浮気夫、タイムリープで地獄行き

おてんば松尾

文字の大きさ
上 下
7 / 31

第7話 三度目の人生

しおりを挟む
「牛五郎、ブジーは置いてくれ。俺の握ってくれる?」

 哉汰は前を寛げると、陰茎を取り出す。

「握れば良いのですか?」
「うん、優しくね」
「はい」

 牛五郎は物珍しそうに哉汰の陰茎をマジマジと見つめ、手で握る。

「すごい、ドクドクしてます。熱くて大きいですね。やっぱり俺のと違う」

 牛五郎の陰茎は子作りする為と言うよりは、お乳を出す場所なので、見た目で言えば包茎である。
 薄ピンクで可愛いサイズの陰茎だ。
 牛五郎はそれで問題無いのだが、俺のがそれだと大問題だ。
 哉汰のソレは一般的より少し大きく、皮も剥けた立派なモノであった。
 赤黒く亀頭もシッカリとした雄々しいそれに、牛五郎はドキドキしながら触れる。
 いつも哉汰はコレで乳牛のアナルを突いて、ミルクを出させているのか。

 羨ましいな……

 牛五郎もコレをお尻に挿れて欲しいと感じてしまった。
 アナルプラグでもこんなに気持ちいいのに、コレを挿れられたら俺はどうなってしまうんだろう。
 俺には挿れてくれないのかな?
 乳搾りの時にしか挿れないのだろうか。

「牛五郎、ちゃんと握って」
「うん……」

 恍惚とした表情で陰茎み見つめられると、変な気分になってしまう。
 
「駄目だ。やっぱり素股にしよう」
「素股?」

 牛五郎は自慰した事が無いのだろう。
 上手く握ってくれず、まったく出せる気がしない。
 哉汰も辛くなってきた。 
 早く出したい。

「牛五郎、仰向けで寝て」
「はい」

 牛五郎をベッドに押し倒すと、足を持ち上げる。
 
「脚を開かけば良いのですか?」
「閉じてて」
「閉じるのですか?」
  
 今まで直ぐに脚を開かされていたのに。
 閉じてていの?
 牛五郎は不思議だ。

「入れるね」 
「入れる?」

 何処に何を入れるんだ?
 
「ヒヤッ! うわぁ……」

 ニュコニュコと、太腿の間から哉汰の陰茎が出たり入ったりする。
 これが素股?

「アッ、何か、すごい……」

 股の間を擦られ、なんだか変な気分になる。
 なんで気持ち良いだろう。

「アッ、これ、ご主人様は気持ちいいんですか?」

 自分は気持ちいいが、哉汰は気持ちいいのだろうか?
 太腿で挟んでいるだけであるが……

「っ…気持ち良いよ」

 眉間にシワを寄せ、余裕の無い表情を見せる哉汰。
 あ、何か可愛いなぁと思ってしまう。

「ご主人様ぁ早くお漏らし見せてください」
「焦らすな。うぁッ…牛五郎の太腿エッロ」

 哉汰も、まさか素股がこんなに良いとは思わなかった。
 素股なんて初めてしたが、すごくエロい。
 牛五郎の太腿ムチムチしていて、弾力が丁度良いのだ。
 太腿までエロいなんて、なんて牛なんだコイツは。

「ヤバ、もう出る……」
「お漏らしして下さい。ヒアッ!!」

 盛大に精子を吐き出す哉汰。
 こんなに気持ちよくてイケたの久しぶりだ。

「あーやべぇ、めっちゃ気持ちよかったぁ」

 牛五郎の素股にハマってしまいそうだ。
 余韻に浸りつつ、視線を下げたらめちゃくちゃやらかしていた。
 牛五郎はそんなに俺が出す所に興味が有ったのか、体を起こして見ていたらしく、俺が出した物が顔までかかってしまっている。

「わぁ、ごめん。すごい出しちゃった。大丈夫? 目、入らなかった?」

 そんなつもりは無かったのに、顔射してしまった。
 慌ててシーツで顔を拭いてやる。

「すごい、ご主人様もミルクを出すんですね! なんだ。人間と牛って大して違わないんだ」

 なんだかホッとした様な表情で笑う牛五郎。
 可愛いけど、精子とミルクは全然違う。
 臭いだって酷いものだが、牛五郎は何故これをミルクだと思えるのか。
 思いの外、ド天然なのかもしれない。
 そだよな。昔からは時々、飛んでもない的はずれな事を言って俺を驚かせるんだよなコイツ。
 兎に角、俺の牛が可愛い事しか解らない。

「お風呂に入ろうな」

 俺の精子で酷い事になってしまったので、お風呂に向かう事にする。
 今度は時間があるのでユックリ入れそうだ。

「はい、着替えを用意しますね」

 牛五郎はまたシーツを取ると、着替えを取りに行くのだった。
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

わたしのことがお嫌いなら、離縁してください~冷遇された妻は、過小評価されている~

絹乃
恋愛
伯爵夫人のフロレンシアは、夫からもメイドからも使用人以下の扱いを受けていた。どんなに離婚してほしいと夫に訴えても、認めてもらえない。夫は自分の愛人を屋敷に迎え、生まれてくる子供の世話すらもフロレンシアに押しつけようと画策する。地味で目立たないフロレンシアに、どんな価値があるか夫もメイドも知らずに。彼女を正しく理解しているのは騎士団の副団長エミリオと、王女のモニカだけだった。※番外編が別にあります。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。

さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。 許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。 幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。 (ああ、もう、) やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。 (ずるいよ……) リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。 こんな私なんかのことを。 友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。 彼らが最後に選ぶ答えとは——? ⚠️好みが非常に分かれる作品となっております。

公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌

招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」 毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。 彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。 そして…。

【完結】ある公爵の後悔

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
王女に嵌められて冤罪をかけられた婚約者に会うため、公爵令息のチェーザレは北の修道院に向かう。 そこで知った真実とは・・・ 主人公はクズです。

あなたのことなんて、もうどうでもいいです

もるだ
恋愛
舞踏会でレオニーに突きつけられたのは婚約破棄だった。婚約者の相手にぶつかられて派手に転んだせいで、大騒ぎになったのに……。日々の業務を押しつけられ怒鳴りつけられいいように扱われていたレオニーは限界を迎える。そして、気がつくと魔法が使えるようになっていた。 元婚約者にこき使われていたレオニーは復讐を始める。

悪役令嬢の末路

ラプラス
恋愛
政略結婚ではあったけれど、夫を愛していたのは本当。でも、もう疲れてしまった。 だから…いいわよね、あなた?

処理中です...