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風が吹く丘1
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私は寝室に入って落ち着こうとした。
1時間ほどしてリビングに戻ると、あけみさんはどこにもいなかった。
マンションを出たんだ。
私と一緒にいたくないんだ。
私は泣いた。涙は止まらない。それほどあけみさんを愛してたんだ。
あけみさんを傷つけた罰は受けなくちゃいけない。
どんなバツでも受けるからあけみさんを私の元に返してください。
あけみさんは明け方帰ってきた。
何も喋らず、シャワーを浴び、スーツを着て出て行った。
私もシャワーを浴びて、着替えて出勤した。
あけみさんのお弁当も作っているのでなんとか渡したい。
営業部を覗いて見る、あけみさんのデスク、まだいない、もう外回りに出たのかな?
仕方なく経理部に戻る。
経理部長に呼ばれた。
経理部長「専務がお呼びだよ。」
愛「わかりました。」
私はあけみさんとの事だろうと思い、心が折れそうな気分になる。
愛「経理の山下です、お呼びでしょうか?」
専務「入りたまえ、わざわざ呼び出して申し訳ない。」
愛「いえ、なんでしょう?」
専務「業務の事じゃないんだが、いいかな?」
愛「はい。」
専務「あけみの事なんだが、ウワサが耳に入ってきてね、あけみと話したかね?」
愛「はい、昨日。でも何も解決してません。私が軽率な行動して、あけみさんを傷つけてしまったんです」
専務「どうも元部長の浅田が噛んでるらしいと、経理部長から報告があったよ。君の元彼に連絡したのも浅田らしい。」
愛「そうなんですか?あけみさんは今?」
専務「朝早く出社して来てたらしいが顔が泣きすぎて腫れてたから経理部長が休暇を与えたよ。浅田が営業先にも手を回してる可能性もあるからしばらく自宅待機がいいだろう。」
愛「あけみさんはマンションに戻っているんですね?」
専務「パソコンで仕事をするように指示してあるから家にいるだろう。君も可愛い顔が大変な事になってるぞ。君も休暇を取りなさい。」
愛「いえ、私は自業自得ですから」
専務「これは業務命令だよ。」
愛「はい、そう言うことでしたら、休暇を頂きます。」
私はマンションに帰るかどうか迷っていた。
覚悟を決めた、私の帰る場所はあけみさんの元しか無いのだから。
マンションに戻る。
部屋に入る。ソファにあけみさんが横になってる。眠ってるのかな?
寝息を立てて眠ってる。涙の跡、泣きながら眠ったんだ。
私のせいだ。もう許してもらえないのかもしれない。
私も声を殺して泣いた。
泣きながら、私も眠ってしまったらしい。一睡もしてなかったからだろう。
目が覚めたとき、私の身体に毛布がかけられていた。あけみさんが掛けてくれたんだ。
あけみさんはいない、寝室、お風呂、トイレ。
どこにもいなかった。
私と一緒にいたくないんだね、あー、嫌われてしまった。
もう無理なんだね。この部屋を出て行こう。
私はキャリーバックに自分の衣類を詰め込んだ。
残りは落ち着いてから取りに来よう。
部屋を出て、エレベーターを待つ。涙が止まらない。
エレベーターが止まり、扉が開く。
人の気配に咄嗟に顔を背ける。涙を見られたくない。
「どこ行く気?」声をかけられた。
愛「えっ?」声の主を見る。
買い物袋を下げたあけみさんだった。
あけみ「まさかホームレスになるつもりじゃないでしょうね?」
愛「・・・」
あけみ「戻ろ。ねっ?」
愛「私、罰を受けなきゃ。」
あけみ「なんの?」
愛「だって、あけみさんを傷つけたから」
あけみ「お父さんから浅田部長の件を報告してもらったの。全部あの人が仕組んだ事らしいの。だから愛ちゃんは何も悪くないって。」
愛「でも、でも。」
あけみ「戻ろ。」
愛「う、うん」
ソファに促され私は座る。
あけみ「ねぇ、仲直りしたい。」
愛「許してくれるの?」
あけみ「だから、愛ちゃんは悪くないの。元カレに愛ちゃんが使う駅を教えたのも浅田みたい、だから偶然じゃなかったの。」
愛「そうだったの。でも私の元カレをよく知ってましたね。」
あけみ「まだウチの社内に浅田の息が掛かった人物がいるって事じゃない?」
愛「これからもまだ何か起こるかな?」
あけみ「お父さんは何人か特定してるらしいの。そんな大胆な事はもうしてこないと思うけど、用心した方がいいかも。」
愛「あけみさん、でも元カレに会ったのは事実だけど、あけみさんの事しか愛してないの、それだけは信じて。」
あけみ「うん、わかってる。私も酷い事言っちゃってゴメン。信じてあげれなくてホントごめんなさい。」
愛「ううん、もう二度とあけみさんを泣かせる事はしないから。」
あけみ「私もずっと笑顔でいられるようにするね。」
愛「ねぇ、仲直りのチューして。」
あけみ「愛ちゃん、おいで。」
優しくキス、私は嬉しくて舌を絡める。
急にくちびるを離すあけみさん。
あけみ「これ以上はダメ、後に残しとかなきゃ。一週間も休みがあるんだよ。」
愛「えっ、そんなに?」
あけみ「営業先の事もあるし浅田の件がある程度解決しないと、何があるかわからないからって。」
愛「えー、私もかな?」
あけみ「そうだよ、今回の件で愛ちゃんも恨みの対象にされてるのがわかったから。」
愛「一週間かぁ、何します?」
あけみ「まず、ご飯食べよ、ずっと何も食べてないもん。買い物してきたから。」
愛「あっ、お弁当あるの。それ食べなきゃ。」
あけみ「私の分も作ってくれてたんだね、ありがとう。食べよ。」
二人でお弁当食べる。やっと、落ち着いてあけみさんを見れるようになった。良かったホントによかった。
愛「休みは何するか決めてくださいね?」
あけみ「愛ちゃん決めていいよ。辛い思いさせたから。」
愛「私が?」
あけみ「うん、決めて。」
愛「わかりました、考えます。」
あけみ「よろしくね。」
愛「まず、今からお風呂に一緒に入ります。」
あけみ「まだ明るい時間だよ。いいけど。」
二人でお風呂に入って少しイチャイチャ。
バスタオルを巻いたまま、寝室へ。
あけみ「ねぇ、今から?」
愛「うん、だって、すごく欲しいの。あけみさんを感じたいの」
あけみ「ウフフ、可愛い子。いっぱいしてあげる。」
愛「ダメ、私がするの。いっぱいさせて。」
あけみ「うん、好きにしていいよ。私は愛ちゃんのものなんだから。でも後で私にもさせてね。」
私達は時間を忘れて愛し合った、途中食事を取り、また愛し合う。少し眠ってまた愛し合う。疲れ果てるまで愛し合った。
二人は疲れて眠った。
目が覚め、翌日の昼だとわかってビックリする二人。
あけみ「ねぇ、休みの間はずっと愛し合うの?」
愛「ううん、そんな事したら身体持ちませんよ。お昼食べて、準備して、出かけます。」
あけみ「どこに?」
愛「ヒミツ。楽しみにしてて。」
1時間ほどしてリビングに戻ると、あけみさんはどこにもいなかった。
マンションを出たんだ。
私と一緒にいたくないんだ。
私は泣いた。涙は止まらない。それほどあけみさんを愛してたんだ。
あけみさんを傷つけた罰は受けなくちゃいけない。
どんなバツでも受けるからあけみさんを私の元に返してください。
あけみさんは明け方帰ってきた。
何も喋らず、シャワーを浴び、スーツを着て出て行った。
私もシャワーを浴びて、着替えて出勤した。
あけみさんのお弁当も作っているのでなんとか渡したい。
営業部を覗いて見る、あけみさんのデスク、まだいない、もう外回りに出たのかな?
仕方なく経理部に戻る。
経理部長に呼ばれた。
経理部長「専務がお呼びだよ。」
愛「わかりました。」
私はあけみさんとの事だろうと思い、心が折れそうな気分になる。
愛「経理の山下です、お呼びでしょうか?」
専務「入りたまえ、わざわざ呼び出して申し訳ない。」
愛「いえ、なんでしょう?」
専務「業務の事じゃないんだが、いいかな?」
愛「はい。」
専務「あけみの事なんだが、ウワサが耳に入ってきてね、あけみと話したかね?」
愛「はい、昨日。でも何も解決してません。私が軽率な行動して、あけみさんを傷つけてしまったんです」
専務「どうも元部長の浅田が噛んでるらしいと、経理部長から報告があったよ。君の元彼に連絡したのも浅田らしい。」
愛「そうなんですか?あけみさんは今?」
専務「朝早く出社して来てたらしいが顔が泣きすぎて腫れてたから経理部長が休暇を与えたよ。浅田が営業先にも手を回してる可能性もあるからしばらく自宅待機がいいだろう。」
愛「あけみさんはマンションに戻っているんですね?」
専務「パソコンで仕事をするように指示してあるから家にいるだろう。君も可愛い顔が大変な事になってるぞ。君も休暇を取りなさい。」
愛「いえ、私は自業自得ですから」
専務「これは業務命令だよ。」
愛「はい、そう言うことでしたら、休暇を頂きます。」
私はマンションに帰るかどうか迷っていた。
覚悟を決めた、私の帰る場所はあけみさんの元しか無いのだから。
マンションに戻る。
部屋に入る。ソファにあけみさんが横になってる。眠ってるのかな?
寝息を立てて眠ってる。涙の跡、泣きながら眠ったんだ。
私のせいだ。もう許してもらえないのかもしれない。
私も声を殺して泣いた。
泣きながら、私も眠ってしまったらしい。一睡もしてなかったからだろう。
目が覚めたとき、私の身体に毛布がかけられていた。あけみさんが掛けてくれたんだ。
あけみさんはいない、寝室、お風呂、トイレ。
どこにもいなかった。
私と一緒にいたくないんだね、あー、嫌われてしまった。
もう無理なんだね。この部屋を出て行こう。
私はキャリーバックに自分の衣類を詰め込んだ。
残りは落ち着いてから取りに来よう。
部屋を出て、エレベーターを待つ。涙が止まらない。
エレベーターが止まり、扉が開く。
人の気配に咄嗟に顔を背ける。涙を見られたくない。
「どこ行く気?」声をかけられた。
愛「えっ?」声の主を見る。
買い物袋を下げたあけみさんだった。
あけみ「まさかホームレスになるつもりじゃないでしょうね?」
愛「・・・」
あけみ「戻ろ。ねっ?」
愛「私、罰を受けなきゃ。」
あけみ「なんの?」
愛「だって、あけみさんを傷つけたから」
あけみ「お父さんから浅田部長の件を報告してもらったの。全部あの人が仕組んだ事らしいの。だから愛ちゃんは何も悪くないって。」
愛「でも、でも。」
あけみ「戻ろ。」
愛「う、うん」
ソファに促され私は座る。
あけみ「ねぇ、仲直りしたい。」
愛「許してくれるの?」
あけみ「だから、愛ちゃんは悪くないの。元カレに愛ちゃんが使う駅を教えたのも浅田みたい、だから偶然じゃなかったの。」
愛「そうだったの。でも私の元カレをよく知ってましたね。」
あけみ「まだウチの社内に浅田の息が掛かった人物がいるって事じゃない?」
愛「これからもまだ何か起こるかな?」
あけみ「お父さんは何人か特定してるらしいの。そんな大胆な事はもうしてこないと思うけど、用心した方がいいかも。」
愛「あけみさん、でも元カレに会ったのは事実だけど、あけみさんの事しか愛してないの、それだけは信じて。」
あけみ「うん、わかってる。私も酷い事言っちゃってゴメン。信じてあげれなくてホントごめんなさい。」
愛「ううん、もう二度とあけみさんを泣かせる事はしないから。」
あけみ「私もずっと笑顔でいられるようにするね。」
愛「ねぇ、仲直りのチューして。」
あけみ「愛ちゃん、おいで。」
優しくキス、私は嬉しくて舌を絡める。
急にくちびるを離すあけみさん。
あけみ「これ以上はダメ、後に残しとかなきゃ。一週間も休みがあるんだよ。」
愛「えっ、そんなに?」
あけみ「営業先の事もあるし浅田の件がある程度解決しないと、何があるかわからないからって。」
愛「えー、私もかな?」
あけみ「そうだよ、今回の件で愛ちゃんも恨みの対象にされてるのがわかったから。」
愛「一週間かぁ、何します?」
あけみ「まず、ご飯食べよ、ずっと何も食べてないもん。買い物してきたから。」
愛「あっ、お弁当あるの。それ食べなきゃ。」
あけみ「私の分も作ってくれてたんだね、ありがとう。食べよ。」
二人でお弁当食べる。やっと、落ち着いてあけみさんを見れるようになった。良かったホントによかった。
愛「休みは何するか決めてくださいね?」
あけみ「愛ちゃん決めていいよ。辛い思いさせたから。」
愛「私が?」
あけみ「うん、決めて。」
愛「わかりました、考えます。」
あけみ「よろしくね。」
愛「まず、今からお風呂に一緒に入ります。」
あけみ「まだ明るい時間だよ。いいけど。」
二人でお風呂に入って少しイチャイチャ。
バスタオルを巻いたまま、寝室へ。
あけみ「ねぇ、今から?」
愛「うん、だって、すごく欲しいの。あけみさんを感じたいの」
あけみ「ウフフ、可愛い子。いっぱいしてあげる。」
愛「ダメ、私がするの。いっぱいさせて。」
あけみ「うん、好きにしていいよ。私は愛ちゃんのものなんだから。でも後で私にもさせてね。」
私達は時間を忘れて愛し合った、途中食事を取り、また愛し合う。少し眠ってまた愛し合う。疲れ果てるまで愛し合った。
二人は疲れて眠った。
目が覚め、翌日の昼だとわかってビックリする二人。
あけみ「ねぇ、休みの間はずっと愛し合うの?」
愛「ううん、そんな事したら身体持ちませんよ。お昼食べて、準備して、出かけます。」
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