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ミランダ先生

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ミランダは女子部の授業を手伝っていた。

若いので話しやすいのか、生徒が寄ってくる。しかも恋愛方面に興味のある年頃なので
授業中も休み時間も

「先生、旦那さんとはどうやって知り合ったの?」
と聞かれたりする。
正直に
「政略結婚よ。でも数人でお見合いのような茶会があったの」
と話す。
自由恋愛に憧れている子たちのうち、
『政略結婚?つまんない』という反応の子もいれば、
『政略結婚なのにあんなに仲良しなの?』
と更に興味を持つ子もいる。
「似た人と一緒にいて落ち着くという人もいるだろうし、私たちのように違う価値観を新鮮な気持ちで認め合うのもお互いにとって良いことだと思うわ」

と話している

価値観、それは違いすぎると違うということすら気づかないものだ。
アランは朝から鍛練をするし、夕方も筋トレをする。体を鍛える目的ではなく、日課だ。
ミランダも夕食後の筋トレを付き合おうとしたことがある。

すぐに疲れてしまった。
「無理しないで、ミランダはか弱いから。ペンより重いものをもったらいけないし、足を傷めたら俺が抱っこして過ごします」

「アランは私をか弱い小鳥のように思ってるけど、もう少し体力をつけたいのよ」

「必要ないのに無理しなくていい」

「……子供を抱いたり、出産のときに体力があるほうが良いじゃないですか」

ぷいっ、と横を向いて呟いた

アランはしばらくしてから感動して抱きついていた。



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