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第四章 迷わない関係
第76話 わたし、心が広いので!後編
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「隣の翔輝どの。もちょっと、席を詰めてくださらない?」
お前、とうとう言語中枢が……。
いや、今は新葉を気にする余裕はないな。
「俺のことをナンパ野郎と広めた犯人が堂々と目の前に座っているのはどうなんだ?」
「知らな~い! ボクのせいじゃないもんね。ナンパしてきたのはそっちだし?」
「こいつ……」
今や俺は全校生徒にナンパ生徒会長と呼ばれている。共学化したことで女子を中心にウワサが広まるのが早かったのもあるが、弱みを握られたあいつらに言いふらされたのもでかい。
あいつら――それはもちろん、下道と鈴原の二人である。北門は新葉や院瀬見の件で大いに反省して今は元通り俺のサポート役となった。
それはともかく、ただでさえ犯人のしずくが目の前にいるのもきついのに、何で俺はこんなにも女子に囲まれて飯を食べねばならんのか。
「翔輝くん、リラックス、リラックス……だよ?」
「お、おう」
俺の隣には役に立ちそうに無い新葉がいる。そして役に立つとかではなく、何で俺の隣に座ったのかっていう院瀬見つららの存在があまりにデカすぎる件。
それも昼休み時間の学食カフェで。
これじゃあまるで、ナンパ野郎と呼ばれていることを自分で認めているようなものじゃないか。
正面に座るのは院瀬見しずく、そしてその味方の二見めぐ……そして、面白そうだからという理由で敵側に回った九賀みずきがいる。
どんなであれ、女子五人に囲まれながらの昼休みは俺にとっては地獄そのもの。周りから離れて見てる野郎どもには理解出来ないだろうが。
「……このハンバーグ美味しいですぞ、翔輝どの。おぬしも一口食べりゅ?」
「キャラを自ら壊す趣味か? 新葉」
「あたしは先輩なのよ? 少しは修羅場を和やかにする義務があるのだわさ!」
駄目だこいつは。俺を助けたりかばってくれるつもりはないんだな。
「院瀬見はどうして俺――」
「どっちの院瀬見? ボクの方? それともつらら? はっきり言わないと解決しなくない?」
こいつ、俺を不利な状況にさせときながら煽るのか?
「しずくの方だ。どうして俺を陥れようとする? 俺が何かしたか?」
「そんなつもりは無いんだけどなぁ~ボクはただ、君がボクをナンパしたんだよ~って自慢しただけなんだよね。どうしてそれが悪い意味で広まっちゃうのか意味が分かんないよ」
あの時のアレは、完全にこうなることを見越して言わせたくせに何を言ってんのか。自分は全く悪くないとか言ってるのがもう……。
「翔輝はちょっと可愛い女子がいたらホイホイナンパする男の子だったのか! お姉さん、悲しいぞ。翔輝にはれっきとした――」
「――いいえ、新葉さん。わたしには全部お見通しです。翔輝くんが何でこんなことになっているのか」
おっ?
もしや院瀬見つららが俺の唯一の味方か?
「つららさん、そいつのことでつららさんが罪を被る必要なんて無いですよ!」
そうかと思えば二見が割って入ってくるし。二見はつららに心酔してるんだったよな。
「え? ううん、そうじゃなくてわたしが言おうとしてるのは――」
「だから嫌なんですよ! 共学化した途端によりにもよって生徒会長がナンパをするとか! 無能のくせに偉そうに!」
「おい、どさくさ紛れに無能だとか失礼だぞ!」
「無能じゃなければただの変態鬼畜野郎!!」
そっちの方が最悪なのでは。
「あはっ、南さん嬉しそうですね~。ナンパするなら院瀬見の関係者じゃなくて、ウチみたいな無害ギャルにしとけばいいのに~」
「九賀は俺の敵だったか?」
「面白そうならどっちにもなるんで~」
「あぁ、そうかい」
俺に味方はいないのか?
新葉はニヤニヤしながら俺が弱り切ろうとしているのを眺めているだけだし、しずくは「ボクのせいじゃないもん」とか言い張ってるし、とんだ昼休みだな。
「しっかしボクにあんなセリフ……「きみが好きだぜ~可愛いしな!」なんて言われた時はそのセリフが恥ずかしすぎて高温で倒れそうになったよ~」
「お前、アレはお前が言わせたん――」
「――お前? なに、今さらそんなことを言うつもり? ボクは別にどうでもいいけど、つららにはっきりしないお前が言えることなの?」
あぁ、そうか。こいつはこんな周りにモブギャラリーが見ている中でつららに謝罪して、堂々と告白しろって言ってるわけか。
だから二見はずっとイラついているし、九賀も俺から出てくる言葉と態度を気にしているわけだな。なるほど、公開処刑みたいなもんか。
つららがさっきから何も言い出せなくなっているし、言い出そうとすると割って入られてすっかり押し黙ってしまったから、俺の口から何か言わせようとしてるってわけだ。
新葉はこういうギスギスした場は得意じゃないから机に突っ伏して居眠りを始めてるし、本当に何で一緒のところに座っているのか。
俺がここでつららに身の潔白と真実の告白をする。そうすれば解放されるってことならそうするしかないってことになるな。
「二見さん。それから九賀さん」
そう思っていたら、ずっと耐えていたつららが口を開いた。
「は、はいっ、つららさん」
「はい~? ウチもです?」
「……あなたたちには正直言って関係ないことですよね? 生徒会長がたとえナンパ野郎だろうと無能の鬼畜野郎でも、それでもお二人に何かしたわけじゃないよね?」
「――あ、はい……」
「や、やばっ……」
すごい淡々とそれでいて静かに響いてるな。というか、無能の鬼畜野郎は素直にへこむ。
「ですので、今すぐ教室に戻ってもらえる? そして彼がそうじゃないとあなたたちが広めた人たちに伝えて。分かった?」
なかなかの迫力。こうなると推し女だった彼女らはもう何も言えなくなるな。
「え、ちょっと! 何で? だってこいつ、ボクをナンパして――」
しずくも反撃しようとしているが、
「しずくさん。幼馴染として言うけれど、余計なことしないでくれる? これはわたしと翔輝くんの問題なの。今さら妨害してきたところでわたし、揺るがないし。だから本家に帰されたくなければあなたも教室に戻って。翔輝くんはわたしがきちんと言うから、もうやめてね?」
つららの本気が見えたのか、しずくの俺へのからかいも終了したようだ。それと同時に周りも静まり返ったかと思いきや、休み時間は残りわずかになっていた。
大して時間が経っていないように思えたが、すでに学食カフェにほとんど人が残っていなく、いるのは俺とつららとしずくと新葉だけだった。
「ご、ごめん。いつも変な男子に言い寄られてるのを見てたから、だから……」
「うん、ありがとう。でも、度を超えるのは……ね?」
「も、もうしないから。ボク、戻るよ。じゃ、じゃあね」
つららに言い寄る男か。これまで相当数いただろうな。まして優勝者だし。
それはそうと、
「おい、新葉。お前まだ寝たふりしてんのか?」
「…………スースースピ~」
「熟睡か。それなら仕方ないな」
このまま寝かせてやろう。俺は幼馴染には優しいからな。もう教室にダッシュで戻らないと駄目な時間だし。
「翔輝くん」
「……何でしょう? 院瀬見つらら様」
「わたし、心が広いんですよ。知ってました?」
とても静かな怒りにしか思えない。表情からは探れそうにないくらい静かな口調だ。
「何をどう言われても基本的に怒らないくらいだだっ広いんだろ?」
「そうじゃないですけど……それはそうと、もうすぐ午後の授業が始まりますね」
学食カフェにはもう誰もいない。爆睡の新葉をのぞいて。
「猛ダッシュしないと間に合わないな。どうする? サボるか?」
「……うん、サボろっか」
「へ? え? マジですか? 優等生がそんなことまずいんじゃ? まぁ、俺も生徒会長としてまずいんだけど」
責められていたのは俺なのにそれら全てを一蹴して解決したと思っているけど、実はかなりブチぎれる寸前なのでは。
「いいじゃないですか。サボろ? 後に先にも今回だけだし、大丈夫だから。ね?」
「そ、そうするか」
「それじゃ、行こっか」
新葉は――放課後までには自分で目を覚ますだろうから、このまま寝かせて置いてやろう。
お前、とうとう言語中枢が……。
いや、今は新葉を気にする余裕はないな。
「俺のことをナンパ野郎と広めた犯人が堂々と目の前に座っているのはどうなんだ?」
「知らな~い! ボクのせいじゃないもんね。ナンパしてきたのはそっちだし?」
「こいつ……」
今や俺は全校生徒にナンパ生徒会長と呼ばれている。共学化したことで女子を中心にウワサが広まるのが早かったのもあるが、弱みを握られたあいつらに言いふらされたのもでかい。
あいつら――それはもちろん、下道と鈴原の二人である。北門は新葉や院瀬見の件で大いに反省して今は元通り俺のサポート役となった。
それはともかく、ただでさえ犯人のしずくが目の前にいるのもきついのに、何で俺はこんなにも女子に囲まれて飯を食べねばならんのか。
「翔輝くん、リラックス、リラックス……だよ?」
「お、おう」
俺の隣には役に立ちそうに無い新葉がいる。そして役に立つとかではなく、何で俺の隣に座ったのかっていう院瀬見つららの存在があまりにデカすぎる件。
それも昼休み時間の学食カフェで。
これじゃあまるで、ナンパ野郎と呼ばれていることを自分で認めているようなものじゃないか。
正面に座るのは院瀬見しずく、そしてその味方の二見めぐ……そして、面白そうだからという理由で敵側に回った九賀みずきがいる。
どんなであれ、女子五人に囲まれながらの昼休みは俺にとっては地獄そのもの。周りから離れて見てる野郎どもには理解出来ないだろうが。
「……このハンバーグ美味しいですぞ、翔輝どの。おぬしも一口食べりゅ?」
「キャラを自ら壊す趣味か? 新葉」
「あたしは先輩なのよ? 少しは修羅場を和やかにする義務があるのだわさ!」
駄目だこいつは。俺を助けたりかばってくれるつもりはないんだな。
「院瀬見はどうして俺――」
「どっちの院瀬見? ボクの方? それともつらら? はっきり言わないと解決しなくない?」
こいつ、俺を不利な状況にさせときながら煽るのか?
「しずくの方だ。どうして俺を陥れようとする? 俺が何かしたか?」
「そんなつもりは無いんだけどなぁ~ボクはただ、君がボクをナンパしたんだよ~って自慢しただけなんだよね。どうしてそれが悪い意味で広まっちゃうのか意味が分かんないよ」
あの時のアレは、完全にこうなることを見越して言わせたくせに何を言ってんのか。自分は全く悪くないとか言ってるのがもう……。
「翔輝はちょっと可愛い女子がいたらホイホイナンパする男の子だったのか! お姉さん、悲しいぞ。翔輝にはれっきとした――」
「――いいえ、新葉さん。わたしには全部お見通しです。翔輝くんが何でこんなことになっているのか」
おっ?
もしや院瀬見つららが俺の唯一の味方か?
「つららさん、そいつのことでつららさんが罪を被る必要なんて無いですよ!」
そうかと思えば二見が割って入ってくるし。二見はつららに心酔してるんだったよな。
「え? ううん、そうじゃなくてわたしが言おうとしてるのは――」
「だから嫌なんですよ! 共学化した途端によりにもよって生徒会長がナンパをするとか! 無能のくせに偉そうに!」
「おい、どさくさ紛れに無能だとか失礼だぞ!」
「無能じゃなければただの変態鬼畜野郎!!」
そっちの方が最悪なのでは。
「あはっ、南さん嬉しそうですね~。ナンパするなら院瀬見の関係者じゃなくて、ウチみたいな無害ギャルにしとけばいいのに~」
「九賀は俺の敵だったか?」
「面白そうならどっちにもなるんで~」
「あぁ、そうかい」
俺に味方はいないのか?
新葉はニヤニヤしながら俺が弱り切ろうとしているのを眺めているだけだし、しずくは「ボクのせいじゃないもん」とか言い張ってるし、とんだ昼休みだな。
「しっかしボクにあんなセリフ……「きみが好きだぜ~可愛いしな!」なんて言われた時はそのセリフが恥ずかしすぎて高温で倒れそうになったよ~」
「お前、アレはお前が言わせたん――」
「――お前? なに、今さらそんなことを言うつもり? ボクは別にどうでもいいけど、つららにはっきりしないお前が言えることなの?」
あぁ、そうか。こいつはこんな周りにモブギャラリーが見ている中でつららに謝罪して、堂々と告白しろって言ってるわけか。
だから二見はずっとイラついているし、九賀も俺から出てくる言葉と態度を気にしているわけだな。なるほど、公開処刑みたいなもんか。
つららがさっきから何も言い出せなくなっているし、言い出そうとすると割って入られてすっかり押し黙ってしまったから、俺の口から何か言わせようとしてるってわけだ。
新葉はこういうギスギスした場は得意じゃないから机に突っ伏して居眠りを始めてるし、本当に何で一緒のところに座っているのか。
俺がここでつららに身の潔白と真実の告白をする。そうすれば解放されるってことならそうするしかないってことになるな。
「二見さん。それから九賀さん」
そう思っていたら、ずっと耐えていたつららが口を開いた。
「は、はいっ、つららさん」
「はい~? ウチもです?」
「……あなたたちには正直言って関係ないことですよね? 生徒会長がたとえナンパ野郎だろうと無能の鬼畜野郎でも、それでもお二人に何かしたわけじゃないよね?」
「――あ、はい……」
「や、やばっ……」
すごい淡々とそれでいて静かに響いてるな。というか、無能の鬼畜野郎は素直にへこむ。
「ですので、今すぐ教室に戻ってもらえる? そして彼がそうじゃないとあなたたちが広めた人たちに伝えて。分かった?」
なかなかの迫力。こうなると推し女だった彼女らはもう何も言えなくなるな。
「え、ちょっと! 何で? だってこいつ、ボクをナンパして――」
しずくも反撃しようとしているが、
「しずくさん。幼馴染として言うけれど、余計なことしないでくれる? これはわたしと翔輝くんの問題なの。今さら妨害してきたところでわたし、揺るがないし。だから本家に帰されたくなければあなたも教室に戻って。翔輝くんはわたしがきちんと言うから、もうやめてね?」
つららの本気が見えたのか、しずくの俺へのからかいも終了したようだ。それと同時に周りも静まり返ったかと思いきや、休み時間は残りわずかになっていた。
大して時間が経っていないように思えたが、すでに学食カフェにほとんど人が残っていなく、いるのは俺とつららとしずくと新葉だけだった。
「ご、ごめん。いつも変な男子に言い寄られてるのを見てたから、だから……」
「うん、ありがとう。でも、度を超えるのは……ね?」
「も、もうしないから。ボク、戻るよ。じゃ、じゃあね」
つららに言い寄る男か。これまで相当数いただろうな。まして優勝者だし。
それはそうと、
「おい、新葉。お前まだ寝たふりしてんのか?」
「…………スースースピ~」
「熟睡か。それなら仕方ないな」
このまま寝かせてやろう。俺は幼馴染には優しいからな。もう教室にダッシュで戻らないと駄目な時間だし。
「翔輝くん」
「……何でしょう? 院瀬見つらら様」
「わたし、心が広いんですよ。知ってました?」
とても静かな怒りにしか思えない。表情からは探れそうにないくらい静かな口調だ。
「何をどう言われても基本的に怒らないくらいだだっ広いんだろ?」
「そうじゃないですけど……それはそうと、もうすぐ午後の授業が始まりますね」
学食カフェにはもう誰もいない。爆睡の新葉をのぞいて。
「猛ダッシュしないと間に合わないな。どうする? サボるか?」
「……うん、サボろっか」
「へ? え? マジですか? 優等生がそんなことまずいんじゃ? まぁ、俺も生徒会長としてまずいんだけど」
責められていたのは俺なのにそれら全てを一蹴して解決したと思っているけど、実はかなりブチぎれる寸前なのでは。
「いいじゃないですか。サボろ? 後に先にも今回だけだし、大丈夫だから。ね?」
「そ、そうするか」
「それじゃ、行こっか」
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