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前日譚
2 /ダイアナ/
しおりを挟むミゲル・クロフトは不遇の子だった。
男爵の父はいつも忙しく、館に居る事は少なく、居たとしても滅多に会う事は無かった。
顔を合わせても、いつも不機嫌な顔をし、睨む様に見たかと思えば、顔を背ける。
まるで「話し掛けるな」と言っているかの様に。
「お父様はお仕事が忙しいの、疲れておいでなのよ」
病弱でベッドで過ごす事の多い母は、穏やかな笑みと共に、優しく取りなす。
ミゲルはそれを信じていたが、メイドたちの噂も耳に入り、
7歳になる頃には、流石に信じられなくなっていた。
お父様は僕とお母様の事が嫌いなんだ…
お父様は外で他の女の人と暮らしているんだ…
お母様はお父様に騙されているんだ…
母はいつも父を庇っている。
他所に女がいるなど、全く考えてもいない様で、
「お父様は、男爵家の為に働いてくれているのだから、私たちは我慢しなくてはね。
夫婦も家族も、支え合うものなのよ…」
優しく、穏やかに微笑む。
父を微塵も疑っていない母が気の毒で、ミゲルも気付かない振りをした。
それでも、この頃は幸せだったのだ。
それに気付いたのは、母が亡くなってからだ。
冬に酷い流感に掛かった母は、春を待たずに逝ってしまった。
いよいよ最後だという時、
「僕、お父様を呼んで来るね!」
部屋を飛び出そうとしたミゲルを、母が手を握り、止めた。
母の手は細く、骨と皮になっていた。
力無く震える手を、ミゲルは小さな手で必死に握った。
「ミゲル…」
「お母様!死なないで!」
「ミゲル、泣かないで…これを、あげるから…」
母がミゲルに握らせたのは、一つの古い金色の指輪だった。
繊細な彫りがされており、小さいが目を惹く深い青色の宝石が嵌められている。
「お父様にも、誰にも、見せては駄目よ…これは、あなたのものだから…」
「私は逝ってしまうけど、何処にいても、あなたを愛している…」
「私がいなくなったら、あなたを愛してくれる人を探して…」
「愛をみつけるのよ…」
「そこに、幸せがあるから…」
「私の愛おしいミゲル…幸せになってね…」
母は逝った。
ミゲルは指輪を握り締めて泣いた。
結局、父が顔を出す事は無く、ミゲルは心の底から父を恨んだ。
『お母様はお父様を待っていたのに!』
『どうして、来てくれなかったの!』
『お母様に謝って!』
『愛しているって言ってあげて!』
ミゲルは言ってやりたかったが、
母が運ばれて行き、葬儀の準備が進んでも、父の姿は無かった。
葬儀は僅かな者たちの間で行われ、棺は男爵家の墓地区に埋葬された。
悲しみに暮れる中、父が館に帰って来た。
派手に着飾り、濃い化粧をした女性と、ミゲルと同じ年頃の子、少し幼い子を連れて…
「ああ、やっと死んでくれた!どれだけこの時を待っていたか知れないわ!」
女が放った一声に、ミゲルは分かっていた事ではあるが、ショックを受けた。
ミゲルは何処かで、父を信じたいと思っていた。
だが、完全に裏切られてしまった。
「はした金で暮らすのも大変なんだから!
でも、これで、男爵家の財産は使い放題ね!」
「ああ、君の好きに使ったらいい、これまで不便な思いをさせてごめんよ、ダイアナ。
ネイト、マックス、今日からは家族皆で暮らせるぞ!」
それは、父の初めて見る笑顔だった。
ダイアナが隅に立っていたミゲルに気付き、目を細めた。
「あの子がアンジェラの子?辛気臭いし汚らしいわね、病気なんじゃない?」
「放っておけばいい、それより、部屋を選んでくれ___」
父はダイアナとネイト、マックスに部屋を選ばせた。
ネイトがミゲルの部屋を欲しがった。
「おれ、ここがいい!全部あるしー」
「ここは僕の部屋だよ!全部、僕の物だよ!」
ミゲルは父に止めて貰いたかったが、父からは張り手が返ってきた。
初めて殴られただけでもショックだったが、
「おまえは兄だろう!兄は弟に譲るものだ、そんな事も知らないのか?
アンジェラなんかに躾を任せたのが悪かった___」
母を悪く言われ、ミゲルは自分が酷く悪い事をした気になった。
「ごめんなさい…」
「フン!意地汚い!貴族の子息とは思えないわね!」
「おまえはこれから、そこで暮らすんだ!
俺たちの前に顔を見せるんじゃない!おまえがいたら、ネイトとマックスに悪影響だ!」
ミゲルは狭く薄暗い半地下の部屋に追いやられた。
上からは楽しい笑い声が聞こえてくる。
ミゲルは固いベッドの上で膝を抱えて過ごした。
◇
程なく、ケヴィンとダイアナは結婚した。
それを教えに来たのは、ネイトとマックスだ。
「おれたちの母さんと結婚したから、父さんはおれたちの父さんだ!」
「おまえの父さんじゃなくなったんだからな!」
「これからは、おれたちの父さんに会うんじゃねーぞ!」
ネイトはミゲルと同じ7歳、マックスは5歳だ。
親の仕組みを理解していないのか、当然の事の様に言った。
それは、理解しているミゲルであっても、不安を煽られた。
以降も、ネイトとマックスは、ミゲルの部屋に来てはクスクスと笑い、
意地悪や暴力で痛め付けた。
「さっさと家から出て行けよ!」
「邪魔だって父さんも母さんも言ってるぞ!」
「俺たちがいるから、おまえは要らないんだってさ!」
「おまえの母さん、死んだんだろー」
「おまえも直ぐ死ぬってさー」
ミゲルはこの地獄の様な生活で、希望を失い、心を病んでいった。
◆◆ ダイアナ ◆◆
ダイアナは自分の息子に爵位を継がせたい為、ミゲルを男爵家から追い出す気でいた。
「ミゲルを家から出さなければ、何れ爵位も財産も取られてしまいますわ!」
「だが、ミゲルの財産は惜しい…」
男爵家では、ミゲルが二十歳になると受け取れる財産がある。
それを管理しているのはケヴィンで、これまで上手く引き出して使っていた。
「いっそ、病で死んだ事にしたら?財産はあなたに入るでしょう?」
「それもそうだな、食事を与えなければ、その内死ぬだろう」
それで話は纏まっていたが、その翌日、思わぬ訪問者があった。
◆
「オークス伯爵ロバート、伯爵夫人アイリスです。
アンジェラから手紙を受け取りました、ミゲルに会わせて頂けますか?」
豪華な馬車に、立派な装いの夫婦を見て、格の違いを思い知らされ、
ダイアナは引き攣った。
ケヴィンに任せたかったが、生憎留守にしている。
仕方なく、自分が相手をする事にした。
「それは、どういった手紙でしょう?アンジェラは亡くなり、埋葬も終わっていますよ?」
「失礼ながら、あなたは?男爵の親戚の方?」
「いいえ、私はクロフト男爵夫人です!」
ダイアナはツンとし胸を張った。
「まぁ、男爵はもう、再婚なさっていたの?
アンジェラが亡くなって一月も経たないというのに…」
「そんなの、私たちの勝手でしょう!
夫婦の問題です、アンジェラは妻としては役立たずでしたから…」
「流石に、子はいないわよね?」
アイリスはにこやかだが、その目は冷ややかだった。
ダイアナは「どうだっていいでしょう!」と吐き捨てた。
相手は伯爵、伯爵夫人だが、ここは自分の家だ、立場は自分の方が強いと踏んでいた。
「ええ、そうでしたわ、ここにミゲルを呼んで下さい」
「私もそうしたいのだけど、きっと、あの子は会いたがらないでしょう。
母親が亡くなって、心を病んでしまって…」
「あなた方がミゲルに酷い仕打ちをしていると、界隈で噂になっています。
会わせられないと言うのであれば、然るべき方法を取らせて頂く!」
ロバートが厳として言い、ダイアナは怯んだ。
「失礼だわ!」と強気に出つつも、困った事になりそうな予感がし、
メイドにミゲルを呼びに行かせた。
「私はアンジェラと遠縁にあたります。
ミゲルとも親戚になりますので、安心なさって、男爵夫人」
アイリスは微笑んでいるが、ダイアナは何処か不穏なものを感じていた。
暫くして、パーラーにミゲルが入ってきた。
いつもの様に酷くオドオドとしている。
ダイアナが憎しみを持った目で睨み付けると、ミゲルが足を止めた。
さっと、踵を返して戻ろうとしたが、それよりも早く、アイリスが声を掛けた。
「あなたが、ミゲルね!ああ、会いたかったわ!」
◇◇ ミゲル ◇◇
突然、メイドが部屋にやって来て、ミゲルを急き立てた。
「奥様がお呼びです、急いで下さい!」
只事ではない雰囲気に、ミゲルは怯えていた。
一体、自分が何かしただろうか?
一体、何をされるんだろう?
ミゲルがパーラーに入ると、自分を呼んだダイアナは恐ろしい目で睨み付けてきた。
自分に居て欲しくない、そんな気配を感じ、ミゲルはその場を去ろうとした。
だが…
「あなたが、ミゲルね!ああ、会いたかったわ!」
その明るい声に、ミゲルはビクリとし、恐る恐る振り返った。
ダイアナはまだ顔を顰めていたが、効果は無かった。
やって来た貴婦人が、腰を屈め、ミゲルの視線を塞いだからだ。
「私はアイリスよ、あなたのお母さんとは、遠い親戚なの。
私が結婚するまでは、一年に一度、ここに招かれて来ていたのよ。
アンジェラは私よりも二歳年上で、優しくて、とても良くしてくれたの。
姉の様に慕っていたのよ…」
貴婦人、アイリスはにこやかに、母との思い出を話した。
雰囲気が、母に似ている…
ミゲルはつい、アイリスに見入っていた。
「アンジェラから、あなたを託されたの、私たちの子になってくれる?」
その手は優しく、ミゲルの頬を撫でた。
ミゲルは小さく頷いていた。
アイリスはにこりと笑い、ミゲルを抱擁した。
久しぶりに感じる温もりに、ミゲルは無意識にしがみ付いていた。
そこに割って入ったのは、ダイアナだった。
「勝手な事を言わないで!ミゲルはこの家の子ですよ!」
その恐ろしい声に、ミゲルはビクリと身を震わせた。
アイリスは顔だけでダイアナを振り返り、平然と言った。
「これをご覧なさい、酷く衰弱しているわ、このまま、この家にいては、
ミゲルは死んでしまうでしょう」
「私たちの所為じゃないわ!母親を亡くして、心を病んだのよ!
反抗的で我儘で、部屋に閉じ籠って、食事をしないのよ!」
「アンジェラは全て知っていて、手紙に書いて送ってきたの。
アンジェラの遺言に従い、これからは私たちがミゲルの後見人となります。
ミゲルの受け取るべき財産は、これまであなた方が使い込んだ分も含め、全て渡して貰います。
お情けとして、男爵の称号だけはケヴィンに譲るそうです。
もし、これに従わないのなら、男爵家を取り潰してくれと___」
ダイアナは話を聞き、真っ青になっていた。
「ケヴィンに話さないと…」と返事を引き延ばしに掛かったが、
アイリスとロバートは既に手を打っていて、遅れてやって来た代理人に全てを任せ、
ミゲルを連れて館を出たのだった。
馬車が走り出し、男爵家が遠くになると、ミゲルは安堵したが、
同時に、寂しさにも襲われた。
今はダイアナ、ネイト、マックスたちに荒されてしまったが、
母との思い出の詰まった家だ。
「必要な物は向こうで揃えましょう」
アイリスがにこやかに言う。その隣で、ロバートも微笑んでいた。
ミゲルは着の身着のままで、
唯一、持ち出したのは、手に握っていた、母の指輪だけだ___
「お母様からの、手紙…」
ミゲルは手紙に何が書かれてあるか、知りたかった。
アイリスは鞄から手紙を取り出すと、ミゲルに渡した。
【アイリス、私を覚えているかしら?】
【最近、あなたと過ごした時の事を、どうしてだか、思い出すの…】
【あの頃は、幸せだった…】
【勿論、今も幸せよ、ミゲルがいてくれるから…】
【幸せな結婚をした、ケヴィンは最高の夫だと、あなたへの手紙には書いたけど】
【全て嘘です】
【あなたに心配を掛けたくなかったの、それと、見栄もあったかしら?】
【許してね、アイリス】
【あなたがこの手紙を読む頃には、私はもうこの世にはいないでしょう】
【病弱な私がこれ程に生きられたのだから、悔いはありません】
【たった一つ、心残りは、ミゲルの事です】
【私が亡くなれば、ケヴィンは愛人を家に入れるでしょう】
【そうなれば、ミゲルに居場所はないわ】
【それ所か、全てを奪われるかもしれない】
【きっと、酷い目に遭わされるわ…】
【悪い予感がするの…】
【どうか、お願い、アイリス】
【ミゲルが幸せになれるよう、あなたに手助けをして欲しいの】
【方法はあなたに任せます】
【必要ならば、ミゲルの財産を全て使っても構いません】
【爵位や財産など、私は拘っていません、ただ、願うのはミゲルの幸せだけ…】
【アイリス、こんな事をお願いしてしまって、ごめんなさい】
【でも、あなたしか頼れる人がいないの】
【ミゲルには私の分まで、幸せになって欲しい】
【ミゲルに愛していると伝えて】
【追伸】
【ヴァイオレットとミゲルが、私たちの様に仲良く笑い合っている夢を見たわ】
【ヴァイオレットには会った事が無いのに、不思議ね】
ミゲルは手紙を返し、ポケットの中で指輪を握り締めた。
お母様は、お父様に裏切られていた事を、知っていたんだ___
その事を「良かった」と思いながらも、《何も知らない》という顔で、
明るく振る舞っていた母を想い、胸が締め付けられた。
「私はアンジェラの妹として、何としても、彼女の望みを叶えるつもりよ。
だから、ミゲル、あなたはこれから努力して、幸せを掴むの。
私たちがその手助けをするわ___」
アイリスが微笑む。
それは、やはり、何処か母と似ていた。
《幸せ》が何かは分からなかったが、母は「愛を探せ」と言っていた。
ミゲルが頷くと、アイリスとロバートが頭を撫でてくれた。
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