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呼ばれた理由
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俺はシンに憑依した状態で学校に向かい、学校に着く直前で戻った。
「解除」
俺はこれからどうしようか考えた。とくに今すぐにやらなければいけないようなことなどはなく、俺を殺した犯人を捜そうかと思ったがよく考えてみると手がかりが何もなかった。
『まあいいか。ゆっくりで』
「どうしたの?」
『いや、これから犯人を捜そうかと思ったんだが何も手掛かりがなくてな』
「なるほど、でもほんとにゆっくりでもいいの?」
『ほんとにってどういうことだ?』
「君がここにいられる時間とかが大丈夫かってことだよ」
『まあ大丈夫だろ』
俺はそういって会話を切り上げた
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ー昼休みー
『なんかあいつに見られてないか?』
「誰に?」
『廊下側の一番後ろのやつだよ』
「気のせいじゃない?」
『なんでだ?』
「だって彼女はクラスでも一番美人だし、成績優秀で真面目な優等生だよ?僕なんかを気にするわけないよ」
『そうなのか?でも真面目な奴なのにお前に対してのいじめを見逃していたのか?』
「いや、あいつらは誰もいないところで見つからないようにいじめたてきたから気づかなかったんじゃない?」
『そうなのか』
俺とシンがそう話していると話題になっていた彼女が近づいてきた。
「日和君?」
「どうしたの?」
「放課後屋上に来てくれない?」
「え?まあいいよ」
「ありがとう」
彼女はそう言って戻っていった。
『なんかあいつとあんのか?』
「特に何もないと思うけど、なんだろう。もしかして朝のやつがみられてたのかな?」
『多分誰も見てなかったはずだが』
ー放課後ー
シンと俺は言われたとうりに放課後に屋上へ向かった。そこにはシンを呼んだ彼女がいた。しかしその恰好は制服ではなく巫女服だった。
「あれ、どうしたの?それとその恰好は…」
「日和君は特に気にしなくてもいいよ」
シンと彼女が話している間に俺に悪寒が走っり後ろに飛びのいた。そのタイミングで俺がさっきまでいたところに何かが飛んできた。俺はそこで分かった。彼女がシンを呼んだ理由は俺だったと。俺はすぐに逃げた。
「待ちなさい!」
そう言って彼女が追いかけてくる。
俺は階段を駆け下りて廊下を走る。彼女も同じように追いかけてくる。
『まずいな、このままだと追いつかれる』
そのうえ俺は何も考えずに逃げていたせいでこの先は行き止まりだった。俺は彼女と壁に挟まれる形になった。
「日和君にとり憑いていた悪霊め、祓ってあげるわ!」
『俺は悪霊じゃねーよ』
「日和君に目的もなくとり憑いていたじゃない」
『俺にも目的はある』
「何よ」
『俺はこの近くで殺された。その犯人を探しているんだ』
「それって要はこの世の人の対しての恨みじゃない」
確かにそうだ。
俺はそう言われて思った。
俺は何でそこまでそいつを気にしているんだ?
そうだ、俺は…
俺は思い出した。そいつをここまで気にする理由を。俺の過去を。
『俺は…』
「なるほどね。一応それで今は許してあげる」
『ああ、ありがとう』
俺たちがそう話しているとシンが走って来た。
「二人とも大丈夫?」
「ええ」
『ああ』
「そういえば私の名前は心木 霊よ。あんたは?」
『俺の名前は…』
「思い出したの?」
『ああ、俺の名前は坂田 高浩』
そして俺は思い出したことをシンに話そうとした。
「解除」
俺はこれからどうしようか考えた。とくに今すぐにやらなければいけないようなことなどはなく、俺を殺した犯人を捜そうかと思ったがよく考えてみると手がかりが何もなかった。
『まあいいか。ゆっくりで』
「どうしたの?」
『いや、これから犯人を捜そうかと思ったんだが何も手掛かりがなくてな』
「なるほど、でもほんとにゆっくりでもいいの?」
『ほんとにってどういうことだ?』
「君がここにいられる時間とかが大丈夫かってことだよ」
『まあ大丈夫だろ』
俺はそういって会話を切り上げた
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ー昼休みー
『なんかあいつに見られてないか?』
「誰に?」
『廊下側の一番後ろのやつだよ』
「気のせいじゃない?」
『なんでだ?』
「だって彼女はクラスでも一番美人だし、成績優秀で真面目な優等生だよ?僕なんかを気にするわけないよ」
『そうなのか?でも真面目な奴なのにお前に対してのいじめを見逃していたのか?』
「いや、あいつらは誰もいないところで見つからないようにいじめたてきたから気づかなかったんじゃない?」
『そうなのか』
俺とシンがそう話していると話題になっていた彼女が近づいてきた。
「日和君?」
「どうしたの?」
「放課後屋上に来てくれない?」
「え?まあいいよ」
「ありがとう」
彼女はそう言って戻っていった。
『なんかあいつとあんのか?』
「特に何もないと思うけど、なんだろう。もしかして朝のやつがみられてたのかな?」
『多分誰も見てなかったはずだが』
ー放課後ー
シンと俺は言われたとうりに放課後に屋上へ向かった。そこにはシンを呼んだ彼女がいた。しかしその恰好は制服ではなく巫女服だった。
「あれ、どうしたの?それとその恰好は…」
「日和君は特に気にしなくてもいいよ」
シンと彼女が話している間に俺に悪寒が走っり後ろに飛びのいた。そのタイミングで俺がさっきまでいたところに何かが飛んできた。俺はそこで分かった。彼女がシンを呼んだ理由は俺だったと。俺はすぐに逃げた。
「待ちなさい!」
そう言って彼女が追いかけてくる。
俺は階段を駆け下りて廊下を走る。彼女も同じように追いかけてくる。
『まずいな、このままだと追いつかれる』
そのうえ俺は何も考えずに逃げていたせいでこの先は行き止まりだった。俺は彼女と壁に挟まれる形になった。
「日和君にとり憑いていた悪霊め、祓ってあげるわ!」
『俺は悪霊じゃねーよ』
「日和君に目的もなくとり憑いていたじゃない」
『俺にも目的はある』
「何よ」
『俺はこの近くで殺された。その犯人を探しているんだ』
「それって要はこの世の人の対しての恨みじゃない」
確かにそうだ。
俺はそう言われて思った。
俺は何でそこまでそいつを気にしているんだ?
そうだ、俺は…
俺は思い出した。そいつをここまで気にする理由を。俺の過去を。
『俺は…』
「なるほどね。一応それで今は許してあげる」
『ああ、ありがとう』
俺たちがそう話しているとシンが走って来た。
「二人とも大丈夫?」
「ええ」
『ああ』
「そういえば私の名前は心木 霊よ。あんたは?」
『俺の名前は…』
「思い出したの?」
『ああ、俺の名前は坂田 高浩』
そして俺は思い出したことをシンに話そうとした。
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