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【ネタバレ注意】騎士団の飲み会、リュートが来たらとりあえず宴会
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(元騎士団見習いのリュートがこの国に来て、騎士団に顔を出すとそれを理由に飲み会をする定例行事)
何か理由をつけて飲み会をしたい連中がいる。
リュートというのはたまに来る先輩で、お金もポーンとくれたりするもんだから、皆に好かれている
飲み会が苦手なカイも、リュートが帰ってきたときは参加する。
「リュートさーん、飲んでますかー?俺も早く彼女欲しいですー」
「はは、がんばれがんばれ」
「リュートさんは彼女いるんですかあ?」
「君去年もそんなこと言ってたねー。」
ヒューゴがカイにそっと聞く
「リュートさん30を越えてるのは確実だよな。去年かその前かわからない」
「いつも酔ってるからな。あいつが居るとき。出会ってから10年……たってると思うんだが」
「俺でも7年くらいは経つのに」
見た目が若すぎる。二十歳そこそこに見える。
かなり皆の酔いが回ってきたときに。
「おれ、この前彼女に浮気されたんです!」
と一人が泣き出した。
「女関係のトラウマ暴露しようぜ!」
止める奴はいない。
「はいはーい!俺!」
リュートが手を上げた。
「好きな人に薬盛られたー!」
「リュートさん、すげー!やべーっす!!」
盛り上がってきた。みんな、色々と言っている。
「ヒューゴ!お前もあるだろー?」
「オレ?
そんな、大したことじゃ……
トラウマ、
告白された直後に
相手が、逃げて
二週間、行方知れずに」
しーん。
「重い重い重い!」
「ガチだな。これ」
「まあ飲め飲めーーーー!」
ふと、振り返ると
「おい、カイさんが!」
口をおおって、
つつーっ、と静かに涙を流していた
「どうしたんだ」
リュートが寄ってくる。
「トラウマ、みたいだな」
ヒューゴも驚いている。
かなり飲んでいたようだ。
「え?なんて?」
カイがリュートに、ボソボソと耳打ちしている。
「いいところで、」
「女が泣いたから」
「やめたことがあるか?」
「あれ以上の辛いことは」
そして、また、声もなくツツーッと、涙を流す
「カイ、もういいから!」
ヒューゴが肩を抱いてやる。
「え?始めてどれくらい」
そこ聞くのかリュートさん
「10時から4時くらいまでイチャイチャして!?」
「長い!」
「え、それしつこいからやめて、とかじゃ」
「え?なになに?
入れてない
耐えた」
「は?」
みんな、指折り数えてる
「すげえ」
「レジェンドっす」
「トラウマ、」
「六時間も」
カイが首を振る。
「え?」
今度はヒューゴが。
「夜の、10じくらいからそういう感じになって」
「朝に一旦寝かせて」
「、ごご、4時に……」
「拒否されて」
もらい泣きしている奴もいる
「任務で3ヶ月外国行きました」
「兄貴ぃいいいいい!」
「女にフラレたくらいで泣いてすみませんでした!!!!!」
「あ、カイ寝た」
翌朝。
「すまん、記憶がない。もし俺が何か口走ってても忘れてくれ」
カイが言ったら、なぜかみんなが労るような態度で、
誰にも言いません!
と若いやつが目をキラキラさせて言っていた。
リュートもヒューゴも、何があったのかは言えなかった。
何か理由をつけて飲み会をしたい連中がいる。
リュートというのはたまに来る先輩で、お金もポーンとくれたりするもんだから、皆に好かれている
飲み会が苦手なカイも、リュートが帰ってきたときは参加する。
「リュートさーん、飲んでますかー?俺も早く彼女欲しいですー」
「はは、がんばれがんばれ」
「リュートさんは彼女いるんですかあ?」
「君去年もそんなこと言ってたねー。」
ヒューゴがカイにそっと聞く
「リュートさん30を越えてるのは確実だよな。去年かその前かわからない」
「いつも酔ってるからな。あいつが居るとき。出会ってから10年……たってると思うんだが」
「俺でも7年くらいは経つのに」
見た目が若すぎる。二十歳そこそこに見える。
かなり皆の酔いが回ってきたときに。
「おれ、この前彼女に浮気されたんです!」
と一人が泣き出した。
「女関係のトラウマ暴露しようぜ!」
止める奴はいない。
「はいはーい!俺!」
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「好きな人に薬盛られたー!」
「リュートさん、すげー!やべーっす!!」
盛り上がってきた。みんな、色々と言っている。
「ヒューゴ!お前もあるだろー?」
「オレ?
そんな、大したことじゃ……
トラウマ、
告白された直後に
相手が、逃げて
二週間、行方知れずに」
しーん。
「重い重い重い!」
「ガチだな。これ」
「まあ飲め飲めーーーー!」
ふと、振り返ると
「おい、カイさんが!」
口をおおって、
つつーっ、と静かに涙を流していた
「どうしたんだ」
リュートが寄ってくる。
「トラウマ、みたいだな」
ヒューゴも驚いている。
かなり飲んでいたようだ。
「え?なんて?」
カイがリュートに、ボソボソと耳打ちしている。
「いいところで、」
「女が泣いたから」
「やめたことがあるか?」
「あれ以上の辛いことは」
そして、また、声もなくツツーッと、涙を流す
「カイ、もういいから!」
ヒューゴが肩を抱いてやる。
「え?始めてどれくらい」
そこ聞くのかリュートさん
「10時から4時くらいまでイチャイチャして!?」
「長い!」
「え、それしつこいからやめて、とかじゃ」
「え?なになに?
入れてない
耐えた」
「は?」
みんな、指折り数えてる
「すげえ」
「レジェンドっす」
「トラウマ、」
「六時間も」
カイが首を振る。
「え?」
今度はヒューゴが。
「夜の、10じくらいからそういう感じになって」
「朝に一旦寝かせて」
「、ごご、4時に……」
「拒否されて」
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「女にフラレたくらいで泣いてすみませんでした!!!!!」
「あ、カイ寝た」
翌朝。
「すまん、記憶がない。もし俺が何か口走ってても忘れてくれ」
カイが言ったら、なぜかみんなが労るような態度で、
誰にも言いません!
と若いやつが目をキラキラさせて言っていた。
リュートもヒューゴも、何があったのかは言えなかった。
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