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第一章 塩対応な二人
第13話 幼馴染の上からアドバイスな日
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るるポートでの交流会は俺が合流してすぐに、次回はフルメンバーでやりましょうと言われてあっさり解散してしまった。どうやら俺が自由に遊び過ぎたらしい。
そのせいか、帰る間際の時間にちょっとした不穏な時間が生じた。
「すみません、北門副会長さんに言いたいことがあります!」
「は、はい。何でしょうか?」
「南さんは生徒会長なのに相当な欲求不満を抱えているみたいですけど、副会長さんは協力してあげてないんですか?」
「よ、欲求不満……。協力ですか?」
俺にちょっかいを出すかと思いきや、まさかの純とか。俺を見ても何も答えられないんだが。
しかも九賀が俺をずっと睨んでいるのは純絡みと何か関係があるのか?
「普段から支えている立場なのでしょう?」
「そ、そうですけど」
「……たまには生徒会長さんの肩に乗せてもらって、バランスを保たせた方がいいと思います。そうじゃないと変なことを――」
「えっ?」
――などと、帰り際に院瀬見が珍しく純に突っかかっていたから、相当俺にキレていたに違いない。
帰り際に院瀬見に声でもかけてやろうとした時も九賀は不機嫌全開だった。まさしくそういう意味が含まれていたようだ。純は男子一人だけで小さくなっていたし、聖菜という推し女も終始無言を貫いていた。
しかし俺たちと女子たちで帰り道が分かれる時、それまで何も話していなかった聖菜が俺に体当たりをしてきたのは正直いってかなりびびった。
特に何の言葉もかけられなかったが院瀬見が意外そうな顔をしていたところをみれば、推し女の行動全てを制しているわけではないようだ。
「えっと、次の交流会は期末後だね。でもその前に僕とその……」
「院瀬見に言われたことなら気にしなくていいぞ! 純はちゃんとしてるからな」
何故か副会長を元気づけることになったが、多分大丈夫だろう。
そして今は、久しぶりに新葉が滞在しているマンション――正確には、霞ノ宮の一部女子が活動中に利用が出来るマンション寮に邪魔している。
全国美少女選抜に出場する女子たちは基本的に忙しく、特にイベント参加があったりする時はなかなか実家に帰ることが出来ない。それもあり、タレント活動をしている女子は学校に隣接している女子寮を利用することが許されている。
別学の時は立ち入り禁止だったが、今は顔見知りなら男子でも入ることが可能だ。
とはいえ、古根の男子のほとんどはそうじゃない奴ばかりなのでここに足を踏み入れるのは俺ぐらいだったりする。
院瀬見は今のところタレント活動をしていないらしく、ここを利用することが無いらしい。
「ほれ、新葉にお土産だ! 黙って受け取れ」
院瀬見の生足とは別に結局俺は美脚集を購入する羽目になったので、後で説明してもらうつもりで幼馴染のこいつに本を渡した。
「……んー? 珍しく会いに来てくれたかと思えば、翔輝があたしに貢物をくれるとか! でもその想いには応えられないんだぜー」
「それはどうでもいいから、それを見てお前も学んでくれ」
俺自身は全く中身を見ていないし見る必要も無くなったから、処分には丁度いい。
新葉は素直に受け取り、訳も分からず封を切って中身をペラペラとめくっている。反応は今のところ無いが食い入るように見ているから成功だな。
「ふふん、翔輝の思ってることは読めたんだぜ!」
「ん?」
「あたしの美脚を舐め回すように眺めたい! そういうことだね?」
「いらん! もうそれ以上の美脚を見たから必要無い」
まさか俺があの院瀬見の肌白な美脚を見せられるとは思わなかった。どういうつもりで見せたのか謎のままだが、優勝者だけのことはあった気がする。
「ほーぅ? その口ぶりだとつららちゃんの美脚を覗き見したんだね?」
「覗いてないぞ。勝手に……」
「……いつの間にそんな仲に!?」
変な誤解をされても困るし新葉には正直に打ち明けるしか無いな。
「――というわけだ。謎だろ?」
「はぁー……翔輝がそこまで鈍重な生き物だとは思って無かったよ。よぉし、それならば経験値がそこそこすごいお姉さんがレクチャーしてやろうじゃない!」
俺の話に何やらものすごく落胆しているようだが、一体何を教えるつもりだ?
経験値も何も、新葉だって俺と似たようなもののはずだ――と思っていると、新葉が突然俺に向かって寄りかかってきた。
「あん? まさかもう眠くなったのか? 七先輩がいないからってそれはどうなんだ?」
「ブブー!! あたしのこの寄りかかりはそんなんじゃないのだー! これはズバリ……いや、しかしこれを教えたら翔輝の為にはならないんじゃ?」
「ずばり……なんだよ?」
全体重をかけられても軽いからいいようなものの、それをされても何とも思えない奴にこの状態をキープされるのはいいのだろうか?
「あたしのようなすごいお姉さんだって、たまには男子に頼りたくなるものなのだよ! いくら頼りないあんたでもだぞ?」
「……つまり何が言いたいんだ?」
「すごい美少女でもそういう時があるのさー! それに気づいた時、貴様のような鈍重男子はきっと心が落ち着かなくなるに決まっているのだー!!」
「得意げに言うことか? これが経験なら大したことは無いと思うぞ」
全身を預けた状態で俺を見上げながらドヤ顔されても何とも思えないんだが。
「とにかく! 翔輝はアレだよ!」
そうかと思えば俺から離れて立ち上がり、びしっと人差し指を向けながら――
「――つららちゃんに気付いてあげるべきだー!!」
「は? 意味が分からんぞ……」
どうやら新葉は俺に意味不明なアドバイスをしているらしい。しかし答えが分からないうえに、何となく上から目線なことに腹が立つ。
「そんな仕方が無い翔輝の為に、あたしがまた一肌脱いじゃうよ! 楽しみにしてるがいい!!」
「……その前に、今度の期末対策を教えてください。新葉さん」
「し、しょうがないなぁ。教えてあげようじゃないか!」
チョロいな相変わらず。
院瀬見のことで下手な行動をされても困るし、俺も何かするしかないか。
「ところで、翔輝くん。さっき気づいたんだけど、胸ポケットに入っていたこのお手紙は何?」
「あん? 手紙? ――って、勝手に読むなよ!」
「……大好きだよ。南。ボクと一緒にいようね……こ、これは――!」
いつの間に俺の胸ポケットに手紙が紛れ込んでいたんだろうか。ボクってまさか純とかというオチじゃないよな?
そのせいか、帰る間際の時間にちょっとした不穏な時間が生じた。
「すみません、北門副会長さんに言いたいことがあります!」
「は、はい。何でしょうか?」
「南さんは生徒会長なのに相当な欲求不満を抱えているみたいですけど、副会長さんは協力してあげてないんですか?」
「よ、欲求不満……。協力ですか?」
俺にちょっかいを出すかと思いきや、まさかの純とか。俺を見ても何も答えられないんだが。
しかも九賀が俺をずっと睨んでいるのは純絡みと何か関係があるのか?
「普段から支えている立場なのでしょう?」
「そ、そうですけど」
「……たまには生徒会長さんの肩に乗せてもらって、バランスを保たせた方がいいと思います。そうじゃないと変なことを――」
「えっ?」
――などと、帰り際に院瀬見が珍しく純に突っかかっていたから、相当俺にキレていたに違いない。
帰り際に院瀬見に声でもかけてやろうとした時も九賀は不機嫌全開だった。まさしくそういう意味が含まれていたようだ。純は男子一人だけで小さくなっていたし、聖菜という推し女も終始無言を貫いていた。
しかし俺たちと女子たちで帰り道が分かれる時、それまで何も話していなかった聖菜が俺に体当たりをしてきたのは正直いってかなりびびった。
特に何の言葉もかけられなかったが院瀬見が意外そうな顔をしていたところをみれば、推し女の行動全てを制しているわけではないようだ。
「えっと、次の交流会は期末後だね。でもその前に僕とその……」
「院瀬見に言われたことなら気にしなくていいぞ! 純はちゃんとしてるからな」
何故か副会長を元気づけることになったが、多分大丈夫だろう。
そして今は、久しぶりに新葉が滞在しているマンション――正確には、霞ノ宮の一部女子が活動中に利用が出来るマンション寮に邪魔している。
全国美少女選抜に出場する女子たちは基本的に忙しく、特にイベント参加があったりする時はなかなか実家に帰ることが出来ない。それもあり、タレント活動をしている女子は学校に隣接している女子寮を利用することが許されている。
別学の時は立ち入り禁止だったが、今は顔見知りなら男子でも入ることが可能だ。
とはいえ、古根の男子のほとんどはそうじゃない奴ばかりなのでここに足を踏み入れるのは俺ぐらいだったりする。
院瀬見は今のところタレント活動をしていないらしく、ここを利用することが無いらしい。
「ほれ、新葉にお土産だ! 黙って受け取れ」
院瀬見の生足とは別に結局俺は美脚集を購入する羽目になったので、後で説明してもらうつもりで幼馴染のこいつに本を渡した。
「……んー? 珍しく会いに来てくれたかと思えば、翔輝があたしに貢物をくれるとか! でもその想いには応えられないんだぜー」
「それはどうでもいいから、それを見てお前も学んでくれ」
俺自身は全く中身を見ていないし見る必要も無くなったから、処分には丁度いい。
新葉は素直に受け取り、訳も分からず封を切って中身をペラペラとめくっている。反応は今のところ無いが食い入るように見ているから成功だな。
「ふふん、翔輝の思ってることは読めたんだぜ!」
「ん?」
「あたしの美脚を舐め回すように眺めたい! そういうことだね?」
「いらん! もうそれ以上の美脚を見たから必要無い」
まさか俺があの院瀬見の肌白な美脚を見せられるとは思わなかった。どういうつもりで見せたのか謎のままだが、優勝者だけのことはあった気がする。
「ほーぅ? その口ぶりだとつららちゃんの美脚を覗き見したんだね?」
「覗いてないぞ。勝手に……」
「……いつの間にそんな仲に!?」
変な誤解をされても困るし新葉には正直に打ち明けるしか無いな。
「――というわけだ。謎だろ?」
「はぁー……翔輝がそこまで鈍重な生き物だとは思って無かったよ。よぉし、それならば経験値がそこそこすごいお姉さんがレクチャーしてやろうじゃない!」
俺の話に何やらものすごく落胆しているようだが、一体何を教えるつもりだ?
経験値も何も、新葉だって俺と似たようなもののはずだ――と思っていると、新葉が突然俺に向かって寄りかかってきた。
「あん? まさかもう眠くなったのか? 七先輩がいないからってそれはどうなんだ?」
「ブブー!! あたしのこの寄りかかりはそんなんじゃないのだー! これはズバリ……いや、しかしこれを教えたら翔輝の為にはならないんじゃ?」
「ずばり……なんだよ?」
全体重をかけられても軽いからいいようなものの、それをされても何とも思えない奴にこの状態をキープされるのはいいのだろうか?
「あたしのようなすごいお姉さんだって、たまには男子に頼りたくなるものなのだよ! いくら頼りないあんたでもだぞ?」
「……つまり何が言いたいんだ?」
「すごい美少女でもそういう時があるのさー! それに気づいた時、貴様のような鈍重男子はきっと心が落ち着かなくなるに決まっているのだー!!」
「得意げに言うことか? これが経験なら大したことは無いと思うぞ」
全身を預けた状態で俺を見上げながらドヤ顔されても何とも思えないんだが。
「とにかく! 翔輝はアレだよ!」
そうかと思えば俺から離れて立ち上がり、びしっと人差し指を向けながら――
「――つららちゃんに気付いてあげるべきだー!!」
「は? 意味が分からんぞ……」
どうやら新葉は俺に意味不明なアドバイスをしているらしい。しかし答えが分からないうえに、何となく上から目線なことに腹が立つ。
「そんな仕方が無い翔輝の為に、あたしがまた一肌脱いじゃうよ! 楽しみにしてるがいい!!」
「……その前に、今度の期末対策を教えてください。新葉さん」
「し、しょうがないなぁ。教えてあげようじゃないか!」
チョロいな相変わらず。
院瀬見のことで下手な行動をされても困るし、俺も何かするしかないか。
「ところで、翔輝くん。さっき気づいたんだけど、胸ポケットに入っていたこのお手紙は何?」
「あん? 手紙? ――って、勝手に読むなよ!」
「……大好きだよ。南。ボクと一緒にいようね……こ、これは――!」
いつの間に俺の胸ポケットに手紙が紛れ込んでいたんだろうか。ボクってまさか純とかというオチじゃないよな?
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