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33.ぴあの、はぐれる
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「魔王城……近くで見るとすごく大きいですね」
一度攻略した迷路は道順を間違わなければ未踏の状態よりもはるかに早く抜けることができる。出発して数週間、出会ったモンスターの数は多かったがみんな知能が低く野良と称するのが適当な、ただうろついているだけの獣のようなものだった。迷路の中に暮らしている魔族とは極力関りを持たずに進んで来たのでレリトの兵も駆り出されずに、ぴあのがじっくりと精を施されていないということ以外にはそこまで問題なく一行は魔王城のすぐ近くまでたどり着いていた。
「体は大丈夫かぴあの。ここの鍵を開けられればもう魔王城の敷地内だ。廃墟のようなものだから入ってしまえば少しは安全な場所で処置ができるだろう。もう少し辛抱してくれ」
「はい、頑張ります……」
彼らの立っているあたりで庭である迷宮が途切れ、代わりに高く鋭い金属のフェンスが敷地をぐるりと囲んでいる。レリトの兵に見張られていることを見越して身を隠しながら近づいたが周りには雑魚モンスターの気配すらなかった。
「見回って来たけどやっぱり見張りしてない。罠なのかもしれないけどチャンスとも言えるね。ぴあのちゃんが開けてる間も警戒を怠らずに守ろう」
「おう」
勇士たち三人はフェンスの鍵を開けようとするぴあのを守るように武器を構えたまま扉の前に立つ。ぴあのは背後を彼らに任せて開錠の歌を歌うために息を吸い込んだ。
『すべてを見せて 秘密の奥に 扉を閉ざす鍵を開いて』
成功すれば歌い終わるやいなやかちゃりと鍵が開く音がする。今回もその音が聞こえたので鉄の柵でできた扉をぴあのが握って揺すってみるがびくともしない。
「開いたか? ピアノちゃん」
「ま、まだです。すみません。もう一度歌ってみます」
最近はかなり成功率が上がってきていてここの所の開錠はほとんど一回で成功していた。しかし付け焼刃の吟遊魔法なのだからうまくいかないこともあるだろうとぴあのはめげずにもう一度歌ってみる。
「……開かない」
「あんまり長居するとさすがに怪しいかも。どうする? 一回撤退する?」
「も、もう一度試させてください!」
その後もう一度試してみたが、その鍵は開かなかった。開かないというと語弊がある。開くがすぐに閉まってしまうのだ。
「どういうことだ? 前はフィオナがおんなじ歌で開けてたよな?」
「わからんが……一度安全なところまで撤退するか。そこで少し話しあって……」
訝し気に尋ねるアスティオの問いを受けてヴォルナールが一時的な方針を口にしようとしたとき、その場にラッパの様な音が響き渡った。高らかなのに伸びやかではない、どろどろとしたものがのどに詰まっているような恐ろしい響きだった。そしてその音に混じってバズバズとした羽音が聞こえてくる。
「邪妖精の兵隊だ!」
「一旦退却だ! ぴあの、走れ!」
「わわ、は、はい!!」
走り出すぴあのの後ろにパルマが手をかざし、巨大な炎の花を出して追っ手の足止めをする。空中で焼かれて落ちる邪妖精兵の後ろで何匹かが熱に慄いて後退する。その隙をついてヴォルナールの光の矢がいくつも放たれた。ぴあのもつむじ風を出して追っ手を撹乱、戦闘では騒ぎに気が付いて寄って来たモンスターをアスティオが強化した剣でなぎ倒す。順調に進んでいたはずの一行はまるで負けて逃げるように撤退した。
「はあ、はあ、はあッ……」
「もう追ってこないみたいだな」
「どういうこと? なんで鍵開かないの?」
「あっちもただ引きこもっているだけではないということかもしれないな……」
「もうちょっとで広場あるからそこまで走ろう」
「はい、あっ……」
しばらく逃げた頃、すべて撒けたのかある程度まで離れれば追って来ないのかはわからないが邪妖精兵の追手の追跡がなくなった。連続で歌い続けたぴあのは疲弊してきていて、ずくずくと疼く下腹部の熱を感じ始めてきていた。逃げる時は安全なところにたどり着くまで立ち止まらずに走る、と迷路に入る前に決めていたので勇士たちに走ってついてきていたぴあのだったが、疼きと疲れに虚を衝かれてつまづき、転んでしまった。
「おい、大丈夫かぴあの……」
それに気が付いたヴォルナールが助け起こそうと彼女に手を差し伸べたその時、迷路全体がゴゴゴゴゴゴゴ……という地鳴りと共に大きく揺れた。
「うお、地面が揺れてる!!」
「ちょっと、ヴォルナール、ピアノちゃん、大丈夫かい!?」
「ひ、ひええ」
「ぴあの!」
ヴォルナールが倒れたままのぴあのの手を掴んで引き起こそうと思い、触れた瞬間に彼女の手の下の地面からぼこりと何かが生え、彼の手を阻んだ。それは植物の若芽だった。飛び出た瞬間の時点でもティーポットほどの大きさがあるそれは、ヴォルナールとぴあのが状況を理解する間もなくみるみるうちに成長して行き、盛り上がる地面が二人を反対方向に弾き飛ばした。
「嘘! 何!? うわぁッ!!!」
ぴあのは弾き飛ばされながら幼児の時に読んだおとぎ話をぼんやりと思い出した。雲の上まで伸びあがる豆の木。そんなことを考えている間にも植物は成長を続け、迷路の道三本分をまるまるふさぐほど大きい大木になったところで静かになった。三人の勇士たちとぴあのは、大木を境に完全に分断されてしまったのだ。
「ぴあの! 無事か! ぴあの!!」
「はっ、ヴォルナールさん……。ぶ、無事です!! ぴあの無事です~!!」
「くそ、通れる隙間もねえ」
「ピアノちゃーん! 今焼くから離れてて!」
勇士たちは木と壁の間を通ろうとしてみたり木を攻撃してみたりしてなんとかぴあのと合流しようと試み、ぴあのもいろいろな吟遊魔法で反対側から対処しようとした。しかし生き生きと瑞々しくそそり立っている大木は炎で焼かれてもちょっと表皮を焦がすだけでびくともしなかった。それどころか、四人が攻撃している間に膨らみ始めたつぼみが開き、いつの間にか花まで咲かせている。そしてその花から一斉に黄色い花粉を降らせ始めた。
「ヴォルナールさ……はれ……? なんか……痺れて……」
「しまった、これは毒花か!?」
「ぴあの……!」
「アッヂェ!! アァッヂェ!!!」
降り注ぐ花粉に翻弄される四人の声は、パルマのくしゃみ以外は次第に小さくなっていく。花粉の毒は耐性があるらしい魔族のパルマ以外の三人の意識を深い眠りに誘って行った。やがて大木の足元にぱたりと倒れたぴあのの上に黄色い雪のように降り積もった花粉が彼女の体を完全に埋めてしまった。
「わははは……はーははは!!!」
魔王城の一室。魔女レリトは魔法の鏡からその様子を覗いて高笑いを上げていた。鏡に映し出されている大木もまた彼女が作り出した植物モンスターなのだ。
「あの小娘、あのまま埋めて置けばほどなく花粉の毒で眠り死ぬわ! あーあ。魔王様の兵であれば差し向けた時点で忌々しい勇士だかなんだか程度皆殺しにできるであろうに、歯がゆいのう。妾直々にこうやって手を下さねばならんとは……。大きなものを産み出して疲れたわ……。眠っておったのをネズミの罠のラッパで起こされてたまらんわい。邪妖精一匹だって妾が産み出すのは疲れるのじゃぞ……。まあ起きた時に魔王様が戻って来て妾を褒めてくれるかもしれぬし……ふぁ~あ」
レリトはそう言って寝室に引っ込んでしまったので、一人眠らずに済んだパルマがヴォルナールとアスティオをかついでよろよろと移動したのを見ていなかった。ほうほうの体で安全なところに二人を連れて行ったパルマのくしゃみで目覚めたヴォルナールは、ぴあのを置いていくしかなかったことに愕然として取り乱しながら拳で地面を叩いた。彼が落ち着いたタイミングを見計らってパルマが声をかける。
「ぐず、ごめん。ヴォルナール。あっち側に行く方法がなくてアンタら二人しか助けられなかった」
「……いや、仕方ない。賢い判断だった。すまない、パルマ」
「オレも役に立てなくてごめん。あの木のせいで迷路の道が変わっちまった。もうあんまり地図も役に立たないかもしれないけど、なるべく早くぴあのちゃんと合流しようぜ、ヴォル」
無事でいてくれ、ぴあの。ヴォルナールはアスティオに返事はせず、うつむいたまま小声でそう呟いた。
一度攻略した迷路は道順を間違わなければ未踏の状態よりもはるかに早く抜けることができる。出発して数週間、出会ったモンスターの数は多かったがみんな知能が低く野良と称するのが適当な、ただうろついているだけの獣のようなものだった。迷路の中に暮らしている魔族とは極力関りを持たずに進んで来たのでレリトの兵も駆り出されずに、ぴあのがじっくりと精を施されていないということ以外にはそこまで問題なく一行は魔王城のすぐ近くまでたどり着いていた。
「体は大丈夫かぴあの。ここの鍵を開けられればもう魔王城の敷地内だ。廃墟のようなものだから入ってしまえば少しは安全な場所で処置ができるだろう。もう少し辛抱してくれ」
「はい、頑張ります……」
彼らの立っているあたりで庭である迷宮が途切れ、代わりに高く鋭い金属のフェンスが敷地をぐるりと囲んでいる。レリトの兵に見張られていることを見越して身を隠しながら近づいたが周りには雑魚モンスターの気配すらなかった。
「見回って来たけどやっぱり見張りしてない。罠なのかもしれないけどチャンスとも言えるね。ぴあのちゃんが開けてる間も警戒を怠らずに守ろう」
「おう」
勇士たち三人はフェンスの鍵を開けようとするぴあのを守るように武器を構えたまま扉の前に立つ。ぴあのは背後を彼らに任せて開錠の歌を歌うために息を吸い込んだ。
『すべてを見せて 秘密の奥に 扉を閉ざす鍵を開いて』
成功すれば歌い終わるやいなやかちゃりと鍵が開く音がする。今回もその音が聞こえたので鉄の柵でできた扉をぴあのが握って揺すってみるがびくともしない。
「開いたか? ピアノちゃん」
「ま、まだです。すみません。もう一度歌ってみます」
最近はかなり成功率が上がってきていてここの所の開錠はほとんど一回で成功していた。しかし付け焼刃の吟遊魔法なのだからうまくいかないこともあるだろうとぴあのはめげずにもう一度歌ってみる。
「……開かない」
「あんまり長居するとさすがに怪しいかも。どうする? 一回撤退する?」
「も、もう一度試させてください!」
その後もう一度試してみたが、その鍵は開かなかった。開かないというと語弊がある。開くがすぐに閉まってしまうのだ。
「どういうことだ? 前はフィオナがおんなじ歌で開けてたよな?」
「わからんが……一度安全なところまで撤退するか。そこで少し話しあって……」
訝し気に尋ねるアスティオの問いを受けてヴォルナールが一時的な方針を口にしようとしたとき、その場にラッパの様な音が響き渡った。高らかなのに伸びやかではない、どろどろとしたものがのどに詰まっているような恐ろしい響きだった。そしてその音に混じってバズバズとした羽音が聞こえてくる。
「邪妖精の兵隊だ!」
「一旦退却だ! ぴあの、走れ!」
「わわ、は、はい!!」
走り出すぴあのの後ろにパルマが手をかざし、巨大な炎の花を出して追っ手の足止めをする。空中で焼かれて落ちる邪妖精兵の後ろで何匹かが熱に慄いて後退する。その隙をついてヴォルナールの光の矢がいくつも放たれた。ぴあのもつむじ風を出して追っ手を撹乱、戦闘では騒ぎに気が付いて寄って来たモンスターをアスティオが強化した剣でなぎ倒す。順調に進んでいたはずの一行はまるで負けて逃げるように撤退した。
「はあ、はあ、はあッ……」
「もう追ってこないみたいだな」
「どういうこと? なんで鍵開かないの?」
「あっちもただ引きこもっているだけではないということかもしれないな……」
「もうちょっとで広場あるからそこまで走ろう」
「はい、あっ……」
しばらく逃げた頃、すべて撒けたのかある程度まで離れれば追って来ないのかはわからないが邪妖精兵の追手の追跡がなくなった。連続で歌い続けたぴあのは疲弊してきていて、ずくずくと疼く下腹部の熱を感じ始めてきていた。逃げる時は安全なところにたどり着くまで立ち止まらずに走る、と迷路に入る前に決めていたので勇士たちに走ってついてきていたぴあのだったが、疼きと疲れに虚を衝かれてつまづき、転んでしまった。
「おい、大丈夫かぴあの……」
それに気が付いたヴォルナールが助け起こそうと彼女に手を差し伸べたその時、迷路全体がゴゴゴゴゴゴゴ……という地鳴りと共に大きく揺れた。
「うお、地面が揺れてる!!」
「ちょっと、ヴォルナール、ピアノちゃん、大丈夫かい!?」
「ひ、ひええ」
「ぴあの!」
ヴォルナールが倒れたままのぴあのの手を掴んで引き起こそうと思い、触れた瞬間に彼女の手の下の地面からぼこりと何かが生え、彼の手を阻んだ。それは植物の若芽だった。飛び出た瞬間の時点でもティーポットほどの大きさがあるそれは、ヴォルナールとぴあのが状況を理解する間もなくみるみるうちに成長して行き、盛り上がる地面が二人を反対方向に弾き飛ばした。
「嘘! 何!? うわぁッ!!!」
ぴあのは弾き飛ばされながら幼児の時に読んだおとぎ話をぼんやりと思い出した。雲の上まで伸びあがる豆の木。そんなことを考えている間にも植物は成長を続け、迷路の道三本分をまるまるふさぐほど大きい大木になったところで静かになった。三人の勇士たちとぴあのは、大木を境に完全に分断されてしまったのだ。
「ぴあの! 無事か! ぴあの!!」
「はっ、ヴォルナールさん……。ぶ、無事です!! ぴあの無事です~!!」
「くそ、通れる隙間もねえ」
「ピアノちゃーん! 今焼くから離れてて!」
勇士たちは木と壁の間を通ろうとしてみたり木を攻撃してみたりしてなんとかぴあのと合流しようと試み、ぴあのもいろいろな吟遊魔法で反対側から対処しようとした。しかし生き生きと瑞々しくそそり立っている大木は炎で焼かれてもちょっと表皮を焦がすだけでびくともしなかった。それどころか、四人が攻撃している間に膨らみ始めたつぼみが開き、いつの間にか花まで咲かせている。そしてその花から一斉に黄色い花粉を降らせ始めた。
「ヴォルナールさ……はれ……? なんか……痺れて……」
「しまった、これは毒花か!?」
「ぴあの……!」
「アッヂェ!! アァッヂェ!!!」
降り注ぐ花粉に翻弄される四人の声は、パルマのくしゃみ以外は次第に小さくなっていく。花粉の毒は耐性があるらしい魔族のパルマ以外の三人の意識を深い眠りに誘って行った。やがて大木の足元にぱたりと倒れたぴあのの上に黄色い雪のように降り積もった花粉が彼女の体を完全に埋めてしまった。
「わははは……はーははは!!!」
魔王城の一室。魔女レリトは魔法の鏡からその様子を覗いて高笑いを上げていた。鏡に映し出されている大木もまた彼女が作り出した植物モンスターなのだ。
「あの小娘、あのまま埋めて置けばほどなく花粉の毒で眠り死ぬわ! あーあ。魔王様の兵であれば差し向けた時点で忌々しい勇士だかなんだか程度皆殺しにできるであろうに、歯がゆいのう。妾直々にこうやって手を下さねばならんとは……。大きなものを産み出して疲れたわ……。眠っておったのをネズミの罠のラッパで起こされてたまらんわい。邪妖精一匹だって妾が産み出すのは疲れるのじゃぞ……。まあ起きた時に魔王様が戻って来て妾を褒めてくれるかもしれぬし……ふぁ~あ」
レリトはそう言って寝室に引っ込んでしまったので、一人眠らずに済んだパルマがヴォルナールとアスティオをかついでよろよろと移動したのを見ていなかった。ほうほうの体で安全なところに二人を連れて行ったパルマのくしゃみで目覚めたヴォルナールは、ぴあのを置いていくしかなかったことに愕然として取り乱しながら拳で地面を叩いた。彼が落ち着いたタイミングを見計らってパルマが声をかける。
「ぐず、ごめん。ヴォルナール。あっち側に行く方法がなくてアンタら二人しか助けられなかった」
「……いや、仕方ない。賢い判断だった。すまない、パルマ」
「オレも役に立てなくてごめん。あの木のせいで迷路の道が変わっちまった。もうあんまり地図も役に立たないかもしれないけど、なるべく早くぴあのちゃんと合流しようぜ、ヴォル」
無事でいてくれ、ぴあの。ヴォルナールはアスティオに返事はせず、うつむいたまま小声でそう呟いた。
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