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週末、ランメルトが訪ねてくれた。
「お義母さん、元気でしたか」と、抱擁し、挨拶を交わすと、
彼はわたしに花束を差し出した。
「まぁ!魔法で出したのですか?」
「いいえ、お義母さんに見えない様に、隠し持っていました。
さぁ、受け取って下さい」
ランメルトが楽しそうに笑う。
それは、様々な花を集めたもので、リボンは無い。
わたしは両手で受け取り、顔を近付けた___
「ありがとうございます、素敵だわ、いい匂い…」
「庭に咲いていたものです、僕は買った花よりも、野性的な花が好きで…」
彼はその中から、淡いピンク色の花を抜くと、茎を折り、わたしの髪に挿した。
一瞬触れた手にドキリとする。
「ああ、似合いますね」
わたしを見つめる視線、その優しい微笑み…
顔が熱くなり、胸がいっぱいになる。
わたしは、変に意識してしまう自分が恥ずかしく、「直ぐに生けますね」と背を向けた。
だが、ランメルトはわたしの後を追って来る。
「そういえば、花瓶がありませんでしたね、今度持って来ましょう」
そんな事を言いながら、後から覗き込むので、わたしは益々赤くなった。
「わたしに付いて歩くなんて、あなたはボヌールみたいですわ!」
わたしは苦し紛れに冗談を言った。
ランメルトは、深い青色の目を丸くし…
「そんなに可愛いですか?」
その、おどけた表情が可愛らしく、わたしは思わず吹き出していた。
ボヌールは自分の名が出たので、喜びわたしたちの周りを駆け回った。
「先日、ランメルトに町で作って貰ったドレスが、出来上がり、届けて頂きました。
とっても素敵なドレスでしたわ、ありがとうございます」
わたしは改めてドレスのお礼を言った。
「気に入って頂けて良かったです、早く着た姿が見たいですね…
お義母さんは、ダンスはされますか?」
ランメルトが話を変えてくれたので、わたしは安堵した。
「いえ、あまり上手くはありませんので…」
ダンスは、伯爵令嬢の教育にあり、習ってはいたが、それも13歳頃までだ。
覚えているか自信が無かった。
「それなら、パーティに行った際には、僕の相手をして下さい。
僕もあまり上手く無いので、調度良い相手ですよ」
その言葉はとても信じられなかった。
わたしは咎める様に、彼を見た。
「あなたは何でも出来ますもの、わたしの為に言って下さってるのね?」
「そんな事はありませんよ、それでは、今度確かめてみて下さい」
そんな軽口を言い合いながらも、
わたしはそれが実現する日は来ないだろうと思うのだった。
◇◇
アラード卿の館に来て、この塔で暮らし始め、二月が過ぎた。
わたしは自分の変化に驚いていた。
一日中床磨きをしていた生活から解放され、手荒れが治った事や、
まともに食事が出来、体重が増え、幾らかまともな容姿になってきている事。
だが、それよりも、内面の変化の方が大きい。
ここへ来た時は、打ちのめされ、絶望しか無かったというのに…
今は、毎日が楽しく、幸せでさえあるのだ。
それは、週末に訪ねてくれる義理の息子ランメルトと、
愛すべきペットの子犬、ボヌールのお陰だった。
彼らのお陰で、わたしは生きられ、笑う事が出来る。
もし、独りでいたなら、わたしは毎日、死人の様に過ごしていただろう。
それは、出口の無い、暗闇の様だ。
ランメルトとボヌールには、感謝してもし切れない、
わたしには掛け替えの無い存在だ___
◇
「週末は、ランメルトが訪ねてくれるかもしれないわ、
お菓子を焼こうかしら?それとも、サンドイッチがいいかしら?
ボヌールはどっちが良いと思う?」
ランメルトは何でも「美味しい」と言って食べてくれるが、
きっと、特別好きな物もある筈だ。それを聞き出さなくてはいけない。
わたしはそんな事を考えながら、ボヌールを抱き、料理の本を捲った。
「あなたも一緒に食べられたらいいのに、犬にはお菓子は毒なんですって!」
「キャンキャン!」
「本当よ、ちゃんと勉強したんだもの、本にそう書いてあったわ」
「キュゥーン」
「ふふ、その代わりに、ボヌールには特製のビスケットがあるわ!」
わたしはボヌールの頭を撫で、ページを捲った。
普段と何も変わらない。
明るい陽差しが心地良い、穏やかな午後だった。
だが、嵐というのは、こういった日にやって来るものだ。
母がいなくなったのも、こんな、いつもと変わらない日だった気がする。
ドンドンドン!!!
突然、扉が壊れるのではないかと思う程、凄い力でそれを叩かれ、
わたしはビクリとし、ボヌールを抱きしめた。
一体、何事なのか…
ボヌールはもがいていたが、離してはいけない___
本能的にそう思ったわたしは、「ボヌール、大人しくして」と言い聞かせた。
ドンドンドン!!!
「ここを開けろ!居ないのか!」
その声に、相手が恐らくアラード卿ではないかと、わたしは推測した。
アラード卿には一度しか会ってはいなかったが、こんな風に荒々しい人は、
他には居ないだろう。
だが、何故、鍵を開けて入って来ないのか…
不思議に思っていると、相手も漸くそれに気付いたのか、
荒々しいノックが止み、鍵を開ける音がした。それも、酷く乱暴で…
怒りを感じ、わたしはボヌールを抱き、益々身を縮めた。
バン!!と、乱暴に扉が開いたかと思うと、大きな男が部屋に入って来た。
やはり、アラード卿だ。
だが、その顔には、激しい怒りが浮かんでいる。
わたしは息を飲んだ。
アラード卿は、仁王立ちで周囲を見回し、目敏くわたしを見付けると、
ギロリと睨み付け、荒々しく歩み寄って来た。
そして、突然、怒鳴り付けた。
「どういうつもりだ!俺の息子を誑かしたのか!」
その迫力に、わたしは怯え身を竦めた。
恐怖で頭が真っ白になっていたのだが、一瞬後、それに気付いた。
アラード卿は何と言っただろう…
わたしが、ランメルトを誑かしたと?
「そんな…違います!」
わたしは、アラード卿が恐ろしかったが、必死で頭を振った。
知らない男の侵入に、ボヌールは激しく興奮し、吠えた。
「キャンキャンキャン!!」
アラード卿はわたしが犬を飼っている事等、知らないだろう、
更に怒らせるのでは…と怯えたが、それには関心が無い様だった。
アラード卿の関心は、全て、息子、ランメルトに向かっているのだ___
「俺の息子が、おまえの所に通っている事は、とっくに調べが付いているんだぞ!
白状するんだ!どうやって、息子を誑かした!俺の息子に何をした!
俺が相手をしないのが不満なのか!?だったら、相手をしてやる!来い!!」
アラード卿がその太く大きな手で、わたしの腕を掴んだ。
驚く程強く、わたしは成す術無く、あっという間に荷物の様に、
その筋肉に覆われた逞しい肩に背負われていた。
「!?」
わたしの膝から転がり落ちたボヌールが、必死で追って来て、
アラード卿の足に噛みついたが、彼は何も感じていないのか、
噛みつかせたまま階段を上がって行く。
「やめて!ボヌールが!ボヌールが怪我をしてしまうわ!」
わたしは必死でアラード卿の背中を拳で叩いた。
「ボヌール!止めて、離して、危ないわ!」
わたしが叫んでいる事や、抵抗などは、アラード卿には全く通じなかった。
それらを全て無視し、二階の部屋へ入ると、荷物の様にぞんざいに、わたしをベッドに放った。
「きゃっ!?」
「望み通り、おまえを抱いてやる、その代わり、金輪際、息子には手を出すな!
この阿婆擦れが!」
圧し掛かられ、恐ろしい顔で迫られ、わたしは息を飲んだ。
彼は形式上では、わたしの夫だ。
わたしを抱こうと、抱くまいと、彼の自由に出来る。
だが、このまま、この怒った男に抱かれるのには、恐怖が勝った。
わたしは必死に頭を振った。
「手など、出していません…」
「ほう、だったら、おまえたちはここで何をしていたというんだ!」
「お、お茶をしたり、本を読んだり…」
「嘘を吐け!!」
「ひっ!!」
アラード卿が、その太い手でわたしの顎を掴む。
そのまま潰されるのでは…と、恐怖に慄き、わたしはぶるぶると震えていた。
「ウウウー…グルル…ワンワン!!」
ボヌールの声で、わたしは我に返った。
だが、顎を押さえられていては、見動きが取れない。
わたしは目で『助けて』と、アラード卿に訴えていた。
ボヌールはアラード卿に向かい、懸命に吠えていたが、また噛みついたのだろう、
今度は、アラード卿も顔を顰めた。
「煩い犬だ…」
アラード卿はわたしの顎から手を離した。
アラード卿がベッドから体を起こし離れたので、わたしは震えながら身を起こした。
「ボヌール!!」
わたしが呼ぶと、ボヌールはアラード卿の足に噛み付くのを止めた。
わたしはベッドから降りたが、まだ恐怖で足に力が入らず、
その場に崩れる様に座り込んでいた。
駆けてきたボヌールを抱きしめる…
「ボヌール、怪我は無い?ああ、良かった…」
わたしはボヌールの体を確認し、再び抱きしめると、その体を撫でた。
温かい体に、気持ちが解けていく。
恐怖から解き放たれた事で、ショックがぶり返し、わたしは泣き出していた。
「お義母さん、元気でしたか」と、抱擁し、挨拶を交わすと、
彼はわたしに花束を差し出した。
「まぁ!魔法で出したのですか?」
「いいえ、お義母さんに見えない様に、隠し持っていました。
さぁ、受け取って下さい」
ランメルトが楽しそうに笑う。
それは、様々な花を集めたもので、リボンは無い。
わたしは両手で受け取り、顔を近付けた___
「ありがとうございます、素敵だわ、いい匂い…」
「庭に咲いていたものです、僕は買った花よりも、野性的な花が好きで…」
彼はその中から、淡いピンク色の花を抜くと、茎を折り、わたしの髪に挿した。
一瞬触れた手にドキリとする。
「ああ、似合いますね」
わたしを見つめる視線、その優しい微笑み…
顔が熱くなり、胸がいっぱいになる。
わたしは、変に意識してしまう自分が恥ずかしく、「直ぐに生けますね」と背を向けた。
だが、ランメルトはわたしの後を追って来る。
「そういえば、花瓶がありませんでしたね、今度持って来ましょう」
そんな事を言いながら、後から覗き込むので、わたしは益々赤くなった。
「わたしに付いて歩くなんて、あなたはボヌールみたいですわ!」
わたしは苦し紛れに冗談を言った。
ランメルトは、深い青色の目を丸くし…
「そんなに可愛いですか?」
その、おどけた表情が可愛らしく、わたしは思わず吹き出していた。
ボヌールは自分の名が出たので、喜びわたしたちの周りを駆け回った。
「先日、ランメルトに町で作って貰ったドレスが、出来上がり、届けて頂きました。
とっても素敵なドレスでしたわ、ありがとうございます」
わたしは改めてドレスのお礼を言った。
「気に入って頂けて良かったです、早く着た姿が見たいですね…
お義母さんは、ダンスはされますか?」
ランメルトが話を変えてくれたので、わたしは安堵した。
「いえ、あまり上手くはありませんので…」
ダンスは、伯爵令嬢の教育にあり、習ってはいたが、それも13歳頃までだ。
覚えているか自信が無かった。
「それなら、パーティに行った際には、僕の相手をして下さい。
僕もあまり上手く無いので、調度良い相手ですよ」
その言葉はとても信じられなかった。
わたしは咎める様に、彼を見た。
「あなたは何でも出来ますもの、わたしの為に言って下さってるのね?」
「そんな事はありませんよ、それでは、今度確かめてみて下さい」
そんな軽口を言い合いながらも、
わたしはそれが実現する日は来ないだろうと思うのだった。
◇◇
アラード卿の館に来て、この塔で暮らし始め、二月が過ぎた。
わたしは自分の変化に驚いていた。
一日中床磨きをしていた生活から解放され、手荒れが治った事や、
まともに食事が出来、体重が増え、幾らかまともな容姿になってきている事。
だが、それよりも、内面の変化の方が大きい。
ここへ来た時は、打ちのめされ、絶望しか無かったというのに…
今は、毎日が楽しく、幸せでさえあるのだ。
それは、週末に訪ねてくれる義理の息子ランメルトと、
愛すべきペットの子犬、ボヌールのお陰だった。
彼らのお陰で、わたしは生きられ、笑う事が出来る。
もし、独りでいたなら、わたしは毎日、死人の様に過ごしていただろう。
それは、出口の無い、暗闇の様だ。
ランメルトとボヌールには、感謝してもし切れない、
わたしには掛け替えの無い存在だ___
◇
「週末は、ランメルトが訪ねてくれるかもしれないわ、
お菓子を焼こうかしら?それとも、サンドイッチがいいかしら?
ボヌールはどっちが良いと思う?」
ランメルトは何でも「美味しい」と言って食べてくれるが、
きっと、特別好きな物もある筈だ。それを聞き出さなくてはいけない。
わたしはそんな事を考えながら、ボヌールを抱き、料理の本を捲った。
「あなたも一緒に食べられたらいいのに、犬にはお菓子は毒なんですって!」
「キャンキャン!」
「本当よ、ちゃんと勉強したんだもの、本にそう書いてあったわ」
「キュゥーン」
「ふふ、その代わりに、ボヌールには特製のビスケットがあるわ!」
わたしはボヌールの頭を撫で、ページを捲った。
普段と何も変わらない。
明るい陽差しが心地良い、穏やかな午後だった。
だが、嵐というのは、こういった日にやって来るものだ。
母がいなくなったのも、こんな、いつもと変わらない日だった気がする。
ドンドンドン!!!
突然、扉が壊れるのではないかと思う程、凄い力でそれを叩かれ、
わたしはビクリとし、ボヌールを抱きしめた。
一体、何事なのか…
ボヌールはもがいていたが、離してはいけない___
本能的にそう思ったわたしは、「ボヌール、大人しくして」と言い聞かせた。
ドンドンドン!!!
「ここを開けろ!居ないのか!」
その声に、相手が恐らくアラード卿ではないかと、わたしは推測した。
アラード卿には一度しか会ってはいなかったが、こんな風に荒々しい人は、
他には居ないだろう。
だが、何故、鍵を開けて入って来ないのか…
不思議に思っていると、相手も漸くそれに気付いたのか、
荒々しいノックが止み、鍵を開ける音がした。それも、酷く乱暴で…
怒りを感じ、わたしはボヌールを抱き、益々身を縮めた。
バン!!と、乱暴に扉が開いたかと思うと、大きな男が部屋に入って来た。
やはり、アラード卿だ。
だが、その顔には、激しい怒りが浮かんでいる。
わたしは息を飲んだ。
アラード卿は、仁王立ちで周囲を見回し、目敏くわたしを見付けると、
ギロリと睨み付け、荒々しく歩み寄って来た。
そして、突然、怒鳴り付けた。
「どういうつもりだ!俺の息子を誑かしたのか!」
その迫力に、わたしは怯え身を竦めた。
恐怖で頭が真っ白になっていたのだが、一瞬後、それに気付いた。
アラード卿は何と言っただろう…
わたしが、ランメルトを誑かしたと?
「そんな…違います!」
わたしは、アラード卿が恐ろしかったが、必死で頭を振った。
知らない男の侵入に、ボヌールは激しく興奮し、吠えた。
「キャンキャンキャン!!」
アラード卿はわたしが犬を飼っている事等、知らないだろう、
更に怒らせるのでは…と怯えたが、それには関心が無い様だった。
アラード卿の関心は、全て、息子、ランメルトに向かっているのだ___
「俺の息子が、おまえの所に通っている事は、とっくに調べが付いているんだぞ!
白状するんだ!どうやって、息子を誑かした!俺の息子に何をした!
俺が相手をしないのが不満なのか!?だったら、相手をしてやる!来い!!」
アラード卿がその太く大きな手で、わたしの腕を掴んだ。
驚く程強く、わたしは成す術無く、あっという間に荷物の様に、
その筋肉に覆われた逞しい肩に背負われていた。
「!?」
わたしの膝から転がり落ちたボヌールが、必死で追って来て、
アラード卿の足に噛みついたが、彼は何も感じていないのか、
噛みつかせたまま階段を上がって行く。
「やめて!ボヌールが!ボヌールが怪我をしてしまうわ!」
わたしは必死でアラード卿の背中を拳で叩いた。
「ボヌール!止めて、離して、危ないわ!」
わたしが叫んでいる事や、抵抗などは、アラード卿には全く通じなかった。
それらを全て無視し、二階の部屋へ入ると、荷物の様にぞんざいに、わたしをベッドに放った。
「きゃっ!?」
「望み通り、おまえを抱いてやる、その代わり、金輪際、息子には手を出すな!
この阿婆擦れが!」
圧し掛かられ、恐ろしい顔で迫られ、わたしは息を飲んだ。
彼は形式上では、わたしの夫だ。
わたしを抱こうと、抱くまいと、彼の自由に出来る。
だが、このまま、この怒った男に抱かれるのには、恐怖が勝った。
わたしは必死に頭を振った。
「手など、出していません…」
「ほう、だったら、おまえたちはここで何をしていたというんだ!」
「お、お茶をしたり、本を読んだり…」
「嘘を吐け!!」
「ひっ!!」
アラード卿が、その太い手でわたしの顎を掴む。
そのまま潰されるのでは…と、恐怖に慄き、わたしはぶるぶると震えていた。
「ウウウー…グルル…ワンワン!!」
ボヌールの声で、わたしは我に返った。
だが、顎を押さえられていては、見動きが取れない。
わたしは目で『助けて』と、アラード卿に訴えていた。
ボヌールはアラード卿に向かい、懸命に吠えていたが、また噛みついたのだろう、
今度は、アラード卿も顔を顰めた。
「煩い犬だ…」
アラード卿はわたしの顎から手を離した。
アラード卿がベッドから体を起こし離れたので、わたしは震えながら身を起こした。
「ボヌール!!」
わたしが呼ぶと、ボヌールはアラード卿の足に噛み付くのを止めた。
わたしはベッドから降りたが、まだ恐怖で足に力が入らず、
その場に崩れる様に座り込んでいた。
駆けてきたボヌールを抱きしめる…
「ボヌール、怪我は無い?ああ、良かった…」
わたしはボヌールの体を確認し、再び抱きしめると、その体を撫でた。
温かい体に、気持ちが解けていく。
恐怖から解き放たれた事で、ショックがぶり返し、わたしは泣き出していた。
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