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私の槍捌きは、まるで風が草原を駆け抜けるかのように軽やかだった。
ヒグマが攻撃を仕掛けると、私はひらりと身をかわし、瞬時に反撃に転じる。その動きには一切の迷いがない。
だが、槍は切ると言うよりは突き刺す武器だ。
瞬時に槍を繰り出すが、槍の先が空を切る。
私の動きを読んでいるかのように、槍を振り上げるとヒグマはすばやく反応し、鋭い爪で槍を受け止める。
辺りの空気は緊張で張り詰め、私とヒグマの間で一進一退の攻防が繰り広げられた。
その時、太陽の眩しい光が、私の構えた槍の矛先に反射した。
一閃がヒグマの目を眩ませ、ヒグマの防御を打ち破った。
私はその隙を見逃さず、ヒグマの頭を打ち、とどめを刺した。
ヒグマは痛みに怒り狂い、地面を激しく引っ掻きながら、のたうち回る。
その巨体が土煙を巻き上げ、呻き声をあげると、やがて静かになった。
ようやくヒグマを倒し、戦いの緊張感から解放された瞬間、新たな危機が訪れた。
息を整え周囲を見回すと、目の前に、さらに大きなヒグマが現れたのだ。
そうだ、ヒグマは3頭いた……
いや、無理だ。
先ほどの戦いで体力は著しく消耗している。息は荒くなり、腕や脚は鉛のように重たい。
そして、このヒグマは前のヒグマとは比べものにならないほどの威圧感を放っている。
もう1頭のヒグマは、数人の騎士が必死に応戦している。ヒグマに向かって突撃しては、鋭い爪で攻撃を払いのけられていた。ヒグマの一撃は強烈で、騎士の盾を弾き飛ばし、さらに数人が地面に叩きつけられた。
この巨大なヒグマと戦うのは私一人……
他の騎士たちはどうしたのと辺りをみると、負傷し地面に倒れ込んだ騎士の姿が目に入った。
学院の騎士科の生徒たちは、負傷した騎士たちを、迅速に安全な場所へ避難させていた。
貴族の夫人たちやメイド、使用人は離宮の中に入り、窓から戦いの様子を見ている。
その中にレインとサーシャの姿を見つけた。
レインは、サーシャの肩を抱きながら、窓から私たちの様子を窺っていた。
私は彼に冷たい視線を送った。なんて情けない男なのだろう。
レインの評価は地に落ちた。
「逃げることしか知らぬ腰抜けよ、恥を知れ!」
彼に向かってそう叫ぶと、わたしはゆっくりヒグマを前に見据えた。
その瞬間、突如として庭園の向こうから馬の蹄の音が鳴り響いた。
視界の先に現れたのは、一人の騎士だった。
その騎士は毅然とした姿勢で威厳に満ち、私のもとに一直線に駆け寄ってきた。
堂々とした姿勢で馬を駆り、まるで風のように、私とヒグマの間に馬ごと体を押し入れてきた。
「先生!」
私は思わず声をあげた。
彼は片足で馬を巧みに操る。
「無事ですか?」
先生の髪は風になびき、瞳は鋭く、強い顎と引き締まった口元に意志の強さを感じる。
その顔は戦場での多くの経験を物語っていた。
私はその言葉に頷き、先生が助けに来てくれたことに感謝した。
「お心遣い、かたじけなく存じます!」
「ここからは私が引き受けます。君は十分に戦った」
先生の表情は戦う戦士のようで、目は鋭くヒグマを睨みつけている。
馬の鞍に固定されていた弓を手に取り、馬上から弓を引き、ヒグマに向かって素早く矢を放った。
その一矢はヒグマの肩に深く突き刺さり、巨体を一瞬よろめかせた。
彼は次々と矢を放ち、ヒグマの動きを封じ込める。ヒグマはゆっくりと後退していった。
先生は私に退避するよう促した。
私が安全な場所に逃れるのを見とどけたと同時に、地を駆ける多くの蹄の音と共に、援軍の騎士団が庭園に到着した。
彼らの鎧が太陽の光を反射し、まるで銀の波のように見えた。
援軍の騎士たちは迅速に戦線に加わり、ヒグマに対して強烈な反撃を開始した。
***
離宮内に避難した私を、王妃様付きの侍女たちが支えた。
お母様とサーシャもそばへやって来る。
涙ながらに「なんて、こと……」と呟いている。
「お姉様ぁ、無事でよかった……よかった……」
サーシャも泣きながら私に縋り付いてくる。
私は全ての力を使い果たし、もう気力が残っていなかった。
庭園で歓声が上がった。
それを耳にし、ヒグマを討ち取ったことが分かった。
緊張から解放され、私は安堵の息をついた。
「メイベル!大丈夫か!凄いぞ……君は立派に戦った」
「……はい?」
レインの笑顔を見て、私は絶望を感じた。
私は彼の目をじっと見つめ、重々しい声で言った。
「あなたが、なぜ逃げたのか理解しがたいわ。戦は恐ろしいものです。それでも一人で立ち向かわなければならなかった私のことを、少しでも考えましたか?」
「メイベルが、必死に戦っているのを見ていただけでしたわね」
お母様の声が震えていた。
さすがに今回の事で、レインに見切りをつけたのだろう。
「ぼ、僕は、内心の葛藤と不安に苛まれました。しかし、冷静に状況を見極め、最適なタイミングでの介入を考えていました。サーシャを守らなければなりませんでしたし、ご婦人方の安全も確保しようと思っていました」
「……は?」
どこかのご令嬢から声が聞こえた。
「婚約者が危険にさらされているのを見ても、何もしなかったわよね」
「臆病者ですわ、騎士のくせに」
「剣を持っているのに恥ずかしいわ」
「情けないですわね。恐怖に駆られ、逃げ出したのですね」
「ご自分だけ、安全な場所に避難するなんてね」
レインに対する皆の視線は冷たく、刺すような厳しい言葉を投げられている。
お母様も、冷淡な目で彼を一瞥し、すぐに視線を逸らした。
「ぼ、僕は……彼女を危険から救い出すための、最も効果的な手段を模索していたのです!」
……呆れた男だ。
レインには困難に立ち向かう勇気や、正義感が欠落している。
常に正直でいることができず、誠実さが全く感じられない。
「人として生きるためには、理屈や言い訳が通らない、絶対にやってはいけないことがあるんです」
わたしは、私の中に宿った千鶴の精神をレインに説く。
「君は強い心を持っている。だからこそ、共に戦い、困難を乗り越えていこう」
レインの言っている意味が全く分からない。
私はまるで全ての力が抜けてしまったかのように、呆れかえってため息を吐いた。
ヒグマが攻撃を仕掛けると、私はひらりと身をかわし、瞬時に反撃に転じる。その動きには一切の迷いがない。
だが、槍は切ると言うよりは突き刺す武器だ。
瞬時に槍を繰り出すが、槍の先が空を切る。
私の動きを読んでいるかのように、槍を振り上げるとヒグマはすばやく反応し、鋭い爪で槍を受け止める。
辺りの空気は緊張で張り詰め、私とヒグマの間で一進一退の攻防が繰り広げられた。
その時、太陽の眩しい光が、私の構えた槍の矛先に反射した。
一閃がヒグマの目を眩ませ、ヒグマの防御を打ち破った。
私はその隙を見逃さず、ヒグマの頭を打ち、とどめを刺した。
ヒグマは痛みに怒り狂い、地面を激しく引っ掻きながら、のたうち回る。
その巨体が土煙を巻き上げ、呻き声をあげると、やがて静かになった。
ようやくヒグマを倒し、戦いの緊張感から解放された瞬間、新たな危機が訪れた。
息を整え周囲を見回すと、目の前に、さらに大きなヒグマが現れたのだ。
そうだ、ヒグマは3頭いた……
いや、無理だ。
先ほどの戦いで体力は著しく消耗している。息は荒くなり、腕や脚は鉛のように重たい。
そして、このヒグマは前のヒグマとは比べものにならないほどの威圧感を放っている。
もう1頭のヒグマは、数人の騎士が必死に応戦している。ヒグマに向かって突撃しては、鋭い爪で攻撃を払いのけられていた。ヒグマの一撃は強烈で、騎士の盾を弾き飛ばし、さらに数人が地面に叩きつけられた。
この巨大なヒグマと戦うのは私一人……
他の騎士たちはどうしたのと辺りをみると、負傷し地面に倒れ込んだ騎士の姿が目に入った。
学院の騎士科の生徒たちは、負傷した騎士たちを、迅速に安全な場所へ避難させていた。
貴族の夫人たちやメイド、使用人は離宮の中に入り、窓から戦いの様子を見ている。
その中にレインとサーシャの姿を見つけた。
レインは、サーシャの肩を抱きながら、窓から私たちの様子を窺っていた。
私は彼に冷たい視線を送った。なんて情けない男なのだろう。
レインの評価は地に落ちた。
「逃げることしか知らぬ腰抜けよ、恥を知れ!」
彼に向かってそう叫ぶと、わたしはゆっくりヒグマを前に見据えた。
その瞬間、突如として庭園の向こうから馬の蹄の音が鳴り響いた。
視界の先に現れたのは、一人の騎士だった。
その騎士は毅然とした姿勢で威厳に満ち、私のもとに一直線に駆け寄ってきた。
堂々とした姿勢で馬を駆り、まるで風のように、私とヒグマの間に馬ごと体を押し入れてきた。
「先生!」
私は思わず声をあげた。
彼は片足で馬を巧みに操る。
「無事ですか?」
先生の髪は風になびき、瞳は鋭く、強い顎と引き締まった口元に意志の強さを感じる。
その顔は戦場での多くの経験を物語っていた。
私はその言葉に頷き、先生が助けに来てくれたことに感謝した。
「お心遣い、かたじけなく存じます!」
「ここからは私が引き受けます。君は十分に戦った」
先生の表情は戦う戦士のようで、目は鋭くヒグマを睨みつけている。
馬の鞍に固定されていた弓を手に取り、馬上から弓を引き、ヒグマに向かって素早く矢を放った。
その一矢はヒグマの肩に深く突き刺さり、巨体を一瞬よろめかせた。
彼は次々と矢を放ち、ヒグマの動きを封じ込める。ヒグマはゆっくりと後退していった。
先生は私に退避するよう促した。
私が安全な場所に逃れるのを見とどけたと同時に、地を駆ける多くの蹄の音と共に、援軍の騎士団が庭園に到着した。
彼らの鎧が太陽の光を反射し、まるで銀の波のように見えた。
援軍の騎士たちは迅速に戦線に加わり、ヒグマに対して強烈な反撃を開始した。
***
離宮内に避難した私を、王妃様付きの侍女たちが支えた。
お母様とサーシャもそばへやって来る。
涙ながらに「なんて、こと……」と呟いている。
「お姉様ぁ、無事でよかった……よかった……」
サーシャも泣きながら私に縋り付いてくる。
私は全ての力を使い果たし、もう気力が残っていなかった。
庭園で歓声が上がった。
それを耳にし、ヒグマを討ち取ったことが分かった。
緊張から解放され、私は安堵の息をついた。
「メイベル!大丈夫か!凄いぞ……君は立派に戦った」
「……はい?」
レインの笑顔を見て、私は絶望を感じた。
私は彼の目をじっと見つめ、重々しい声で言った。
「あなたが、なぜ逃げたのか理解しがたいわ。戦は恐ろしいものです。それでも一人で立ち向かわなければならなかった私のことを、少しでも考えましたか?」
「メイベルが、必死に戦っているのを見ていただけでしたわね」
お母様の声が震えていた。
さすがに今回の事で、レインに見切りをつけたのだろう。
「ぼ、僕は、内心の葛藤と不安に苛まれました。しかし、冷静に状況を見極め、最適なタイミングでの介入を考えていました。サーシャを守らなければなりませんでしたし、ご婦人方の安全も確保しようと思っていました」
「……は?」
どこかのご令嬢から声が聞こえた。
「婚約者が危険にさらされているのを見ても、何もしなかったわよね」
「臆病者ですわ、騎士のくせに」
「剣を持っているのに恥ずかしいわ」
「情けないですわね。恐怖に駆られ、逃げ出したのですね」
「ご自分だけ、安全な場所に避難するなんてね」
レインに対する皆の視線は冷たく、刺すような厳しい言葉を投げられている。
お母様も、冷淡な目で彼を一瞥し、すぐに視線を逸らした。
「ぼ、僕は……彼女を危険から救い出すための、最も効果的な手段を模索していたのです!」
……呆れた男だ。
レインには困難に立ち向かう勇気や、正義感が欠落している。
常に正直でいることができず、誠実さが全く感じられない。
「人として生きるためには、理屈や言い訳が通らない、絶対にやってはいけないことがあるんです」
わたしは、私の中に宿った千鶴の精神をレインに説く。
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