16 / 44
16.ぴあの、防具を揃える
しおりを挟む
「説教は後だ。状況を説明してもらう必要があるからとりあえずついて来い」
間一髪でぴあののことを助けてくれたヴォルナールは男たちをふん縛り、街に常駐している衛兵に引き渡した。どうやら彼らは近頃盗みを繰り返していた泥棒だったらしく、吟遊魔法を使える稀人なら開錠の歌が使えるだろうと踏んで、脅して泥棒行為に加担させるためにぴあのを誘拐しようと目論んだということだった。衛兵によると今後二人は国の法によって然るべき罰を与えられるらしい。
「さて次はお前だが……」
ずっと怒った顔のままだったヴォルナールは兵舎を出るとぴあのに向かって説教をしようとする。その時、ぴあのの空っぽの胃がくきゅうと情けない音を立てた。
「……昼飯は?」
「お昼ご飯食べに出たところだったんです……」
「……お前は……はあ……真面目に話している間中気の抜けた音をぐうぐう立てられてはかなわんな……何か買ってやる」
「あ……ありがとうございます……」
「この間部屋まで飯を持ってきてもらったからな。その礼だ。他意はない、行くぞ、はぐれるな」
ヴォルナールはぴあのの手を掴むと、人ごみの中をそのままずんずんと進んで行く。美しく長身のエルフで、勇士として知られている彼が歩を進めるだけで道行く人は勝手に避けた。ぴあのが追いかけられている時には見えていないがごとく誰も助けてくれなかったのに、ヴォルナールがいるとこうも違う。元居た世界でも取るに足らない存在だった自分の手をそんな立派な人物が握って歩いている現実をぴあのはただ不思議に思った。見上げたヴォルナールの尖った左耳はよく見ると少し欠けている。その形を見ていると、歴戦の彼が自分を守ってくれていることがとてつもなく安心に思えた。
「ほら、落ち着いて食えよ」
「い、いただきます……、はむ! ふむ、ずず、んん、おいひ……!」
「なんでもうまそうに食うなお前は」
ヴォルナールが屋台で買ってくれた食事は熔けたチーズが挟まった雑穀のパンと麦飯のような穀物が沈んだトマトっぽい味のスープだった。素朴なものだったが昼飯抜きの状態で本気で逃げ回っていたぴあのの腹には最高の御馳走だった。
「はあ~、ごちそうさまでした。美味しかった……」
「おい。お前はどうしてあんなふうに無様にばたばた逃げ回っていた。覚えた魔法で殺せただろう。スラグをあんなに何匹も駆除したんだ。できないわけがない」
スープもパンも綺麗に平らげたぴあのにヴォルナールは尋ねる。殺す、という言葉を聞いたぴあのはとんでもないというように顔の前で両手をぱたぱたと振った。
「ころ……え、だって、に、人間ですよ? 人間をいきなり殺すなんて急にはできないです……!」
「相手はお前を殺す事なんかなんとも思わんような奴らだったぞ。俺はお前に戦う覚悟を持てと言ったはずだが」
「で、でも……」
「この腰抜けが」
「はい……」
怒られてぐうの音も出ないぴあのが下を向いてしゅんと落ち込むと、ヴォルナールはしばらくそれを見つめていたがやがて大きなため息をついた。
「はあ……。言い過ぎた。喉に鈴持つ稀人がいるという情報が碌でもない輩に知られていることを予測していなかった俺のミスだ。今後出かける時には俺に声をかけろ。なるべく付き合ってやる」
「……え、いいんですか」
「今日はまだ用はあるか? あるなら一緒に行ってやると言っているんだ」
「えっと……帰ってからパルマさんたちに会えてたらまだ買えてなかったので武器や防具を見に連れて行ってもらおうと思ってたんですけど……あっ」
ヴォルナールが思いのほか親切な提案をしてきたのでつい正直に思っていた予定を言ってしまったが、まだ残党狩りに連れて行くとリーダーの口から聞いたわけでもないのに防具が欲しいなどと言ってしまってまた怒られるかと思い、ぴあのは口をつぐむ。しかしヴォルナールの返答は彼女の想像するものとは違っていた。
「……パルマのように女の気に入るような見立てはできんが、そういうことなら俺が連れて行ってやろう」
「わ、私まだ全部歌を覚えられてないんですけど……」
あれだけ頑なに娼婦になったほうがいいと言っていたエルフの発言とは思えずに、ぴあのは驚いてマイナスの言い訳をしてしまう。そんな彼女をヴォルナールは例の頭痛を我慢するような表情で見た。
「お前みたいに変に育ちが良くてぼんやりした鈍臭い女が娼婦になったところで女衒に骨までしゃぶりつくされてボロボロになるのは目に見えてる。だったら連れて行った方が寝ざめがいい」
「いいんですか? じゃ、邪魔じゃないんですか!」
「ピヨピヨうるさい! 連れて行ってほしいのか欲しくないのか! お前は黙って俺についてくればいいんだ!!」
「わ、あ……!」
もじもじと食い下がるぴあの相手に突然感情を噴火させたヴォルナールは、再び彼女の手をむんずと掴んで立ち上がり、歩き出す。ひっぱられるようについて行くぴあのがまた見上げた彼の欠けた耳はなぜだかほんのりと赤く染まっていた。
(ヴォルナールさんってなんか……トキヤとはちょっと違う意味で気難しいひと……でも、嬉しい、私娼婦にならずに済むんだ……!)
不機嫌そうではあったが、連れて行ってくれた武器防具の店でヴォルナールはかなり真剣にぴあのの装備を見てくれた。女が気に入るようにはできないと言いながらも芸術を尊ぶエルフらしく、彼の選ぶ防具は優美なラインを描くものが多い。これを着てみろ、これも着けてみろと渡される防具の数々をいくつも試して、ぴあのの新たな装いは段々と出来上がっていった。もともと着ていたお気に入りの青いワンピースを基調として体を防御するためのコルセットやいばらの迷路で動きやすい短めのマント、スカートがめくれても問題ない下に穿くペチコートや足元を守るレギンスなどをヴォルナールの勧めるとおりにしっかりと装着すると、店の姿見に映る自分の恰好がかなり可愛らしいものになってしまい、ぴあのはただ目をぱちくりさせていた。
(な、なんだろ……、なんかお姫様っぽいっていうか……アイドルっぽいっていうか……、いいのかな? 戦いに行く格好なのにいいのかな? それともこれがヴォルナールさんの好みなの?)
元居た世界でもあまり袖を通したことのなかったガーリーな装いは自分でも見慣れず、ヴォルナールに見せていいのか迷っていると試着のカーテンの外からまだ時間がかかるのかと彼が声をかけてくる。若干の恥ずかしさを感じたぴあのだったが、あまり待たせてもいけないと思いカーテンを開けた。
「ど、どうでしょうか……? 変じゃないでしょうか……?」
「………………」
「あの、ヴォルナールさん?」
「……悪くない。それに決めろ。ここは払ってやる」
「えっ、悪いですよ!」
「いいから奢られておけ。素人のおまえに任せて金をケチった装備でさっさと死なれたら馬鹿馬鹿しいんだよ。店主、いくらだ」
「ええ、ええ~……あ、ありがとうございます……」
自分が選んだ防具をつけたぴあのの姿を見たヴォルナールは心なしか嬉しそうに見えた。申し訳ないがなかなかの出費だったので今日はありがたく払ってもらい、そのままぴあのは宿屋まで送ってもらい、宿屋のロビーでヴォルナールに礼を言って別れた。もういい、その分役に立てと言って彼はそのまま階段を上がって行こうとした。その時ちょうど上の階からパルマが降りてきて、ヴォルナールとぴあのの姿を認める。
「あ、ピアノちゃんの防具揃えたの? うわっ!! めっちゃヴォルナールの趣味、それえ!」
「うるさい、こいつがふらふらほっつき歩いてて襲われそうになったから今日一日付き合ってやったんだ。もっとちゃんと見ておけ!!」
ヴォルナールはぴあのの恰好をパルマにそう評され、もう言い訳のできないほど真っ赤になって階段を駆け上がって行った。
「ごめんねピアノちゃん。怖い思いしたみたいだね。でもそれ可愛いよ。良く似合ってる……うーん。フィオナが着てたのに似てるな……色は違うけど」
「あ、やっぱりそうなんですね。なんだろう……ヴォルナールさん、その、どうせその、あれするなら私をフィオナさんの代わりにしたいとかそういうことなんでしょうか……」
連れて行く、と決まったからには今後もぴあのの正気を保つためにヴォルナールは精を施さなければならない。だから少しでも死んだ妻に姿を寄せようとしているのか、という考えがぴあのの頭に少し登りかけていたのだがパルマはあっけらかんとそれを否定した。
「いや、あいつワンパターンだから可愛いと思う女の恰好が決まってんだよね。あたしにももっとそういうの着ればいいのにとか言うことあるもん。あたし背がデカいからそういうの似合わないっつーの。ジジイなんだよ。ピアノちゃん本当に可愛いよ。自信もってね」
「ありがとうございます……」
後から降りて来たアスティオも服を褒めてくれたので、本当にこの恰好は誰が見ても可愛いのだろう。ぴあのは言われていないことまで考えすぎるのをやめて、シンプルに感謝することに決めた。
(私に可愛い格好させたいと思ったって言うこと……? いや、違うよね。変な格好にならないように可愛いと思うのを選んで勧めてくれただけだよね、ヴォルナールさん……いい人なんだな)
間一髪でぴあののことを助けてくれたヴォルナールは男たちをふん縛り、街に常駐している衛兵に引き渡した。どうやら彼らは近頃盗みを繰り返していた泥棒だったらしく、吟遊魔法を使える稀人なら開錠の歌が使えるだろうと踏んで、脅して泥棒行為に加担させるためにぴあのを誘拐しようと目論んだということだった。衛兵によると今後二人は国の法によって然るべき罰を与えられるらしい。
「さて次はお前だが……」
ずっと怒った顔のままだったヴォルナールは兵舎を出るとぴあのに向かって説教をしようとする。その時、ぴあのの空っぽの胃がくきゅうと情けない音を立てた。
「……昼飯は?」
「お昼ご飯食べに出たところだったんです……」
「……お前は……はあ……真面目に話している間中気の抜けた音をぐうぐう立てられてはかなわんな……何か買ってやる」
「あ……ありがとうございます……」
「この間部屋まで飯を持ってきてもらったからな。その礼だ。他意はない、行くぞ、はぐれるな」
ヴォルナールはぴあのの手を掴むと、人ごみの中をそのままずんずんと進んで行く。美しく長身のエルフで、勇士として知られている彼が歩を進めるだけで道行く人は勝手に避けた。ぴあのが追いかけられている時には見えていないがごとく誰も助けてくれなかったのに、ヴォルナールがいるとこうも違う。元居た世界でも取るに足らない存在だった自分の手をそんな立派な人物が握って歩いている現実をぴあのはただ不思議に思った。見上げたヴォルナールの尖った左耳はよく見ると少し欠けている。その形を見ていると、歴戦の彼が自分を守ってくれていることがとてつもなく安心に思えた。
「ほら、落ち着いて食えよ」
「い、いただきます……、はむ! ふむ、ずず、んん、おいひ……!」
「なんでもうまそうに食うなお前は」
ヴォルナールが屋台で買ってくれた食事は熔けたチーズが挟まった雑穀のパンと麦飯のような穀物が沈んだトマトっぽい味のスープだった。素朴なものだったが昼飯抜きの状態で本気で逃げ回っていたぴあのの腹には最高の御馳走だった。
「はあ~、ごちそうさまでした。美味しかった……」
「おい。お前はどうしてあんなふうに無様にばたばた逃げ回っていた。覚えた魔法で殺せただろう。スラグをあんなに何匹も駆除したんだ。できないわけがない」
スープもパンも綺麗に平らげたぴあのにヴォルナールは尋ねる。殺す、という言葉を聞いたぴあのはとんでもないというように顔の前で両手をぱたぱたと振った。
「ころ……え、だって、に、人間ですよ? 人間をいきなり殺すなんて急にはできないです……!」
「相手はお前を殺す事なんかなんとも思わんような奴らだったぞ。俺はお前に戦う覚悟を持てと言ったはずだが」
「で、でも……」
「この腰抜けが」
「はい……」
怒られてぐうの音も出ないぴあのが下を向いてしゅんと落ち込むと、ヴォルナールはしばらくそれを見つめていたがやがて大きなため息をついた。
「はあ……。言い過ぎた。喉に鈴持つ稀人がいるという情報が碌でもない輩に知られていることを予測していなかった俺のミスだ。今後出かける時には俺に声をかけろ。なるべく付き合ってやる」
「……え、いいんですか」
「今日はまだ用はあるか? あるなら一緒に行ってやると言っているんだ」
「えっと……帰ってからパルマさんたちに会えてたらまだ買えてなかったので武器や防具を見に連れて行ってもらおうと思ってたんですけど……あっ」
ヴォルナールが思いのほか親切な提案をしてきたのでつい正直に思っていた予定を言ってしまったが、まだ残党狩りに連れて行くとリーダーの口から聞いたわけでもないのに防具が欲しいなどと言ってしまってまた怒られるかと思い、ぴあのは口をつぐむ。しかしヴォルナールの返答は彼女の想像するものとは違っていた。
「……パルマのように女の気に入るような見立てはできんが、そういうことなら俺が連れて行ってやろう」
「わ、私まだ全部歌を覚えられてないんですけど……」
あれだけ頑なに娼婦になったほうがいいと言っていたエルフの発言とは思えずに、ぴあのは驚いてマイナスの言い訳をしてしまう。そんな彼女をヴォルナールは例の頭痛を我慢するような表情で見た。
「お前みたいに変に育ちが良くてぼんやりした鈍臭い女が娼婦になったところで女衒に骨までしゃぶりつくされてボロボロになるのは目に見えてる。だったら連れて行った方が寝ざめがいい」
「いいんですか? じゃ、邪魔じゃないんですか!」
「ピヨピヨうるさい! 連れて行ってほしいのか欲しくないのか! お前は黙って俺についてくればいいんだ!!」
「わ、あ……!」
もじもじと食い下がるぴあの相手に突然感情を噴火させたヴォルナールは、再び彼女の手をむんずと掴んで立ち上がり、歩き出す。ひっぱられるようについて行くぴあのがまた見上げた彼の欠けた耳はなぜだかほんのりと赤く染まっていた。
(ヴォルナールさんってなんか……トキヤとはちょっと違う意味で気難しいひと……でも、嬉しい、私娼婦にならずに済むんだ……!)
不機嫌そうではあったが、連れて行ってくれた武器防具の店でヴォルナールはかなり真剣にぴあのの装備を見てくれた。女が気に入るようにはできないと言いながらも芸術を尊ぶエルフらしく、彼の選ぶ防具は優美なラインを描くものが多い。これを着てみろ、これも着けてみろと渡される防具の数々をいくつも試して、ぴあのの新たな装いは段々と出来上がっていった。もともと着ていたお気に入りの青いワンピースを基調として体を防御するためのコルセットやいばらの迷路で動きやすい短めのマント、スカートがめくれても問題ない下に穿くペチコートや足元を守るレギンスなどをヴォルナールの勧めるとおりにしっかりと装着すると、店の姿見に映る自分の恰好がかなり可愛らしいものになってしまい、ぴあのはただ目をぱちくりさせていた。
(な、なんだろ……、なんかお姫様っぽいっていうか……アイドルっぽいっていうか……、いいのかな? 戦いに行く格好なのにいいのかな? それともこれがヴォルナールさんの好みなの?)
元居た世界でもあまり袖を通したことのなかったガーリーな装いは自分でも見慣れず、ヴォルナールに見せていいのか迷っていると試着のカーテンの外からまだ時間がかかるのかと彼が声をかけてくる。若干の恥ずかしさを感じたぴあのだったが、あまり待たせてもいけないと思いカーテンを開けた。
「ど、どうでしょうか……? 変じゃないでしょうか……?」
「………………」
「あの、ヴォルナールさん?」
「……悪くない。それに決めろ。ここは払ってやる」
「えっ、悪いですよ!」
「いいから奢られておけ。素人のおまえに任せて金をケチった装備でさっさと死なれたら馬鹿馬鹿しいんだよ。店主、いくらだ」
「ええ、ええ~……あ、ありがとうございます……」
自分が選んだ防具をつけたぴあのの姿を見たヴォルナールは心なしか嬉しそうに見えた。申し訳ないがなかなかの出費だったので今日はありがたく払ってもらい、そのままぴあのは宿屋まで送ってもらい、宿屋のロビーでヴォルナールに礼を言って別れた。もういい、その分役に立てと言って彼はそのまま階段を上がって行こうとした。その時ちょうど上の階からパルマが降りてきて、ヴォルナールとぴあのの姿を認める。
「あ、ピアノちゃんの防具揃えたの? うわっ!! めっちゃヴォルナールの趣味、それえ!」
「うるさい、こいつがふらふらほっつき歩いてて襲われそうになったから今日一日付き合ってやったんだ。もっとちゃんと見ておけ!!」
ヴォルナールはぴあのの恰好をパルマにそう評され、もう言い訳のできないほど真っ赤になって階段を駆け上がって行った。
「ごめんねピアノちゃん。怖い思いしたみたいだね。でもそれ可愛いよ。良く似合ってる……うーん。フィオナが着てたのに似てるな……色は違うけど」
「あ、やっぱりそうなんですね。なんだろう……ヴォルナールさん、その、どうせその、あれするなら私をフィオナさんの代わりにしたいとかそういうことなんでしょうか……」
連れて行く、と決まったからには今後もぴあのの正気を保つためにヴォルナールは精を施さなければならない。だから少しでも死んだ妻に姿を寄せようとしているのか、という考えがぴあのの頭に少し登りかけていたのだがパルマはあっけらかんとそれを否定した。
「いや、あいつワンパターンだから可愛いと思う女の恰好が決まってんだよね。あたしにももっとそういうの着ればいいのにとか言うことあるもん。あたし背がデカいからそういうの似合わないっつーの。ジジイなんだよ。ピアノちゃん本当に可愛いよ。自信もってね」
「ありがとうございます……」
後から降りて来たアスティオも服を褒めてくれたので、本当にこの恰好は誰が見ても可愛いのだろう。ぴあのは言われていないことまで考えすぎるのをやめて、シンプルに感謝することに決めた。
(私に可愛い格好させたいと思ったって言うこと……? いや、違うよね。変な格好にならないように可愛いと思うのを選んで勧めてくれただけだよね、ヴォルナールさん……いい人なんだな)
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
気付いたら異世界の娼館に売られていたけど、なんだかんだ美男子に救われる話。
sorato
恋愛
20歳女、東京出身。親も彼氏もおらずブラック企業で働く日和は、ある日突然異世界へと転移していた。それも、気を失っている内に。
気付いたときには既に娼館に売られた後。娼館の店主にお薦め客候補の姿絵を見せられるが、どの客も生理的に受け付けない男ばかり。そんな中、日和が目をつけたのは絶世の美男子であるヨルクという男で――……。
※男は太っていて脂ぎっている方がより素晴らしいとされ、女は細く印象の薄い方がより美しいとされる美醜逆転的な概念の異世界でのお話です。
!直接的な行為の描写はありませんが、そういうことを匂わす言葉はたくさん出てきますのでR15指定しています。苦手な方はバックしてください。
※小説家になろうさんでも投稿しています。
ただ貴方の傍にいたい〜醜いイケメン騎士と異世界の稀人
花野はる
恋愛
日本で暮らす相川花純は、成人の思い出として、振袖姿を残そうと写真館へやって来た。
そこで着飾り、いざ撮影室へ足を踏み入れたら異世界へ転移した。
森の中で困っていると、仮面の騎士が助けてくれた。その騎士は騎士団の団長様で、すごく素敵なのに醜くて仮面を被っていると言う。
孤独な騎士と異世界でひとりぼっちになった花純の一途な恋愛ストーリー。
初投稿です。よろしくお願いします。
【R18】××××で魔力供給をする世界に聖女として転移して、イケメン魔法使いに甘やかされ抱かれる話
もなか
恋愛
目を覚ますと、金髪碧眼のイケメン──アースに抱かれていた。
詳しく話を聞くに、どうやら、私は魔法がある異世界に聖女として転移をしてきたようだ。
え? この世界、魔法を使うためには、魔力供給をしなきゃいけないんですか?
え? 魔力供給って、××××しなきゃいけないんですか?
え? 私、アースさん専用の聖女なんですか?
魔力供給(性行為)をしなきゃいけない聖女が、イケメン魔法使いに甘やかされ、快楽の日々に溺れる物語──。
※n番煎じの魔力供給もの。18禁シーンばかりの変態度高めな物語です。
※ムーンライトノベルズにも載せております。ムーンライトノベルズさんの方は、題名が少し変わっております。
※ヒーローが変態です。ヒロインはちょろいです。
R18作品です。18歳未満の方(高校生も含む)の閲覧は、御遠慮ください。
宮廷魔導士は鎖で繋がれ溺愛される
こいなだ陽日
恋愛
宮廷魔導士のシュタルは、師匠であり副筆頭魔導士のレッドバーンに想いを寄せていた。とあることから二人は一線を越え、シュタルは求婚される。しかし、ある朝目覚めるとシュタルは鎖で繋がれており、自室に監禁されてしまい……!?
※本作はR18となっております。18歳未満のかたの閲覧はご遠慮ください
※ムーンライトノベルズ様に重複投稿しております
異世界召喚されたけどヤバい国だったので逃げ出したら、イケメン騎士様に溺愛されました
平山和人
恋愛
平凡なOLの清水恭子は異世界に集団召喚されたが、見るからに怪しい匂いがプンプンしていた。
騎士団長のカイトの出引きで国を脱出することになったが、追っ手に追われる逃亡生活が始まった。
そうした生活を続けていくうちに二人は相思相愛の関係となり、やがて結婚を誓い合うのであった。
異世界転移したら、推しのガチムチ騎士団長様の性癖が止まりません
冬見 六花
恋愛
旧題:ロングヘア=美人の世界にショートカットの私が転移したら推しのガチムチ騎士団長様の性癖が開花した件
異世界転移したアユミが行き着いた世界は、ロングヘアが美人とされている世界だった。
ショートカットのために醜女&珍獣扱いされたアユミを助けてくれたのはガチムチの騎士団長のウィルフレッド。
「…え、ちょっと待って。騎士団長めちゃくちゃドタイプなんですけど!」
でもこの世界ではとんでもないほどのブスの私を好きになってくれるわけない…。
それならイケメン騎士団長様の推し活に専念しますか!
―――――【筋肉フェチの推し活充女アユミ × アユミが現れて突如として自分の性癖が目覚めてしまったガチムチ騎士団長様】
そんな2人の山なし谷なしイチャイチャエッチラブコメ。
●ムーンライトノベルズで掲載していたものをより糖度高めに改稿してます。
●11/6本編完結しました。番外編はゆっくり投稿します。
●11/12番外編もすべて完結しました!
●ノーチェブックス様より書籍化します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる