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第7章 悪役令嬢は目覚めたくない
1(クラーク)
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「どうして・・・」
僕の隣でグローシアが震える声で呟いた。
「アリアナ様・・・」
リリーが青ざめた顔で床に座り込む。もう何度も彼女は聖魔術を試みている。しかし解術はできなかった。もっと強い魔力で施された精神魔術なのだ。
「ごめんなさい・・・ごめんなさい、クラーク様・・・アリアナ様・・・」
リリーは両手で顔を覆った。彼女のすすり泣く声が静かな部屋に響く。
僕は彼女を慰めるべきなのに、喉に何かが詰まったようで言葉が出ない。ゆっくりと首を振る事しか出来なかった。
「・・・クラーク様、また明日診察に来ます。」
アリアナを診てくれた学園医が僕に声をかけ、寝室を出て行く。なのに僕は頷く事すら忘れてしまったようだ。
呼吸で上下する薄い毛布。それさえも、かすかで・・・目を離すと止まってしまうのでは無いかと不安になる。
僕は妹の手を握ったまま、さらに力を込めた。このままでは小さく華奢な手を握りつぶしてしまいそうだ。
少し青ざめた白い頬。愛らしい唇。木漏れ日のような柔らかな髪。眠っていても誰よりも可愛らしい。
「アリアナ・・・。」
僕の大事な妹・・・。
「すまない、クラーク。私の判断が甘かった」
トラヴィス殿下が苦痛をこらえる様な声でそう言った。
「いえ・・・殿下、僕が悪かったのです。」
あの日、モーガン先生が姿を消したという連絡を受け、僕はトラヴィス殿下の元へ向かった。
―――お兄様。私は大丈夫ですので行ってください。寮の部屋は安全でしょうから。
「アリアナの傍を離れるべきではありませんでした。騙された僕が馬鹿だったのです」
昨日僕は、殿下からの使いと言う警備兵と共に殿下の元へ向かった。姿を消したモーガン先生の探索を手伝うためだ。
しかし現れた僕を見て、殿下は眉を寄せた。そして厳しい声を上げた
「クラーク、アリアナの所へ戻れ!」
警備兵の言葉は嘘だった。いや、正確に言うと彼も嘘の伝言を命じられていたのだ。
モーガン先生の失踪は事実であったが、トラヴィス殿下は自分を呼んではいなかった。何者かが僕をアリアナの側から離そうとしている。
僕は殿下と共に急いで寮へ戻った。だが全て遅かった。
部屋の玄関で倒れているアリアナを見て、僕は血の気が引いた。
「アリアナ!」
心臓がつぶれる様な思いで妹を抱き起したが、反応が無い。
「アリアナ!どうしたんだ!?返事をしてくれ!」
自分の口から泣き声のような声が出た。でもいくら呼び続けても彼女はピクリとも動かない。馬鹿みたいに手が震えた。
「落ち着けクラーク!。・・・見たところ外傷は無い。恐らく気を失っているだけだ。彼女をベッドに運ぼう」
しかし、リビングに入った僕達は愕然とした。メイド達とシェフの3人も、ぐったりと倒れていたからだ。
「ステラ!マリア!」
(いったい何が起きているんだ)
「スティーブン!」
僕はアリアナを抱き上げたまま彼らの名を呼んだが返事はない。
トラヴィス殿下は手早く3人の様子を確認した。
「思った通り3人とも外傷は無さそうだ。アリアナと同じように気を失っているだけだろう。クラーク、まずはアリアナ嬢をベッドに寝かせよう。直ぐに学園医を呼びに行かせる」
「は、はい」
医者を呼んだ後、1時間ほどでメイド達とシェフは目を醒ましたが、3人とも何が起きたのか全く覚えていなかった。
そして、3人の意識が戻ってもアリアナは目を醒まさなかった。僕の中の不安はどんどん大きくなっていく。
医者は原因が分からず眉を寄せた。
「深く・・・眠っているとしか・・・」
そう言って首を振った。
「怪我や病気の類では無いでしょう。・・・アリアナ嬢から微かに何者かの魔力の残滓を感じます。これは多分・・・」
トラヴィス殿下が頷いた。
「恐らく精神魔術で眠らされている。目を覚まさないのは他の3人よりも強い魔力の影響を受けたか、もしくは眠り続ける様に術が施されたからだろう。」
(強い魔力?・・・眠り続ける?)
周りの声が遠くに聞こえる気がした。僕は頭を振って不安を押しのけた。
「では、リリーを呼びましょう!彼女なら精神魔術を解術できるはず!」
「ああ、・・・しかし・・・」
殿下が言い淀んでいる理由は分かっていた。
リリーの聖魔術は精神魔術を解くことが出来る。でもそれは精神魔術の術者の魔力よりも、彼女の魔力が勝っていなくてはいけない。
(もし、魔力増幅の宝珠を相手の術者が使っていたら・・・エメライン王女の時の様に・・・)
「とにかくリリーに来て貰おう。解術出来なくても精神魔術の有無を確認できる。それにメイド達もリリーに見て貰った方が良いだろう。」
目を醒ましたものの、3人は惚けた様にぼんやりと座ったままだ。しかもマリアに至っては気分が悪いのかソファに横になったままである。
震えながらアリアナの側を離れられない僕に代わって、トラヴィス殿下はリリーの元へ使いを送ってくれた。
「クラーク様!アリアナ様は!?」
連絡するとリリーは直ぐに来てくれた。途中で出会ったのかグローシアも一緒についてきている。二人はアリアナの姿を見ると顔色を変え息を飲んだ。
「聖魔術を使います」
僕はすがる様な気持ちでリリーに頷き、アリアナの手を離した。
しかし結果はエメライン王女の時と同じだった。
アリアナに巣くった精神魔術はリリーの魔術をそれ以上の力で弾き返した。反動で後ろに倒れそうになったリリーをトラヴィス殿下が支える。
「もう一度やります!」
彼女は再びアリアナの横に膝を付き、祈る様に手を組んで目を瞑った。
僕の隣でグローシアが震える声で呟いた。
「アリアナ様・・・」
リリーが青ざめた顔で床に座り込む。もう何度も彼女は聖魔術を試みている。しかし解術はできなかった。もっと強い魔力で施された精神魔術なのだ。
「ごめんなさい・・・ごめんなさい、クラーク様・・・アリアナ様・・・」
リリーは両手で顔を覆った。彼女のすすり泣く声が静かな部屋に響く。
僕は彼女を慰めるべきなのに、喉に何かが詰まったようで言葉が出ない。ゆっくりと首を振る事しか出来なかった。
「・・・クラーク様、また明日診察に来ます。」
アリアナを診てくれた学園医が僕に声をかけ、寝室を出て行く。なのに僕は頷く事すら忘れてしまったようだ。
呼吸で上下する薄い毛布。それさえも、かすかで・・・目を離すと止まってしまうのでは無いかと不安になる。
僕は妹の手を握ったまま、さらに力を込めた。このままでは小さく華奢な手を握りつぶしてしまいそうだ。
少し青ざめた白い頬。愛らしい唇。木漏れ日のような柔らかな髪。眠っていても誰よりも可愛らしい。
「アリアナ・・・。」
僕の大事な妹・・・。
「すまない、クラーク。私の判断が甘かった」
トラヴィス殿下が苦痛をこらえる様な声でそう言った。
「いえ・・・殿下、僕が悪かったのです。」
あの日、モーガン先生が姿を消したという連絡を受け、僕はトラヴィス殿下の元へ向かった。
―――お兄様。私は大丈夫ですので行ってください。寮の部屋は安全でしょうから。
「アリアナの傍を離れるべきではありませんでした。騙された僕が馬鹿だったのです」
昨日僕は、殿下からの使いと言う警備兵と共に殿下の元へ向かった。姿を消したモーガン先生の探索を手伝うためだ。
しかし現れた僕を見て、殿下は眉を寄せた。そして厳しい声を上げた
「クラーク、アリアナの所へ戻れ!」
警備兵の言葉は嘘だった。いや、正確に言うと彼も嘘の伝言を命じられていたのだ。
モーガン先生の失踪は事実であったが、トラヴィス殿下は自分を呼んではいなかった。何者かが僕をアリアナの側から離そうとしている。
僕は殿下と共に急いで寮へ戻った。だが全て遅かった。
部屋の玄関で倒れているアリアナを見て、僕は血の気が引いた。
「アリアナ!」
心臓がつぶれる様な思いで妹を抱き起したが、反応が無い。
「アリアナ!どうしたんだ!?返事をしてくれ!」
自分の口から泣き声のような声が出た。でもいくら呼び続けても彼女はピクリとも動かない。馬鹿みたいに手が震えた。
「落ち着けクラーク!。・・・見たところ外傷は無い。恐らく気を失っているだけだ。彼女をベッドに運ぼう」
しかし、リビングに入った僕達は愕然とした。メイド達とシェフの3人も、ぐったりと倒れていたからだ。
「ステラ!マリア!」
(いったい何が起きているんだ)
「スティーブン!」
僕はアリアナを抱き上げたまま彼らの名を呼んだが返事はない。
トラヴィス殿下は手早く3人の様子を確認した。
「思った通り3人とも外傷は無さそうだ。アリアナと同じように気を失っているだけだろう。クラーク、まずはアリアナ嬢をベッドに寝かせよう。直ぐに学園医を呼びに行かせる」
「は、はい」
医者を呼んだ後、1時間ほどでメイド達とシェフは目を醒ましたが、3人とも何が起きたのか全く覚えていなかった。
そして、3人の意識が戻ってもアリアナは目を醒まさなかった。僕の中の不安はどんどん大きくなっていく。
医者は原因が分からず眉を寄せた。
「深く・・・眠っているとしか・・・」
そう言って首を振った。
「怪我や病気の類では無いでしょう。・・・アリアナ嬢から微かに何者かの魔力の残滓を感じます。これは多分・・・」
トラヴィス殿下が頷いた。
「恐らく精神魔術で眠らされている。目を覚まさないのは他の3人よりも強い魔力の影響を受けたか、もしくは眠り続ける様に術が施されたからだろう。」
(強い魔力?・・・眠り続ける?)
周りの声が遠くに聞こえる気がした。僕は頭を振って不安を押しのけた。
「では、リリーを呼びましょう!彼女なら精神魔術を解術できるはず!」
「ああ、・・・しかし・・・」
殿下が言い淀んでいる理由は分かっていた。
リリーの聖魔術は精神魔術を解くことが出来る。でもそれは精神魔術の術者の魔力よりも、彼女の魔力が勝っていなくてはいけない。
(もし、魔力増幅の宝珠を相手の術者が使っていたら・・・エメライン王女の時の様に・・・)
「とにかくリリーに来て貰おう。解術出来なくても精神魔術の有無を確認できる。それにメイド達もリリーに見て貰った方が良いだろう。」
目を醒ましたものの、3人は惚けた様にぼんやりと座ったままだ。しかもマリアに至っては気分が悪いのかソファに横になったままである。
震えながらアリアナの側を離れられない僕に代わって、トラヴィス殿下はリリーの元へ使いを送ってくれた。
「クラーク様!アリアナ様は!?」
連絡するとリリーは直ぐに来てくれた。途中で出会ったのかグローシアも一緒についてきている。二人はアリアナの姿を見ると顔色を変え息を飲んだ。
「聖魔術を使います」
僕はすがる様な気持ちでリリーに頷き、アリアナの手を離した。
しかし結果はエメライン王女の時と同じだった。
アリアナに巣くった精神魔術はリリーの魔術をそれ以上の力で弾き返した。反動で後ろに倒れそうになったリリーをトラヴィス殿下が支える。
「もう一度やります!」
彼女は再びアリアナの横に膝を付き、祈る様に手を組んで目を瞑った。
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