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閑話6 トラヴィスねーさんと攻略者達
トラヴィスねーさんと攻略者達:イーサン
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ライナス・イーサン・ベルフォート
「き、きゃーあ!イーサン様、素敵!カッコいい!会いたかったぁぁぁ!」
一息にそう叫んだ後、周りの「えっ?」と言う声に我に返った。
(や、やば・・・これは、やってしまった・・・)
慌てて口を押えたが、もう後の祭りだ。
皆の戸惑ったような、そして疑うような視線が私を容赦なく貫く。
(あー・・・うん、もうここは・・・)
無かった事にしよう。
水をうったような静寂の中、私はきっちりと顔を整えた。
「ああ、疲れた・・・」
エメラインのアリアナ襲撃事件の後始末が終わった頃、あたりはすっかり暗くなっていた。
私は護衛と共に寮の自室に戻ったが、心身共にくたびれ果てていた。
「ふう・・・」
ソファに腰かけ、息を吐く。
今日は色々あり過ぎた。
このまま眠ってしまいたいくらいだが、やる事は山ほどある。
夕食を軽く済ませた後軽くシャワーを浴びる。そしていくつかの書類を持ってベッドに腰かけたが、昼間の事が頭にチラついて集中できない。
私は諦めてベッドに転がり溜息をついた。
ライナス・イーサン・ベルフォート(隠し攻略者)
強大な闇の魔力を持つ、世界最強の魔術師。
ゲームのサイトに書かれていたイーサンのプロフィールはたったこれだけだ。
しかもこれはゲームが発売されて1年経ってからの記載である。発売当時は隠し攻略者がいる事を匂わせてはいたが、出現条件も人物像も完全に秘匿されていた。
前世の私は死に物狂いでゲームをやり込んだ結果、見事イーサン・ルートに到達し、幻かと言われていた第3部へと進む事が出来た。しかしながら、まだそのハッピーエンドは見た事が無い。
見ないまま前世が終わってしまったのだ。
もしかしたらその無念が、この世界への転生に繋がったのかもしれない・・・が、まぁそれは良いとして、
「ヒロインとイーサン様が結ばれるハッピーエンドルートはあったはず・・・」
イーサン・ルートはとにかく難しかった。選択肢は無数にあり、直ぐにバッドエンドに繋がってしまう。難しいと言われていたクリフやトラヴィスの攻略が易しく思える程だった。
私はゲームの中のイーサンがどんな風だったかを、思い出してみた。
(ヒロインがイーサン様に出会うには、他の攻略者達を全てクリアしなくてはいけないのだけど、この世界じゃそれは無理よね。初めからやり直す訳にいかないんだから)
(それに、リリーとイーサン様は既に出会っている。アリアナ誘拐の時に顔を合わせているはずだけど・・・)
果たして、これはイーサン・ルートに入ったと言えるのだろか?
ゲームではイーサン・ルートに入れたとしても、最初の頃は彼はヒロインに冷たく、時に残酷だった。
でも次第にヒロインの心と触れ合う内に打ち解けてくる。普通の少年の様に彼女をからかったり、悪戯したり、心の内を話したり。そしてヒロインの窮地には、さっそうと助けに来る・・・
そこまで思い出して私は頭を抱えた。
「・・・アリアナ・・・」
何てことだろう・・・。昼間のアリアナとイーサンのやり取りは、まさにゲームでのヒロインとイーサンのそれだ。
「まぁ、そう思ってはいたけど?・・・でも、実際この目で見るとねぇ・・・」
やはりこの世界はリリーでは無く、アリアナをヒロインに選んだのだろうか?。そんな事、通常ならありえない。悪役令嬢アリアナは1部で消えるただのモブなのだから。
「あの子は一体何者?」
私と同じように、違う世界の記憶を持つ少女。この世界のストーリーの行く末は、もはや彼女次第では無いのだろうか?
私は頭を軽く振って目を閉じ、大きく息を吐いた。
ベッドに寝ころんだまま昼間の事を思い出す。
自分には珍しい大失態だった。
(今までは、前世の口調が勝手に飛び出す事なんて無かったのになぁ・・・。)
普段は意識しなくても、トラヴィスと前世を切り替える事が出来きていた。アリアナと話す時は前世の喋り方。それ以外は皇太子トラヴィスの口調と言う風に。それにアリアナと出会うまでは、前世の事は心の中で呟くぐらいだった。
恐らく、無意識に自然とコントロールしていたのだと思う。それなのに、初めて見る生イーサンの威力は私の理性をも超えたようだ。
(だって、ゲームのキャラだと思ってた人にリアルで会えたんだもん。そりゃ、気分も高ぶってさけびたくなるでしょうが!)
それにしても思ってた以上に前世の私は、ライナス・イーサン・ベルフォートに本気だったようだ。
(自分の理想のタイプのドストライクだったからねぇ・・・)
甘く可愛さの残るベビーフェイスの癖に辛辣なもの言い。俺様で自分中心の行動。いつも馬鹿にしたような笑みを浮かべているが、どこか影を背負おう彼の過去はベールに包まれている。さらに世界最強の闇の魔術の使い手。
漆黒の髪にダークグリーンの瞳も、ど真ん中だった。
攻略半ばで断念せざるを得なかった事も、尾を引いてるのだろうか?。彼はただのゲームの登場人物に過ぎないというのに・・・。
とは言え、
(ふん、私はこの皇国の皇太子トラヴィスだもんね)
前世と今世、もちろん重要なのは今世一択、前世に引っ張られる事はあっても、引きずられる事は無い。
「今後の事を考えるか」
勢いを付けて、ベッドから身体を起こした。
エメラインとの婚約が無くなった以上、新しい妃候補は必要だ。そして私はアリアナこそ、この皇国の皇太子妃に相応しいと思っているのだけど、
「はて・・・」
自分が前世を思い出さないトラヴィスのままだったら、こんな風に考えただろうか?・・・うん、間違いなくそう考えただろう。彼女は得難い資質を持っている。
「それに、私が気に入っている」
さて、そうなると問題は山積みだ。
ディーンはアリアナとの婚約を続けるだろうし、クリフだってまだ諦めていない。
そして一番の強敵はやっぱり
「イーサン」
まさか自分とイーサンがライバルになるとは思わなかった。しかも悪役令嬢アリアナを巡って。
おまけに当のアリアナは、周りの好意に全く気付いて無いときてる。
「くっく・・・」
こんなのもう、笑うしかないでは無いか。
「まずは明日、アリアナをとっちめてやらないとな。衆人環視の中で、あろう事か皇太子が男色だと発表するなんて許せないからね。」
何処までもイレギュラーなこの世界で、ヒロインが選ぶのは一体誰なのだろうか?
「き、きゃーあ!イーサン様、素敵!カッコいい!会いたかったぁぁぁ!」
一息にそう叫んだ後、周りの「えっ?」と言う声に我に返った。
(や、やば・・・これは、やってしまった・・・)
慌てて口を押えたが、もう後の祭りだ。
皆の戸惑ったような、そして疑うような視線が私を容赦なく貫く。
(あー・・・うん、もうここは・・・)
無かった事にしよう。
水をうったような静寂の中、私はきっちりと顔を整えた。
「ああ、疲れた・・・」
エメラインのアリアナ襲撃事件の後始末が終わった頃、あたりはすっかり暗くなっていた。
私は護衛と共に寮の自室に戻ったが、心身共にくたびれ果てていた。
「ふう・・・」
ソファに腰かけ、息を吐く。
今日は色々あり過ぎた。
このまま眠ってしまいたいくらいだが、やる事は山ほどある。
夕食を軽く済ませた後軽くシャワーを浴びる。そしていくつかの書類を持ってベッドに腰かけたが、昼間の事が頭にチラついて集中できない。
私は諦めてベッドに転がり溜息をついた。
ライナス・イーサン・ベルフォート(隠し攻略者)
強大な闇の魔力を持つ、世界最強の魔術師。
ゲームのサイトに書かれていたイーサンのプロフィールはたったこれだけだ。
しかもこれはゲームが発売されて1年経ってからの記載である。発売当時は隠し攻略者がいる事を匂わせてはいたが、出現条件も人物像も完全に秘匿されていた。
前世の私は死に物狂いでゲームをやり込んだ結果、見事イーサン・ルートに到達し、幻かと言われていた第3部へと進む事が出来た。しかしながら、まだそのハッピーエンドは見た事が無い。
見ないまま前世が終わってしまったのだ。
もしかしたらその無念が、この世界への転生に繋がったのかもしれない・・・が、まぁそれは良いとして、
「ヒロインとイーサン様が結ばれるハッピーエンドルートはあったはず・・・」
イーサン・ルートはとにかく難しかった。選択肢は無数にあり、直ぐにバッドエンドに繋がってしまう。難しいと言われていたクリフやトラヴィスの攻略が易しく思える程だった。
私はゲームの中のイーサンがどんな風だったかを、思い出してみた。
(ヒロインがイーサン様に出会うには、他の攻略者達を全てクリアしなくてはいけないのだけど、この世界じゃそれは無理よね。初めからやり直す訳にいかないんだから)
(それに、リリーとイーサン様は既に出会っている。アリアナ誘拐の時に顔を合わせているはずだけど・・・)
果たして、これはイーサン・ルートに入ったと言えるのだろか?
ゲームではイーサン・ルートに入れたとしても、最初の頃は彼はヒロインに冷たく、時に残酷だった。
でも次第にヒロインの心と触れ合う内に打ち解けてくる。普通の少年の様に彼女をからかったり、悪戯したり、心の内を話したり。そしてヒロインの窮地には、さっそうと助けに来る・・・
そこまで思い出して私は頭を抱えた。
「・・・アリアナ・・・」
何てことだろう・・・。昼間のアリアナとイーサンのやり取りは、まさにゲームでのヒロインとイーサンのそれだ。
「まぁ、そう思ってはいたけど?・・・でも、実際この目で見るとねぇ・・・」
やはりこの世界はリリーでは無く、アリアナをヒロインに選んだのだろうか?。そんな事、通常ならありえない。悪役令嬢アリアナは1部で消えるただのモブなのだから。
「あの子は一体何者?」
私と同じように、違う世界の記憶を持つ少女。この世界のストーリーの行く末は、もはや彼女次第では無いのだろうか?
私は頭を軽く振って目を閉じ、大きく息を吐いた。
ベッドに寝ころんだまま昼間の事を思い出す。
自分には珍しい大失態だった。
(今までは、前世の口調が勝手に飛び出す事なんて無かったのになぁ・・・。)
普段は意識しなくても、トラヴィスと前世を切り替える事が出来きていた。アリアナと話す時は前世の喋り方。それ以外は皇太子トラヴィスの口調と言う風に。それにアリアナと出会うまでは、前世の事は心の中で呟くぐらいだった。
恐らく、無意識に自然とコントロールしていたのだと思う。それなのに、初めて見る生イーサンの威力は私の理性をも超えたようだ。
(だって、ゲームのキャラだと思ってた人にリアルで会えたんだもん。そりゃ、気分も高ぶってさけびたくなるでしょうが!)
それにしても思ってた以上に前世の私は、ライナス・イーサン・ベルフォートに本気だったようだ。
(自分の理想のタイプのドストライクだったからねぇ・・・)
甘く可愛さの残るベビーフェイスの癖に辛辣なもの言い。俺様で自分中心の行動。いつも馬鹿にしたような笑みを浮かべているが、どこか影を背負おう彼の過去はベールに包まれている。さらに世界最強の闇の魔術の使い手。
漆黒の髪にダークグリーンの瞳も、ど真ん中だった。
攻略半ばで断念せざるを得なかった事も、尾を引いてるのだろうか?。彼はただのゲームの登場人物に過ぎないというのに・・・。
とは言え、
(ふん、私はこの皇国の皇太子トラヴィスだもんね)
前世と今世、もちろん重要なのは今世一択、前世に引っ張られる事はあっても、引きずられる事は無い。
「今後の事を考えるか」
勢いを付けて、ベッドから身体を起こした。
エメラインとの婚約が無くなった以上、新しい妃候補は必要だ。そして私はアリアナこそ、この皇国の皇太子妃に相応しいと思っているのだけど、
「はて・・・」
自分が前世を思い出さないトラヴィスのままだったら、こんな風に考えただろうか?・・・うん、間違いなくそう考えただろう。彼女は得難い資質を持っている。
「それに、私が気に入っている」
さて、そうなると問題は山積みだ。
ディーンはアリアナとの婚約を続けるだろうし、クリフだってまだ諦めていない。
そして一番の強敵はやっぱり
「イーサン」
まさか自分とイーサンがライバルになるとは思わなかった。しかも悪役令嬢アリアナを巡って。
おまけに当のアリアナは、周りの好意に全く気付いて無いときてる。
「くっく・・・」
こんなのもう、笑うしかないでは無いか。
「まずは明日、アリアナをとっちめてやらないとな。衆人環視の中で、あろう事か皇太子が男色だと発表するなんて許せないからね。」
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