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しおりを挟む「他にも、沢山飼っているから、今度遊びにおいでよ」
帰り際にフェリクスが誘ってくれ、わたしは食い気味に、「今度って、いつ!?」と返していた。
フェリクスが白い歯を見せて笑い、わたしは自分の無作法に気付き、赤くなった。
うう…
だって、あまりに魅力的なお誘いだったから…
「改めて招待するね、オリーヴ、楽しみにしていて」
フェリクスがわたしの頬にキスをした。
「!!」
わたしは違う意味で、真っ赤になっていただろう!
「またね、オリーヴ、気を付けて」
わたしはぼうっとしていて、自分でも何と答えたか覚えていない。
気付くと、馬車に乗り、帰路に着いていた。
流石、白馬の王子様ね…
この自分が、他の令嬢たちみたいに、「ぼうっ」としてしまうなんて!
幾ら相手が見目麗しくとも、甘い言葉を吐いたとしても、自分だけは正気を保っていられると思っていた。
それが、この体たらく…
「しっかりしなさい!オリーヴ!
これは、そう…黒騎士様への裏切りよ!」
わたしは手の平で自分の頬を、パンパンと叩いた。
目を覚ますのよ!
白馬の王子の呪いよ、解けろ!!
「まぁ、あの母親が付いているんだもの、そう簡単にはいかないわね」
ベアトリスは正直、性悪女な気がするが、頼もしくもあった。
声高に反対するベアトリスに、フェリクスがうんざりし、根負けするのを期待しよう。
デュボワ伯爵家に帰ると、両親が嬉々として迎えてくれた。
「オリーヴ、どうだったかい!?」
「部屋には沢山奇妙な絵があったけど、
お父様のお好きな画家の絵かどうか、聞くのを忘れてしまいました」
「奇妙な絵だと!?芸術が分からぬとは、おまえもまだまだだな、オリーヴ」
気の毒そうな顔をされても、全く悔しくないから!
「それにしても、絵を飾るとは…
私は勿体なくて飾れていないが、流石、フォーレ伯爵、懐が広い!」
売れ残りを貰ったんじゃないかしら?
そんな考えが頭を過るも、当然、口には出さないでおいた。
「それじゃ」と自室に行こうとしたが、母は誤魔化されず、細い体でわたしの前に立ちはだかった。
母はニコリと笑みを見せているが、その目には異様な光があった。
「それで、フェリクス様はどうだった?」
「一度会っただけでは、分からないわ。
今度、招待してくれるみたいだけど、あまり期待はしないでね、
彼の母親はこの縁談に反対みたいだし___」
わたしが言い終わる前に、笑みを湛えていた母の顔は、鬼の形相に変わっていた。
び、びっくりしたー!!
「あら、どの辺りに不満があるのかしら?
デュボワ伯爵家とフォーレ伯爵家とでは、然程差異はないと思いますけどね?
確かに、ベアトリスの様な悪趣味な装いをする者はおりませんけど!おほほほ!」
母はベアトリスを知っていた様だ。
内心で同意しつつも、わたしは黙って流しておいた。
これで、母もこの縁談に不満を持つだろう…と、思ったが、甘かった。
「オリーヴ!あんな女の妨害に屈しては駄目よ!
何としても、フェリクス様の心を繋ぎ止めて、結婚なさい!
ベアトリスをぎゃふんと言わせてやるのよ!」
「お母様…ベアトリス様に何か恨みでもあるの?」
「あら、まさか!男を漁るしか能のない、尻軽な元男爵家のご令嬢が、
二十五年前、私のサロモンに色目を使い、付き纏ったからと言って、
この私が根に持つ筈はないでしょう?」
母の顔は引き攣っている。
完全に根に持っているわね…
「わたしがフェリクスと結婚したら、ベアトリス様はわたしの義母になるのよ?
お母様は仲良く出来る?」
「ええ、可愛い娘の為ですもの、
ベアトリスがあなたたちに余計な介入をしようものなら、鞭を振って追い払ってやるわ!
安心して、オリーヴ!」
我が母ながら、戦いの女神の様だ…
わたしはきっと、お母様に似たのね…
「やっぱり、この縁談は、考え直した方が良いかも…」
わたしは遠い目をし、自室に戻ったのだった。
◇◇
フェリクスとの縁談には、暗雲が立ち込めていたが、
翌週に届いた彼からの手紙で、それはあっさりと霧散した。
わたしは手紙を握り締め、父のいる書斎に駆け込んだ。
「フェリクスが館に招いてくれたわ!しかも、一月居ても良いんですって!
望むならもっととも書いてあったわ!
お父様、行っても良いでしょう?お願い!良いとおっしゃって!」
「ああ、勿論だ、好きなだけ行っておいで、オリーヴ」
わたしは奇声を上げ、父を抱擁した。
「お父様!大好きよ!!」
「それにしても、おまえがそれ程フェリクスを気に入っていたとは思わなかった…」
「別に、フェリクスを気に入っている訳じゃないわよ」
フェリクスではなく、彼の館で飼っている動物たちと過ごしたいだけだ。
「恥ずかしがる事は無い、そうか、そうか、おまえも年頃の娘だ、良い良い」
父は何やら一人で頷いている。
まぁ、許可してくれるなら、何でも良いわ。
わたしは早速、承諾の手紙を書き、早馬に託した。
そして、旅の支度を始めた。
一月居るなら、荷物もかなりの量になる。
メイドは元より、母も手伝ってくれ、荷造りをしたが、母が事ある毎に、
「何かあってはいけないから、お目付け役で一緒に行きましょうか?」と言って来るのには、辟易した。
勿論、厳しめに断った。
翌週、出発に際しても、母はまだ付いて来ようとしていたので、父に押さえていて貰い、
逃げる様に館を出たのだった。
◇◇
「オリーヴ様、どうぞ、こちらへ…」
フォーレ伯爵の館に着くと、執事はわたしを覚えていて、当然の様に迎え、前回と同じ部屋に通した。
わたしがソファに座ると、直ぐに紅茶とケーキスタンドが運ばれてきた。
紅茶が上等な事は、前に来た時に知っていたので心惹かれたが、
それよりも…暖炉脇の茶色いファーだ。
わたしはキョロキョロと目を動かし、周囲に人気が無い事を確認し、ソファを立った。
茶色のファーに、ゆっくりと近付いて…
「ダイアン?」
声を掛けると、僅かに体が動き、ゆっくりと顔を上げた。
濡れた黒い目で、わたしを見ている…
ああ…!何て可愛いの!!
「ダイアン、わたしを覚えている?
前に一度会った、フェリクスの友人の、オリーヴよ」
近くまで行き、膝を折って座る。
ダイアンはわたしを見たまま、じっとしているので、「触ってもいい?」と声を掛け、体に触れた。
ああ…
柔らかくて、そして、温かい…
正に、至福の刻だ___
うっとりとしていた所、後方で扉の開く音がし、我に返った。
振り返ると、金髪にスマートな体躯のフェリクスが、優雅に入って来た所だった。
「オリーヴ、来てくれてありがとう」
フェリクスが爽やかに挨拶をする。
わたしは慌てて立ち上がり、スカートの皺をさっさと手で伸ばした。
「フェリクス様、お招き頂き、ありがとうございます」
「僕より先に、ダイアンに挨拶したみたいだね?」
フェリクスが揶揄う様に言う。
まるで、友人みたいだ。
男性の友はいないけど、いたら、きっと、こんな風だろう。
「ええ、家族だもの、挨拶は大事でしょう?」
「君の言う通りだよ、オリーヴ。
他の家族も紹介したいけど…その前に、お茶にしない?
君とお茶をするのを、ずっと楽しみにしていたんだ」
碧色の瞳を細め、ニコリと笑う。
美しく、甘い…流石、白馬の王子様、そつが無いわ…
「ええ、勿論…」
わたしはダイアンの頭を撫で、腰を上げた。
フェリクスの分の紅茶を淹れようとしたが、彼は自分で紅茶を淹れていた。
慣れた手つきで、しかも、様になっている。
わたしより上手だわ…
思わず眺めていると、フェリクスがニコリと笑った。
「紅茶を淹れるのが好きなんだ、これは、君の分」
淹れたての紅茶を差し出される。
先に注がれたものは冷めてしまっていたらしく、脇に置かれていた。
気が利いているのね…
感心しつつ、わたしは「ありがとうございます」と受け取った。
二人分の紅茶が入ると、ダイアンがのろのろとやって来て、フェリクスの膝に顎を乗せた。
フェリクスは頭を撫でてやりながら、ケーキスタンドのビスケットを取り、小さく割って口元に近付けた。
普段から、そうしているのだろう、とても自然に見えた。
ああ…羨ましい!!
「わたしも、ビスケットをあげてもいい?」
「いいよ、こっちに座って」
フェリクスに促されるまま、わたしは彼の方へ行き、隣に座った。
「小さく割ってあげて、ダイアンは老犬だから咀嚼が難しいんだ」
ビスケットを渡され、わたしはそれを割り、ダイアンの口元に近付けた。
わたしからでは食べてくれないかしら??と不安になるも、ダイアンはもそもそと口を動かし、それを咥えてくれた。
「食べてくれたわ!」
「オリーヴは食べさせるのが上手だね」
「あなたの真似をしただけよ!」
「それでも、上手だよ」
にこり、親しげな笑みに、わたしは不覚にもドキリとした。
ダイアンに夢中になっていて、こんなに近くにいた事に気付かなかった。
膝が触れている…ダイアンに近付く為に、わたしがそうしているのだけど…!!
「!!」
わたしは我に返り、体を離した。
だが、あからさま過ぎたかもしれない。
いやだわ!これって、意識してるって、丸分かりじゃない??
自意識過剰だって、思われないかしら??
それとも、嫌な気持ちになったりした…?
チラリと伺う様に見ると、フェリクスは全く気付いていないらしく、
「美味しかったね、沢山食べたね」と、ダイアンの頭を撫でていた。
ほううううううう…
わたしは心の内で安堵の息を吐いた。
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