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「あら!あの方…中々、良い体付をしているわね…
身長は190センチ近いかしら?」

パーティ会場の脇、人混みから少し離れた場所から物色…観察していた所、
ビュッフェテーブルに向かう一人の男性が目に入った。

観察ばかりしているので、一年経った今では、立ち姿を見るだけで、
大凡の身長や体格が測れる様になっていた。

恐らく、彼はわたしが見ている事には気付いていないだろう。
片手に皿を持ち、テーブルの料理を取り始めた。

慣れた手つきだわ…
きっと、食べる事が大好きなのね!
わたしもよ!きっと、気が合う筈!

ああ!待っていて!運命の方!

わたしは標的…理想の彼の元へ、優雅な歩みで向かった。

近付く程に、自慢の長い睫毛を瞬かせた。
こちらに気付いた彼が、パッと顔を反らす…
ああ、この世間慣れしていない、奥手な所も良いわ~!

「初めてお見掛けしますわね、わたくし、デュボワ伯爵の娘、オリーヴです」

令嬢らしく気取って挨拶をすると、彼の顔に焦りが浮かんだ。
ふふ!可愛い!

「ああ、どうも…モロー男爵子息、ヤニクです」

男爵子息なら、丁度良いわ!
わたしの家の方が格上だから、無碍には出来ないでしょうし、
わたしには持参金があるから、結婚相手として不足は無い筈よ!

「ヤニク様は、体を鍛えていらっしゃるの?」
「ああ、いや、少し…」

どっちなのかしら?
きっと、緊張しているのね…黒騎士様はこうでなくちゃ!
わたしはゆったりと笑みを浮かべる。

「そのお料理、美味しいかしら?」
「さぁ…」
「わたくしにも取って頂けるかしら?」
「そ、その、連れが呼んでいますので、これで…」

わたしが引き止める間も無く、彼はそそくさと行ってしまった。

「シャイな人ね…でも、理想的!」

もっと、彼の事を知りたい!
わたしは隙を見て、ヤニクに近付こうと考えた。

「キャーーー!」
「キャーーー!」

令嬢たちの甲高い声に、わたしは反射的にそちらを振り返った。
令嬢たちが群がる先には、一人の令息の姿があった。

長めの髪は金色、白い肌、綺麗な顔立ち、優雅な身のこなし…
正に、彼は…

「《白馬の王子様》ね…」

わたしは自然と顔を顰めていた。

ああ、どうして、ああいう男性に人気が集まるのかしら?
身体つきは華奢だし、身長はわたしと同じ位じゃないかしら?
それに、見るからに女慣れしている、軽薄さが見て取れるわ!
あんなの、変にキラキラしているだけよ!

あんなのに群がる理由が分からない。

「ヤニク様の方がずっと素敵だわ」

わたしはヤニクの姿を探した。
彼は、言っていた《連れ》だろうか、数人の友人たちと談笑をしていた。

「やっぱり、一番体格が良いわ…」

うっとりしてしまう。
声を掛けようと近付いて行くと、会話が聞こえてきた。

「マジ、ビビった!あんな女に捕まったら、オワリだっての!」

あら、あまり言葉使いが良く無いのね…
これは少しショックだった。

「けど、相手、伯爵令嬢だろー?」
「爵位は魅力的だけどよー、やっぱ、見た目は肝心だろ」
「半端ねーもんな、あの大女!」

わたしはここで、「ん?」と、それに気付いた。
もしかして、彼等が話しているのって、《わたし》の事??

「おまえ、背が高いから狙われたんじゃね?」
「ったく、迷惑だっつーの!」
「伯爵令嬢なら、断れねーもんな、おまえヤバくね?」
「ヤメロよ!怖ぇだろ!」

結婚は家同士の話でもあるので、格上の家からの縁談の打診は、断るのが難しい。
故に、わたしは相手が格下であれば、好きな者と結婚出来る___が、現実、そう簡単な話ではない。
結局は、親や家が納得する者でなければ、反対される。
勿論、わたしなら、説得してみせるけど___

「お、おい!」

仲間の一人が、わたしに気付いたらしく、顔を青くした。
ヤニクも振り返り、「ギョッ」となった。
体裁が悪いのか、それとも、引くに引けなくなったのか…

「おい!付けて来るんじゃねーよ!気色悪い!
俺に付き纏っても、無駄だからな!分かったら、さっさと消えろよ!
おまえみたいな大女、場違いなんだよ!パーティになんか来るんじゃねー!」

勢いで言ったにしても、酷い罵倒だ。
彼の仲間たちも、「ひでー、言い過ぎだぜ」と言いつつ、ニヤニヤと笑っている。

屈辱にわたしは拳を強く握った。

ここで大人しく引き下がったのでは、デュボワ伯爵家の名折れだ!
それも、相手は無礼で卑怯な小者たち!
上等じゃないの!覚悟なさい!滅多打ちにしてくれるわ!!

「あら、場違いなのは、粗野で口汚い、あなた方では?
とても、男爵子息とは思えず、驚きましたわ!
ご安心なさって、元より、あなたには、一欠けらの興味も持っておりませんから」

腕組をし、見下す様な目で、超然と言ってやると、ヤニクは顔を真っ赤にした。

「な!なんだと!!」

今にも掴み掛かって来そうな勢いだ。
わたしが怖気づくとでも思っているのかしら?
わたしが「フン」と鼻で笑うと、ヤニクは奇声を上げて掴み掛かって来た。

甘い!!

わたしは足を使い、華麗に身を交わすと、
近くにあったグラスを手に取り、顔面目掛けて掛けてやった。

バシャー!!

「うわーー!!」

「あら、失礼、手が滑ってしまったわ、お許し下さいね」

「この女!!ふ、ふざけんじゃねーぞ!!」

ヤニクは怒り心頭で口汚く罵り始めたが、周囲は明らかに、ヤニクに批難の目を向けていた。
醜聞になる事は確かなので、仲間たちは焦り、ヤニクを取り押さえると、
「馬鹿!マズイって!」と無理矢理引き摺り、去って行った。

「フン、他愛もない」

わたしは空のグラスをテーブルに戻し、パンパンと手を払った。

体格は良かったけど、頭の方はお粗末だったわね!
とんだ見掛け倒しだったわ…
未練は全くなかったが、嫌な思いをさせられた所為か、何だか胸がモヤモヤとしていた。

あんなにはっきりと罵倒されるなんて、初めてだったから…

自分が男性から見て魅力的でない事は、十分に分かっている。
高身長の令嬢と華奢な令嬢がいれば、十人が十人、華奢な令嬢に声を掛ける。
誰もわたしに目を留めたりはしない、素通りだ。
だから、わたしから声を掛けているのだ。
厚かましいとか、慎ましくないとか、はしたないと言われたって、仕方ないじゃない…
それなのに、幾ら話し掛けても、碌に返事もしてくれない…

「…っ!」

沈みそうになったが、元来、自尊心が高いわたしは、「ぐっ」と奥歯を噛み、耐えた。
そして、無理に背を伸ばし、顎を上げる。

誰かに、『可哀想』だなんて思われたくない!
そんな風に見られる位なら、笑われていた方がマシだわ!

そうよ!誇りを失う事程、惨めなものは無いもの!

心に強く思った時だ、目の端に何かキラキラとしたものが映った。
ふっと、そちらに目をやると、金髪の綺麗な顔立ちの令息が、こちらに近付いて来て…
何を思ったのか、わたしの目の前に跪いた。

は??

は??

はああああ???

わたしの目下には、煌びやかな光を放つ、金色の後頭部…

ええ?何??これって、どういう状況!??

頭の中に混乱の渦が巻き上がると同時に、令嬢たちの甲高い悲鳴が轟いた。

「いやーー!フェリクス様ぁ!」
「フェリクス様が、どうしてあんな娘に!?」
「フェリクス様!止めて下さいーーー!」

令嬢たちのかなり失礼な叫び声が耳に入り、わたしは何とか正気を保てた。

一体、どういうつもり?何かの冗談??
もしかして、わたしを笑い者にしようとしてる??

わたしは取り敢えず、身構えた。
わたしだって、十九歳の令嬢だ。
見た目と同じく、多少図太い自覚はあるけど、傷付かない訳じゃない。
事と次第に寄っては、その自慢の金色の髪を引っこ抜いてやるわ!!

強い決心と共に睨み付けていると、彼が顔を上げた。

「!!」

思った通り、繊細な作りの美しい顔だ。
それに、その瞳は、宝石の様に、色濃い碧色…
表情は柔らかく、うっとりとする様な、微笑…

正に、人を魅了する為に生まれて来た様な人だ___

全く好みじゃないけど…
この春の陽だまりみたいな雰囲気…
傷付いた心には毒だわ…

「ふっ」と、人懐っこく微笑まれると、つい、口元が緩んだ。

いけない!いけない!相手は、黒騎士様の宿敵!《白馬の王子》よ!!

わたしは内心で、頭をぶんぶんと振り、正気を取り戻した。
だが、それも長くは続かなかった。
艶やかな碧色の瞳が、わたしを真直ぐに見つめ…

「フェリクス=フォーレ伯爵子息です、僕と踊って頂けますか?」

今、わたし、誘われてるの??
この一年、どれだけパーティに出ても、一度だって話し掛けられた事は無かったのに…
しかも、相手は、この…白馬の王子様よ???

「絶対に、嘘だわ…」

相手は、白馬の王子様だもの…
きっと、『辱められた令嬢に救いの手を差し伸べる自分』に酔っているんだわ!
そうに決まっている!
それ以外、考えられないもの!

彼を満足させてあげる義理は無い。

それに、この人は、黒騎士様の宿敵だもの!
お断り!の一択しかないわ!

だけど…

ここでわたしが断れば、彼は要らぬ恥を掻く事になるわよね…?
わたしはその辛さを、恐らく、誰よりも知っている…

もう!!仕方ないわね!!

わたしは意を決し、彼の綺麗な手に向け、自分の手を伸ばした。
緊張で少し震えているのには、気付かないで!

「有難くお受け致します」

わたしの返事に、彼がニコリと笑う。

「!!」

胸を突く、可愛らしさだ。
良い年の令息に相応しい表現では無い気もするが、他に似合いの言葉は浮かばなかった。

うう…
凄い破壊力…流石、白馬の王子様!!

鳥肌が立つのに、顔が赤くなる…
熱病にでも掛かったかしら?
奇妙な感覚に困惑するわたしを他所に、彼はわたしの手を取り、ダンスフロアに導いた。
その間も、令嬢たちの悲鳴は続いていたが、何処か遠く、気にもならなかった。

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