパンは、全部食べると向こうでお腹いっぱいでもったいないかもってレイモンドさんが言うので、セントールさんにもわけて三人で食べた。
そのあと川の水に足をぱしゃぱしゃしたりしながらセントールさんが荷車のチェックをしているのを待っている間、わたしはレイモンドさんが森の空気を気持ちよさそうに吸っている顔を見ていた。今でも時々見える精霊が髪の毛にくっついて光っていて、レイモンドさんはとっても綺麗だ。
「ん? どうしましたか? 慣れない乗り物でやっぱり疲れちゃいましたか?」
「あ、いえ、いいえ。レイモンドさん、森の中のほうがのびのびしてるなって思っただけです……」
「ん、うーん。まあね。どうしても森生まれのエルフですので、街中よりは空気が綺麗で気持ちいいなとは思います。でも私、空気きったないあの街が大好きですから。森はたまにでいいですね」
にかっと笑うレイモンドさんの歯が真っ白で、わたしも思わずにこっと笑い返す。その時セントールさんがそろそろ出発すると声をかけてくれたので、慌てて足についた水を拭いて荷車に乗り込む。
「しばらく森が続くよ」
「はい、よろしくお願いします」
季節は夏が近くて、いい天気だけど暑すぎなくてとってもいい感じ。森の木々もあおあおと茂って、葉っぱがきらきら光って、木ばっかり見えてる景色でもいい眺めだった。
「シルキィ君はどうして海辺の街に行きたかったの?」
「え?」
森の中を走っていると急にレイモンドさんがそんなことを言ってきたのでわたしは返事に困ってしまう。本当はレイモンドさんのほうが行きたがっていたので、彼が行きやすいようにわたしのほうが行きたいと言ってるようなかんじに持っていきたかっただけだから、特別にそこに行きたかったわけではない。ただ、確かに旅行に行きたいとは思っていて、その理由は実は……。
「んっとー……。えっと……。場所はどこでもよかったんです。だけど、パン屋さんに来るお客さんたちに、最近婚姻した記念に旅行するのが若い女の子たちの中で流行ってるって聞いてて……。レイモンドさんと、えへ。それに行ってみたいって思っちゃったりなんかして……」
「……シルキィ君、シルキィくーん」
「えっ、はい」
「んもー。そういうのちゃんと教えてくださいよ~。可愛い奥さんがそんなふうに思ってるのに鈍い私はそんなことぜんっぜんしらなくて……。いつから行きたいと思っていたんですか? 他の女の子が行ってきた話を聞いて、行きたいなぁって一人で思ってたんですか? そんなあ、そんなこと言われたら私空の旅だって考えちゃうのに!!」
レイモンドさんは座席の隣からがばっと抱き着いてきて、わたしのほっぺにほおずりしながらそんなことを言う。ほんとは行きたいのに行きたくないふりをしていたのを完全に忘れている彼の様子に、わたしは思わず笑いが漏れてしまう。
「お互いしか見えないのもいいことだがな、そろそろほら、景色見たほうが面白いぞ」
いちゃいちゃしていたところでセントールさんが声をかけてくれたので、言われたとおりに景色を見てみる。気が付くとだんだん木の数が少なくなってきていて、走っている道はなだらかに下り坂になっている感じがした。するとちょっと森とは違う風が吹いてくる。街の風とも違う、ちょっと独特の匂い。青い空の下、遠くのほうでちかっちかっと何かが光っている。
「シルキィ君! 海です! 今海が見えたと思います!」
「本当ですか!?」
耳と同じく目もいいレイモンドさんが指さしたのも、わたしが光ったと思ったところだった。もっとよく見たいと思って目を凝らしたところで、わたしたちはちょうど森から抜ける。繁っていた木がなくなると急に視界が開けて、その瞬間わたしが思ったのは「青くてまぶしい!」ということだった。
「わ、わあーっ……!」
さっきはちらっとしか見えていなかった輝きは今は視界いっぱいに拡がってどこまでも青く、それは空の下でまっすぐにかすんでいる。海はそこで終わりなのに、そこから上は全部空。頬を撫でる風の匂いは近くで嗅ぐとちょっとすごいくらいかわってて、これがきっと海の匂いなんだと思った。
(サキュバス海の匂いはキャンディみたいな甘い匂いだからなあ……)
わたしたちは今丘の上を走っていて、ちょっと下のほうにはこれから行く海辺の街が広がっていた。あそこまで降りるのがまたちょっとかかるのだとセントールさんが教えてくれたけど、その間このすごい景色を見られるならぜんぜんそれでいいとレイモンドさんがキラキラした笑顔で答えていた。
海辺の街は白い壁で囲まれていて、浜辺があるほうだけその囲いが途切れている。そしてその壁の周りには小さな家がたくさんあるのが見える。その作り自体はわたしたちが住んでいるダンジョンの街とあんまり変わりないけど、海辺の街は建物の色が全然違った。壁の外にも中にもたくさんある家は、ほとんどが白くて、そして屋根は海よりもちょっと濃い青、青、青! そんな屋根が太陽の光をまぶしく反射していて、光を信仰してるマノンさんが見たら感動で泣いちゃうかも、と思う。
「レイモンドさん! お屋根みんな青いですよ! すごい!」
「ほんとですね! どこが自分の家だかわからなくなっちゃいそう!」
「はっはっは! あんたら自分の宿の場所、ちゃんと覚えときなよ!」
キャッキャとはしゃぐわたしたちを乗せてセントールさんの旅客便はぐねぐねした道を時間をかけて降りていった。坂道を降りるたびに海の匂いはどんどん強くなって、聞いたことがない鳥の声に、車輪の音が溶けていく。
「シルキィ君、海辺の街ですよ。いっぱい楽しみましょうね」
「はい、たくさん思い出を作りましょう、レイモンドさん!!」
わたしたちは、今回の旅の目的地、海辺の街にもうすぐにたどり着く!
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