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第四章 迷わない関係
最終話 もう迷わないって決めたから迷わないでね?
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つららに手を引かれ連れて来られたのは、いつぞやの保健室兼カウンセリングルームだった。
精神的にやられそうになってたからある意味間違ってない。
それにしても院瀬見つららだ。ここまで完璧な最強美少女が、俺のことを何でこうも気にしてくれてこうなったのか未だに謎である。
俺の方が好きになるのが早くて気持ち的にフライングで告白して、その結果は忘れるとして。
好きじゃないけど嫌いじゃないとかで俺の家に居候してるし、ベッドまで持って来てるし彼女は一体どういうつもりなんだろうか。
部屋に入ったところでつららは、白いシーツが敷かれただけのベッドに座ってペシペシとベッドを叩いて俺に隣に座るように促している。
だがそれはさすがに気持ちが追い付かないので、普段は養護教員が座る腰掛け椅子に座ってつららと対面することにした。
「あれ~? もしかして意識しちゃってるんですか? それとも隣に誘われたから勢い余って押し倒せるとか考えてたり?」
「意識はするだろ、そりゃ。……押し倒そうなんて思って無いから安心していい」
こんなことを言う奴では無かったはずなのに、昼休みでのことでやっぱりキレてるんだろうな。
「まぁいいです! それは後回しにするので!」
そう言いながらつららは頬を膨らませて明らかに怒っている。
「で、サボったのはいいとして、何をする? 本当は俺に言いたいことがあるから密室に連れて来たんだろ?」
場所が場所だけに下心が無いのはあり得ないからな。それはもちろん俺にも言えるが。
「説教されたいの? あぁ、翔輝くんって新葉さんみたいに年上のお姉さんに言葉攻めされることに快感を覚える人でしたね、ごめんなさい」
つららはまるで申し訳ないですといった感じで俺に頭を下げている。
「誤解だ!」
つららはどれだけあいつから悪影響を与えられたんだ?
「冗談です」
「つららのそれ、ズルいな」
「何がです?」
「いや、何でもない……」
舌をぺろっと出して誤魔化すのなんか、絶対男が楽勝でオチるやつだ。
「まぁ、それはそうと。しずく……あの子がすることって大体いつも余計なことばっかりなの。だからわたしは分かってるんですよね」
「聖菜みたいなもんか?」
名前を出しといてアレだけどまだ諦めてないんだろうな、あいつ。
「……もうっ! 何であの子の名前を出すの? まだ未練があったりするの!?」
「未練も何も好きじゃないっての!」
「じゃあ好きなのはわたしですか!?」
「…………分かってるくせに何を今さら」
何という誘導尋問。俺が言わなくても答えはとっくに分かっているだろうし、言ったところでって話だ。
「何で? 別に言っても誰も見てないし、ウワサもしないですよ? 言ってくれないの?」
「言わなくたってもう知ってるだろ」
「分かんないです。そんな椅子に腰かけてないでわたしの横に来て言ってください! ちょっと遠いです」
遠いって、数十センチくらいだろ。声だって張り上げなくても聞こえてるし、顔だってよく見えてる。それを隣に来いとか絶対勘違いさせるやつだこれ。
「俺の勘違いかもしれないだろ」
告白が上手くいかなかったトラウマがな。
「そんなちっちゃいことは気にしないでいいの!! いいからわたしの隣に来てってば! 来ないつもりならわたし、本気出します」
「うっ、ぬおっ!?」
力強いつららの引っ張りで俺は強引に椅子から立たされたうえ、ベッドに向かって勢いよく倒れ込んだ。
強い力で引っ張られる――その引っ張ってる奴も勢いで先に倒れ込む。
つまり、
「んぷっ!」
「……そうなるよね。うん、分かってました」
「あ、あの、つららさんのお胸さんが……んむーんむー……い、息が」
押し倒したわけではないのに、そうなってしまった件。今の俺は院瀬見つららに自ら抱きついているうえ、結構な力で押さえつけられて――という非常にやばい図。
今日は養護教員もいないし、これはいよいよ訴えられるやつ。
「ん~……こうして抱きついてきている翔輝くんを見ると、小さな男の子っぽくて可愛い。いい子いい子……普段からこうならいいのに」
つららは俺の頭を撫でながら、まるで幼い男の子をなぐさめるかのように優しく抱きしめている。
「これはもしや、つららに思いきり甘えていいって意味だったりして?」
「うん。甘えていいですよ。今のうちです。ううん、翔輝くんからしてきてくれたら決まりだったんです。本当に素直じゃないっていうか、意地っ張りっていうか」
「俺から何だって? い、いてててて!!」
言葉をミスったのか、なでなでからぐりぐりに変わった。
「わたしに甘えて欲しかったの! 翔輝くんって、やっぱり新葉さんに甘えてますもん。それが自然すぎて無意識に甘えることがなくなってたんですよ。気づきませんでした?」
新葉から甘えられることが当たり前だったが、確かに俺から甘えることは無くなっていたな。
「俺からつららに甘えることが決め手だったと……それがつららの答え?」
「うん。鈍くて根性無しで変態で優柔不断で、言葉ですら言えない翔輝くんなので甘えてくるって行動さえしてくれたら分かりやすかったんです」
言い過ぎだ。変態は認定されてるっぽいな。
「それがようやく叶ったわけか。ん? ということは?」
「わたしも散々迷ってたんです。だってこれだけわたしが……わたし、一途なんです。それなのに翔輝くんは色んな女子に……」
「手は出してないぞ?」
「わたしから言わせれば似たようなものだもん! それに新葉さんはどうするつもなの?」
これまたいきなりだ。
「何で新葉が出てくる?」
「新葉さん、好きじゃないですか!」
「誰が誰を?」
そりゃあ幼馴染だから好意はあるし、再会し始めはそういう目で見てたけど。今はもうさすがにな。
「新葉さんが翔輝くんを。まさか気付いててとかだったら鬼畜野郎ですね」
「……嫌いじゃない。でも俺の好きは違う。新葉が俺を好きなのはよく分からんけど、諦めさせる方法ならもう出てるからな」
あれだけ俺に近ければ気づかない方がおかしい。新葉の気持ちくらい分かってるはずだ。でも俺はもう……。
「聞きます! そしたらきっと新葉さんも許してくれます」
あんまり今さら言葉に出して言うのもって話だが。というわけで、抱きしめられていた状態から少し離れ、つららと面と向かって言い放つ。
「初めは違ったけど、今はもうアレだ。つららしかいない! つららがそばにいないと俺は多分ダメ人間。だからその……好きってことで確定だ! つららの全部が好きだ! 以上!!」
あんまり上手いことなんて言えないがこんなもんだ。
「……うん。ようやく全部って言ってくれた~。わたしも迷いました。でも、翔輝くんも迷わずにずっと想っていてくれたみたいなので、今度こそ迷わないでね? わたしも翔輝くん。あなたが好きです。もう迷わないって決めたから!」
やっとお互い認めたってわけだな。こうなるとそのまま押し倒して……。
「あ、学校でそういうのやめてね? わたし、生徒会長狙ってるから!」
「……へ? あれ? 俺が生徒会長でいいって言わなかったっけ?」
「ん~、生徒会選挙やってみたいんですよね~。どうなるかは分からないにしても、何か楽しみが増えそうだし」
「そ、そうか」
「でも、どうなっても翔輝くんのそばにいるから安心してね! 今はこれで――」
これはキス――ではなくいわゆる抱擁か。抱きしめ合っていればそうなるよな。つららのお胸さんの感触とつららの香りのようなものを感じるだけでもいいか。
いや、せめて俺なりの気持ちをつけてやろうじゃないか。
「えっ!? し、翔輝くん?」
「王子さまみたいだろ? 手にキスとか」
「……改善の機会を待ちます。今はまぁ、いいです」
あまり嬉しそうじゃないんだが失敗か?
「それじゃ、放課後まで待って一緒にお家に帰ろうね?」
「だな」
「新葉さんもお家にいるし、わたしも頑張らないと!」
「その意気だ」
「翔輝くん、これからもよろしくお願いしますね!」
――そういや、新葉の奴はちゃんと起きたんだろうな?
「グゴゴゴゴ……グピィ…………はっ!? あ、あれぇ? 誰もいない……おのれ、翔輝め!! 見てろぉ! 絶対あたしは翔輝じゃない年下の彼氏を作ってやるぅ!」
おしまい。
精神的にやられそうになってたからある意味間違ってない。
それにしても院瀬見つららだ。ここまで完璧な最強美少女が、俺のことを何でこうも気にしてくれてこうなったのか未だに謎である。
俺の方が好きになるのが早くて気持ち的にフライングで告白して、その結果は忘れるとして。
好きじゃないけど嫌いじゃないとかで俺の家に居候してるし、ベッドまで持って来てるし彼女は一体どういうつもりなんだろうか。
部屋に入ったところでつららは、白いシーツが敷かれただけのベッドに座ってペシペシとベッドを叩いて俺に隣に座るように促している。
だがそれはさすがに気持ちが追い付かないので、普段は養護教員が座る腰掛け椅子に座ってつららと対面することにした。
「あれ~? もしかして意識しちゃってるんですか? それとも隣に誘われたから勢い余って押し倒せるとか考えてたり?」
「意識はするだろ、そりゃ。……押し倒そうなんて思って無いから安心していい」
こんなことを言う奴では無かったはずなのに、昼休みでのことでやっぱりキレてるんだろうな。
「まぁいいです! それは後回しにするので!」
そう言いながらつららは頬を膨らませて明らかに怒っている。
「で、サボったのはいいとして、何をする? 本当は俺に言いたいことがあるから密室に連れて来たんだろ?」
場所が場所だけに下心が無いのはあり得ないからな。それはもちろん俺にも言えるが。
「説教されたいの? あぁ、翔輝くんって新葉さんみたいに年上のお姉さんに言葉攻めされることに快感を覚える人でしたね、ごめんなさい」
つららはまるで申し訳ないですといった感じで俺に頭を下げている。
「誤解だ!」
つららはどれだけあいつから悪影響を与えられたんだ?
「冗談です」
「つららのそれ、ズルいな」
「何がです?」
「いや、何でもない……」
舌をぺろっと出して誤魔化すのなんか、絶対男が楽勝でオチるやつだ。
「まぁ、それはそうと。しずく……あの子がすることって大体いつも余計なことばっかりなの。だからわたしは分かってるんですよね」
「聖菜みたいなもんか?」
名前を出しといてアレだけどまだ諦めてないんだろうな、あいつ。
「……もうっ! 何であの子の名前を出すの? まだ未練があったりするの!?」
「未練も何も好きじゃないっての!」
「じゃあ好きなのはわたしですか!?」
「…………分かってるくせに何を今さら」
何という誘導尋問。俺が言わなくても答えはとっくに分かっているだろうし、言ったところでって話だ。
「何で? 別に言っても誰も見てないし、ウワサもしないですよ? 言ってくれないの?」
「言わなくたってもう知ってるだろ」
「分かんないです。そんな椅子に腰かけてないでわたしの横に来て言ってください! ちょっと遠いです」
遠いって、数十センチくらいだろ。声だって張り上げなくても聞こえてるし、顔だってよく見えてる。それを隣に来いとか絶対勘違いさせるやつだこれ。
「俺の勘違いかもしれないだろ」
告白が上手くいかなかったトラウマがな。
「そんなちっちゃいことは気にしないでいいの!! いいからわたしの隣に来てってば! 来ないつもりならわたし、本気出します」
「うっ、ぬおっ!?」
力強いつららの引っ張りで俺は強引に椅子から立たされたうえ、ベッドに向かって勢いよく倒れ込んだ。
強い力で引っ張られる――その引っ張ってる奴も勢いで先に倒れ込む。
つまり、
「んぷっ!」
「……そうなるよね。うん、分かってました」
「あ、あの、つららさんのお胸さんが……んむーんむー……い、息が」
押し倒したわけではないのに、そうなってしまった件。今の俺は院瀬見つららに自ら抱きついているうえ、結構な力で押さえつけられて――という非常にやばい図。
今日は養護教員もいないし、これはいよいよ訴えられるやつ。
「ん~……こうして抱きついてきている翔輝くんを見ると、小さな男の子っぽくて可愛い。いい子いい子……普段からこうならいいのに」
つららは俺の頭を撫でながら、まるで幼い男の子をなぐさめるかのように優しく抱きしめている。
「これはもしや、つららに思いきり甘えていいって意味だったりして?」
「うん。甘えていいですよ。今のうちです。ううん、翔輝くんからしてきてくれたら決まりだったんです。本当に素直じゃないっていうか、意地っ張りっていうか」
「俺から何だって? い、いてててて!!」
言葉をミスったのか、なでなでからぐりぐりに変わった。
「わたしに甘えて欲しかったの! 翔輝くんって、やっぱり新葉さんに甘えてますもん。それが自然すぎて無意識に甘えることがなくなってたんですよ。気づきませんでした?」
新葉から甘えられることが当たり前だったが、確かに俺から甘えることは無くなっていたな。
「俺からつららに甘えることが決め手だったと……それがつららの答え?」
「うん。鈍くて根性無しで変態で優柔不断で、言葉ですら言えない翔輝くんなので甘えてくるって行動さえしてくれたら分かりやすかったんです」
言い過ぎだ。変態は認定されてるっぽいな。
「それがようやく叶ったわけか。ん? ということは?」
「わたしも散々迷ってたんです。だってこれだけわたしが……わたし、一途なんです。それなのに翔輝くんは色んな女子に……」
「手は出してないぞ?」
「わたしから言わせれば似たようなものだもん! それに新葉さんはどうするつもなの?」
これまたいきなりだ。
「何で新葉が出てくる?」
「新葉さん、好きじゃないですか!」
「誰が誰を?」
そりゃあ幼馴染だから好意はあるし、再会し始めはそういう目で見てたけど。今はもうさすがにな。
「新葉さんが翔輝くんを。まさか気付いててとかだったら鬼畜野郎ですね」
「……嫌いじゃない。でも俺の好きは違う。新葉が俺を好きなのはよく分からんけど、諦めさせる方法ならもう出てるからな」
あれだけ俺に近ければ気づかない方がおかしい。新葉の気持ちくらい分かってるはずだ。でも俺はもう……。
「聞きます! そしたらきっと新葉さんも許してくれます」
あんまり今さら言葉に出して言うのもって話だが。というわけで、抱きしめられていた状態から少し離れ、つららと面と向かって言い放つ。
「初めは違ったけど、今はもうアレだ。つららしかいない! つららがそばにいないと俺は多分ダメ人間。だからその……好きってことで確定だ! つららの全部が好きだ! 以上!!」
あんまり上手いことなんて言えないがこんなもんだ。
「……うん。ようやく全部って言ってくれた~。わたしも迷いました。でも、翔輝くんも迷わずにずっと想っていてくれたみたいなので、今度こそ迷わないでね? わたしも翔輝くん。あなたが好きです。もう迷わないって決めたから!」
やっとお互い認めたってわけだな。こうなるとそのまま押し倒して……。
「あ、学校でそういうのやめてね? わたし、生徒会長狙ってるから!」
「……へ? あれ? 俺が生徒会長でいいって言わなかったっけ?」
「ん~、生徒会選挙やってみたいんですよね~。どうなるかは分からないにしても、何か楽しみが増えそうだし」
「そ、そうか」
「でも、どうなっても翔輝くんのそばにいるから安心してね! 今はこれで――」
これはキス――ではなくいわゆる抱擁か。抱きしめ合っていればそうなるよな。つららのお胸さんの感触とつららの香りのようなものを感じるだけでもいいか。
いや、せめて俺なりの気持ちをつけてやろうじゃないか。
「えっ!? し、翔輝くん?」
「王子さまみたいだろ? 手にキスとか」
「……改善の機会を待ちます。今はまぁ、いいです」
あまり嬉しそうじゃないんだが失敗か?
「それじゃ、放課後まで待って一緒にお家に帰ろうね?」
「だな」
「新葉さんもお家にいるし、わたしも頑張らないと!」
「その意気だ」
「翔輝くん、これからもよろしくお願いしますね!」
――そういや、新葉の奴はちゃんと起きたんだろうな?
「グゴゴゴゴ……グピィ…………はっ!? あ、あれぇ? 誰もいない……おのれ、翔輝め!! 見てろぉ! 絶対あたしは翔輝じゃない年下の彼氏を作ってやるぅ!」
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