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最終章
裁きの刻1 視点なし
しおりを挟むその日、王太子パトリックは、『婚約式にあたり、王からお言葉がございます』と
臣下から伝えられ、面倒だったが、王を怒らすのは得策では無い…と、
身支度をし、謁見の間に向かった。
謁見の間に入ったパトリックは、少なからず、驚いた。
何故なら、王だけでなく、側近の臣下、重役、来賓まで揃っていたからだ。
来賓の中には、パトリックの婚約者であるヴィオレーヌの父親の姿もあった。
ヴィオレーヌの家は名家で大変裕福だった。
それが彼女を婚約者に選んだ理由だった。
パトリックはヴィオレーヌの父親に視線を送り、機嫌を取った。
パトリックは小さい頃より、人に気に入られる術を身に着けていた。
得になると、母からも教えられていた。
それに加え、二年前より、母が懇意にしている王宮の主治医から、
特別な媚薬を貰っていた。その薬は禁忌のもので、露見しない様に、
効き目は薄くしていた。だが、近くに寄ると、効き目はかなりのもので、
それにより、パトリックは令嬢たち…メイドたちも虜にし、好き放題していた。
だが、手に入れられない女性が一人居た。
リゼット=グノー公爵令嬢。
彼女には早くから目を付けていたが、自分の魅力も、媚薬も効かなかった。
その事でパトリックは酷く憤ったが、後に主治医から理由を聞かされた。
媚薬が効かないのは、リゼットが王の血を引いているからだと。
王家の者は、古くからまやかしや媚薬の類が効かない様に、鍛錬されてきていて、その血を受け継ぐ者には効力は望めない。
つまり、王やユベールは勿論、近い親族であるグノー家の者には、自分の魅力は効かないという事だ。
パトリックがそれを知ったのは、リゼットをユベールの婚約者にした後の事だった。
リゼットをユベールの婚約者にしたのは、完全に嫌がらせであり、恥を掻かせるつもりだった。だが、それに加え、異母兄ユベールから婚約者を寝取ってやるのも面白いと考えての事でもあった。
そんなパトリックの目論見は外れ、後には、ただただ不愉快な女が、
不愉快な異母兄の婚約者になった、という事だけが残った。
まぁ、いい、邪魔なら追い出してやる…
自分にはそれが出来る、何故なら、王太子だからだ___
パトリックには自信があった。
パトリックはいつも通りに、堂々と威厳を放ち、王の前に進み出た。
「今日、皆に集まって貰ったのは、ある決断を下す為だ」
王が重々しく言い、パトリックは内心で頭を傾げた。
婚約にあたっての祝いの言葉では無かったのか?と。
目の前の王は、厳しい顔をしていて、とても祝いの言葉を述べようとしている様には見えなかった。
そして、そのパトリックの予感は、直ぐに的中する事となる。
「只今を持ち、第二王子パトリックを、王太子の任から解き、
全ての権限を剥奪する!」
「はぁぁ!?そんな…っ!何故ですか、父上!!
こんな事、納得出来ません!どうか、理由をお聞かせ下さい!!」
当然だが、パトリックは酷く驚愕し狼狽した。
その為、普段隠している本性が顔を出し、この場に不相応な態度を取らせた。
幸い、数名の側近を覗き、重役も来賓たちも皆驚いていたので、
パトリックの態度を気に留める者はいなかった。
勿論、王は別だ___
「パトリック、それはおまえ自身が一番良く知っているであろう、
全てはおまえの悪行が招いた事だ」
王のその鋭い青色の目に、パトリックはヒヤリとしたが、白を切るつもりで堂々と言い放った。
「何をおっしゃっているのか、私には分かりません!」
「ならば教えよう、パトリック、おまえは隣国に留学してはおらぬな?
身代わりに通わせていたであろう!
成績は全てはその者のもの、卒業したのもその者だ!」
「な、何を…そんな事が出来よう筈が…」
王が合図をすると、側近が、一人の若い男を連れて来た。
その者を見て、パトリックは顔を青くした。
それは、自分に顔や姿形が良く似た男だった。
パトリックは元来、努力する事や忍耐を要する事が嫌いだった。
その為、王妃から雇われた家庭教師はいつも頭を悩ませていた。
パトリックはまったく勉強をしないが、王には「パトリック殿下は素晴らしい、才がございます」と報告するように、王妃から言われていたからだ。
魔法学園への入学の時を迎え、家庭教師は焦り、王妃に相談した。
魔法学園へ入学しても、成績は知れている。このままでは、パトリックに才が無い事は、直ぐに王に知られてしまうだろう…と。
王妃は直ちに、パトリックの替え玉を探した。
そして、その者に手を加え、限り無くパトリックに似せさせ、代わりに魔法学園へ通わせた。
「平等に接して欲しい」と、王子である事を隠し、隣国へ留学という形に
したのは、ただただ、替え玉と知られない為だった。
優秀な成績を取るように命じ、二年で卒業させたのも、同じ理由からだ。
そして、もう一つ理由があり、
『優秀なパトリック様を王太子に!』と言われては、王も断れないからだった。
その間、パトリックは隣国の王妃の知り合いの家で、正体を隠しつつも、
悠々自適に暮らしていた。
替え玉が無事に卒業した際には、髪色等を元に戻させ、
口止めの目的から、王妃の実家で雇っていた筈だった。
それが、何故露見したのか…
パトリックは焦ったが、認める訳にはいかなかった。
「そ、その様な者は知りません!!」
「黙れ、パトリック!!おまえが二年間、何処で何をしていたかは、
もう調べは付いておる!これ以上、恥を晒すでない!
身代わりを使い、経歴を偽るなど、王太子…いや、王子に有るまじき行為だ!
よって、王太子の座を罷免する!この処分を不服とする者はおらぬであろうな!」
王の厳しい声が飛び、皆一同に息を飲んだ。
いつもであれば、パトリックを擁護してくれる、王妃と宰相の姿は、
この場には無かった。
パトリックには不利だったが、尚も食い下がった。
「し、しかし!王座を継ぐのは、自分しかいないではないですか!
それで、私は王太子に就く為、一刻も早く魔法学園を卒業しなくては
いけなかったのです!この国の将来を、考えたればこそ!
どうか、お考え直し下さい!父上!」
「無理をしてまで王太子に就けなど、私は一度も申した覚えはないぞ、パトリック。
私が健在な内は、誰にも王位を継がせるつもりは無かったからな。
その為に、他国との関係、国の情勢に気を配っておるのだ。
政務に関わっておらぬおまえは知らぬ事であろうが、この国は、私だけでは
ない、政務に関わる全ての者たちの働きにより、成り立っておるのだ。
おまえが卒業に三年掛けようと五年掛けようと、王太子が不在だろうと、
誰も困ったりはせん、思い上がるな!」
王に厳しく叱責されたパトリックは、反省するよりも、寧ろ、憤っていた。
王妃は息子パトリックを溺愛しており、パトリックもまた、自分を甘やかし、持ち上げる王妃に傾倒していた。
王妃は、王がパトリックに会うのを嫌い、パトリックに『王はおまえを嫌っている』と吹き込んだ。
そして、『王は自分の言いなりで、国を動かしているのは王妃と宰相だ』と話していた。
その為、いつしかパトリックは、王を甘く見るようになっていたのだ。
思い上がるなだと!?それは、王の方だ!!
「そうですか!それでは王は、あの死に損ないのユベールを王太子にすると!
王太子になった所で、ユベールの命は一年と持たないでしょうが!」
「ほう、ユベールの命は長くないと?何故、その様な事が言えるのだ」
「ははは!誰だって、そう思っていますよ!あいつは、まともに歩く事も出来無いじゃないか!あいつは、まるで動く骸骨だ!」
「ユベールを呼べ!」
王の合図で、扉が開く。そこにはユベールとリゼットの姿があった。
ユベールは車椅子では無く、その足で立っている。
二人は王の元へ歩いて来た。
しっかりとした足取りに、姿勢も正しい、痩せてはいるが、危ぶまれるものは何も見当らなかった。
二人は、パトリックの隣に並び、王に礼をした。
その品格ある所作に、周囲は目を見張り、感嘆の息を吐いた。
一方で、パトリックはユベールの姿に驚愕した。
いつも弱々しく、背中を丸め俯いていた姿とは全く違う。
それに、髪色も目の色も変っている、一体、何があったのか___
「こ、この者は、ユベールではありません!
髪の色が…目の色も違うではありませんか!」
「髪色、目の色が違うのは、ユベールの病が治ったからだ。
尤も、ユベールは魔毒に侵されていたのであって、病では無かったがな。
それを『呪い』だのと言い出したのは、誰であったか…誰か、覚えておるか?」
王が言うと、重役たちは青くなり、その顔を見合わせた。
「ジャン=マルク、確か、その方が進言したであろう?
バトリス=モランが呪いの儀式を行っていたと、今一度詳しく申してみよ!」
重役の一人が前に出ると、王に頭を下げ、それを話した。
「はい、確かに、私が証言致しました、私は確かに見たのです。
地下の研究室にて、モラン医師が恐ろしい呪いの儀式を致しておりました。
『王子は数日で熱病に掛かり、その後、体は衰えていき、決して良くなる
事は無く、遂には立ち上がる事も出来なくなり、二十歳でその命を落とす』
推測しますに、恐らくモラン医師は呪いと見せ掛け、魔毒をユベール様に
与えたのかと…」
「ジャン=マルクを捕えよ!」
王の合図で、衛兵がジャン=マルクを拘束した。
勿論、ジャン=マルクは焦った。
「こ、これはどういう事ですか!?私は見た事を証言したまでです!
王子の一大事を救おうとした私が…
何故この様な目に遭わなければならないのですか!?」
「そちの話は聞いた、それにより、おまえはバトリスを拘束し、投獄したであろう?
今度はバトリスから訴えがあった。バトリスはおまえに無実の罪を着せられ、
不当に捕えられ投獄されたとな。
これより、ジャン=マルクを投獄し、尋問に掛ける!
おまえがバトリスにしたのと同じ事だ、文句はあるまい?
どちらが真実であるかは、直ぐに分かる事だぞ、それとも、拷問に掛けねばならぬかな?」
「そ、そんな…!あんまりでございます!!」
ジャンは王の非道を訴えようとしたが、脇から現れた、バトリスの姿を目にし、
驚愕した。
「バトリス=モラン、証言致せ」
「はい、私はある日突然、不当に罪を着せられ、拘束し投獄されました。
それを先導し行ったのは、確かに、この男、ジャン=マルクにございます。
ですが、何故この様な事態になったのか、私には心当たりがございます」
「申してみよ」
「私は投獄される前日、カサンドラ王妃とドミニク宰相との逢瀬を
目撃致しました。そこで、ある重大な秘密を知ってしまったのです」
「その秘密とは何だ?」
「はい、第二王子パトリック様は、王様の子では無く、
カサンドラ王妃とドミニク宰相の子であると___」
周囲が息を飲む。驚きの声を上げる者もいた。
「カサンドラ王妃、ドミニク宰相は、何れはパトリック様を王に就け、国を我がものにすると話しておいででした。
私はそれを知り、恐ろしくなりました。直ぐに王に知らせるべきでしたが、私などの言葉を、果たして王が信じるかどうか…
私は自分の保身から、王には言わず、自分の内に止めようと決心致しました。その罪故の罰だったのでしょう…私は翌日、投獄され、追われる身となったのです…」
「嘘だ!!全部、その卑しい男の作り話だ!!」
声を上げたのはパトリックだった。
「私は生まれながらに、次期王と言われてきたのだぞ!
この姿を見れば分かるではないか!宰相の子である筈が無い!
大方、罪を逃れる為の讒言だろう!馬鹿馬鹿しい!!」
「それでは、王妃と宰相に話を聞こう」
脇から、縄で拘束された王妃と宰相が、衛兵により連れて来られた。
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