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閑話5 消せない想い(クリフ)
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重い気持ちのまま、一人ダンス会場の飲食スペースに戻ると、ディーンを見つけた。何があったのかは知らないが、不機嫌そうな顔をしている。
(ちっ・・・。)
その時は正直、あいつの顔など見たくはなかった。だから、少し離れた椅子を探して座った。
(諦めた方が良いのか・・・?)
その方が、彼女の為なのだろうか・・・。だけど、まだ答えを出したく無い。
俺は椅子の背にもたれて、目を瞑った。少し心を落ち着かせたかった。
だが、しばらくすると、ダンスフロア―で、どよめき起こった。
(うるさい・・・。なんだ?)
俺は薄目を開けた。そして、目に飛び込んできた光景に瞠目して、身体を起こした。
アリアナ嬢が、トラヴィス殿下とダンスを踊っていたからだ。
(どうして、トラヴィス殿下が!?)
驚いたが、彼女の笑みが引きつってるのを見て、吹き出しそうになる。
(くっく・・・、嫌がってるの隠せてないぞ。)
笑い出すのをこらえていると、ガタンッという椅子の倒れる音が聞こえた。そちらに目をやるとディーンが目を見開いて、立ち上がっていた。踊っている二人を、奥歯を噛みしめる様な顔をして睨んでいる。
(・・・おいおい。こっちは、だだ洩れかよ?。)
思わず俺はディーンに近寄り、声をかけた。
「なんて顔してんだよ?。」
ディーンは返事をせず、ふいっと顔を逸らせた。
(ああ、そうか。そう言う態度か。)
さっきまでの、むしゃくしゃした気持ちがぶり返してきた。
「自分勝手な奴だな。」
俺はディーンを責め立てた。
(俺には、あんな風に彼女の気持ちをかき乱す事なんて手出来ない。アリアナ嬢は、俺の為に泣いたりなんかしない・・・。)
「ディーンだって、リリー嬢と踊っただろう?。お互い様じゃないか。」
だが、ディーンは俺が言った事を、馬鹿にするようにフッと笑った。
「彼女は、俺が誰と踊ろうと、気になんてしないさ。」
ディーンは顔を背けたまま、自嘲する様に言った。
「どうせ、笑って『お似合いだ』などと言ったに決まってる。」
気が付いたら、俺はディーンの胸ぐらを掴んで、殴り飛ばしていた。
先生に、こってり絞られた後の帰り道、ディーンが俺に向かって言った。
「殴って済まなかった・・・。」
俺は面食らった。
「何言ってんだ?。先に殴ったのは俺だろう?。」
「ああ、だけど、私はあの時、冷静では無かった・・・。普段なら、クリフが何故そんな事をしたのか、まず確かめたと思う。」
それに、冷静だったら、簡単に殴られる様な事は無かった、と付け加えた。どこまでも、ムカつく奴だ。
「俺は謝らないぞ。・・・悪かったとは思うけど。」
「なんだ、それは?。」
ディーンは苦笑して、
「いいさ、別に。・・・多分、私が悪いんだろう。」
こいつの、こういう所も気に食わない。
(なんで俺に、敵わないと思わせるんだ・・・。)
寮へと戻る道に、人気は少ない。まだダンスパーティは続いているから。外にいるのは、二人きりになりたいカップルばかりだ。
「・・・腹いせだったんだ。」
「え?」
ディーンの言葉が良く聞こえなくて、俺は聞き返した。
「リリー嬢と踊ったのは、アリアナに対する腹いせだったんだ。・・・馬鹿な事をしたな。おかげでリリー嬢には怒られるし。クリフには殴られるし、散々だ。」
(はぁ?)
「お前なぁ・・・。」
俺が二の句が継げない居ると、ディーンは彼らしからぬ、拗ねた顔を見せた。
「アリアナは、私には『さっさと』踊ってしまおうと言った上に、リリー嬢と踊れって言ったんだ。彼女曰く『絵の様に素晴らしいと思うから』だとさ。」
その時の気持ちを思い出したのか、吐き捨てる様に言って、眉間にしわを寄せた。そして、俺の方をジロリと見て、
「おまけに自分はクリフと楽しそうに踊って、周りから称賛されているんだ。どういう事だって思って腹が立った・・・。」
(あ~、なるほどね・・・。)
何となく、ディーンの気持ちが分かって、俺は頭をかいた。
(そう言う事か・・・。)
「振り回されてるな。」
何気なしにそう言うと、
「クリフもだろ?」
即座にディーンに、そう返された。真っすぐに俺の目を見て・・・。
(・・・そうか、気付いてたか。そりゃ、そうだな。気づいて無いのは、本人だけだろう。)
だから素直に答えた。
「ああ、そうだな。」
ディーンは溜息をついた。
「しかも、私の方が分が悪い。」
「何を言ってるんだ?。婚約者が。」
「名ばかりだからね。」
俺はそれには答えなかった。代わりに、
「お前とリリー嬢が踊っていた時、『お似合いだ』って彼女言ってたぜ。」
そう言うと、ディーンは立ち止まって、顔をしかめた。
「・・・そうか、やっぱりな・・・。」
「だけど、笑ってなかったぞ。」
「えっ!?」
俺はディーンを置いて、スタスタと歩き始めた。
「お、おいクリフ!」
ディーンは、まだ尋ねたそうに追いついて来たが、俺は黙ったまま歩き続けた。
彼女が泣いていた事は、絶対に言わない。言わないと約束したし、しゃくに触るから。
(分が悪いのは俺の方だ。・・・だけど、まだ消せない・・・。)
俺は歩くのをやめて、ディーンを振り向いた。
「なぁ、2年生になったら勝負しないか?。」
「え?」
「成績だよ。実技も加わるから、アリアナ嬢は首席にはなれないだろ?」
ニヤリと笑ってやると、ディーンも不敵な笑みを浮かべた。
「負けるつもりはないよ。」
「こっちのセリフだ。」
俺が拳を出すと、ディーンも腕をあげた。そして、互いに軽く、拳同士を打ちつけた。
(ちっ・・・。)
その時は正直、あいつの顔など見たくはなかった。だから、少し離れた椅子を探して座った。
(諦めた方が良いのか・・・?)
その方が、彼女の為なのだろうか・・・。だけど、まだ答えを出したく無い。
俺は椅子の背にもたれて、目を瞑った。少し心を落ち着かせたかった。
だが、しばらくすると、ダンスフロア―で、どよめき起こった。
(うるさい・・・。なんだ?)
俺は薄目を開けた。そして、目に飛び込んできた光景に瞠目して、身体を起こした。
アリアナ嬢が、トラヴィス殿下とダンスを踊っていたからだ。
(どうして、トラヴィス殿下が!?)
驚いたが、彼女の笑みが引きつってるのを見て、吹き出しそうになる。
(くっく・・・、嫌がってるの隠せてないぞ。)
笑い出すのをこらえていると、ガタンッという椅子の倒れる音が聞こえた。そちらに目をやるとディーンが目を見開いて、立ち上がっていた。踊っている二人を、奥歯を噛みしめる様な顔をして睨んでいる。
(・・・おいおい。こっちは、だだ洩れかよ?。)
思わず俺はディーンに近寄り、声をかけた。
「なんて顔してんだよ?。」
ディーンは返事をせず、ふいっと顔を逸らせた。
(ああ、そうか。そう言う態度か。)
さっきまでの、むしゃくしゃした気持ちがぶり返してきた。
「自分勝手な奴だな。」
俺はディーンを責め立てた。
(俺には、あんな風に彼女の気持ちをかき乱す事なんて手出来ない。アリアナ嬢は、俺の為に泣いたりなんかしない・・・。)
「ディーンだって、リリー嬢と踊っただろう?。お互い様じゃないか。」
だが、ディーンは俺が言った事を、馬鹿にするようにフッと笑った。
「彼女は、俺が誰と踊ろうと、気になんてしないさ。」
ディーンは顔を背けたまま、自嘲する様に言った。
「どうせ、笑って『お似合いだ』などと言ったに決まってる。」
気が付いたら、俺はディーンの胸ぐらを掴んで、殴り飛ばしていた。
先生に、こってり絞られた後の帰り道、ディーンが俺に向かって言った。
「殴って済まなかった・・・。」
俺は面食らった。
「何言ってんだ?。先に殴ったのは俺だろう?。」
「ああ、だけど、私はあの時、冷静では無かった・・・。普段なら、クリフが何故そんな事をしたのか、まず確かめたと思う。」
それに、冷静だったら、簡単に殴られる様な事は無かった、と付け加えた。どこまでも、ムカつく奴だ。
「俺は謝らないぞ。・・・悪かったとは思うけど。」
「なんだ、それは?。」
ディーンは苦笑して、
「いいさ、別に。・・・多分、私が悪いんだろう。」
こいつの、こういう所も気に食わない。
(なんで俺に、敵わないと思わせるんだ・・・。)
寮へと戻る道に、人気は少ない。まだダンスパーティは続いているから。外にいるのは、二人きりになりたいカップルばかりだ。
「・・・腹いせだったんだ。」
「え?」
ディーンの言葉が良く聞こえなくて、俺は聞き返した。
「リリー嬢と踊ったのは、アリアナに対する腹いせだったんだ。・・・馬鹿な事をしたな。おかげでリリー嬢には怒られるし。クリフには殴られるし、散々だ。」
(はぁ?)
「お前なぁ・・・。」
俺が二の句が継げない居ると、ディーンは彼らしからぬ、拗ねた顔を見せた。
「アリアナは、私には『さっさと』踊ってしまおうと言った上に、リリー嬢と踊れって言ったんだ。彼女曰く『絵の様に素晴らしいと思うから』だとさ。」
その時の気持ちを思い出したのか、吐き捨てる様に言って、眉間にしわを寄せた。そして、俺の方をジロリと見て、
「おまけに自分はクリフと楽しそうに踊って、周りから称賛されているんだ。どういう事だって思って腹が立った・・・。」
(あ~、なるほどね・・・。)
何となく、ディーンの気持ちが分かって、俺は頭をかいた。
(そう言う事か・・・。)
「振り回されてるな。」
何気なしにそう言うと、
「クリフもだろ?」
即座にディーンに、そう返された。真っすぐに俺の目を見て・・・。
(・・・そうか、気付いてたか。そりゃ、そうだな。気づいて無いのは、本人だけだろう。)
だから素直に答えた。
「ああ、そうだな。」
ディーンは溜息をついた。
「しかも、私の方が分が悪い。」
「何を言ってるんだ?。婚約者が。」
「名ばかりだからね。」
俺はそれには答えなかった。代わりに、
「お前とリリー嬢が踊っていた時、『お似合いだ』って彼女言ってたぜ。」
そう言うと、ディーンは立ち止まって、顔をしかめた。
「・・・そうか、やっぱりな・・・。」
「だけど、笑ってなかったぞ。」
「えっ!?」
俺はディーンを置いて、スタスタと歩き始めた。
「お、おいクリフ!」
ディーンは、まだ尋ねたそうに追いついて来たが、俺は黙ったまま歩き続けた。
彼女が泣いていた事は、絶対に言わない。言わないと約束したし、しゃくに触るから。
(分が悪いのは俺の方だ。・・・だけど、まだ消せない・・・。)
俺は歩くのをやめて、ディーンを振り向いた。
「なぁ、2年生になったら勝負しないか?。」
「え?」
「成績だよ。実技も加わるから、アリアナ嬢は首席にはなれないだろ?」
ニヤリと笑ってやると、ディーンも不敵な笑みを浮かべた。
「負けるつもりはないよ。」
「こっちのセリフだ。」
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