いきることのいみ

二人でいつまでも

朝の眩しいひかりに目が覚める。

エリさんの豊かな胸で目覚める幸福感が私の涙となって零れた。

仕事で疲れてるのに昨日は私の好きにさせてくれた、もう少し寝かせてあげよう。

私はエリさんを起こさぬようにベットから出てシャワーを浴びる。

急にバスルームの扉が開く、エリさんが泣きながら入ってくる。

エリ「イヤ。どこにも行かないで。」

私を抱きしめる、エリさんの想いが私に流れ込んでくる。エリさんも私がいないと不安になるんだ、少し安心した。

私は優しくエリさんの身体をシャワーで流してあげた。


シャワーから出て、二人で簡単な朝食を取る。

二人とも全裸。私達は二人きりだし、服に意味はない。

食べ終えて、エリさんが話し始める。

エリ「加奈ちゃん、昨日はありがとう。昨日私にしてくれたでしょ。ホントは私あんな風にされたかったんだと思う。すごく感じたの。」

加奈子「ちゃんとできてたか心配でした。」

エリ「最高だったわ、失神してたもの。」

エリ「私、今の会社、人に譲る事にしたの。」

突然の話しだった。

加奈子「これからなにをするの？」

エリ「イギリスに行くわ、アメリカでもいい。」

加奈子「別れ話しですか？」

私涙を堪える。ダメだ堪えきれない。

エリ「違うわ、あなたも一緒よ」

加奈子「意味がよくわかりません」

私は涙が止まらない。

エリ「私達の住んでるこの国は同性婚は認められてないの。海外では同性婚認めてる国もたくさんあるの。」

加奈子「それって」

エリ「私と結婚して欲しいの。加奈ちゃんと結婚したいの。愛してる。離したくない。ずっとそばにいて欲しい。」

私達の絆の結び目を強くもっと強くする手段。





エリ「忘れ物なぁい？もう出ないと飛行機の時間に間に合わないよ」

加奈子「アン、待って。」

エリ「行きましょ。」

私は神様に言いたい、この世に生んでくれた事を感謝しますと。

もう欠陥品ではない。あなたが私を変えてくれた。
私の最愛の人。生涯この人だけを愛し続けます。



おわり