勇者召喚されたけどエリートニートで引きこもり気質(両方自称)な俺~チート使って自由気ままに過ごします~

絵樹瑠

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エリートニートなのに冒険者

街が魔物から襲撃!?

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「ご主人様起きてください。町の様子がおかしいです」

 ん?あぁもう朝か。今日もかわいいねエリィ。
 じゃなくて町の様子が変?なんで?

「多分わしのせいじゃ……。昨晩ご主人様に弄ばれて叫んだのが魔物達が怖がり、町に逃げ出したのだろう」

 うん、さりげなくなんで弄ばれてなんて言ってるの? 愛でただけじゃないか。

「しかしやめてと言うわしを無視してやり、かと思ったらやめて焦らしたりとなかなかのドSっぷりじゃったぞ?」

「私もそうでしたね。やめてとは言っていませんが」

 うぐ、そうでしたね。そうだったね。

「それよりどうしますか?」

 う~んぶっちゃけどうでもいいんだけどね。あ、けど香辛料が売ってある所と奴隷商人さんの所は守りにいこうかな。お世話になったし。

「確かにあの商人さんは私に優しくはしませんでしたが、逆に酷いこともされませんでした。それにあの人のお陰でご主人様にも会えたのもありますね……」

 うん、じゃあ行きますか。

「すまんのわしのせいで……」

 いや俺のせいでもあるしね?今度からは防音にしよう。

「ところでどうやって移動しましょうか?」

 そうだな~皆で普通に町の入り口にジャンプでよくない?

「確かに走るよりか楽ですね。着地にはクレーターをつくらないように注意しましょうか」

「わしは龍化できるが……それじゃと町がパニックになるの。ジャンプで賛成じゃ」

 自分で言ったのもなんだけど普通ジャンプで長距離移動っておかしいね。しかも女の子二人がそれに気づかない。異常な光景だね?

 じゃあとりまどーん

 ボガァーン!×3



──────────────────

 街の人視点~


「クソッなんでこんなに魔物がくるんだ!」
「危険地帯からきたみたいだな!昨晩からずっと代わり番こで限界だぞ!」
「まだ比較的弱いやつで助かっているが強いやつがきたら終わりだぞ!」

 街の入り口前で防衛している人達がそんなことをいいながら戦っていた。

「おい、街に何十匹か入ったみたいだ!」
「なに!?入り口はここだけじゃねぇってことか!どうすんだ!」
「安心しろ!勇者様方が対応してくれるから大丈夫みたいだ!」

 すると上空に3つの影が!

「おい!あれはなんだ!」
「なんだ魔物にしては小さいぞ!」

 その影が目の前に落ちてきた!

 ドゴーン!

「い、一体何が!」
「けど今ので何体かの魔物が死んだぞ!」

 土埃がはれ、そこにいたのは男一人と女二人であった……



──────────────────




「やっぱり少しはクレーターできますね」

「わしは一番軽いせいかクレーターも小さいぞ」

 やべ、俺が一番でかい。着地に失敗したかな?
 あれ?なんかめっちゃこっち見てる人達がいる。逃げよ。

「街の中までですね」

「わしはどこにいけばいいかわからんのじゃ」

 ならば俺が抱っこしよう。一人抱えたぐらいじゃスピード変わらないし。

「な、なんかはずいのう」

「ロアちゃん羨ましい……」

 ええい行くぞ!まずは商人のところだ!










 行ってみると何故かデビルオックスが今にも奴隷商人の店に突っ込みそうだった!そしてデビルオックスの前には両手を広げて店を守ろうとする商人さんが!
なにしてんの!?

「肉です!」

 あ、目が肉になってるエリィが突っ込んだ。

「お~に~く~!」

 ドカバキグシャァ!

 そんなに美味しかったんだねそいつの肉。
 っとそうだった奴隷商人さん大丈夫?

「あ、あなたはいつしかの……」

 いや一昨日だよ?なんでそんな久しぶりに会ったみたいに言ってるの?ボケてるの?

「はっ!すみません。命の危機だったのでボケてました」

 ボケていたね。

「し、しかしなぜここに?まさか助けに来てくれたのですか?」

 まあそうだね。エリィを邪険にしなかったお礼みたいなものだね。

「奴隷といっても商品ですから。傷つけないのは当然です」

 うん、なんかいいこと言ってるの雰囲気だけど人売ってる時点で、もの扱いしている時点でどうかと思うよ?まあ奴隷はこの国には必要だから仕方ないけど……。

「それに稀少種がこれほど強いとは思いませんでした……。護衛に育て上げるべきだったかもしれません」

 うん、商人魂はわかったからもう黙ろうね?

「いやなんなら冒険者家業でも……」

 黙れやゴラァァァ!

「ひいぃぃすみませんでしたぁぁ!」

 やっと黙ってくれた。まったく、エリィはもう俺のもんだから変なこと考えるな。

 まあ恩は返したしもう行くか。

「あ、ご主人様これ収納お願いします」

 うんわかった。やっぱり持って帰るんだ。

「ところで御主人様、いつまで抱っこしているのじゃ?」

 あ、ごめんね。嫌なら降ろすけど?

「このまんまでいいのじゃ!」

 そう言って顔を首もとに擦り付けてくるロリ様。かわいい。なんか隣から視線を感じるけど。めっちゃ暗いエリィから視線感じるけど。目のハイライトが消えてるよ!あ、ついに目元が潤み出した。

「羨ましい……」

 声に出ちゃってるよ。だっこは無理だけどおんぶならいいよ?あ、輝きだした。満面の笑みで飛びついてきた。

『エリィは甘えん坊さんじゃのう~』

『ロアちゃんの方が甘えん坊ですよ~』

 わぁ~両耳が天国だ~。可愛くて綺麗な声が耳元で聞こえるってなんか凄い。
ご主人様って言ってみて?

『『ごしゅじんさま~』』

 ぐはぁぁあ!








その頃街中で~

「く、さすがに多すぎないか!」
「昨晩からずっとだぞ!いくら体が普通よりも頑丈でもキツいぜ!」
「ああどうしようもう魔力ないよ!」

「皆さま!街に黒髪の冒険者が来たそうです!」

「「「え?」」」



ついにバレるかもしれないニートであった……



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