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戸惑い
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祐介と付き合い始めて3日目が過ぎた。試合以来、まだ祐介とは会っていない。メールで連絡を取るだけだった。
しかし、祐介はマメにメールをくれ、少しずつだが祐介のことがわかるようになってきた。
優しい人
気遣いが出来る人
自分の考えを持っている人
日が立つにつれ、美月は
(もっと祐介を知ってみたい)
そんな思いが募り始めていた。
美月はいつものように学校から帰る最中に祐介にメールを送る。仕事中なのか、いつものようにメールがすぐには返ってこない。
(こんな時もあるよね)
そう思いながら家に着く。あの日以来、圭吾からのメールはない。美月もあれほどマメに更新していたラボーラのブログを一切しなくなった。
更新しようとパソコンの前までは行くのだが、なんとなく祐介に後ろめたいものを感じてしまう。その為に更新もしなければ、圭吾にメールすることも控えていた。
「ただいま~」
「お帰り。美月宛に何か届いてるよ。部屋においてあるから」
台所にいた母が大きな声を出して美月に言った。
(まさか、本当に届いたの?)
そう思い、美月は2階にある自分の部屋に駆け上がった。美月の机の上に置いてあった手紙。
差出人は・・・『石川圭吾』
あの夜、
「プレゼントを贈ったから」
そう書いてあったメール。
それが今日、届いたのだ。
美月はおそるおそる、封筒を丁寧にはさみで切り、中を確認した。封筒の中に入っていたのはファン感謝祭のチケットが2枚と手紙だった。
(これって・・・)
美月は圭吾の書いた手紙を読み始めた。
「いつも応援ありがとう。
感謝の気持ちを込めてファン感謝祭のチケットを送るね。
友達や家族で来てください。
あと、何か嫌な事でもあったのかな?
俺で良ければ相談に乗るから。
またスタジアムで、グランドで
美月ちゃんの元気な声で俺の名を呼んでくれると嬉しいです」
相談できるならしたい。圭吾に彼女としてみて欲しい。
振られるのなら、サポーターとしてではなく、女性として振られたかった。
そんな想いを伝えたかった。
強く美月は思ったが、
(出来るわけない)
美月は首を振った。
もちろん、振られたくない。振られれば、こうやって手紙もメールも届く事はない。
今はまだ、圭吾と繋がっていたい思いが美月を支配していた。
美月は祐介の言うとおりブログに彼氏が出来た事を書いてはいない。もちろん、圭吾にも言っていない。身近にいる姉や友達しか知らないことなのだ。携帯を手に取り圭吾へのお礼のメールの内容を美月は考えた。
しかし、祐介はマメにメールをくれ、少しずつだが祐介のことがわかるようになってきた。
優しい人
気遣いが出来る人
自分の考えを持っている人
日が立つにつれ、美月は
(もっと祐介を知ってみたい)
そんな思いが募り始めていた。
美月はいつものように学校から帰る最中に祐介にメールを送る。仕事中なのか、いつものようにメールがすぐには返ってこない。
(こんな時もあるよね)
そう思いながら家に着く。あの日以来、圭吾からのメールはない。美月もあれほどマメに更新していたラボーラのブログを一切しなくなった。
更新しようとパソコンの前までは行くのだが、なんとなく祐介に後ろめたいものを感じてしまう。その為に更新もしなければ、圭吾にメールすることも控えていた。
「ただいま~」
「お帰り。美月宛に何か届いてるよ。部屋においてあるから」
台所にいた母が大きな声を出して美月に言った。
(まさか、本当に届いたの?)
そう思い、美月は2階にある自分の部屋に駆け上がった。美月の机の上に置いてあった手紙。
差出人は・・・『石川圭吾』
あの夜、
「プレゼントを贈ったから」
そう書いてあったメール。
それが今日、届いたのだ。
美月はおそるおそる、封筒を丁寧にはさみで切り、中を確認した。封筒の中に入っていたのはファン感謝祭のチケットが2枚と手紙だった。
(これって・・・)
美月は圭吾の書いた手紙を読み始めた。
「いつも応援ありがとう。
感謝の気持ちを込めてファン感謝祭のチケットを送るね。
友達や家族で来てください。
あと、何か嫌な事でもあったのかな?
俺で良ければ相談に乗るから。
またスタジアムで、グランドで
美月ちゃんの元気な声で俺の名を呼んでくれると嬉しいです」
相談できるならしたい。圭吾に彼女としてみて欲しい。
振られるのなら、サポーターとしてではなく、女性として振られたかった。
そんな想いを伝えたかった。
強く美月は思ったが、
(出来るわけない)
美月は首を振った。
もちろん、振られたくない。振られれば、こうやって手紙もメールも届く事はない。
今はまだ、圭吾と繋がっていたい思いが美月を支配していた。
美月は祐介の言うとおりブログに彼氏が出来た事を書いてはいない。もちろん、圭吾にも言っていない。身近にいる姉や友達しか知らないことなのだ。携帯を手に取り圭吾へのお礼のメールの内容を美月は考えた。
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