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皇都へ
タダの宿屋も経営
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出張家族亭を出店して3日、今日も家族亭は賑わっている。
お腹を空かせた人々が長蛇の列を作る。そしてガツガツとお粥を平らげる。
「ありがとう」
食べ終わると人々は笑った。
出張家族亭は大成功だ! 俺は確信を持って言える!
ただ困りごとが一つ。
人手が足りない。
お昼の休憩時間、出張家族亭の様子を見て回る。
屋台の周りは千人以上の客で埋め尽くされている。
食べ終わった人はなぜか家族亭の傍を離れず道端に突っ立っているため余計に混雑している。
どうも皇都中の貧困層がこの路地裏に集まっているらしい。
大通りまで列が伸びていて、通行の邪魔になっている。
ここまで繁盛したら別の場所にも出店した方が良いが、ご飯を受け渡しする受付をやる人を考えるとそれができない。
「もう俺たちじゃ手一杯だ」
一人肩を落とす。
料理は最悪、俺とティアだけでも作れる。その気になれば一万食でも二万食でも作れる。
しかし料理を手渡すとなると、俺とティアだけじゃ足りない。
いくら俺たちが早くても、人の波の早さは変えられないのだ。
そうやって悩んでいるだけで休憩時間は過ぎる。
「ただいま」
「お帰り!」
戻るとティアは客にお粥を渡しながら返事をした。
まだまだ列は続く。休む暇がない。
「ねえねえ! 麗夜!」
お粥をお椀に入れているとハクちゃんが興奮した様子でやって来た。
「どうした?」
「あっちで面白いのやってる! ゼラと一緒に見よ!」
ハクちゃんが指さした方向に目を凝らす。
どうも道端で大道芸をやっているようだ。
この狭い中で大道芸か。迷惑だぞ。
しかも薄っすらと歌やハーモニカを演奏している奴も見える。
「俺たちは忙しいから二人で見てきな」
「うん!」
ハクちゃんは返事をすると荒馬のように去ってしまった。
「ティアも面白いの見てみたい」
様子を見ていたティアが頬っぺたを膨らませる。
「まあ、今は我慢しよ」
「うにゅ~ゼラの奴、ハクちゃんと遊んでばっかり~」
ティアは不満一杯のようだ。
気持ちは分かる。
「すぐに人手がやってくるから。一緒に我慢しよ」
「ふむ~麗夜を独り占め出来ていると考えれば悪くない」
ティアは頬っぺたを膨らませながら笑うという器用なことをした。
「しっかし皆、寝てないのかな」
俺は飯を貰っていく人々を見て心配になる。
誰も彼も目に隈を作っている。
それに咳をする人も多く見えるから風邪を引いているような感じもする。
「顔色が悪いけど寝てる?」
初日からよく見かける男性が並んでやって来たので声を掛ける。
「お、俺ですか!」
なぜか男性は驚いたようでお粥を落としそうになった。
「君だよ君」
「あ、ありがとうございます」
なぜお礼を言う? 変わった人だ。
「さっきの話だけど、ちゃんと寝てる? 顔色が悪いけど」
「俺は宿無しなんで」
男性は苦笑い。
「ここに並んでる人たちも?」
「大半がそうですよ」
男性は力なく笑った。
「病気に成らない?」
「そうですね……」
男性はざっと周りを見渡す。
「まあ皆、寒空の下で寝てるんで、仕方ねえですよ」
男性は悲しそうに言った。
「もしかして、病気で並べない人も居るのかな?」
「居るでしょうねぇ。仕方ねえことですが」
男性は否定しない。
「ありがとう」
「いえいえ! こちらこそ俺なんかに話しかけてくれて嬉しいです!」
男性は変なお礼を言って去った。
「……人手が足りねえけど宿屋を開くか」
そんな余裕はない。
だが宿が無くて死ぬ人が居るなら仕方ない。
「俺はもしかするとブラック企業の社長に成れるかもしれない……」
我ながらアホだ。いっぱいいっぱいなのにさらに無理を進めようとする。
だがそれでも、見殺しにしたくない。
「オーリさんに相談するか」
俺はそう思いながら配給に戻った。
■■■■
麗夜が忙しさに参っている間、ライダーはドキドキだった。
「まさか話しかけられるなんて!」
ライダーは麗夜に話しかけられて嬉しかった。
自分を助けてくれた恩人なのだ。なら話せるだけでも嬉しい!
「ううん! 塩味がする!」
ニコニコ顔でお粥を食べる。
すると一口食べた瞬間、息を吸い込むように平らげる。
今日は一段と美味しく感じる。
「美味かった……」
腹がいっぱいになるといつも通り食器を元に戻して路地裏の人並に身を任せてブラブラ歩く。
「こんな美味いものが食えるなら地の果てまでやってくるぜ」
ライダーは人ごみに苦笑い。
麗夜は味付けも何もしないでお粥を出していたが、ギンちゃんが塩味くらい味付けしようと抗議したので、出店してから二日目には塩味が足された。
それが不味かった! 味付けしたら美味いに決まっている!
タダで腹がいっぱいになるだけでなく美味い! そんなことしたら人気になるに決まっている!
一生傍に居たくなるに決まっている!
おかげで噂は広まり、皇都中の人々が集まっている。
もはや路地裏はパンク状態だ。昔は地べたに座り込む人が居たが、今は居ない。
地べたに座り込んだら踏みつぶされてしまうから。
おまけに出張家族亭の周りは非常に治安が良かった。
喧嘩など争いごとが起きると、ダイ君やエメ君など麗夜直属の騎士団が飛んでくるからだ。
おかげで血の一滴も流れない。
治安が良くて腹も膨れる。
路地裏なのに人気スポットだ。
だからこそ、大道芸や歌やハーモニカを吹く人で溢れる。
「本当に平和だ」
ライダーは和やかに笑う。
天国へ引っ越したみたいだった。
「凄い凄い!」
子供の声がした。ライダーはそれに釣られて、大道芸の最前列へ体を押し込める。
最前列ではハクちゃんとゼラが拍手していた。
「手品という奴か。実に面白い」
二人は大道芸に大満足だった。
そんな二人を見て周りは騒めく。
「綺麗な人だな」
皆は二人に見とれる。
「家族亭の従業員らしいぜ」
「やっぱりな! あんだけ綺麗なんだからそうだと思った!」
ティア、ゼラ、ギンちゃん、ハクちゃん、アンリ、麗夜など家族亭の従業員は綺麗どころが揃っている。そうなると近くに居たくなるのが人間の本能だ。
だから余計に家族亭の周りは混雑する。
「この近くで寝られたら良いんだけどなぁ」
ライダーはハクちゃんや遠目に見えるティア、麗夜を見てため息を吐く。
「でもなぁ……ここら辺はもういっぱいだし」
深夜になっても路地裏は満席だ。
朝一番に飯を食うためだ。
何せ並ぶだけでも二時間はかかる。減った腹はそんなに我慢できない。
途方に暮れたライダーは当てもなく歩く。
「退いてくれ!」
そして誰かに押され、路地裏から押し出された。
「あ~」
ライダーは寂しさいっぱいだ。入り直すだけで数時間はかかる。
「仕方ねえか」
肩を落として今日も寝床を探す旅に出る。
しかしどこもかしこも治安が悪い。不潔で寝心地も悪い。
家族亭の傍なら綺麗で地べたでもぐっすり眠れるのに。寒いけど。
そうやってライダーは気落ちしながら歩く。
だが何も見つからない。
夕方近くになると食事のために再び路地裏へ戻る。
食事にありつけたのは夜遅くになってからだった。
「え!」
ライダーは食事を終えた後、あり得ない光景を見た。
大通りの一番大きな建物。どんな理由か分からないが空き家だった場所に宿泊場という看板があった。
無料という衝撃の文字を添えて!
ライダーは吸い寄せられるように中へ入る。
中はライダーと同じく家無しで溢れていた。
「三階の大部屋ね」
受付は大忙しだった。とにかく来た人すべてにどこへ泊まるか指示する。
それだけなのに火事になったような大騒ぎだった。
ライダーは受付に着くと、見たことのある女性に出会った。
アンリの部下。召使い部隊の一人の女性だった。
「あんた、家族亭で働いてなかったか? どうしてこんなところで働いてるんだ?」
「ここは家族亭が経営してる。だから働いてるの」
女性はライダーをどこに止めたらいいか、宿泊表を見ながら考える。
「あなたは五階の大部屋。喧嘩しないでね」
そう言って毛布を渡される。
「これくれるのか!」
「貸出! ちゃんと返すんだよ」
ライダーは呆然とする。
「ほらさっさと五階に行って! 邪魔だよ!」
「あ、ああ」
ライダーは夢心地で五階へ行く。
「綺麗だ。温かい」
階段や廊下は清掃されていた。おまけに路地裏の様に廊下で寝ている人も居ない。宿場だから当然だが。
ライダーは部屋に入る。
大部屋は畳張りで快適に眠れそうだった。
「柔らかいござだ」
畳を見たこと無いライダーは、畳に触ると感動した。
「はい君はこっち」
放心していると従業員に手を引っ張られる。
ライダーは言われるがまま従う。
「ここで寝るように。いびきがうるさくても我慢すること」
畳一畳。それがライダーの寝床だった。
「横になって眠れる!」
普通の人だったらしかめっ面。だが根無し草のライダーにとって贅沢の極みだった。
ライダーは疲れ切っていたので横になる。
大部屋は満室でいびきがところ狭しに響いたが気にならない。
「……あの人たちは神様だったのか」
ライダーは眠る前に、麗夜やティアたちの事を思った。
お腹を空かせた人々が長蛇の列を作る。そしてガツガツとお粥を平らげる。
「ありがとう」
食べ終わると人々は笑った。
出張家族亭は大成功だ! 俺は確信を持って言える!
ただ困りごとが一つ。
人手が足りない。
お昼の休憩時間、出張家族亭の様子を見て回る。
屋台の周りは千人以上の客で埋め尽くされている。
食べ終わった人はなぜか家族亭の傍を離れず道端に突っ立っているため余計に混雑している。
どうも皇都中の貧困層がこの路地裏に集まっているらしい。
大通りまで列が伸びていて、通行の邪魔になっている。
ここまで繁盛したら別の場所にも出店した方が良いが、ご飯を受け渡しする受付をやる人を考えるとそれができない。
「もう俺たちじゃ手一杯だ」
一人肩を落とす。
料理は最悪、俺とティアだけでも作れる。その気になれば一万食でも二万食でも作れる。
しかし料理を手渡すとなると、俺とティアだけじゃ足りない。
いくら俺たちが早くても、人の波の早さは変えられないのだ。
そうやって悩んでいるだけで休憩時間は過ぎる。
「ただいま」
「お帰り!」
戻るとティアは客にお粥を渡しながら返事をした。
まだまだ列は続く。休む暇がない。
「ねえねえ! 麗夜!」
お粥をお椀に入れているとハクちゃんが興奮した様子でやって来た。
「どうした?」
「あっちで面白いのやってる! ゼラと一緒に見よ!」
ハクちゃんが指さした方向に目を凝らす。
どうも道端で大道芸をやっているようだ。
この狭い中で大道芸か。迷惑だぞ。
しかも薄っすらと歌やハーモニカを演奏している奴も見える。
「俺たちは忙しいから二人で見てきな」
「うん!」
ハクちゃんは返事をすると荒馬のように去ってしまった。
「ティアも面白いの見てみたい」
様子を見ていたティアが頬っぺたを膨らませる。
「まあ、今は我慢しよ」
「うにゅ~ゼラの奴、ハクちゃんと遊んでばっかり~」
ティアは不満一杯のようだ。
気持ちは分かる。
「すぐに人手がやってくるから。一緒に我慢しよ」
「ふむ~麗夜を独り占め出来ていると考えれば悪くない」
ティアは頬っぺたを膨らませながら笑うという器用なことをした。
「しっかし皆、寝てないのかな」
俺は飯を貰っていく人々を見て心配になる。
誰も彼も目に隈を作っている。
それに咳をする人も多く見えるから風邪を引いているような感じもする。
「顔色が悪いけど寝てる?」
初日からよく見かける男性が並んでやって来たので声を掛ける。
「お、俺ですか!」
なぜか男性は驚いたようでお粥を落としそうになった。
「君だよ君」
「あ、ありがとうございます」
なぜお礼を言う? 変わった人だ。
「さっきの話だけど、ちゃんと寝てる? 顔色が悪いけど」
「俺は宿無しなんで」
男性は苦笑い。
「ここに並んでる人たちも?」
「大半がそうですよ」
男性は力なく笑った。
「病気に成らない?」
「そうですね……」
男性はざっと周りを見渡す。
「まあ皆、寒空の下で寝てるんで、仕方ねえですよ」
男性は悲しそうに言った。
「もしかして、病気で並べない人も居るのかな?」
「居るでしょうねぇ。仕方ねえことですが」
男性は否定しない。
「ありがとう」
「いえいえ! こちらこそ俺なんかに話しかけてくれて嬉しいです!」
男性は変なお礼を言って去った。
「……人手が足りねえけど宿屋を開くか」
そんな余裕はない。
だが宿が無くて死ぬ人が居るなら仕方ない。
「俺はもしかするとブラック企業の社長に成れるかもしれない……」
我ながらアホだ。いっぱいいっぱいなのにさらに無理を進めようとする。
だがそれでも、見殺しにしたくない。
「オーリさんに相談するか」
俺はそう思いながら配給に戻った。
■■■■
麗夜が忙しさに参っている間、ライダーはドキドキだった。
「まさか話しかけられるなんて!」
ライダーは麗夜に話しかけられて嬉しかった。
自分を助けてくれた恩人なのだ。なら話せるだけでも嬉しい!
「ううん! 塩味がする!」
ニコニコ顔でお粥を食べる。
すると一口食べた瞬間、息を吸い込むように平らげる。
今日は一段と美味しく感じる。
「美味かった……」
腹がいっぱいになるといつも通り食器を元に戻して路地裏の人並に身を任せてブラブラ歩く。
「こんな美味いものが食えるなら地の果てまでやってくるぜ」
ライダーは人ごみに苦笑い。
麗夜は味付けも何もしないでお粥を出していたが、ギンちゃんが塩味くらい味付けしようと抗議したので、出店してから二日目には塩味が足された。
それが不味かった! 味付けしたら美味いに決まっている!
タダで腹がいっぱいになるだけでなく美味い! そんなことしたら人気になるに決まっている!
一生傍に居たくなるに決まっている!
おかげで噂は広まり、皇都中の人々が集まっている。
もはや路地裏はパンク状態だ。昔は地べたに座り込む人が居たが、今は居ない。
地べたに座り込んだら踏みつぶされてしまうから。
おまけに出張家族亭の周りは非常に治安が良かった。
喧嘩など争いごとが起きると、ダイ君やエメ君など麗夜直属の騎士団が飛んでくるからだ。
おかげで血の一滴も流れない。
治安が良くて腹も膨れる。
路地裏なのに人気スポットだ。
だからこそ、大道芸や歌やハーモニカを吹く人で溢れる。
「本当に平和だ」
ライダーは和やかに笑う。
天国へ引っ越したみたいだった。
「凄い凄い!」
子供の声がした。ライダーはそれに釣られて、大道芸の最前列へ体を押し込める。
最前列ではハクちゃんとゼラが拍手していた。
「手品という奴か。実に面白い」
二人は大道芸に大満足だった。
そんな二人を見て周りは騒めく。
「綺麗な人だな」
皆は二人に見とれる。
「家族亭の従業員らしいぜ」
「やっぱりな! あんだけ綺麗なんだからそうだと思った!」
ティア、ゼラ、ギンちゃん、ハクちゃん、アンリ、麗夜など家族亭の従業員は綺麗どころが揃っている。そうなると近くに居たくなるのが人間の本能だ。
だから余計に家族亭の周りは混雑する。
「この近くで寝られたら良いんだけどなぁ」
ライダーはハクちゃんや遠目に見えるティア、麗夜を見てため息を吐く。
「でもなぁ……ここら辺はもういっぱいだし」
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途方に暮れたライダーは当てもなく歩く。
「退いてくれ!」
そして誰かに押され、路地裏から押し出された。
「あ~」
ライダーは寂しさいっぱいだ。入り直すだけで数時間はかかる。
「仕方ねえか」
肩を落として今日も寝床を探す旅に出る。
しかしどこもかしこも治安が悪い。不潔で寝心地も悪い。
家族亭の傍なら綺麗で地べたでもぐっすり眠れるのに。寒いけど。
そうやってライダーは気落ちしながら歩く。
だが何も見つからない。
夕方近くになると食事のために再び路地裏へ戻る。
食事にありつけたのは夜遅くになってからだった。
「え!」
ライダーは食事を終えた後、あり得ない光景を見た。
大通りの一番大きな建物。どんな理由か分からないが空き家だった場所に宿泊場という看板があった。
無料という衝撃の文字を添えて!
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受付は大忙しだった。とにかく来た人すべてにどこへ泊まるか指示する。
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ライダーは受付に着くと、見たことのある女性に出会った。
アンリの部下。召使い部隊の一人の女性だった。
「あんた、家族亭で働いてなかったか? どうしてこんなところで働いてるんだ?」
「ここは家族亭が経営してる。だから働いてるの」
女性はライダーをどこに止めたらいいか、宿泊表を見ながら考える。
「あなたは五階の大部屋。喧嘩しないでね」
そう言って毛布を渡される。
「これくれるのか!」
「貸出! ちゃんと返すんだよ」
ライダーは呆然とする。
「ほらさっさと五階に行って! 邪魔だよ!」
「あ、ああ」
ライダーは夢心地で五階へ行く。
「綺麗だ。温かい」
階段や廊下は清掃されていた。おまけに路地裏の様に廊下で寝ている人も居ない。宿場だから当然だが。
ライダーは部屋に入る。
大部屋は畳張りで快適に眠れそうだった。
「柔らかいござだ」
畳を見たこと無いライダーは、畳に触ると感動した。
「はい君はこっち」
放心していると従業員に手を引っ張られる。
ライダーは言われるがまま従う。
「ここで寝るように。いびきがうるさくても我慢すること」
畳一畳。それがライダーの寝床だった。
「横になって眠れる!」
普通の人だったらしかめっ面。だが根無し草のライダーにとって贅沢の極みだった。
ライダーは疲れ切っていたので横になる。
大部屋は満室でいびきがところ狭しに響いたが気にならない。
「……あの人たちは神様だったのか」
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