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無能王子
しおりを挟む「――こちらが、ネメシェット殿下のお部屋」
昼下がり、閉じられた自室の扉の向こうから、押さえたメイドの声が聞こえた。
恐らくは新人に、城の案内をしているのだろう。わざわざ挨拶に行くつもりもなく、彼女らも、俺が顔を出すことなど想像をしてもいないはずだ。
「あっ、あの……『無能王子』ですか?」
特に気にもせず、読んでいた本へと再び視線を落とした直後に。そんな声が耳へと届いてしまって、ページをめくる手が止まった。
「ちょっと! 首が飛ぶわよ!?」
「えあっ、は、はい!」
「聞いてらっしゃらなければいいんだけど……」
――もう既に聞いているんだが。
焦ったような二人の会話に、苦笑する。ここは、俺はこの部屋にいない、ということにしておいた方が良さそうだ。本を開いたまま動きを止め、息を潜める。
扉の向こうでもうしばらく、彼女らは何かを囁き合っていたようだったが、俺が現れないとわかれば、いくらかほっとしたような話し声と共に足音が遠ざかっていく。
俺もまた、詰めていた息を吐き出した。
『無能王子』。
そんな呼び名が、王宮の陰で囁かれていることは、知っている。由来は本当に単純だ。俺が、その名の通りの無能だというだけ。
俺はこの国の第一王子だ。王とその正妃の間に生まれ、次期王位継承者とされている。
だが――勉学も、武術も、社交も。ついでに言えば容貌も。やることなすこと全ては凡人の域を出ず、いや、ものによれば凡人にさえ劣る。両親や家庭教師達を何度落胆させてきたことか。
このままの俺に王の座を受け継がせれば、愚王となるのは明白。信頼できる部下に恵まれれば、それでもやっていけるだろう。国を回すのは部下に任せ、俺はその責だけを引き受ければいい。だが、それも不可能だ。
――窓の外から、歓声が聞こえる。閉じたカーテンを少しだけめくり、その隙間から見おろせば。兵士達の訓練場の中央に、今しがた兵士の一人を打ち倒したらしい金の髪の男が立っていた。
「お見事です、マルフィネス殿下!」
兵士長が、金の髪の男に向かって言う。彼は照れくさそうに微笑んで、手にしていた木刀を下ろし、座り込んだ対戦相手へと片手を差し伸べた。
「勝ちを譲って貰ったのではないかな?」
「そのようなことはございません。殿下の努力を我らも見習い、精進せねばなりませんな」
あいつはマルフィネス。王の第二妃の息子であり、俺と一歳違いの異母弟(おとうと)にあたる。あいつは俺とは逆に、勉学も武術も人並み以上にこなす天才だ。才能があるだけに留まらず、更なる上を目指し着実に努力を続けられる人間でもある。
それでいながら、その優秀さを鼻にかけることもない。他人を尊重し、誰とでも仲良くしようとする。少々お人好しすぎるところはあるが、心の優しさだとおおむね好意的に受け入れられていた。
また彼の母である第二妃は、国王自らが妃に望んだ女性であった。二人の間には確かな愛があり、マルフィネスの後にも複数の子を授かっている。
対して正妃の子は、俺だけだ。純粋なる王家の血を残すという名目で、先代の王やその側近に強要された、親戚筋の婚姻だという。
どういった政治的意図が絡んでいたのか、俺では何もわからないが、当人たちが望んでいなかったことだけは確かだった。そして先王たちも既に亡き今、両親が仲睦まじくする理由も、俺を重用する理由もない。
ゆえに生涯を仕えるのであれば、普通は俺よりも、マルフィネスの方がいいはずだ。
両親に愛されて育ち、才にも溢れたあの男の造り上げる未来は、俺のそれよりも輝かしいものに違いない。そうと知っていながら俺に擦り寄ってくる者など、俺を都合よく操ろうとする奴らだけ。真っ当な志を持った人間は、なおのことマルフィネスの下に集う。
彼がいかに優秀で、王にふさわしいかを、父王に証明するために。彼を、俺に代わって王の座につけるために。
――ああ、わかっている。全てわかっているんだ。
それでも。
俺が生きている限り、王位継承者は、俺だ。
静かな夜だった。
澄んだ空には幾つもの星が瞬いていて、風のひとつも吹いていない。城内の人々も眠りに落ち、時折、警備の巡回が廊下を歩む足音が響くだけ。
俺もまた、最小限の明かりだけを残した室内で、寝心地のよいベッドに潜り込んでいた。
扉の外で、兵士の鎧が擦れる微かな音がする。夢うつつの意識で、それが遠ざかっていくのをぼんやりと聞きながら、今度こそ眠りの国へ旅立とうとしたそのときだった。
部屋に生まれた人の気配。起き上がるより先にベッドが軋み、喉元に、ひんやりと冷えた金属の感触。強く押さえつけられた身体が動かない。
ゆるり、と。瞼を開いた。暗闇の中、ぼんやりとした燭台の火に照らされて、青白い顔が浮かび上がっている。
――唇を噛みしめ、鋭い目の奥に覚悟と殺意の炎を宿した、俺のもう一人の異母弟。
ニレアン。マルフィネスの弟にして、彼を強く敬愛する少年だ。まだ声変わりも始まっていない年齢ながら実に頭が良く、正義感も強い。将来は兄を支える片腕になるだろうと目されている。
欠点は時折、兄を思うあまりに暴走してしまうこと。そうなると、普段の利発さからは信じられないような行動を取ることもある。
以前から何度か、王位継承権を放棄しろ、兄に譲れ、と突っかかってきたこともあった。いつも曖昧に濁してかわしていたが、とうとう実力行使に出ようというのだろうか。
「……あなたさえ、いなくなれば」
低く抑えられた声が、呟いた。喉元の冷たさがかすかに震える。
彼の兄と同じ金色の髪が、ちらりと揺れた。
すぐさま喉を裂かないのは、やはり人殺しには躊躇いがあるからだろう。もちろん俺だってしたくはないし、無理もない話だとは思うが。
その躊躇いを振り切るかのように、ニレアンは言葉を絞り出す。
「全てが――全てが正しいかたちになる。兄上が王となり、この国を、導いて……」
――わかっている。
俺は、王の器ではない。ただ尊き血を繋ぐため、正妃の胎より産まれただけの、何の取り柄もない凡人。そう生まれついたというだけで、長子だったというだけで、王位を約束されてしまった存在。
優秀な異母弟たちの存在を知っていながら、継承権を放棄しようとしない俺は、身の丈に合わぬ権力を求める愚かな男にしか見えないだろう。ことによれば、既に野心を持った貴族に言いくるめられ、その傀儡と化している可能性すらある。もっとも、今のところそんな事実はないのだが、外から見てもわかるまい。
そんな俺が王位を継いで、この国のためになるだろうか? そんなことは、俺自身ですら思わない。
だから、彼はここへ来た。
マルフィネスを王位につけるため、邪魔者となる俺を消しに来た。ニレアン自身もまた、その罪のために命を捨てるつもりでさえいるだろう。
全てはこの国と、敬愛する兄のために。全てを投げ打つだけの覚悟を持って。
……それは、ここで失うには、あまりにも惜しい献身だ。
「剣を下ろして」
俺の言葉に、ニレアンの肩がびくりと跳ねた。語りかけていながら、返事があることを予想してもいなかったのだろうか。普段の俺は無口だから、それも仕方がないかもしれない。
「ここで俺を殺したら、おまえが死罪になる」
「そんなことは覚悟の上です」
「それはわかってる。でも、それだけじゃないんだ。話を聞いてくれないか?」
「見え透いた時間稼ぎをっ」
相手も、強い緊張の中にいるのだろう。声が上擦り、刃がぐっと皮膚に押しつけられる。ちりつくような痛みとともに、生ぬるい雫が肌に伝う感触がした。
あともう少し、彼が力を込めたなら。俺の命は、この血と共に簡単に流れ落ちてしまうのだろう。
恐怖は湧かず、それでいいとすら思っているけれど。この真っ直ぐな異母弟に、こんな命を背負わせるのは嫌だった。
「俺は王にはならない。それを、これから証明できる」
暗闇に慣れてきた視界の中で、強ばっていた彼の表情が変わる。
そこには戸惑いと――俺の言葉が本当であるのなら、俺を殺さずに済むのではないかという、期待が含まれているように思えた。
こいつだって、どうしても俺を殺したいわけではないはずだ。それが俺への同情と、己の保身と、どちらに由来するのかはわからないにせよ。
「少し離れてくれるか? 逃げたりはしない。約束する」
「……あなたは……王に、なりたかったのでは?」
俺の真意を測りかねるように、怪訝な声が問いかけてくる。俺は笑って首を振った。
「そんなの、思ったこともないな」
暗く細い道に、二人分の足音だけが響いていた。
王族の部屋には、複数の秘密の通路がある。ニレアンが俺の部屋に忍び込むのに使ったのも、そのうちのひとつだ。
普通に廊下を歩けば、警備の兵に見つかってしまう。そして何より、俺の目的の場所へ向かうには、この隠し通路を通るしかない。背後に相手の気配があることを確かめながら、狭い道を進み、時折現れる階段を降りていく。
こちらに何があるのですか、と、何度か彼に尋ねられたが、答えなかった。言葉で説明するよりも、見た方がわかりやすい。
会話が途絶えることしばらく。やがて石畳の先に、頑丈そうな扉が見えた。
「……ここは?」
問いかける声が、不安げに揺れている。何らかの罠である可能性を考えているのだろうか、俺の背中に押し当てた短剣を握る手に、少しばかり力が籠もった。
「開けてみればわかる」
背後にニレアンを立たせたまま、重い扉に体重をかけた。それは軋むような音を立て、ゆっくりと内側へ開いていく。
その先にあるものを見て、彼が小さく息を呑むのが聞こえた。
それは巨大な花だった。大きな円形の部屋の中、床板を剥がされてむき出しになった地面に、幾重もの花弁を広げて咲き誇る、輝くような白。
人間の数人は包み込んでしまいそうなそれの周囲を、深い緑の蔓が取り巻いている。
あるものは太く、あるものは細いその蔓は――無数の生物が蠢くように、その身を土の上でくねらせ、這いずらせていた。
俺にとっては、見慣れた光景だ。
「これ、は……」
掠れた声が耳を打つ。俺を殺しにきたとき以上に蒼白な顔をしたニレアンは、信じられないものを見たかのように唇を震わせ、よろめきながら後ずさった。
「これは、王家の花だ。この国の大地に根ざし、豊かにする守り神……だと、言われている」
この国の紋章に、白い花が刻まれているのを覚えているか? そう問えば、異母弟は思い出したように目を見開く。
一歩、前へと踏み出した。人間の気配に反応したのだろうか、蠢く蔓の群れが動きを止め、まるでこちらを窺うように静まりかえった。
「確かに、この国を守ってくれているんだろう。この花が無事に咲いている限り、作物の実りは約束され、魔物の発生も抑えられると伝えられている」
「……この花は、魔物ではないのですか?」
「わからない。魔物なのかもしれないな。なにしろ、この守護の恩恵を受けるためには――」
もう一歩。靴の底で土を踏みしめ、神々しいまでの白を目指して。
「人の命が、必要なのだから」
手を、伸ばす。
俺の動きを合図としたかのように、横たわっていた蔓が跳ね上がる。伸ばした手に、我先にと巻き付いてくる何本もの緑色。濃い草の香りが鼻を突いた。
抵抗を放棄した身体は、すんなりと蔓の海に抱き込まれた。強く、しかし決して乱暴ではない幾重もの抱擁。小さな吐息が唇を抜ける。
俺の名を呼ぶ声がする。それに応える必要なんて、もうないのかもしれないけれど。彼には知る権利があるだろう。
「――これは、王族の命を吸って生きる守り神なんだよ」
いつの代にも、王家から一人、必ずこの花へと捧げられる命がある。
この花がこの地で咲き続ける限り、この国は安泰だ。ならばそれは必要な犠牲である、というのが、代々受け継がれてきた考え方。
けれど、王族なら誰でも構わない、などということは、あり得ない。
有能な者は残し、できる限り不要な者を、花へと捧ぐ。それもまた、自然と育まれてきた暗黙の了解だ。
「だから、俺は『そう』育てられた」
秀でた能力を持たなかった俺は、いずれ贄となる運命だった。
王にふさわしくない人間でありながら、王位にしがみついたのも。それにまつわり囁かれた悪評も。全ては意図的なものだ。俺がいなくなったとしても、誰が困ることも、悲しむこともないように。いなくなればいいと、この国を愛す誰もに望まれるように。
本当の王位は、俺が捧げられた後、異母弟たちの誰かのものになると。随分と前から、決まっていた。
馬鹿らしいと思ったこともある。なんで俺が、と思ったこともある。今だって、思わないわけじゃない。
それでも、納得がいかなくても、それを――俺以外の全ての人々が望むなら。受け入れているなら。俺にはどうすることもできない。
尊き血を残すためだけに産まれた俺が、その血を残せずに死んでしまう役目を背負うのは、皮肉な話ではあるけれど。
「こんなの――おかしいです!」
俺から全てを聞かされた、ニレアンの叫び声が響く。
おまえは、俺を殺しに来たんだったろうに。ほんのかすかな恨み言が、苦笑となって零れ落ちる。けれどあの真っ直ぐな異母弟は、俺をこんな風に育てた、犠牲を前提とする国の在り方に憤っているのだろう。始めからこのことを説明してしまえば、俺が生贄となることも、阻止しようとしたに違いない。
それでも俺は、この運命を選ぶ。
「父上に伝えてくれ。予定より少し早いけれど、俺は役目を果たしましたって」
泣き出しそうな顔のニレアンに、それだけを頼んだ。
こんな俺を消すために、誰かの命を使う必要なんてなかった。これから先、この国の未来を創るのは、おまえたちなのだから。
王家の秘密を知った異母弟たちが、この後をどうするのかにも、さして興味はない。俺のこの最期を否定して、生贄の風習を断ち切り、犠牲の上の安寧を手放すのでも構わない。
――そうだ、最後にもうひとつ。
「……俺は納得してるんだ。この花は、決して邪悪なものじゃない。ここで生きているだけなんだから」
王家に利用され続けてきた、この守り神を。殺さないでいてくれたら嬉しいと、そう思うだけ。
ずるずると身体は引き寄せられて、目の前にあの花がある。視界を埋め尽くす純白と、どこか懐かしさを感じさせる甘い芳香。
――ああ、このときをずっと、待っていた。
俺の意味。俺の役割。情も愛もなかった両親から、ただの政略の結果として産まれたこの命の、使い道。
柔らかな花弁に、ゆっくりと包まれていく。普通の植物であれば雄しべや雌しべを持つはずの中心部には、ぽかりと開いた空洞が見えた。その奥は深く、底は見えない。
こいつは、人をこんな風に食べるのか。棘も何もない、つるりとした暗い穴を見つめながら、これなら痛くはなさそうだと思う。
ずるりと、奥へと身体が滑る。暗闇へと落ちていく。ニレアンの声が遠くなる。
身体を縛る蔓の感触は、酷く優しい。
ずっと、この白に焦がれてきた。生きているのが辛くなったら、いつだってこいつに会いにきた。どうせ覆らない運命だというのなら、捧げられる相手を、俺に意味を与えてくれるこの花を、せめて愛してみようと思って。
初めてこの花に触れたとき。伸びる蔓が、俺の頬を慰めるように撫でたとき。俺を愛してくれるのは、きっとこいつだけなのだと思った。
俺のこの気持ちが、愛と呼べるのかは知らない。けれど自分の生きる意味を考えたとき、国よりも、家族よりも、何よりも鮮烈に輝くのは、この真白き大輪だった。
だから、きっと痛くも苦しくもない。夢見たあの白に抱かれて、ただ、永久に眠るだけ。
もし叶うなら。天国にも地獄にも行かず、この花びらのひとつになりたい。
その祈りを最期に、全てが黒く塗りつぶされた。
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