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エリートニートなのに冒険者

そういえば

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「ちょっと構いなさいよ」

 人がわざわざバレないように朝御飯やったあとは構ってか。何様なの?

「ん?王女様よ!」

 なんか強烈な既視感を感じる……。
 そうえいえばなんか伝説の龍人の封印が解けたとか言ってなかったっけ?あれロアのことでしょ?

「ああ言ったわね。まあ、見た感じ大丈夫だしいいんじゃない?それに危険度で言ったら私と新徒の方が高いし?」

 見た感じでいいってどうなの?あとさりげなく自分最強説唱えてるし。
 あと話変わるけど最近君出番多いから少し引っ込んでて?

「酷い!?」

 「ご主人様、今日は何しますか?」

「そうだね~ナニするの?」

「たまには遠出してみたいのじゃ」

 さて、最近出すぎた王女の言葉は無視して何するか考えようか。あと深華はニュアンスが違うような……。気のせいだね。

 う~む、遠出か。ロアはここから動いたことないみたいだからそれもいいかな?けど案内人がいないよね~。

「来たわ!ここで私の出番が「それなら私 地図持ってるよ!」…………」

 ふむ、物理ではなく精神ダメージを受けたみたいだね?多分でしゃばるなってことだと思うよ?

 だけどなんで地図持ってるの?俺貰ってないから後から支給されたやつ?

「なんか落ちてた!?」

 え、なんで落ちて……ああ王女のかな?
それ私の……って顔してるし絶対そうだね。王女なのに剣といいなんでも取られ過ぎるね?そしてなぜ疑問形?謎だから?

「それは確か王族専用地図ですね。専用の紋章、印がありますので間違いありません。普通は描かれていない場所もあるみたいです」

「おお、これは王女の紋章じゃったか?」

 王族専用地図とかあるんだ?そしてなんでわかったの?普通はそんなこと一般人知らないよ?

「「稀少種ですから(じゃからな)」」

 うん、理由になってないよ?稀少種が恐れられてるのってコレが原因じゃないの?

「「まあ、スキルで知りました(知ったのじゃ)が」」

 それでも怖いよ。ほら、王女様が「稀少種怖い国家機密がなんで普通にバレるの」とか虚ろな目をしながら呟いてるよ?

「しかし字が暗号化されて読めませんね」

「そうじゃな。わしも流石にそこまではわからんのじゃ」

 あ、王女の目に光が戻った。

「しょうがないわね、私が教え「別にどこでも良いから読めなくてもいいんじゃない?」……ぐすっ」

 あ、王女の目に涙が。

「そうですね。わざわざ地図の場所を暗号化しても私たちにはどうせ興味ないですし」

「確かにそうじゃな。地図上の名前だけ暗号化する意味はわからんしのう」

 深華の言葉を肯定するのはいいけど追撃はやめてあげて?王女のライフはもう0だからね?

「じゃあ移動しよう!」

「先ずはこの湖みたいな場所に行きたいのじゃ!」

「移動はジャンプですか?深華さんはついてこれるのでしょうか……?」
 
「大丈夫だと思うよ?新くんについていくとなんだか力わくし?」

 あ、あれね、あのスキルね。
 深華はある条件下だと素の強さはエリィ越えちゃうからね……かるく約2.5倍ほど。

「!?…………流石ご主人様と同じ勇者様です。私みたいなただのエリートごとき簡単にひねり潰せるほどの力をお持ちなんですね」

 いや、条件的に俺を追いかけるのを止めたり邪魔したりしなければ勝てるよ?だからそんなに落ち込まない。深華が化けも『ギロリ』、こほん、強いだけだからね?

「なので一番非力な私はご主人様に抱っこして運んで貰います」

 うん、狙ってたね?

「ならわしは体が小さいからおんぶで」

 エリィにのっかったねロア?
 それだと深華が可哀想だからスキルを駆使して移動しよう。

 そこで新スキルの出番だ。その名も空間移動!家のなかで親にバレずにトイレや風呂に行けますと説明があったNS!ただし認識できる範囲内。このスキルで認識できる範囲は半径十メートルほど。そこでネットと併用して遠くまで行けるのだ!
 なのではい捕まって捕まって~。

「「「「わ~!」」」」


 よし、捕まったね?湖の場所も認識できた。コレで準備完了。
 では湖へ、【空間移動】!
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