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後れ髪
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小領地リマリックの若き領主は、文武両道として名高い。そのうえ美と豊穣の男神ルシアンの化身ではないかと囁かれるほどの美貌の持ち主だ。性格も穏やかで誠実、品行方正ときている。まったく非の打ちどころがないと美青年だ。
名は、セレンという。
ちなみに現国王の御子、認知された「王子」という身分でもある。
「王子ってば……できすぎ」
と、苦笑まじりに言うのは、セレンの恋人である「森の魔女」だ。
実際セレンは、大抵のことはそつなくこなし、できないことはなさそうに見える。
だが、存外そうでもないらしい。
森の魔女はちょっと意外そうに、長い黒髪をいじっているセレンを見やった。
セレンは森の魔女の髪を編んでいた。二房に分けた片方を、森の魔女自身が三つ編みにし、もう片方をセレンが編んでいるのだが。
お世辞にも上手とは言えない編みようなのだ。簡単な三つ編みのはず……なのだが。セレンも苦笑いを浮かべていた。
「なかなか上手くできないものだね」
決まり悪そうにセレンは言う。照れくさそうな笑みは普段見ることのできない表情だった。
セレンは恋人である森の魔女の髪に触れるのが好きだ。ほとんど無意識に触っていることもあれば、あざとく指に絡ませて口づけることもある。
森の魔女の黒髪は、とても長い。
髪には魔力が宿るから、なるべく切らずに、長く保っておきなさいと、先代の森の魔女に言われ、それを律儀に守っているのだ。
とはいえ、時々は毛先を整えるために切っている。もちろん森の魔女が自分で鋏をいれる。丁寧な散髪とはいえないが、さほどの労力はかからないし、見苦しい出来でもない。
長いだけに洗髪はたいへんなのだが、魔法を使って少しばかり楽をしている。魔法でも使わなければ、洗い、乾かすの作業だけでかなり時間をくってしまう。幼い頃は、養い親でもあり師匠でもある先代の森の魔女が魔法をうまく活用して洗髪をしてくれた。それを真似るようにし、そして今に至っている、というわけだ。ちなみに洗髪剤も自身でつくっている。香花や薬草をふんだんに使った洗髪剤だ。
それなりにきちんと手入れをしている髪だが、飾り立てたりすることはほとんどない。せいぜい家事をする時に結うくらいだ。後頭部で一つにまとめている。結うのも端切れだったり余り布だったり、質素なものだ。
髪容を変えてみてはどうかとセレンが提案したのは、ほんの気紛れ心からだ。おろし髪のままの魔女が好きなのだが、髪型ひとつ変えるだけで、外見の印象はずいぶんと変わる。ことに女性は。それを見てみたい気もしたのだ。
セレンの気紛れにつきあい、「それじゃぁ」と森の魔女は「おさげ髪にしてみましょうか」と髪を真ん中で分けた。根元で縛るだけでもよかったが、それだけではつまらないかなと、編み込むことにした。二つの束にした髪の一方を、さらに三等分に分け、それを編んでいく。やり方は簡単だ。森の魔女は長い髪を手早く編み込んでいく。それを見ていて、セレンが口を挟んできたのだ。「私もやってみたい」と。
見ているだけでは物足りなくなったようだ。手さびしいというのもあったかもしれない。
「いいですよ」と森の魔女は気軽に応じた。セレンのことだから、さくさく編んでしまえるに違いない。
セレンは見様見真似で、三つ編みをし始めた。
「…………」
無言で編みはじめたセレンだったが、次第に眉間に力こもり始める。ひどく気難しげな顔をして、森の魔女の長い黒髪を引っ張っている。
森の魔女は、ちょっと唖然としたように、セレンの手つきを見つめていた。
さくさく、どころではない。
上出来とは程遠い。
いつになくセレンの手はぎこちなく、……一応三つ編みはしているようなのだが、ひどく不揃いで……ありていにいえば不格好な出来だ。
森の魔女が編んだ左側は、きっちりと隙間なく、一本の細縄のように仕上がっている。もともとが、まっすぐで癖のない髪だから編み込むのはわりに簡単なのだ。簡単……な、はずなのだが。
セレンが編んでいる右側は、ところどころ髪が緩んで、はみ出してしまっている部分すらあり、全体的に編み目が粗い。
「なかなか、難しいね」
と、セレンは照れくさそうに苦笑する。
そんなに難しいものじゃないんですけど……と言いたいのを、森の魔女はぐっと堪え、我慢強く腰かけている。時々頭が引っ張られたが、痛いというほどでもなかったし、ともかく編み終えるのを待つことにした。
「魔女殿のように、綺麗に仕上げるのは、やはり何かコツがいるのかな?」
「うーん……コツって程のことはないですけど。髪が解けないように指で押さえてるといいかも。あと、編み目が緩まないよう、ちょっと引っ張り気味に」
「なるほど」
諦める気がないのか、セレンは何度もやり直している。おかげで、右側の束はぼさぼさに乱れてしまっている。森の魔女の助言もあまり役立っていないようだ。
――意外だ。
王子にも不得手な事があるんだと、森の魔女は内心で可笑しがった。
そういえば、王子は不器用なところもある人だった。
そもそもセレンは、身支度など人に任せて自らやるような「身分」ではないのだ。髪結いなんてする機会があるはずもないし、その必要もない。
しばらくたって、とうとう観念したらしいセレンは、長嘆し、手を離した。
「すまない、魔女殿。すっかり髪を乱してしまったね」
痛くなかったかなと、心配げに魔女の顔を覗き込んでくる。それから森の魔女の左側に腰をおろした。
「君は、さすがに上手だね」
そう言ってセレンは森の魔女が編んだ髪を手に取った。編み目の綺麗さに見惚れている。
「慣れてるだけですよ」
慰めるように森の魔女が言い、セレンはきまり悪そうに笑う。どこか子供っぽいとすら見えるセレンの表情だ。森の魔女は、少しどきりとする。
森の魔女は、セレンが編みかけてやめた方の髪を撫でつけながら、言った。
「王子は、文武両道で、大抵のことはなんでもそつなくこなしちゃう人だから、かえって、こういう他愛無い不得手がある方が、いいですよね」
「君は、私を買いかぶり過ぎだよ、魔女殿?」
セレンは複雑な色を微笑みに混ぜて、森の魔女を見やった。
「買いかぶりとかじゃなくて。王子は、大抵の人にそう思われるよう、わざとそうしてるでしょう?」
「…………」
セレンは亜麻色の瞳を大きく開く、森の魔女を見つめた。黒い双眸がじっとセレンを見つめ返す。心の奥まで見透かしてくるような、深く優しいまなざしだ。
「ほんとは何でもできるわけじゃなくて、できないこともあるんだって、わたしは知ってます。それを今日また一つ知れたから、なんだか、嬉しいです」
「魔女殿……」
森の魔女の満面の笑みに、セレンはあっさりと籠絡された。いとおしさに絡め取られてしまう。
森の魔女はいとも容易くセレンを籠絡するのだが、当人は無自覚だろう。何の計算もなく、ただ想いを素直に言葉にしているだけのことだ。だからこそ、深く囚われてしまうのだが。
セレンは微苦笑を浮かべた。他愛ない言葉と愛らしい笑み、たったそれだけでセレンの心がほんのりと温かくなる。いや、熱くなる。恋しさに眩暈がしそうだということを、はたして森の魔女は気付いているのか、いないのか。ふわふわとやわらかな笑みを湛えて、一途に自分を見つめる、最愛の恋人は。
「ありがとう、魔女殿」
綺麗に編まれた黒髪に口づけ、礼を言う。今回ばかりは、照れてしまうのはセレンの方だったろう。森の魔女も頬を赤らめてはいるが、笑みに余裕があった。
「……王子、お願いしてもいいですか?」
「うん?」
「髪、ほどいてください。こっちだけ編まれてるの、変だもの」
「そう? もったいない気もするけれど。ああ、でもやはり君は、髪をおろしている方が似合うね」
「そ、そうですか?」
恥じらいと喜色が頬の紅をさらに鮮やかにした。森の魔女の反応は、いつも素直で愛らしい。
「君の黒髪はとても美しいから。……君の髪に触れていられるのは、嬉しいよ」
「…………わたしも、王子に触ってもらえるの、好き、です」
森の魔女は俯き、呟くようにそう言った。
セレンは再び森の魔女の黒髪に口づける。誘うように、亜麻色の瞳で恋人のまなざしをとらえて。
「髪だけは、物足りないな」
――キラ。
君のすべて、触れたい。
そして形勢は逆転、今度は森の魔女がセレンの甘い言葉に籠絡される番だった。
秘された名を呼ばわれるのが、その合図。
名は、セレンという。
ちなみに現国王の御子、認知された「王子」という身分でもある。
「王子ってば……できすぎ」
と、苦笑まじりに言うのは、セレンの恋人である「森の魔女」だ。
実際セレンは、大抵のことはそつなくこなし、できないことはなさそうに見える。
だが、存外そうでもないらしい。
森の魔女はちょっと意外そうに、長い黒髪をいじっているセレンを見やった。
セレンは森の魔女の髪を編んでいた。二房に分けた片方を、森の魔女自身が三つ編みにし、もう片方をセレンが編んでいるのだが。
お世辞にも上手とは言えない編みようなのだ。簡単な三つ編みのはず……なのだが。セレンも苦笑いを浮かべていた。
「なかなか上手くできないものだね」
決まり悪そうにセレンは言う。照れくさそうな笑みは普段見ることのできない表情だった。
セレンは恋人である森の魔女の髪に触れるのが好きだ。ほとんど無意識に触っていることもあれば、あざとく指に絡ませて口づけることもある。
森の魔女の黒髪は、とても長い。
髪には魔力が宿るから、なるべく切らずに、長く保っておきなさいと、先代の森の魔女に言われ、それを律儀に守っているのだ。
とはいえ、時々は毛先を整えるために切っている。もちろん森の魔女が自分で鋏をいれる。丁寧な散髪とはいえないが、さほどの労力はかからないし、見苦しい出来でもない。
長いだけに洗髪はたいへんなのだが、魔法を使って少しばかり楽をしている。魔法でも使わなければ、洗い、乾かすの作業だけでかなり時間をくってしまう。幼い頃は、養い親でもあり師匠でもある先代の森の魔女が魔法をうまく活用して洗髪をしてくれた。それを真似るようにし、そして今に至っている、というわけだ。ちなみに洗髪剤も自身でつくっている。香花や薬草をふんだんに使った洗髪剤だ。
それなりにきちんと手入れをしている髪だが、飾り立てたりすることはほとんどない。せいぜい家事をする時に結うくらいだ。後頭部で一つにまとめている。結うのも端切れだったり余り布だったり、質素なものだ。
髪容を変えてみてはどうかとセレンが提案したのは、ほんの気紛れ心からだ。おろし髪のままの魔女が好きなのだが、髪型ひとつ変えるだけで、外見の印象はずいぶんと変わる。ことに女性は。それを見てみたい気もしたのだ。
セレンの気紛れにつきあい、「それじゃぁ」と森の魔女は「おさげ髪にしてみましょうか」と髪を真ん中で分けた。根元で縛るだけでもよかったが、それだけではつまらないかなと、編み込むことにした。二つの束にした髪の一方を、さらに三等分に分け、それを編んでいく。やり方は簡単だ。森の魔女は長い髪を手早く編み込んでいく。それを見ていて、セレンが口を挟んできたのだ。「私もやってみたい」と。
見ているだけでは物足りなくなったようだ。手さびしいというのもあったかもしれない。
「いいですよ」と森の魔女は気軽に応じた。セレンのことだから、さくさく編んでしまえるに違いない。
セレンは見様見真似で、三つ編みをし始めた。
「…………」
無言で編みはじめたセレンだったが、次第に眉間に力こもり始める。ひどく気難しげな顔をして、森の魔女の長い黒髪を引っ張っている。
森の魔女は、ちょっと唖然としたように、セレンの手つきを見つめていた。
さくさく、どころではない。
上出来とは程遠い。
いつになくセレンの手はぎこちなく、……一応三つ編みはしているようなのだが、ひどく不揃いで……ありていにいえば不格好な出来だ。
森の魔女が編んだ左側は、きっちりと隙間なく、一本の細縄のように仕上がっている。もともとが、まっすぐで癖のない髪だから編み込むのはわりに簡単なのだ。簡単……な、はずなのだが。
セレンが編んでいる右側は、ところどころ髪が緩んで、はみ出してしまっている部分すらあり、全体的に編み目が粗い。
「なかなか、難しいね」
と、セレンは照れくさそうに苦笑する。
そんなに難しいものじゃないんですけど……と言いたいのを、森の魔女はぐっと堪え、我慢強く腰かけている。時々頭が引っ張られたが、痛いというほどでもなかったし、ともかく編み終えるのを待つことにした。
「魔女殿のように、綺麗に仕上げるのは、やはり何かコツがいるのかな?」
「うーん……コツって程のことはないですけど。髪が解けないように指で押さえてるといいかも。あと、編み目が緩まないよう、ちょっと引っ張り気味に」
「なるほど」
諦める気がないのか、セレンは何度もやり直している。おかげで、右側の束はぼさぼさに乱れてしまっている。森の魔女の助言もあまり役立っていないようだ。
――意外だ。
王子にも不得手な事があるんだと、森の魔女は内心で可笑しがった。
そういえば、王子は不器用なところもある人だった。
そもそもセレンは、身支度など人に任せて自らやるような「身分」ではないのだ。髪結いなんてする機会があるはずもないし、その必要もない。
しばらくたって、とうとう観念したらしいセレンは、長嘆し、手を離した。
「すまない、魔女殿。すっかり髪を乱してしまったね」
痛くなかったかなと、心配げに魔女の顔を覗き込んでくる。それから森の魔女の左側に腰をおろした。
「君は、さすがに上手だね」
そう言ってセレンは森の魔女が編んだ髪を手に取った。編み目の綺麗さに見惚れている。
「慣れてるだけですよ」
慰めるように森の魔女が言い、セレンはきまり悪そうに笑う。どこか子供っぽいとすら見えるセレンの表情だ。森の魔女は、少しどきりとする。
森の魔女は、セレンが編みかけてやめた方の髪を撫でつけながら、言った。
「王子は、文武両道で、大抵のことはなんでもそつなくこなしちゃう人だから、かえって、こういう他愛無い不得手がある方が、いいですよね」
「君は、私を買いかぶり過ぎだよ、魔女殿?」
セレンは複雑な色を微笑みに混ぜて、森の魔女を見やった。
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「…………」
セレンは亜麻色の瞳を大きく開く、森の魔女を見つめた。黒い双眸がじっとセレンを見つめ返す。心の奥まで見透かしてくるような、深く優しいまなざしだ。
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「魔女殿……」
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森の魔女はいとも容易くセレンを籠絡するのだが、当人は無自覚だろう。何の計算もなく、ただ想いを素直に言葉にしているだけのことだ。だからこそ、深く囚われてしまうのだが。
セレンは微苦笑を浮かべた。他愛ない言葉と愛らしい笑み、たったそれだけでセレンの心がほんのりと温かくなる。いや、熱くなる。恋しさに眩暈がしそうだということを、はたして森の魔女は気付いているのか、いないのか。ふわふわとやわらかな笑みを湛えて、一途に自分を見つめる、最愛の恋人は。
「ありがとう、魔女殿」
綺麗に編まれた黒髪に口づけ、礼を言う。今回ばかりは、照れてしまうのはセレンの方だったろう。森の魔女も頬を赤らめてはいるが、笑みに余裕があった。
「……王子、お願いしてもいいですか?」
「うん?」
「髪、ほどいてください。こっちだけ編まれてるの、変だもの」
「そう? もったいない気もするけれど。ああ、でもやはり君は、髪をおろしている方が似合うね」
「そ、そうですか?」
恥じらいと喜色が頬の紅をさらに鮮やかにした。森の魔女の反応は、いつも素直で愛らしい。
「君の黒髪はとても美しいから。……君の髪に触れていられるのは、嬉しいよ」
「…………わたしも、王子に触ってもらえるの、好き、です」
森の魔女は俯き、呟くようにそう言った。
セレンは再び森の魔女の黒髪に口づける。誘うように、亜麻色の瞳で恋人のまなざしをとらえて。
「髪だけは、物足りないな」
――キラ。
君のすべて、触れたい。
そして形勢は逆転、今度は森の魔女がセレンの甘い言葉に籠絡される番だった。
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